スポンサーサイト
新しい記事を書く事で広告が消せます。
悶絶(5)
(5)
一周して梨央の宙吊りは解消された。
代わって、ベンチの長いすのような台が置かれる。
(ここでするの?)
台の幅がかなり狭い。
美香が梨央を仰向けに寝かせる。
美香はまるで男のように梨央の足を左右に大きく開いて下腹部をぴったりと重ねた。
もう回転サービスはない。
ぐるっと囲んでいた客が、前後に移動する。
その足音にまじってモーター音が響いた。
「ああ…」
ラブホでしたのと同じ。
美香のショーツに装着されたバイブが振動を始めたのだ。
美香は梨央の顔を抱えるようにして梨央の唇を吸い、舌を絡ませてくる。
梨央は、不意に誰かに手を握られた。
(えっ…)
美香の顔が邪魔になって誰に手を握られているのか、顔は見えない。
誰かが一歩踏み出せば、後は堰を切ったように押し寄せてくる。
もう一方の手も握られて左右に引かれた。
「あっ…ああああ」
大きく開いた梨央の足もそれぞれ誰かに抱えられた。
「バイブいいかな?」
誰かが美香に聞く。
「いいわよ」
モーター音が…ひとつ、ふたつ、みっつ…、どんどん増えていく。
(何なの?この人たち…)
美香と梨央の上下に重なった乳房の間に左右からバイブが差し込まれた。
梨央は、耐え切れずに身体をよじるが、美香に乗られ、両腕も左右にひっぱられてまったく動けない。
美香が一瞬のけぞった。
梨央の下半身への圧迫が増す。
アナルに挿入されたようだ。
(あああああ…)
美香の次は、梨央の番だ。
美香のものとは別の振動が、股間を這う。
(ああ、だめ、今はだめ…もう、もう、もう…だめぇ)
逃れようのない刺激が、体中に加えられた。
「あああああぁぁぁ」
美香が梨央の耳元で声をあげる。
「はぁぁああああああぁぁ」
こらえきれず、梨央も絶叫する。
その大きく開いた口に男達が群がってきた。
(先生…)
後藤が梨央の顔の前に立った。
下半身は裸で、後藤は屹立したペニスを梨央の顔の上に置く。
すでに美香は、もう誰かのものを咥えている。
梨央は口をあけて後藤のペニスを受け入れた。
美香のお尻もバイブから、誰かの生のペニスに変わったようだ。
美香の下半身の上下の振動が、激しくなった。
乳房にもバイブではなく、何人かの手が覆いかぶさってきた。
押さえられていた手でもペニスを握らされたが、握っただけでとてもしごけない。
男は、握った梨央の手を自ら強く握って、しごき始める。
男達は交替していくが、美香にも梨央にも休息はない。
「はぁあああああ…」
数分前から、梨央は立て続けに達していた。
男が口から離れた瞬間に梨央が絶叫する。
だがすぐに、別の男がその口にペニスを差し込んできた。
梨央の横にもうひとつ台が置かれて、今まで梨央に覆いかぶさっていた美香がそこに寝かされた。
「ぐふおっ」
いきなり口の中に出された。
横に移った美香も同じようだ。
放出した男が離れると、
「口をあけて…」
別の男にそう言われた。
梨央は、さっきの男の精液でいっぱいになった口を大きく開けた。
そこにまた、精液を注ぎ込まれた。
立て続けだ。
ひとりが果てると、すぐに次の男が口に入れてきた。
仰向けでずっと上を向かされたままで吐き出すことはできない。
飲み込むしかなかった。
ごくっ
唾液といっしょになって相当の量になった精液を、梨央は飲み込んだ。
それは終わりではなく、始まりに過ぎなかった。
次から次へと男達は梨央の口に放出した。
何人めかのペニスが梨央の口に挿入されたとき、梨央の意識が途切れた。
「気づいたか?」
純一が自分を見ている。
「何?」
梨央が身体を起こそうとするのを純一が止めた。
「気絶してたんだよ」
「気絶?わたしが…どうして?」
(そうか…いっぱい口に出されて…あごが痛くて…なんか、ぼーっとして…気絶したんだ、わたし)
梨央は、あいまいな記憶を手繰り寄せた。
梨央の記憶の最後の男は、後藤だった。
「美香さんは?」
「いるわよ。ここに…」
ドアが開いて、ちょうど美香が部屋に入ってきた。
「だいじょうぶ?」
「ええ。すいません。ご迷惑を…」
「ぜんぜん。迷惑なんて…」
美香が大げさに首を振って見せた。
「こっちこそ申し訳ないわ」
「そんな…ぜんぜん」
今度は梨央が首を振った。
「ショーは終わったわ。ご苦労様」
美香は梨央をぎゅっと抱きしめた。
悶絶 (1) (2) (3) (4) (5) (6)