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亜希の反抗1
レジスタンス・亜希の反抗
プロローグ
「縛って…」
女が俺に手を差し出す。
俺は、女を立たせ、その手を背中に回して手首を縛った。
女の鳩尾に拳を当てる。
「殴って…」
鳩尾に当てていた拳を突く。
「うっ…」
女が腰を引く。
拳を戻すと、女の姿勢も戻る。
その瞬間、同じ場所に鋭く拳を当てた。
「あっ…」
女が崩れ落ちた。
くの字になった女の乳首を足で踏みつける。
「ああああ…」
その足で、女の顔を踏む。
開いた口に、足の指を押し込むと、女はその指を舐めた。
「して…」
「どこでもいい。お尻でもあそこでも、口でも、どこでもいい。わたしを使って…」
女の名は、佐々木亜希。
俺の拳が、吸い込まれるように埋まってしまった女だ。
忘れていたわけではない。
といって、思い続けていたわけでもない。
昔の話だ。
俺は、まだ高校生だった。
亜希の反抗1-1
第1章
1.亜希
「なんで雨なのよ、まったく」
亜希は、居酒屋のチェーン店を飛び出して外に出たものの、思わぬ雨を眺めて呟いた。
佐々木亜希25歳、公立高校で英語を教えている。土曜日の夜、いつのように恋人の正雄と過ごしていたのだが、そこで、正雄とけんかになった。正雄も教師をしている。
亜希は、帰り際にこの4月から新しく赴任してきた校長の吉田早苗に呼び止められ、服装が派手だから、もっと教師らしい品位のある格好をするようにと指摘されたことを正雄に伝えた。
「教師らしいって何?この格好が品位がないですって。ほんといやなばばぁ。聞いてる?」
「えっ、あっ、うん」
「何よ、その返事。私の話、聞いてたぁ?」
「ああ、聞いてたよ。」
「ひどいでしょ。どう思う?」
「まぁ、言い方も悪いとは思うけど…亜希、その服、俺も、やっぱり、どうかと思うけど…」
「えっ」
思いがけない正雄の返事に、亜希は耳を疑った。
亜希にすれば、普通のワンピースだった。確かに、少し、胸元が開き、丈は短いと思う。しかし、膝上15cmほどだ。太ももだって見えはしない。
「丈が短いから?」
「いや、そういうわけじゃない」
「なら、何?どこが悪いの」
「透けてるだろ」
確かに、透けてはいるが、もちろん下着はつけているし、目立たないように色もベージュだ。
「下着が見えるからっていうこと?」
「そういうこと」
「目立たないようにベージュにしてるわ」
「そりゃそうだけど…」
「だけど…何?」
「気を遣ってるのはわかるけど…」
(でた。また、“…だけど、”だ。)
亜希は、教師がよく使う、「わかるよ。だけどね…」という言い方が大嫌いだった。
「わかるんなら、それでいいでしょ。どうして、だけどって続けるの?」
「えっ?」
正雄は、突然の亜希の指摘に驚いて、すぐには言葉がでなかった。
「理解なんかしてないのに、理解してるような顔しないでよ。理由が説明できないから、認めた振りして、自分の意見を押し付けようとするんでしょ。いいならいい。だめならだめ。はっきりしなさいよ。」
「そんなに怒るなよ。たかが、服装だろ」
そして、都合が悪くなると、自分で言い出したことでも、たいしたことじゃないと言って逃げる。それが、教師ってやつだ、亜希が大嫌いな…。
「そう、たかが服装よ。たいしたことじゃないわ。正雄、わたし、帰るね」
「おい、なに、そんなにむくれるなって。子供みたいに…」
「わたし、こどもなの。でね、あなたのような大人が大嫌いなの。」
亜希は、雨の中、走って駅の方に向かった。
レジで支払いを済ませた正雄が追いかけてくるのはわかっていた。
亜希は、しばらく走って、最初の角を曲がると、とにかく雨を避けて何軒か居酒屋、スナックの並ぶ雑居ビルの中に入った。
(冗談じゃないわ。…ああ、むかつく…あーあ、冷たい。もう、さいてー)
目の前に、タクシーが止まった。
運転手は、亜希の前を通って、奥のスナックらしい店の扉を開けた。
(“方舟”(はこぶね)かぁ)
運転手が車に戻ると、しばらくして、またドアが開いて、お店のママらしい中年の女性が、若い男の子を送り出した…
「俊哉…またね」
「うん…」
ドアが閉まり、亜希は、出てきた男の子と目がった。
「先生」
工藤俊哉、亜希が教えている高2の生徒だった。
「工藤…くん?」
偶然とはいえ、思わぬところで顔を合わせ、しばらく顔を見合わせたまま、二人は押し黙った。
「先生、濡れてるね。駅まで送ろうか?乗る?」
先に声をかけたのは、俊哉のほうだった。
「乗るって…。あなた、こんなところで、何してるの?」
「車が待ってるから、急いで…」
俊哉は、亜希の手を引いて、タクシーに乗り込んだ」
「運転手さん、すまないけど駅に回ってくれますか?」
「ああ、いいよ」
運転手は、すぐに車を出した。
「駅まででいいのかい?」
「いえ、僕は、家まで」
「わかった」
俊哉は、この運転手となじみのようだった。
亜希は、思いもかけぬ出来事に戸惑った。
ただ、教師として、どういうことか俊哉にきかないわけにはいかなかった。
「ああいうとこに出入りしてるの?」
「まずいですか?」
「そりゃ、そうでしょ」
「問題になりますか?」
「なりますかって…あなた、高校生なのよ。どういうこと?説明して」
「説明も何も…見ての通りですけど…」
「見ての通りって…」
悪びれない俊哉の態度に亜希のほうが困惑した。
タクシーはすぐに駅に着いた。
「先生、着いたよ」
「工藤君」
亜希は、咎める口調で、俊哉を呼んだ。
「ごめん、先生。月曜日に学校でちゃんと話すから…」
俊哉にそう言われて、亜希は、仕方なく車を降りた。
亜希の反抗1-2
2.俊哉
(どうしよう)
亜希は、俊哉のことについてあれこれ推測した。
俊哉は、他の生徒とはどこか違っていた。
大人びたと言うべきか?
低い暗い声でぼそぼそ話す離し方が印象的で、亜希が、クラスで最初に覚えた生徒だ。
(とりあえず、俊哉の話を聞いてからだわ)
亜希は、この件は、俊哉の話を聞くまでは誰にも言わないことにした。
教師というのは、家庭の事情ってやつを耳にする職業だ。
担任ともなれば、面談などで生徒の家庭についていろいろなことを耳にする。
親は、教師を信頼して秘密を明かすのだろうが、一人の教師に話せば、すべての教師が知っていると思ったほうがいい。
教師ほど口の軽い人種はない。
亜希は、俊哉がどういう生徒なのか、俊哉の担任の武市にそれとなく聞いた。
「俊哉…ですか?頭はいいんだよね。ただ、成績は…」
「はぁ…」
亜希は、そんなことが聞きたいわけではなかった。
「彼、ボクシング部ですよね」
「ええ、でも、学校のほうは来年廃部になるので、またジムに戻ったみたいですね」
「ジムって?ボクシングジムですか?」
「ええ、あの渡辺ジムっていう、ちっちゃな…知らないですよね」
「はぁ…」
亜希は、この学校への赴任が決まって、越してきたばかりだ。
「戻った…って?前からジムに通ってたんですか?」
「ええ、小学生のころからずっとらしいです」
「小学生から…」
亜希は正直、驚いた。
「ほとんど毎日遅刻ですよ。本人は、朝、トレーニングしてるって言うんですけど、怪しいもんです。でもまぁ、片親なんで…、大目に見てやってますけどね」
「えっ…そうなんですか?」
「父親と二人暮らしで…、工藤写真館って知らないですか?ああ見えて、けっこうまじめで、休みの日は仕事手伝ってるみたいですよ」
「そうなんですか…あのぉ…お母さんは…?」
「離婚したらしいですね。聞いた話ですけど…どこかでお店をやってるとかって…」
「お店…?」
「スナックらしいですよ。詳しいことは知らないですけど…本人がそんなこと言ってましたね」
(スナックって…)
放課後、俊哉は職員室の亜希のところにやってきた。
「ここじゃ、何だから…そうね、美術室に行きましょうか」
亜希は、芸術部の副顧問で、顧問の美術教師、俊哉のクラスの担任の武市がほとんど顔を出さないため、実質的には亜希が芸術部の面倒を見ていた。
美術室は、教室のある建物とは、別棟で、1階が美術室と音楽室。2階から上は、剣道部、柔道部の武道場とボクシング、体操部の練習場になっている。
定期テスト期間で、部活は休み。
放課後の美術室には誰もいなかった。
「座って」
亜希は、緊張させないように、努めて明るく話しかけた。
「おとといは、すいませんでした」
俊哉は、素直に謝った。
「ううん。私こそ、駅まで送ってもらったのに、お礼も言わないで…」
亜希の意外な対応に俊哉は面食らった。
「工藤君、もしかして、あのお店、お母さんのお店?」
少し、間をおいて亜希が工藤に訊いた。
亜希のその質問で、俊哉はすべて納得した。
「誰に聞きました?」
俊哉の固い口調に、今度は亜希は戸惑った。
(知られたくなかったのかな…まずいこと言っちゃったかな?)
「ううん。お母さんがお店をやってるらしいって聞いたんで…もしかしたらって思って…」
亜希は、俊哉の表情を伺った。
「そうですよ。ときどき呼ばれて会うんです。会うと、食事をしていけって…まぁ、そういうことです」
「言ってくれればよかったのに…」
「すいません。あの運転手さん、母と馴染みなんで、あまり…」
(馴染み…)
意味のありそうな言い方に亜希は、話題を変えようとあせった。
「ねぇ、工藤君。あなたのお家、写真館なんでしょ。あなたも写真撮るの?」
「ええ、まぁ」
「芸術部は写真もいいのよ。どう、入らない?」
「芸術部…ですか?」
「ええ」
「ジムに通ってるんで…」
「そうだったわね。ボクサーになるの?」
「さぁ、それはまだ…」
「ごめんなさい。たちいったこと聞いて…。芸術部は、別に活動があるわけじゃなくて、絵を描きたい人は描くし、小説や詩を書いてる人もいるし、模型を作っている子もいる。好きなことをしてくれていいわ。どう?」
あせってとっさに口にした話題にすぎないのに、亜希は、なぜ、こんなに執拗に俊哉を誘っているのか、自分でも理解できなかった。
なぜか、この生徒といっしょにいたい。
そんな気がしていた。
その時、いきなり、ドアが開けられ、芸術部の部長の元木由美子が入ってきた。
「あっ…すいません」
由美子は、亜希と俊哉に異様な雰囲気を感じ、頭を下げ、出て行こうとした。
「いいのよ。元木さん。もう、終わったから…入って」
「すいません」
あらためて、由美子が入ってきた。
「由美子さん、工藤君とは同じクラスよね」
「はい」
「工藤君にね、芸術部に入らない?って誘ってたの。カメラマンでしょ、彼」
(何、言い訳してるの…私)
工藤と二人のところを見られ、亜希は、由美子を相手に言い訳をしている自分がおかしかった。
「うそっ…えっ…本当ですか?入るんですか?とし…工藤君」
由美子の顔が、見る見る赤くなった。
(あら、この子…)
「いや。まだ、決めたわけじゃない」
俊哉は、亜希に話をあわせた。
「入って…ねっ…入って」
由美子は、駆け寄ってきた。
(おじゃまかな)
亜希は、立ちあがった。
「元木さん、あなたからも誘ってあげてね」
そう言って、亜希は、二人を残して美術室を出た。
亜希が出て行くと俊哉の表情が険しくなった。
「俊哉…ごめんなさい」
由美子は、自分のことで俊哉が不機嫌になっているのだと思った。
「うん?…いや、いいんだ。別に…」
「ごめん…嬉しくなって、つい…ごめん」
由美子は泣き出しそうな表情でうつむいた。
俊哉は、ようやく由美子が謝っている理由がわかったが、だからといって、由美子のせいじゃないことを説明するのもめんどうだ。
「何か用があったんだろ」
「うん、…カバン」
由美子は、机の中の小さなカバンを持つと、俊哉の後ろに立った。
「帰るよ」
「うん」
俊哉の2~3m後ろをうつむいたまま由美子は歩いた。
亜希の反抗1-3
3.由美子
「どうする?来るのか?」
工藤写真館の前まで来て、俊哉は由美子に聞いた。
学校を出てから、由美子はずっと2~3mの距離を保ったまま、ここまで二人は10分以上無言だった。俊哉は立ち止まってしばらく待ったが、由美子の返事を待たずに、さっさとビルの中に入っていく。
由美子は、慌てて後を追った。
このビルは、1階に写真館、ドラッグストアがテナントに入っていた。
2階から上は、オフィスだったが、最上階の7階が空いてしまい、そこを写真館のスタジオに使っている。
俊哉の家は、郊外にあるのだが、父親は仕事で泊り込むことが多く、7階のスタジオの一角に居住スペースを作ってあった。
学校とボクシングジムに近いため俊哉は、週末以外は家ではなくここで寝泊りしている。
今では、泊り込むような仕事は俊哉が父親に代わってやっていた。
「脱げ」
エレベーターの前で俊哉は由美子に言った。
「……」
エレベーターホールは、ビルの中で外からは見えない。
しかし…由美子は無言でうつむいたままだった。
エレベーターのドアが開いた。
中に誰も乗っていないことを確認すると、由美子は、さっとエレベーターの中に入り、脇に隠れてさっとショーツを脱いだ。
俊哉は、エレベーターに入ると後ろまでさがった。
由美子は7Fのボタンを押してドアを閉めた。
「まくれ」
いつものことだった。
由美子は、ここでショーツを脱ぎ、スカートをまくって7Fまで俊哉にお尻を見せ続けなければならない。
時に、途中で他の人が乗ってくることもあった。
途中でエレベーターが止まると、由美子は、さっと後ろに下がって、丸出しのお尻を俊哉にぴったりとくっつけて、他の人に見られないようにする。
一度、人が乗ってきてスカートを下ろしたときに、俊哉に厳しく叱られ、罰を受けたのだ。
それ以来、俊哉の許しなしにスカートを下ろすことはなかった。
(怒ってないのかな?)
俊哉が本当に機嫌が悪いときは、「脱げ」とも「まくれ」とも言ってくれない。
由美子は、何も言われなくても脱いで、まくって見せなければならない。
学校では機嫌が悪そうだったが、そうでもないかもしれないと、由美子は少しほっとしていた。
7Fに着いた。
エレベーターを降りると、由美子は、俊哉の顔を見て、スカートを脱いだ。
ここからは、下半身は隠せない。
身に着けているのは、夏用の制服の白のブラウスにベスト、ネクタイ、それだけだ。
下半身は、足首までしかない短い黒のソックスと靴だけ。
この格好で、由美子は、俊哉の前を歩いた。
もう何十回と経験してはいるが、今でも死ぬほど恥ずかしかしい。
いくつか並んだドアの一番奥、そこが俊哉の部屋だ。
俊哉は、ドアを開けると、由美子を中に入れた。
エレベーターでスカートを下ろしたときは、中に入れてもらえなかった。
その時は、お尻を晒したまま、由美子は泣きながらドアの外で待った。
由美子は、靴を、膝を伸ばしたまま、お尻を大きく突き出して脱ぐ。
指示されたわけではないが、そうするものだと思っていた。
由美子が靴を脱いで、上がると俊哉は由美子の肩に両手をかけ下に押した。
由美子は、俊哉の前でしゃがんだ。
予想していたことでもあった。
俊哉のズボンのファスナーを降ろし、トランクスの中から俊哉のものを取り出すと、先端に舌を這わせ、俊哉の顔を下から見上げながら、ゆっくり口の中に入れる。
何度か口を上下させると、俊哉の手が由美子の頭を抱えた。
既に由美子は覚悟していた。
由美子の頭を両手で挟んで固定した俊哉は、自分のものをぐっと、由美子の喉の奥まで突き入れた。
うぐっ…
いつものことだが、苦しい。
俊哉は、由美子の息が切れるぎりぎりまで肉棒を抜かない。
はぁ…はぁ…はぁ…
俊哉が肉棒を抜いた瞬間に、由美子は必死に息をする。
容赦なくまた来る。
2、3度で、もう由美子の意識がはっきりしなくなる。
だんだん曖昧になる意識の中で、由美子は必死に耐えた。
「四つんばいになれ」
大きく肩で息をする由美子に俊哉が命じる。
由美子は、緩慢な動作で、それでも、言われたとおり、後ろを向き四つんばいになった。
「膝をつくな」
由美子は、少し息を整えて、足を伸ばした。
陸上競技のスタートの姿勢だった。
俊哉は、由美子の股間に手をやると、無造作に指を2本、差し入れた。
「あっ…」
指はすんなり入ってしまう。
いつまでも慣れない気持ちとは裏腹に、由美子の身体はとっくに慣れてしまっていた。
指のあと、すぐに俊哉のものが入ってきた。
「あ…あぁ…」
根元まで一気に突き入れて、俊哉はそのまま動かない。
(……)
由美子は、何も考えていなかった。
俊哉の行為が始まると、由美子はもう何も考えない。
俊哉がしたいように従うだけだった。
「ベッドまで、歩け」
足を伸ばした姿勢で、由美子は、這った。
もともと運動能力の劣っている由美子には、その姿勢で這うこと自体が難しい。
まして、俊哉は、這っている最中も、腰を動かし続けていた。
わずか5mの距離を這うのに2分以上かかった。
ようやくベッドにたどり着くと、俊哉は、由美子を仰向けに寝かせ、頭をベッドの端ぎりぎりに置くと、頭を両手で固定し、由美子の顔に、ペニスを擦りつけ始めた。
頬に鼻にペニスを擦りつけ、由美子の顔の上に放出すると、ペニスの先端で、由美子の顔中に飛び散った白濁した液をかき集め、それを由美子の口の中に押し込む。
由美子は、ていねいにそれを舐めた。
亜希の反抗1-4
4.目隠し
「由美子、来な」
俊哉は、由美子の腕を取って起こし、今度は床に座らせた。
由美子はむき出しのお尻をそのまま床につけた。
「脱ぎな」
言われたとおり、ブラウスを脱ぎ、ブラジャーをはずすと、身に着けているのは、もうソックスだけだ。
俊哉は、引き出しの中から、アイマスクを取り出し、座っている由美子に目隠しをした。
目隠しは初めてだ。
由美子は少し怯えた。
ジャラジャラと音がする。
別に腕を縛られているわけじゃない。
取ろうと思えばアイマスクをはずすことは出来たのだが、由美子には自分で取ることも、“取って”という事もできない。
俊哉は、由美子の腕を取ると皮製の手枷を巻いた。
右の手から左の手へ。
次は足、そして最後に首にも巻いた。
由美子は震えながら、それでも黙ってされるがままに耐えていた。
「立ちな、由美子」
由美子は、ひじの辺りを俊哉にもたれて、立たされた。
両手を前にひかれ、身体の前で左右の手首の内側をあわされて留め金で固定される。
脇が閉まり、腕の間から乳房が大きくせり出した。
何をされるのか、不安で由美子の大腿が小刻みに震えている。
俊哉は、首枷の金具に、鎖をつけた。
鎖は、由美子の乳房の間に垂らされた。
「歩くぞ」
そう言うと、俊哉は由美子の背中を押して歩かせた。
(…どこに…行くの…外に…出るの?…いや…いや…いやーっ)
がちゃっと、ドアノブをまわす音を聞いて、由美子はついに声を出した。
「いや」
壁にもたれかかりながら、由美子は尻込みした。
しかし、俊哉は、首につけられた鎖を引く。
有無を言わせない強い引き方だ。
通路の空気は、ひんやりしている。
由美子は俊哉に引かれるままに歩いた。
がちゃり
扉が開いて、由美子は中に入れられ、椅子に座らされた。
しばらくすると、がちゃがちゃと音がしてアイマスク越しだが、少し明るくなった。
(写真…)
俊哉に写真を撮られるのは初めてではなかった。
裸の写真も撮られることもある。
ただ、今日のような格好で撮られるのは初めてだ。
少し、離れたところから俊哉の声がした。
「背筋、伸ばして」
シャッターを切る音が響き、足音がだんだん近づいてきた。
由美子は両手の拘束を解かれたが、手は後ろに回され椅子の背もたれを背中で抱えるようにしてまた固定された。俊哉は、アイマスクを取った。
「いやっ」
由美子は小さく叫び、俊哉の顔を見た。
俊哉もじっと由美子の目を見た。
俊哉の唇が近づいてきて、由美子の唇に重なる。
ただ、それだけで由美子の緊張が解けた。
俊哉は、由美子の首の鎖を引き、椅子の背もたれに固定した。
これで由美子は、カメラから顔を背けることも出来ない。
再び、今度は近づいて俊哉はカメラを構えた。
由美子は、顔を写されないように動かせる範囲で必死に顔を背ける。
「由美子、顔を上げて、こっちを見るんだ」
俊哉の声がとんだ。由美子は、まっすぐ正面を向いた。
顔を撮られるのは、初めてだ。俊哉は、何度もシャッターを切った。
「足を上げるんだ」
由美子は、俊哉の言うことが理解できず、困惑した表情で、俊哉を見つめ返した。
俊哉は近寄ると、由美子の右足を椅子の肘掛に乗せ、左足も同じようにした。
「…う…だめ……ぇええぇええ」
由美子は声にならない声を上げたが、俊哉は、全く意にかいさない。
両腕を後ろに回して、乳房を突き出し、足をM字に大きく開いて、股間を丸出しにした17歳の少女は、頬を紅潮させ、ひたすら、前を向いて耐えていた。
俊哉は、容赦なくシャッターを切る。
不意にカメラを下ろした俊哉は、由美子の目に唇をつけ、その唇は、頬を下がって由美子の唇に重なった。すぐに俊哉の舌が差し入れられた。
長い、キスの後、舌は、由美子の首筋を這い、乳房を下のほうから乳首に向かって舐め上げた。
左右の乳首に丹念に舐めると、お腹を下がり、大きく広げられた由美子の秘部で止まった。
はぁ…はぁ…
由美子の息が上がる。
俊哉の舌は、由美子のクリトリスを舐め上げ、肉襞を左右に押し分け、中に入ってきた。
ゆっくりと時間をかけて、身動きの出来ない由美子を刺激し続ける。
「ああ…ああああ…あ…あ…あ…あ…ああああ」
声は、だんだん大きくなり、連続した。
俊哉は、由美子を椅子から解放すると、その椅子に手をつかせ、お尻を大きく自分の方に突き出させた。
「由美子…足を広げな」
由美子は、足を広げ、俊哉が来るのを待った。
来た。
俊哉の動きは激しかった。
由美子は、声を殺すことが出来ず、俊哉に突かれるたびに大きな声を上げ、それは、がらんと広いスタジオの中で大きく響いた。