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拉致
拉致
ドレッサーに向って千夏は、髪を乾かしていた。
ガタ
玄関で物音がした。
「何かしら?」
全裸にバスタオルだけを巻いた格好で、玄関を覗いた。
ドアの新聞受けに、なにか分厚い冊子がはさまっている。
(また、カタログ?)
千夏が、それを引き抜くと、何かがひっかかってドアの外に落ちてチャリンと音がした。
(あら、何かしら)
千夏は、鍵を開け、ドアを開けた。
いきなり、ドアが引っ張られ、男が中に押し入ってきた。
「きゃっ」
男は、千夏の顔を自分の胸にひきつけて抱え、目と口をふさいだ。
「声を出すな」
しわがれた低い声。
千夏は、恐怖で声も出ない。
男は、千夏の顔を胸に押し当てたまま、千夏を引きずるように部屋の中に運んだ。
ベッドの横まで来ると、男は千夏を後ろに倒し、そのまま千夏の上に乗った。
「暴れるな…いいな」
千夏は、怖くて動けない。
「今、どいてやるが、目はつむってろ。声も出すな。いいな」
そう言いながら、男は、片手で千夏の首をぎゅっと絞めた。
「うっ・・・・」
千夏は小さくうめいただけで、男がどいても、目を開けることも、声を出すこともなかった。
唇が、恐怖で震えている。
すぐに、千夏の目にタオルが巻かれ、そのタオルの上を、何かでぐるぐる巻かれた。
少し、離れたところで足音がした。
(他にもいる?)
千夏の不安が増した。
男は、千夏の身体を覆っていたバスタオルをひきはぐ。
「あっ…」
千夏は足を交差させ、乳房を両手で抱えて隠した。
男の手が千夏の足をつかむ。
脚は大きく広げられた。
「やめて…お願い」
震える声で哀願するが、男がやめるはずもない。
「うぉっ…」
お腹を殴られた。
千夏はお腹を抱えて丸まるが、別の男が千夏の腕を持って、また千夏を仰向けにする。
「ぐふぉっ…」
また殴られた。
立て続けに2発。
千夏は意識を失った。
千夏は車の中にいた。
振動とエンジン音。
どこに連れて行かれるのか?
何をされるのか?
生きた心地がしなかった。
車が止まった。
男に腕を引かれて、車から降ろされた。
目隠しされたままだ。
男は千夏の肩を抱きかけるようにして歩き出した。
後ろでシャッターに閉まる音がした。
ドアの開く音。
そこを越えて、まっすぐ歩き、階段を下りた。
またドアを開ける音。
ぎいっと重そうな音がした。
千夏は背中を押されて前へ前へと歩かされる。
男が押すのをやめた。
千夏は向きを変えられて男にぎゅっと抱きしめられ、そのまま後ろに倒された。
後ろはベッドだった。
仰向けの千夏の上に男が乗った。
男の指が千夏の股間を這う。
襞をゆっくり少しずつ左右に広げ、千夏の花芯をあらわにすると、その周囲を指の腹で何度もこする。
上下していた指が徐々に、千夏の肉壺へと入って来た。
千夏は声を殺して泣いた。
不意に千夏は両腕を持ち上げられた。
別の男だ。
「いや…お願い、やめ…ぐふぉっ」
いきなりお腹を殴られた。
「声を出すな」
千夏は再び腕をひっぱられて、身体をベッドに横向きに回された。
ベッドは、千夏の肩からお尻までの幅しかない。
千夏の頭は、ベッドの外に落ちた。
その頭を抱えられて、男のものが千夏の口に入ってきた。
「うぐっ」
男は容赦なく千夏の口を使ってぐいぐい、のどの奥まで差し入れてきた。
股間に入れられたもう一人の男の指も激しく動き始める。
千夏のそこは、指での激しい刺激に次第に濡れ始める。
感じていなくても、刺激されれば、濡れる。
女の体はそういうふうになっている。
女は、どんな男だって受け入れることはできる。
千夏は仰向けのまま、口とあそこの両方を犯された。
口の男が先に千夏の口の中に出した。
もう一人もすぐに千夏の口に出した。
「飲め」
男の手が千夏の口を押さえる。
千夏はそれを飲み込んだ。
「お願いです。帰してください」
千夏はどこにいるかわからない男達に向って言った。
「げほっ」
すぐにお腹を殴られた。
「黙れ。声を出すなと言っただろう」
「お前が言っていい言葉は、“はい”と“ごめんなさい”だけだ。いいな」
別の男が千夏の耳元で言う。
「げほっ」
またお腹を殴られた。
「“はい”だよ」
「…はい…」
千夏は手首に何かを巻かれた。
「立て」
「…はい」
男達は、千夏の腕をロープで吊り上げた。
千夏はお腹を棒のようなもので押された。
「わかるか?これは鞭だ。今からこれでお前を打つ。打たれたらごめんなさいと言うんだ」
ピシッ
いきなりお尻を打たれた。
「ああぁぁ」
「ごめんなさいだよ」
また打たれた。
「あっああ…ごめんなさい」
「聞こえねぇよ」
今度は太ももに当たった。
「ああ。ごめんなさい…ぁぁぁぁ」
男は千夏の周りをぐるぐる回りながら、時おり鞭をしならせる。
お尻、お腹、太もも
千夏は、恐怖に声を震わせ、泣きながらあやまった。
「ごめんなさい」
謝る理由なんてない。
こんなめにあわされる覚えもない。
意識が朦朧としてきた。
吊られていたロープがほどかれて、千夏は床に倒れこんだ。
男達は前と後ろで千夏の肩と足を持って千夏を持ち上げた。
もう千夏は声をあげる気力もない。
バスルームに置いてあるエアマットの上に千夏を投げ落とす。
「シャワーだ」
生温かいものがひとすじ…ふたすじ、千夏の顔にかけられた。
「いや。いやーっ…」
叫んだ千夏の口に男が放尿中のペニスを差し込んだ。
「声を出すなと言ったはずだ」
頭をつかまれ、逃げられない。
男の小便が口いっぱいにあふれた。
男は放尿が終わっても千夏の口からはなれない。
「舐めろ」
千夏はそれを舐めた。
舐めて大きくなれば、また犯される。
男のものを舐めている千夏の頭からシャワーを浴びせられた。
熱いお湯が、身体を伝う。
鞭の痕にしみてひりひりする。
もう涙もでない。
男がエアマットの上に仰向けになった。
(お願い、もうやめて…)
もう一人の男が千夏の腰を持ち上げ、仰向けの男のペニスの上に座らせる。
男はペニスに何かを塗ったのだろう。
すんなりと根元まで入ってしまった。
もう一人の男が、千夏のもう一つの穴に何かを塗りたくる。
(だめ。やめて)
下の男にきつく抱きしめられ、千夏は全く動けない。
お尻に冷たいものが挿入された。
(ああ、何?いや、やめて、いやーーーっ)
200ccの浣腸器で2回、注入されたのは牛乳だ。
下腹部に強烈な痛みが走った。
下にいた男が身体を起こして千夏に挿入したまま立ち上がった。
男は千夏の背中を壁に押し付け、千夏の両足を抱えて突き上げる。
「あぁぁぁわぁあぁわぁあぁぁぁ」
千夏が、声にもならない声をあげる。
もう一刻の猶予もない。
「わぁぁぁぁぁぁ」
男に突き上げられながら、千夏はもらした。
激しい音と、匂い。
もう一人の男がシャワーで洗い流すが、簡単に匂いは消えない。
洗浄を終えた千夏は二人の男に前と後ろを同時に犯された。
痛いと言うと、ごめんなさいと謝らされた。
ごめんなさいというまで、乳首をちぎれるほど引っ張られた。
謝るのだけはいやだ。
千夏は、激しい痛みをこらえた。
また口に出された。
現実から逃げ出すように千夏の意識が遠のいていった。
飼育
2.飼育
コーヒーの香りがした。
千夏は目を開けた。
見える。
目隠しはもうない。
手も動く。
ベッドに寝かされていた。
裸のままだが毛布がかかっている。
男がいた。
コーヒーを飲んで、テレビを見ている。
男が千夏に気がついた。
「気がついたか?」
優しい声だ。
しわがれた声ではない。
「コーヒー飲むか?」
返事をしていいのかどうか迷った。
千夏は首を振った。
男が近づいてきて千夏の毛布をはがす。
千夏は男に背中を向けて丸まった。
男は千夏をうつ伏せにして太ももとお尻の境目あたりで馬乗りになった。
(また、されるんだ)
千夏は、枕に顔を埋めて、声を殺してまた泣いた。
男の手が千夏の肩にかかった。
(何?)
男は、千夏の首筋に指を立てて強く押し始めた。
(マッサージ?)
首筋から肩、背中、腰、そして太もも。
男は、千夏の身体をもみほぐしていった。
何かを塗っているようで、しだいに千夏の体が熱を帯びてきた。
「立ちな」
ひととおりマッサージが終わると男は、千夏を立たせた。
「シャワーだ」
千夏は、バスルームに連れて行かれた。
広いバスルーム。
エアマットが置いてある。
そこに寝かされた。
男は、さっきと同じように千夏の背中を今度はボディソープを垂らして念入りに洗った。
熱いシャワーにひりひりと痛みが走った。
(鞭で打たれたから…)
ただ痛いのは最初だけで、すぐに痛みはなくなった。
お湯をぬるくしたのか、シャワーの熱さも感じない。
気持ちよかった。
つるつるすべるマットの上で千夏は仰向けにされた。
男の手は、脇の下から周りの脂肪を乳房に寄せるように絞ってくる。
乳首には触れようともしない。
下腹部に乗っかった男のペニスは、小さくはないが、男の手は、千夏のお腹から太ももへ。
それはやはりマッサージに近い。
エステのようだ。
千夏の警戒心が緩んだ。
男は、手早く自分も洗うと、シャワーで流し、千夏を起こしてバスルームを出た。
「これを着ろ」
男にバスローブを渡された。
男は、今度は何も訊かず千夏にコーヒーを持ってきた。
お皿にガーリックパンにバナナとベーコンがのっていた。
千夏はそれを食べた。
男は、テレビのスイッチを入れた。
ビデオなのか、つい最近劇場で公開された映画が流れた。
千夏は見るともなくそれを見ていた。
他にすることもない。
男が自分を見ているのに気がついた。
(絵を描いてるの?)
頻繁に千夏を見ながら、男はスケッチブックになにやら描いている。
(まさか、わたしを描いてるの?)
映画が終わるころ、男は千夏にそのスケッチブックを渡した。
(わたしだ…きれい)
千夏は、その絵に釘付けになった。
「映画が見たければ、そこのキャビネットにある。好きなのを見ていい」
男はそう言って出て行った。
翌日、女性が食事と歯ブラシを持ってきた。
「食事が終わったら、その目隠しをするのよ。もし目隠しをしていなかったら、ひどいめにあわされるから…」
そう言って出て行った。
食欲はない。
千夏は渡された目隠しを手に取った。
目隠しをするということは、昨日と同じ一日が始まるということだ。
千夏はしっかりと部屋を見回した。
ドアが開く音が聞こえて、慌てて目隠しをつける。
無言で近づいてくる男。
ひとりだ。
ひとりが終わるとしばらくしてまたひとり、またひとり…そしてまたひとり。
ひとりめにお腹を殴られた。
ふたりめに浣腸されて、お尻に入れられた。
さんにんめに縛って吊られた。
よにんめに喉に挿入された。
ごにんめが来た。
目隠しをはずしてくれた。
あの男だった。
マッサージと食事とコーヒー、そして2枚目の絵。
絵が6枚になったとき、部屋から出されて、別の部屋に入れられた。
その日、男は千夏のベッドでいっしょに寝た。
男に背中を向けた千夏を背中から抱いたまま男は眠った。
次の朝、男は千夏に食事を作った。
「こっちでいっしょに食べよう」
千夏は、男といっしょにテーブルで食事をした。
初めて朝食を口にした。
ただ、男が部屋を出て行くと、入れ替わるようにいつもの女がやってきた。
また昨日までと同じ一日が始まる。
ただ、男が部屋を出て行ったら、目隠しははずしていい
チャイムが鳴ったら、また目隠しをする
そういうルールに変わった。
夜になると、また男がやって来た。
いつの間にか、男の顔を見ると、なぜかほっとするようになっていた。
いつものマッサージの後、バスルームで千夏は逆に彼の背中を流してやった。
キッチンに立った彼の横で、千夏も手伝った。
いっしょに食事をして並んでビデオを見た。
ベッドに横になって、千夏は、男のほうを向いた。
男の股間に手を伸ばして男のそれをぎゅっと握り締める。
千夏はみずから男のそれを口に含んだ。
理不尽
理不尽
ガタッという物音で目が覚めた。
今日は、午前中に男が一人来ただけで、千夏はいつのまにか眠ってしまっていた。
あわてて目かくしをしようとしたが間に合わない。
「いいのよ。目隠しはしなくて…」
いつもの女だ。
「これを飲んで」
女が持ってきたものは牛乳だ。
コップに一杯、それを飲まされた。
「こっちに来て」
今度はバスルームに呼ばれた。
(ああ、まただ)
女が千夏にバスルームですることはひとつだけ。
浣腸だ。
千夏はバスタブのへりを両腕でつかんで女に向ってお尻を突き出した。
バスルームで注入されるが、1回めの排泄はトイレだ。
ただ2回される。
2度目はバスルームだ。
女の見ている前で排泄させられる。
千夏はこれがいやだ。
大勢にされて顔や乳房や口に出されるよりもこれがいやだ。
また、涙が出た。
バスルームを出ると今度は、お茶を飲まされた。
「これを着て」
バスルームを出ると、女にグリーンの全身タイツを渡された。
千夏は、言われたとおり、そのタイツを着る。
全身タイツだが、乳房と股間とお尻は大きく開いている。
頭にカエルのかぶりものをかぶせられた。
「立って」
女は千夏を立たせて腕を引いた。
かぶりものは前を見る工夫はされていない。
女にひかれて千夏は、ついて歩いた。
車に乗せられ、降ろされた。
どこなのかはわかるはずもない。
扉の開く音。
締まる音。
まっすぐ歩いて立ち止まる。
音楽と話し声。
「ここに、上がって」
階段のようなものを何段か上がって、しゃがまされた。
「もっと足を開いて」
女の声が下から聞こえる。
千夏は、自分が何か台の上に上がっているのだと思った。
女に足首を持たれて、足の位置をなおされた。
その足をベルトで固定される。
「手で足首を持って」
女は千夏の膝を左右に広げ、その内側から足首を手で握らせた。
その手も足首にマジックテープで留められた。
「ほう、カエルか」
誰かの声がする。
乳首をつままれる。
(痛い!)
千夏は黙って耐えた。
あそこに指が入ってくる。
「お尻もどうぞ」
あの女の声だ。
お尻に何かを突っ込まれた。
ブーンという音が、内臓を伝って直接千夏の耳に届く。
アナルは振動されてもどうということはない。
入れられるときが痛いだけだ。
ひときわ、大きなモーター音が響いた。
電気マッサージ器の音だ。
あっちでもこっちでも…。
千夏は身体を強張らせて身構えた。
いきなり股間に来た。
手足を固定されて逃げようがない。
乳首にも…
脇腹にも…
耐えられない刺激。
脇腹の電気マッサージ器が、脇の下へと上がってくる。
何をしたいか、お茶を飲まされたときからその意図はわかっている。
千夏は歯を食いしばって耐えた。
「うっ…」
あそこの中にバイブを挿入された。
乳首を弄っていた電気マッサージ器が、もう一方の脇の下へと移る。
開いた脇腹をつかまれる。
千夏は諦めた。
幸い、カエルの面のおかげで顔は隠れている。
ちょろちょろとおしっこが漏れ出す。
男達がどいた。
出始めたものは止らない。
カエルのおしっこだ。
放尿が終わると台から降ろされて、四つんばいにされる。
されることは同じだ。
前にはバイブが挿入されたままでアナルと口が犯された。
次の日は、豚だった。
逆さに吊られておしっこさせられた。
夜になって男がやってきても千夏は、動かなかった。
彼が作った食事も食べない。
「俺の名は、谷崎真一」
突然、男が名乗った。
千夏は顔をあげ男の顔を見た。
「お前の名は?」
訊かれて千夏は驚いた。
「千夏」
あえて、苗字は言わなかった。
「千夏、うつ伏せになって」
千夏はベッドでうつ伏せになった。
真一は、いつものようにマッサージを始めた。
(わたしの名前も知らないなんて)
どうして自分がこんなめにあわされるのか?
せめて理由があって欲しかった。
それなのに、この男は千夏の名前さえ知らない。
自分じゃなくても誰でもよかったに違いない。
枕に顔を伏せて、千夏は泣いた。
活餌
活餌
今日は、誰も来なかった。
夕方、いつもの彼女がやってきて、またお腹を洗浄された。
彼女が持ってきたホットドッグを食べ終わると、
「これを着て」
千夏は、彼女からOL風の制服を渡された。
下着もあった。
パンティーストッキングも…。
久しぶりに下腹部を圧迫される感覚。
「出かけるから…」
彼女は、千夏にそう告げて、千夏に目隠しをした。
千夏は、目隠しをされたまま、腕を引かれて歩いた。
ドアから、18歩。
エレベーターに乗った。
エレベーターが動き出して止るまで、ゆっくり17まで数えた。
そこから、右に7歩。
階段が3段。
まっすぐ11歩。
左に9歩。
千夏は車に乗せられた。
まっすぐ前を向いて乗り込んだので、おそらくワゴン車にちがいない。
車に乗ると手錠をされて、どこかにつながれた。
車が止まるまで、ゆっくり数えた数字は、1163。
目隠しされて、手錠もされたまま車を降ろされた。
「こっちだ」
男の声だ。
いきなり左右から二人に両腕を持たれた。
また、エレベーターに乗った。
エレベーターを降りて、ドアの前で目隠しも手錠も外してもらえた。
見たこともない男達だった。
左側の男が、正面のドアを開けて、部屋の中に入った。
いきなり男達が押し寄せてきた。
何人いるのかわからない。
シャツのボタンが千切られて、手がブラの中に入ってくる。
ぎゅっと乳房を鷲づかみにされる。
後ろから誰かがスカートを捲り上げる。
パンストが破かれた。
「やめて…」
千夏が声を出すと、すぐにあごを強くつかまれた。
(痛い…)
ショーツも下ろされ、お尻の肉に指が立てられる。
股間にも指が入ってくる。
(ああ…ああああ…あああ)
両足を抱え上げられ、テーブルの上に仰向けに置かれた。
いくつもの顔が千夏を見下ろしている。
千夏は怖くて目を閉じた。
「ほら、ほろ、口をあけろ」
上にひっぱられ、テーブルから落ちた千夏の頭を男が両手で押さえてペニスを千夏の顔に押し付ける。
千夏は口をあけた。
「ぐふぉぇ」
男はいきなりのどの奥まで挿入する。
腕はテーブルに押さえつけられた。
足も、左右に押し広げられ、テーブルに押さえつけられた。
誰かが乳首に歯を当てた。
誰かが脇腹をつかんで指を突き立てた。
太ももにも指がささった。
(ああ…やめて…お願い…)
男が浅く前と後ろを行き来しながら、結局前に挿入してきた。
千夏は、ただ終わるのを待った。
大勢のときは、たいていみんな口に出す。
苦しかった。
千夏は息ができなくて必死にもがいた。
ようやく一人が放出すると、息をつく暇もなく、次の肉棒が入ってきた。
6人だった。
6人目が放出すると、千夏は立たされた。
ずっと開いてテーブルに押さえつけられていた足がしびれて、うまく立てない。
来た時と同じように左右の腕を抱えられた。
シャツの前が大きくはだけられ、乳房は飛び出したままだ。
腰まで捲り上げられていたスカートは下ろしてもらえたが、下はなにもつけていない。
また、目隠しされ、手錠をかけられて、外に出た。
男達に車に乗せられた。
千夏は水平にまで倒されたシートに寝かされた。
手錠はされているが、来るときのようにどこかにそれをつながれたりはしなかった。
目隠しをはずそうと思えばできたが、千夏はただ横になったまま何もしなかった。
車が止まったが、千夏は動きたくなかった。
千夏の太ももの付け根と背中の肩のあたりに腕が入ってきた。
(えっ?)
千夏の体が浮いた。
千夏は、出かけたときと同じく帰りも彼女が運転していると思いこんでいた。
「俺だ」
いつもの男の声だった。
男は千夏を抱き上げて、そのまま歩き出した。
言いたいことが山ほどあった。
でも、千夏は黙っていた。
部屋に戻って、ベッドに寝かされても千夏は目隠しも取らなかった。
いつものマッサージが始まった。
一日の終わり。
もう、誰も来ない。
どこにも連れて行かれない。
千夏は眠ってしまった。
診療
診療
「これを着て」
今日は朝から出かけるみたいだ。
千夏は、名前も知らない彼女からまたOL風の制服を渡された。
今日はパンストはない。
「すぐ出かけるから…」
彼女は、千夏にそう告げて、また目隠しをした。
ドアから、18歩でエレベーター。
降りると、右に7歩、階段が3段、まっすぐ11歩、左に9歩。
千夏はまた車に乗せられた。
車が止まるまで、ゆっくり数えた数字は、2263。
昨日より遠い。
車の中で目隠しを外された。
地下の駐車場のようだ。
車の外で、彼女がキャスターのついた大きなトランクを開けていた。
「ここに入って」
彼女に促され、千夏は車から出て、そのトランクの中に入った。
小柄な千夏は膝を抱えただけですっぽりと中に納まってしまう。
しばらくすると、足音が近づいてきて、トランクが動き出した。
エレベーターに乗った。
それ以外は何もわからない。
トランクが開けられ、外に出された。
(歯医者?)
歯医者に置かれているような診療用のイスが3つ並んでいた。
「こちらにどうぞ」
マスクをした女性だ。
千夏は、そこに座った。
「イスを倒します」
まるで歯の治療だ。
「お口を開けてもらえますか?」
千夏は、恐る恐る口をあけた。
「歯垢、取りますね」
(はぁ?)
まさしく歯の治療だ。
「はい、終わりました。うがいしてください」
イスを戻されて、千夏はうがいをした。
「はい、じゃぁ、もう一度イスを倒します」
また、イスを倒された。
今度は、深い。
頭が下にさがるほど倒された。
歯の治療だけなはずがない。
千夏が思った通り、肘掛に手をマジックテープで固定された。
「マスクするわね」
(マスク?)
口を覆うものではなかった。
すっぽり頭全体にかぶせられた。
鼻と口だけが開いているマスク。
足を広げられ、パンティーを脱がされた。
シャツの前をはだけられ、ブラを上にずらされた。
彼女だけではない。
もう一人、いやもっとかもしれない。
ブーンという音がした。
歯医者特有の音ではない。
千夏がよく知っている器具の音だ。
両方の乳首に振動物が押し当てられた。
あそこにも…。
振動が激しい。
電気マッサージ器のようだ。
下腹部の足の付け根にも電気マッサージ器が押し当てられた。
そこは、むずがゆい、千夏の苦手な場所だ。
「ああああ…」
歯を食いしばっている千夏の口から声が漏れる。
お尻を持ち上げられ、アナルにも挿入された。
そのアナルに挿入されたものが激しく振動し始める。
「ああ…あああ、あああ」
アナルも苦手だ。
脇腹にも押し当てられた。
「ぃやーぁっ、ああああ」
千夏は身をよじって抵抗するが、両肩をぐっとイスに押し付けられた。
「ああぁぁぅっぅぅぅぅ」
(ああ…やめて、やめて、出る…出る、出ちゃう)
おしっこが出そうだ。
我慢しようにも体のどこにも力が入らない。
「ああ、やめて、出る、おしっこ出る…出る、お願い、やめてぇぇぇ、あああああ」
千夏の股間に何かがぴったりと押し当てられた。
ジャーっという音が響き始めると、ぴたっとモーター音が止った。
静寂した部屋に千夏の放尿の音だけが大きく響いた。
「いやぁぁぁーっ」
大きな声をあげた千夏の口に男の肉棒が押し当てられる。
乳首に当てられていた器具が指に替わった。
千夏の放尿が終わると、そこも指に変わった。
昨日と同じだ。
男達は、放出直前に千夏の口に回ってきて、口の中に出した。
今日は男が四人、女が一人。
女は、千夏の顔の上に乗り、千夏の鼻を自分のクリトリスに擦りつけて達した。
千夏が戻ると、いつも夜しかやって来ない彼がいた。
まだ、午後1時だ。
驚いている千夏の前に寄ってきて、彼は千夏にキスをした。
千夏は何か言おうとしてやめた。
千夏は、もうずいぶん会話をしていない。
面と向かうと、何をどう話していいのか迷った。
昼間なのにいつものマッサージが始まった。
(今日はもう終わりなの?もう、誰も来ないの?)
「俺は、西崎薫」
男が突然名乗った。
「お前、苗字は?」
「佐久間」
「佐久間千夏?」
千夏はうなずいた。
「俺の家に来るか?」
(俺の家?)
千夏には、どういうことなのか理解できない。
ただ、部屋はすっかり片付いていた。