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悶絶(3)
(3)
「わたしも洗ってくれる?」
今度は美香が壁に手をついてお尻を突き出した。
豊満でまんまるな梨央のお尻とは違ってきゅっと締まったどちらかというと男性的なお尻だ。
梨央は手のひらにボディソープを垂らし、指でていねいに洗っていく。
襞を指で挟んでこすり、付け根の固い部分を周辺からくるくると円を描きながらたどりながら、もう一方の手でお尻の穴を洗う。
もまた、美香のお尻の穴に指を入れる。
梨央の細い指は、何の抵抗もなくすっと付け根までおさまった。
「わたし、お風呂が好きなの。いっしょに入る?」
「ええ」
美香は梨央を、後ろから抱きかかえるようにして湯船につかった。
純一と入るときもそうされる。
すぐに乳首と股間を弄られた。
これも純一と同じだ。
違うのは、背中に感じる乳房の柔らかさとお尻にあたるはずのものがないということ。
(このほうが気持ちいい)
「ねぇ、縛られるのは好き?」
「えっ…、わかりません。あまり縛れたことないから…」
「そうなの?」
美香が意外そうな声を出した。
「手枷とかアイマスクは?」
「それは、ときどき…」
「ふーん」
美香は、梨央の知らない純一を知っているようだ。
「純一は、縛るんですか?」
梨央のほうから訊いた。
「えっ、ああ、そうね。縛るのが好きみたいだけど…」
美香は言葉を選んでいるのか、しゃべりがぎこちない。
「わたし、肌が弱いから…」
梨央も純一に縛られたことはある。
そのとき、縄の痕が1週間以上消えなかった。
縄の痕だけではない。
強く吸われただけで唇の痕がくっきり残る。
それ以来、純一はめったに縛らなくなった。
たまに縛るときもきつくはしないし、手や足は縛らない。
(純一、気にしてたんだ。わたしのこと…)
梨央は、なんだか申し訳ない気分になって黙り込んだ。
「でようか。ふやけちゃみっともないから…」
美香はちょっと大きめの声を出して、立ち上がった。
バスルームを出ると、美香は、持ってきた大きなバッグを開けて何か取り出した。
「これ着てみて?サイズがわからなかったから…」
渡されたのはチャイナドレスだが、かなり丈が短い。
サイズが合うかどうか、梨央は試着した。
真っ白な太ももがぎりぎりまで露出する。
梨央の大きなお尻を包み隠すことは不可能で、脇のスリットは立っているだけですでに割れていた。
(歩いたら、ずりあがっちゃう)
首には少し余裕があったが、脇はきつい。
大きく開いた胸元から、梨央の乳房があふれ出そうだ。
「きゅうくつ?」
美香が訊いた。
「ちょっときついかも…」
「息がきついとか?」
「それはないけど…」
「じゃぁ、これでいこうか?一応、合わなかったらって思って別のも用意したんだけど…」
美香はそう言って、淡いピンクのナース服を見せた。
「せっかくのおっぱいだものね。やっぱ、見せないと…」
ナース服では、乳房は見せられない。
「下着は、これね」
「これ…だけ?」
薄い、しかもほとんど紐といったほうがいいようなショーツだけだ。
「そのチャイナドレスに、ブラは無理でしょう」
確かに乳首の位置ぎりぎりのところまで開いているので、乳首を覆ってしまうとブラが見えてしまう。
しかも肩紐も見えてしまうから、ストラップレスでないと無理だ。
乳首を覆わないチューブブラなどないし、ヌーブラもだめ。
ストラップレスの4分の1カップブラなどあるはずもない。
美香の言うように“無理”だ。
梨央は、チャイナドレスを脱ぎ、今度はショーツを穿いてみた。
前も後ろもそこそこ面積はあるのだが、股間が後ろまで大きく開いている。
ショーツをつけたまま、お尻の穴も使える。
オープンブラやオープンショーツは、梨央も結構持っている。
純一に言わせると、“すべてを見せるより、隠すべきところだけを見せるほうがエロティック”なのだそうだ。
「そこに立って…」
美香に言われて、梨央は壁に背を向けてはりついた。
梨央と同じようにショーツだけを見につけた美香が、前に立った。
美香のショーツもオープンタイプだが、ショーツの前に小さなポケットがあり、こんもりと膨らんだそのポケットから細いコードが伸びている。
美香は、壁にはりついた梨央にぴったりとはりつく。
梨央の股間に美香の股間のふくらみが当たった。
美香はそのふくらみをさらに押し付けながら、バイブのスィッチを入れた。
ブーンというモーター音が部屋に響く。
「あっ…」
美香は、両腕を梨央のお尻に回しさらに引き寄せる。
梨央もまた、美香の背中に腕を回して、しっかりと美香に抱きついた。
ピ・ピ・ピ・ピ・ピ・ピ
(何?)
「時間みたい、そろそろ行かないと…」
鳴ったのは、美香がセットしていた携帯のアラームだった。
悶絶 (1) (2) (3) (4) (5) (6)