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沙耶の倒錯1-1
Blind Side Ⅰ 沙耶の倒錯
俺の名は中島優作。
仕事は・・・・街の不動産屋だ。
敷金礼金保証人一切なし。
家具つきでその日から入居できる。
但し、男には貸さない。
家賃は、1ヶ月の前払い。
払えないときは…仕事を紹介する。
1.少年
沙耶は、ホームに上がると、いつもの位置に向った。
(いた、いた)
毎朝、同じ電車の同じ車両に乗っていると、ホームでは、周囲にいる人というのがだいたい決まってくる。
別にあいさつをするわけではないが、見知った顔であることには違いない。
先週ぐらいから、見知った顔の中にひとり、見知らぬ高校生が加わった。
背は、180まではいかないが、低くはない。
とにかくかわいい。
沙耶は、結婚して3年目、29歳になる。
夫は8歳年上だ。
結婚するなら、頼れる人と決めていた。
ただ、結婚相手でないのなら…
“いい年して”とよく人に言われるのだが、美少年に目がない。
結婚する前に付き合っていたのは、6歳下の大学生だった。
頼れる人と思って決めた結婚だったが、少なからず後悔していた。
優しい旦那だったが、沙耶にとっては、優しいだけでは物足りない。
夜になって、ちゃんとお風呂に入って、ベッドに入って、明かりを消して、さぁ、始めましょうという判で押したようなお決まりのパターンが、最近は不快にさえなってきていた。
覚悟はしていたのだが、毎日の生活の中で、最初の覚悟はどこかに消えてしまった。
直前まで付き合っていたその大学生とのことが思い出された。
お金がないので、そうそうホテルというわけにはいかない。
沙耶のアパートのキッチンで、狭いバスルームで、外でしたこともあった。
沙耶は、さりげなく彼の後ろに立った。
ここ1週間、毎日そうしている。
電車が入ってきて、扉が開く。
この駅で降りる人は多くはない。
2、3人がさっと降りると、多少後ろから押されながら、電車の中に押し込まれる。
満員の電車の中で彼がどっちに行くのか、沙耶はぴったりと彼の背中にはり付いた。
いつものように反対側の扉まで押し込まれたところで、彼は少しだけ左による。
1週間、全く同じだ。
沙耶は、彼の前に立ってから、左による。
今度は逆に沙耶の背中に彼がはりつくような格好だ。
ここが4日前からの沙耶の定位置。
いつもなら沙耶のお尻の上のほうに彼の股間が来るのだが、今日はヒールが6cm。
ちょうど沙耶のお尻に彼の股間が当たった。
最初は、彼を背中に感じながら、ただじっと立っていた沙耶だったが、2日前、お尻の上のあたりに当たっていた彼のものが、少し固くなったような気がして、昨日は意図的にお尻を揺らした。
今日の沙耶は、薄地のライトグリーンのタイトミニ。
しかも、かなりのビキニショーツで彼の股間のふくらみがほとんど直接感じられた。
沙耶のお尻に、ぴったりと当たっているものはすでに固く大きくなっている。
彼は、沙耶の腰の辺りに手を入れて、沙耶と距離を置こうとする。
(かわいい)
沙耶は電車が揺れるたびにお尻を左に振り右に振り、彼の股間に押し付けた。
沙耶の腰を押していた彼の手がどいた。
沙耶は、まっすぐ上に向いている彼のものにぴったりとお尻を密着させ、ゆっくりと小さく円を描くようにお尻を回した。
彼のものはもうぱんぱんに膨らんでいる。
電車がホームに入る。
降りるのは彼のほうが先だ。
沙耶は、ホームに降りた彼が自分のほうを見ているのに気づいた。
目があった。
(じゃぁ、また明日ね…)
少年が軽く頭を下げる。
(あいさつ?)
沙耶の心臓が大きな音を当てて鼓動し始めた。
沙耶の倒錯1-2
(どれがいいかな?)
沙耶の夫は、会社が遠いので朝早く家を出る。
沙耶は、夫を送り出した後で朝食をとり、シャワーを浴び、着替える。
今日は、午前中にお偉いさんも加わったミーティングがあるのでスーツなのだが、下着が決まらない。
Tバックにしようと決めていたのだが、スーツに生足というわけにもいかない。
パンストを穿いたんじゃ、せっかくTバックにしても感触を楽しめない。
太ももまでのストッキングも持ってはいるが、太もものたるみが気になっている沙耶は、それは穿きたくない。
(やっぱ、これかぁ?)
沙耶が手に取ったのは、オープンストッキング。
サイドとセンターが大きく開いている。
沙耶は、先にストッキングを穿いてから、真っ赤なTバックを穿いた。
パンツと違って、スカートは下着が絶対に見えないわけではない。
沙耶のスカートは、タイトで後ろにスリットがある。
スリットの深さは標準的なものだが、スカートの丈が短いので小学校の低学年くらいの子の身長ならば、沙耶の後ろを歩けば、ちらちらと沙耶のパンティーを覗くことができるだろう。
ただし、それは平坦な道の場合で、階段となると話は違う。
靴のヒールが高いので、前かがみにはなりにくい。
後ろの足のかかとを上げられない分、前の足を高く上げないと階段を上れない。
足を高く上げれば、その足でスカートを持ち上げてしまう。
(なるべく人が途切れてから上がろう)
沙耶は、駅の階段の前で、周囲を見回した。
その沙耶の視線の先に急ぎ足でやってくる彼がいた。
目が合った。
彼のスピードががたっと落ちた。
いつもなら、彼はもうホームにいる時間。
よっぽど急いでやってきたのか、彼の肩が上下している。
(遅れたら、会えないものね)
沙耶は、都合よく解釈して、彼の少し前で階段を上った。
彼に見られるのはかまわない。
沙耶は、むしろ見せたいくらいだ。
そのためにわざと距離を置いた。
さっきまで肩で息をするほど急いでいた少年が、ゆっくりと沙耶について階段を上がる。
とは言え、後ろから来るのは彼だけではない。
沙耶の心臓がどきどきと跳ね上がる。
気がついたら彼がぴったりと沙耶の後ろにいた。
見るより見せまいとする心遣いなのかもしれない。
とにかく、沙耶はほっとした。
ホームでも今日は彼が後ろにいる。
電車が来て、ドアが開く。
反対側の扉まで押し込まれる。
後ろに彼がいた。
ドアが閉まるときにもう一度ぐいっと押される。
(あらっ)
彼のものが今日は最初から固い。
それはおへその方に向かってまっすぐ上に向いていた。
勃起していなければ、そんな上向きでズボンの中に納まっているはずがない。
(っていうことは、ホームに立ってるときから?)
沙耶は、それがちょっと嬉しかった。
まっすぐ上に向いた固い棒が自分のお尻の割れ目に沿うように沙耶がお尻を動かす。
そこに手が割り込んだ。
初めて彼の手が沙耶のお尻に触った。
ただ沙耶の期待に反して、それは手のひらではなく手の甲だ。
彼は、大きくなった自分のものが直接、沙耶のお尻に当たらないように手で自分のものを押さえただけだった。
(もう…いいのに、当たってもぜんぜんかまわないのよ)
沙耶は、思い切って手を後ろに回し、彼の手を握って、自分のお腹の真ん中までひっぱってきた。
後ろから抱かれる格好だ。
ここまでされて、ようやく少年も大胆になった。
沙耶のお腹に回された腕で沙耶を自分のほうにぎゅっと引き寄せた。
彼のものがぴったりと沙耶のお尻の間に入る。
(いいわ。それでいいの…もっとよくしてあげる)
沙耶は、お尻を上下させ始める。
それだけではない。
もう一方の手で胸の前で抱えていたスーツの上着とバッグを少し下げ、彼の手をそれで隠すと、徐々にその手を自分の下腹部へと導く。
沙耶は少年の手に上からぴったりと自分の手のひらを重ね、彼の指を自分の中指と薬指で押す。
スカートの上からだが、彼の指が沙耶の秘所をとらえる。
ごくっ
少年のつばを飲み込む音が耳元で聞こえた。
沙耶は、彼をいかしたい衝動に駆られたが、思いとどまった。
ズボンの中で出さされては、逆に迷惑に違いない。
(わたしをよくして…)
沙耶は、バッグのひもを引き上げる振りをして、スカートを持ち上げた。
今日のTバックは、前も狭い。
沙耶は、自分でショーツをずらし、彼の指を中に引き入れた。
ぴくんと電気でも走ったような反応が背中から伝わった。
(怖がらないで…普通の女よ)
普通なはずがない。
それでも、最初は、じっとして動かなかった彼の指が、もぞもぞと動き出す。
掻くわけでもないただ前後させるだけのぎこちない指の動きだが、そのぎこちなさがよかった。
お尻で擦っている肉棒の感触。
沙耶は、また、この少年をいかせたくなった。
(ああ、握りたい…握って…しこしこして、舐めて、飲んであげる)
すぐにでも振り返って、彼のものを取り出して口に含みたかった。
沙耶は、満員電車の中でしゃがんで彼のものを舐める自分を想像した。
周りの乗客はどんな顔をするだろう?
沙耶は、周りを見回す。
皆等しく無表情な顔、顔、顔。
(今、お尻でちんちんこすってるのよ。指でいいことしてもらってるのよ)
新聞をノートくらいにまで小さく折りたたんで読んでいるサラリーマンに心の中で話しかけた。
なぜか、むしょうに楽しかった。
大声でそれを口にしたい気分だ。
不意に彼が手を引き戻した。
(どうしたの?)
電車が止まって、ドアが開いた。
沙耶は妄想に気をとられて、彼が降りる駅なのを忘れていた。
彼の前に立ったままの沙耶は、いっしょに押し出される。
(そうだ)
沙耶は、振り返り、また彼の腕を握った。
ここは彼の学校のある駅。
同じ学校の生徒が何人かホームを歩いている。
少年は、明らかに困惑顔だ。
「ごめんなさい」
沙耶は、上着のポケットから一枚のカードを取り出してすばやく彼に渡した。
「携帯番号。…電話ちょうだい」
チャンスがあれば彼に渡そうと思って用意しておいたものだ。
沙耶は、少年に背を向けて、ホームの中央へと歩いていった。
沙耶の倒錯1-3
(かかってくるかな?)
沙耶は、会議中もほとんど、そのことで頭がいっぱいだった。
(もしかして、怖がって電車を変えるかも?ああ、そしたらどうしよう…)
午後になり最初はわくわくしていた気分が、だんだん不安へと変わりつつあった。
5時、もう学校は終わってるはずだ。
電話はかかってこない。
(部活かもしれないし…)
沙耶は会社を出て駅に向かいながら、しだいに落ち込んでいく気分を持て余した。
電車が来た。
(しょうがない)
沙耶が、電源を切ろうと携帯をバッグから取り出そうとしたとき、携帯のランプが点滅し、振動を始めた。
知らない番号。
「はい、沙耶です」
「…あっ、…あのう」
少年の声を聞くのは初めてだったが、沙耶にはそれが誰かすぐにわかった。
「朝、ごめんね。急に変なことして…」
「いえ。いいんです」
(よかった。いやがってない)
「学校、終わったの」
「はい」
「今、どこにいるの?」
「駅です」
(どこの?)
「えーっと、学校の駅?」
「ああ、そうです」
「帰るところなの?」
「はい」
「わたしも駅なの、今、電車が来たから乗るわ。そこにいて。5分くらいしたらつくから、ホームで待ってて」
沙耶は、電話を切り、急いで電車に乗った。
これから帰るなら、どうせ、この電車に乗るはずだし、“待ってて”と言って切れば、待ってるに違いない。
とにかく会える。
沙耶の胸が高鳴った。
電車がホームに入る。
沙耶は、ドアに張り付くようにしてホームに少年を探した。
少年のいる駅のホームの降り口は、ホームの前と後ろの2ヶ所。
だから、少年の学校の生徒たちは、電車の前か後ろに集中する。
沙耶の会社のある駅の降り口は、中央だ。
少年が、朝、沙耶と同じ中央の車両に乗るのには、何かわけがあるのだろう。
少年は、ホームの中央にいた。
沙耶がいる扉のまん前だ。
扉が開いて、すぐ目の前にいる少年に沙耶は、声は出さず、“乗って”と口だけを動かした。
少年が乗ってきた。
さりげなく沙耶は、少年の腕を取って手を握った。
話はしない。
少年もただ黙って沙耶の横に並んで立っている。
駅を二つ過ぎた。
「次で、降りるけど…。いっしょに来て」
沙耶は、少年の耳元で囁いた。
彼は、ほんの少しあたまをさげてうなずく。
彼の学校がある駅じゃまずい。
二人が乗る駅でもまずい。
どこで会おうか、午前中の会議の間中、悩んで決めた場所だ。
といって、変わった場所ではない。
相手は、制服を着た高校生だ。
沙耶は、駅にある全国チェーンのコーヒーショップに彼を誘った。
何をどう話そうか。
これも会議中、本部長が、新規事業のコンセプトを延々と語っているときに考えた。
(まずは、あいさつ。友達のように親しく…)
「はじめまして。わたしは松永沙耶」
沙耶は、旧姓を名乗った。
「僕は、坂上信也」
「信也かぁ。何年生?」
「1年です」
「学校終わるのって、いつもこんな時間なの?」
「いえ。ちょっと、友達とだべってて」
「そう」
(さぁ、いよいよだわ)
沙耶は、心を落ち着けようとコーヒーを一口すすった。
「毎朝、ごめんね。驚いた?」
「ええ。まぁ」
意外と普通な表情で信也は答えた。
「変な女だって…思った?」
「そんなこと…」
まさか、面と向って、はいと言うわけにもいかないはずだ。
シナリオどおりだ。
沙耶は、少しほっとしたが、問題はこの次だ。
沙耶は、少年の顔をじっと見つめた。
「電車であなたを初めて見て、あなたがぴったりとわたしの後ろに立って…」
沙耶のほうが、少年の前に立ったのだが、ここはさらっと話を流して何も言わせない。
「そのときね、なんかどきっとしたの。胸がどきどきしちゃって…」
彼が顔を伏せた。
「次の日もあなたが後ろだった。嬉しくてその日もどきどきしっぱなし。気づかなかったでしょ」
彼は返事に困っているが、返事が欲しいわけではない。
「わたし、そのとき、このままぎゅっとしてくれないかなって思ってたの」
上目遣いに、少年がちらちらと沙耶の顔を覗く。
「そしたら、あなたも…」
沙耶は、ここで言葉を切った。
信也のものが大きくなったのは、沙耶がお尻をこすりつけたからで、信也のせいではない。
信也は、恥ずかしそうにうつむいてしまった。
「あれは痴漢じゃないのよ。あたしがぎゅっと抱いて欲しくてくっついたんだから…」
沙耶は、少しずつ事実を曲げて別の状況を作り上げていく。
「どきどきしたわ。で、あなたも気持ちよくなればって思ったんだけど、ごめんなさい。迷惑よね。あんなとこ、もし、学校のお友達にでも見られたら…ねぇ」
沙耶は、信也の返事を待った。
心臓の鼓動がどんどん早くなる。
「いいんです。だいじょうぶです。うちの生徒は、あんなとこに乗らないから…」
(なんていい子なの)
沙耶が願っていた通りの返事が帰ってきた。
これでこれからも信也の前に立てる。
「そうよね。でも、あなたこそ、どうしてあそこに乗ってるの?」
沙耶は、何気に信也の言葉に同調してしかも話題を変えた。
「えっ…まぁ、いろいろ…」
信也が口ごもる。
「誰かと、顔を合わしたくないのかな?女の子かな?」
「まぁ、そんなとこです」
(振られたのかな?)
ますますいい子だ。
「ねぇ」
「はい」
「これからもあそこに乗ってくれる?」
「はい」
「わたしの後ろに立ってくれる?」
「はい」
「ときどきでいいんだけど、会ってくれる?」
信也は今度は、黙ってうなずいた。
沙耶の倒錯1-4
二人は、帰る方向もいっしょだ。
また、駅に向かった。
今度は、二人で並んで…。
ホームで電車を待っている間、信也はときどき周りを気にした。
沙耶も横に並んで入るが、他人の振りだ。
電車が入って、ドアが開いた。
さっと見る限り、信也と同じ学校の制服の子はいない。
沙耶は、いつものように信也の前に立ったが、今度は振り返った。
沙耶に振り向かれて信也は驚いて後ずさったが、後ろから押されて、結局、沙耶を真正面から抱く格好だ。
信也の腕が沙耶の腰に回る。
胸の前で両腕を合わせていた沙耶の右手が下にさがった。
信也のものは、ズボンの左側に折れて窮屈そうに収まっていた。
沙耶は、信也のズボンの上から、それを握り、まっすぐ上に向ける。
窮屈な位置から開放されて、信也のものは、まっすぐお腹のほうに向かって伸びていく。
(ときどき会える…)
信也がそれをどう受け取ったかは知らないが、それは、ときどきセックスしようということだ。
少なくとも沙耶はそのつもりで言ったことばだ。
沙耶の手の中で信也のそれは、どんどん体積を増す。
(舐めてあげたいけど…ここじゃ無理だし…)
電車は、すぐに二人の駅に着いた。
扉が開いて電車を降りると、沙耶は一定の距離を置いて信也の後ろを歩いた。
改札口は線路を挟んで左右2ヶ所
信也は、立ち止まった。
「どっち?」
後ろから沙耶が小さな声で聞いた。
信也は、沙耶とは反対側の出口に身体を向けた。
遠回りだが沙耶は、信也について改札を出た。
沙耶は、信也の横に並んだ。
「沙耶さん」
急に信也が口を開いた。
「すぐ帰らないとまずいですか?」
「ううん。別にすぐじゃなくてもいいけど…」
「ちょっといっしょに…いいですか?」
沙耶はうなずいた。
信也から誘ってくれるなんて願っても無いことだ。
沙耶は、信也の後ろをついて歩く。
ここは住宅街だ。
駅前の通りを抜ければ、古くからの住宅が立ち並ぶ。
沙耶の住んでいる側は、開発され高層のマンションもいくつか建ち並んでいるが、こちら側は、頑として開発を拒み、狭い路地と背の低い住宅が並んでいる。
信也は、入り組んだ路地を右に左に曲がりながら歩く。
(どこに行くのかしら?)
10分ほど歩いて、信也の歩みが遅くなった。
「ここ…なんですけど…」
3階建てのマンションというかアパートというか…。
「ここって…あなたの家?」
「いえ、違います」
信也は、階段を上がって208号室の扉を開けた。
「どうぞ」
狭い玄関。
中は、それでも10畳くらいあるのだろうか、ワンルームでバスとトイレは別々のセパレートだ。
テレビとテーブルとやけに大きなソファとクッションがあるだけ。
「あなたの部屋なの?」
沙耶は、ソファに座った信也の横に並んで座った。
「いいえ。僕のっていうわけじゃありません」
「じゃぁ、お友達か誰かの部屋?」
といって、ここに誰かが住んでいるとは思えない。
全く生活感のない部屋だ。
「もともと友達の兄貴が住んでたんですけど、引っ越して…。今は、その友達が使ってるんですけど…、親には内緒で」
若い男の子たちがやりそうな秘密の隠れ家。
「土日は、その友達が使うんですけど、平日は、僕らに貸してくれるんです」
「へぇーっ」
沙耶は、部屋を見回したが、男の子たちが使っているにしてはきれいに片付いている。
タバコとか、お酒とか、ビデオとかエロ雑誌とか、沙耶が想像するようなものは何もない。
「今月は、僕は金曜日なんです」
「どういうこと?」
「僕ら仲間が5人いて、毎月、曜日を決めるんです」
「そうなの?みんなで使うんじゃないのね?」
「1ヶ月、1万円で一人ひとりが借りてます」
「お金払うの?」
「ええ。まぁ」
このあたりのワンルームだと月5万~6万が相場だ。
信也の友人は、人に貸して部屋代を浮かしているんだろう。
なかなか賢いやり方かもしれない。
「僕、今月でここ借りるの辞めようと思ってたんですけど…」
「どうして?」
「えっ…、彼女と別れちゃって…」
(ああ、なるほど…そういうことかぁ)
沙耶は、やっと理解できた。
この部屋がきれいに片付いている理由。
男達がたむろするための部屋ではないということだ。
「もう、辞めるって言っちゃったの?」
「いいえ。まだ…」
「じゃぁ、辞めないで借りててくれないかなぁ」
沙耶は、座っている信也の太ももに手を載せた。
「部屋代も、わたしが出すわ」
月1万円。
ラブホ1回分だ。
それに、どうせ平日にしか会えないのだからなんの問題もない。
「いえ、それは僕が…」
(学生のくせに…)
「いいのよ。わたしに任せて…」
沙耶は、信也のベルトに手を掛けた。
沙耶の倒錯1-5
ベルトをはずし、ウエストのホックとボタンをはずす。
ベルトのすぐ下のところまで太いふくらみが競りあがってきている。
トランクスのウエスト部分を少し手前に引いただけで、信也のペニスの先端がもう顔を出した。
「元気いっぱいね」
沙耶は、すぐにそれを口の中に含んだ。
先端部分全体を丁寧に舌で舐めまわす。
(いいわ。やっぱり…)
沙耶は、フェラは嫌いではないが、夫のものは、あまり積極的には舐めない。
夫は、挿入前にただペニスを湿らせたいだけに沙耶の口を使う。
相手がそんなでは、沙耶も積極的になれるはずもない。
信也は、沙耶が舐めるところをじっと見つめている。
見上げる沙耶と目が合う。
沙耶は、信也のズボンもトランクスを全部脱がせた。
信也がソファの背もたれを倒す。
(ああ、これベッドなんだ)
信也は、そこに仰向けになって足を広げた。
その足の間に沙耶は顔を埋める。
相変わらず信也はじっと沙耶を見ている。
「あんまり見つめないで…はずかしいわ」
「ごめんなさい」
(やっ…かわいい)
沙耶は、最大に膨れ上がった信也のペニスを握って、裏に舌をはわし、頬にこすりつける。
「沙耶さん」
「ん?」
「姉さんって呼んでいい?」
「いいわよ。…呼んで」
「姉さん」
(ほんとにほんとにいい子)
沙耶は、高校生の信也にしてみれば、29歳の自分は、もうおばさんなのかもしれないと思っていたのだ。
姉さんと呼んでくれるのは、嬉しい。
沙耶は、立ち上がり、ショーツを脱ぐと、信也のお腹をまたいで体の向きを変えた。
信也には背中を向けて、服を脱ぐ。
ブラをはずすところを見せるのだ。
沙耶は、背中のホックを片手ではずしてみせた。
背中をすべて信也に晒す。
大学生の元カレが好きだった行為だ。
沙耶は、そのまま上体を倒して、信也の太ももに舌を這わす。
沙耶の舌は、太ももから、上へ上へと這い上がる。
当然、沙耶のお尻が信也の顔に近づいてくる。
這い上がってくる途中でスカートは腰までずり上がった。
オープンストッキング。
沙耶の股間は大きく開いている。
股間を隠すものは何もない。
沙耶も舐めて欲しかったが、信也の身長が高すぎる。
沙耶の股間は、信也の胸の上だ。
とても信也の顔までは届かない。
沙耶の太ももの内側に信也の腕が入ってきて、ぐいっと上に引き上げられた。
沙耶の股間が信也の顔の上だ。
信也の舌が沙耶の襞を掻き分け、クリに当たった。
沙耶は、信也のものをぎゅっと握ってなんとか先端だけは口の中に入れた。
信也の舌は、ただ、強く押し当てられるだけだったが、それでも沙耶には十分だった。
「姉さん」
「何?」
「僕が上になってもいい?」
「いいわよ」
信也は、仰向けになろうとする沙耶をうつ伏せにさせた。
(そうか…彼女がいたんだ。けっこう経験はあるのかも…)
信也のものが入ってくる。
沙耶は、お尻を上げた。
膝を立て、お尻だけをあげると、深く奥まで迎え入れられる。
生の感触だ。
まだ、子供を作らないと言って、夫は、最初からゴムをする。
最初からだ。
コンドームは、ペニスの先端を丸くしてしまって刺激が弱くなる。
最後だけ外に出せばいいのにといつも思っていた。
失敗して子供ができたって、夫婦なんだからいいじゃないとも思っている。
信也のものは、沙耶の中でめいっぱいに膨らんでいる。
沙耶は突かれるときよりも後ろに引かれるときのほうが好きだ。
後ろに引かれるときのほうがより膨張しているように感じる。
知ってか知らずか、信也は、ゆっくり突いて、さっと引いた。
「ああああ…」
わずか数回繰り返されただけで、沙耶の中に抑えようの無いものが湧き上がってきた。
(ああ・・・これよ、これ…)
ずっと忘れていた感覚。
沙耶は、押し寄せてくるものをさらに迎えに出て引っ張り上げるように、信也の突く方向に合わせてお尻をさらに高く上げた。
「あああ…あっ…あっ…」
息をするたびに声が出る。
“お姉さんがしてあげる”というつもりだったのだが、完全に信也のペースだ。
(来る…来る…来る…あああああ)
沙耶が達しても信也はまだだ。
沙耶が早すぎた。
沙耶が立て続けに2回達して、信也の動きが一段と激しくなった。
「姉さん、いっていい?」
「いいわ。いい」
3回目が来そうだ。
「口に…いい?」
信也が恥ずかしそうに言う。
「いいわ。口に出して…あああ」
「あっ」
信也が、自分のものをぎゅっと握って沙耶の横に来る。
沙耶は、そっちに顔を向け、口を開いた。
沙耶が信也のものを口に含んだ瞬間、精液があふれ出した。
どくどく脈打っている信也のものを沙耶は、こぼさずに全部口で受けた。
信也が離れ、ティッシュを数枚とって、沙耶に渡そうとした。
「いいの。飲んじゃった」
「飲んじゃったの?」
困ったような嬉しいような信也の顔。
沙耶は思わず信也に抱きついた。