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ミゼラブル/理沙の慟哭
ミゼラブル
理沙の慟哭
プロローグ
トイレに行きたかった。
手を伸ばし、ベッドの端を探した。
ベッドから降りて、立った。
立ったが・・・歩けない。
目が見えないとバランスも取れない。
腰を落として、手探りしながら歩いた。
見られていると思う。
声は聞こえない。
物音もしない。
それでも、誰かが近くにいるように思う。
「きゃっ」
不意に、後ろから抱きかかえられた。
「どこへ行く」
「・・・・トイレ・・・」
と答えた。
「こっちだ」
男に腕を引かれて、トイレに連れて行かれる
ドアが開く音
男に両脇を持たれ、便座に乗せられた。
足音もドアの閉まる音もしない。
「ドアを閉めてください」
「だめだ」
「お願いします」
「だめだ」
諦めた。
自分が見えないので見られている実感も薄い。
もう、我慢できない。
「見ないで下さい」
「見てはいない」
終わったが、手はボクシングのグローブのままだ。
トイレットペーパーを引く音がする。
「立て」
・・・・便座をまたいだまま立った。
男の手で股間を拭かれた。
手を引かれて、ベッドに戻された。
「口を開けろ」
不意に別の男の声がした
顔を左右から手で挟まれた。
・・・・痛い
口を開けた。
そこに何か押し込まれた。
サンドイッチ?そしてストローの先端
食べたくは無かった。
無理やり、それを飲み込んだ
すぐに、男のものを口に押し当てられた
口の中にまだ、サンドイッチが残っていた
咽に突き入れられる。むせた。
ベッドの上で四つんばいにさせられた
また、口に押し当てられる。
不意にお尻をつかまれた。さらに、別の男がいた。
闇の中から、つぎつぎに男達は現れる。
後ろから男が入ってくる。
乳首をなにかで挟まれた。
悲鳴はあげられない
男のものが喉の奥まで入っていた。
男のものを口で受けた。
ひとり・・・ふたり・・・さんにん・・・
男達は離れていった。
また、静寂。
男たちがいるのかいないのか
それさえもわからなくなった。
わたしは、眠ってしまった。
理沙の慟哭1-1
1.鬼畜
「理沙、おいで」
孝之は、夕飯の後片付けをしている娘の理沙を呼んだ。
「やだ、あんた、また、理沙と…」
妻の信子は、露骨に嫌な顔をした。
「お前じゃ、勃たないんだよ」
「なにさ、わたしじゃなきゃっていう人もいるんだからね」
信子は、人妻専門のデリヘルで働いている。
34歳という年齢は、そこではそう高い年齢というわけではないし、彼女の言うとおり、彼女を指名する客も少なくはない。
「蓼食う虫も…ってな。おい、早く来い」
呼ばれてもなかなかやってこない理沙に、孝之は声を荒げた。
「どういう人なんだろうね、自分の娘だよ」
孝之は信子の顔を見た。
何度も繰り返し聞かされた言葉だ。
信子はそう言うが、孝之は、理沙が自分の子だとは思っていない。
信子は、孝之のほかに同時に何人かと関係を持っていた。
「客とうまくやってもらわないと困るからな。いろいろ仕込んどかないとな」
孝之は信子の言うことをあっさり無視した。
信子もそれ以上は言わない。
理沙がやって来た。
「舐めろ」
理沙は、畳の上で、足を投げ出して座っている孝之の横に座り、ズボンのファスナーを下ろし、孝之のものを取り出すと、それを口に含んだ。
「なに、ネコみたいにちろちろやってんだよ。もっと、ねちーっとやるんだよ」
「まだ15のくせに、お尻なんか、一人前だよ、この子」
信子は、四つんばいの理沙のスカートをまくり、パンティーを膝まで降ろし、お尻を晒し、谷間に沿って指を這わす。
(お前こそ、自分の娘だろ)
これは間違いなく事実だ。
信子は、そんな孝之の思いは知らず、くいっと理沙に指を差し入れた。
「うっ・・・」
思わず、理沙が孝之から口をはずす。
「ちょっかいだすな。いいところだったのに…」
孝之は、理沙の頭を押さえ、もう一度、突き刺すように理沙の咽に入れた。
「わたし、行ってくるわ」
信子は、時間を気にしながら、立った。
「なんだ、指名でも入ってるのか?」
「そうよ。わたしじゃなきゃっていう人たち」
「“人たち”…か?」
孝之は、人たちの“たち”をことさら強く言った。
「うるさいわね。…料金は倍なんだから…」
「まぁ、穴は3つあるからな」
信子の人気は、そこだった。
文字通りアナルファックもOKだ。
それだけではない。
縛りも、スパンキングも顔への放尿もバイブも、輪姦も彼女はなんでもありだ。
今日の客は、先々週、初めて呼ばれて、今日が3回目になる。
今日は3人、縛りもあるので、時間も長い。
たぶん、今日のお客は、このグループだけだ。
かなりきついプレーなので、その後はもう仕事にならない。
信子が出て行った。
いなくなったから、どうということもない。
理沙の最初の男は、孝之だった。
中学2年のとき。
それ以来、信子がいようといまいとお構いないに、孝之は理沙を触って、抱いて、セックスした。
信子は何も言わない。
むしろ、今日のように、孝之といっしょに理沙を弄った。
信子のいるデリヘルは、あやしい注文にも応じる。
信子自身もSMプレイが主だが、中にはロリ趣味な客もゲイもいる。
店は、そういう表立って扱えない客を、孝之に回す。
孝之は、女子中・高校生やかわいい男の子達を数人、確保している。
自分の娘、理沙もその一人だ。
理沙は、すでに、多いときは、月に10数回、孝之に連れて行かれるようになっていた。
「後ろを向け」
理沙は、四つんばいのまま後ろを向いて、お尻を高く上げた。
孝之が、強引に入ってくる。
理沙は、顔を畳みにつけ、頭を抱える振りをして耳をふさいだ。
孝之が声を出すわけではない。
耳をふさげば、違う世界に入れる。自分の殻の中に閉じこもれるようなそんな気がするのだ。
孝之に突き上げられるのは、少し痛い。
でも、痛いほうがよかった。
痛いほうが…我慢できる。
やがて、孝之は、激しく腰を突き始める。
(もう・・少し・・・・あと、少し・・・)
「ああ」
孝之は、耳を押さえている理沙の腕を持ち上げ、顔を上げさせると、その顔の上に放った。
すえた匂いが鼻についた。
孝之は、放出した肉棒で、白濁した液体を、理沙の顔の上でこね回し、しずくのついたその肉棒を理沙の口に押し込んだ。
舌の先に、ぴりっと刺激が走る。
理沙は、それを舐めた。
ようやく理沙の口から離れた孝之は
「お前、明日は、4時までに帰って来い。いいな」
そう言って、バスルームに向った。
理沙の慟哭1-2
2.3P
いつものマンション。
信子はタクシーを降りた。
何でもありの信子は、常連客が相手の場合、自分ひとりで相手のところへ行く。
店もそれを黙認している。
彼女のプレイは、店のメニューにはない。
店としては、彼女が勝手にやっていることにしたいのだ。
部屋に入った信子は、前後を男達に挟まれた。
男達は、すぐに服を脱がそうとする。
「自分で脱ぐわ。あせらないで・・・痛いっ」
信子が言い終わらないうちに、正面にいた男にぐっと強く顎をつかまれた。
「余計な口をきくな」
「うう・・うう・・・う・・・・」
男は、さらに力を入れて、信子の顎をつかむ。
そのあいだに、後ろに立っていた男が、信子のスカートをおろし、パンストとパンティーをいっしょにひき下ろした。
「そこに座れ」
信子は、ブラウスを着たまま下半身は裸でイスに座った。
「いいか、余計な口はきくな。わかったな」
気丈な信子は返事をしない。
「そうか・・・それなら、口を利けなくしてやろう」
「やっ、なにすんの、やめて…」
後ろの男が、信子の両腕を押さえ、正面の男がまた、顎をつかみ、丸い棒のようなもの信子の口に押し当てた。その棒状の猿轡だ。
そばに立っていたもう一人の男は、後ろの男の横で、信子の腕を背中で縛った。
「立て」
観念したのか、信子は、今度はすぐに従った。
床に直接、ベッドマットが置かれている。信子は、その上に立たされた。
「座れ」
信子が膝を曲げ、お尻をつけると、男は、二人がかりで、強引に胡坐を組ませ、交差した足首を縛り、その縄を信子の首に回した。
きつくはなかった。背中を伸ばすことも出来たし、背中を丸めれば、その縄は、かなり緩むが、首に掛かった縄を頭から抜くには、よっぽど頭をさげないと無理だ。棒状の猿轡がひっかかる。
「見せてもらおうか」
男、川越巧は、誰に言うでもなく、呟いて、信子の背中を押した。
胡坐を組んだまま、前に倒されれば、膝で立ち、お尻を突き出す格好になる。腕は背中で縛られているので、信子は、ベッドマットに顔をつけて、体重を支える格好になった。
うつ伏せになろうにも、足首から伸びた縄が首にかけられていて、身体を伸ばすことは出来ない。
3人の男達は、信子の大きく晒された股間の前に座った。
「今、すぐに気持ちよくしてやるからな」
腕を縛った男、西口治夫が、信子の股間に何かを塗り始めた。
アナルの周辺から前に渡って、襞の内側、そしてその上の突起にも入念に塗る。
それは、少しひんやりした感触だったが、やがて熱くなってくる。
と同時にむずっとかゆくなってくる。
「うぁぁ…ぁぁあああ…」
信子が、言葉にならないうめき声をあげはじめる。
「“あせらないで”とかって言ってたのに、もうやりたいのか?そんなにあせらないで」
もう一人の男、山崎真一が、信子の口調を真似た。
「ふぁぁ…ああ…」
信子の声が、高まる。
額に汗が滲んだ。
「そうか、そんなに欲しいのか?」
巧は、かなり太いバイブを取り出した。
「これを入れてやろう・・・後で生をやるから、まずはこれで遊んでろ」
そう言って、巧みは、バイブをゆっくりと差し込んでいく。
太いが、そう長くはないバイブは、根元まで信子の中に収まった。
「ケツにも入れてやれよ」
真一が言う。
「そうだな。これでもいくか」
巧は、小さなピンクローターを、信子のアナルに差し込んだ。
すぐに、それは、コードとコードが切れないようにつけた鎖を残して、全て信子のアナルに納まった。
まだ、どちらも電源は入っていない。
それでも、信子の額に大粒の汗がにじみ出た。
「止めようぜ」
治夫が手にしているのは、普通のガムテープだ。
治夫は、そのガムテープを適当な長さで切って、信子の股間に納まったバイブとローターが抜け落ちないように、ふんどしのように縦にガムテープで止めた。
お尻はともかく、前は、ヘアの上におかまいなしにテープを貼った。
「さぁ、気持ちよくしてやるからな」
巧が、バイブとローターのスィッチを入れた。
ブーンという音がふたつ。
「ふわぁ…」
同時に信子の声がした。
信子は、身体を左右に振った。
横に倒れようにも、膝はハの字に開かれているので、そう簡単には横にもなれない。
信子のお尻がいやらしく左右に揺れた。
熱くむず痒い感覚は、バイブの振動でさらに高まり、今にも信子の限界を越えそうだ。
(あああああ・・・・掻いて、お願い、掻いて…)
そう叫んでいるのだが、猿轡のせいで声にならない。
窮屈な姿勢で痛みはあるのだが、そのくらいの痛みでは、掻痒感は紛らわせない。
信子は、耐えられず、激しくお尻を振り、その反動で仰向けに転がった。
胡坐をかいた足首を縛った縄は、首に回っている。
仰向けになると、自分の足で自分の首をひっぱってしまう。
「おいおい、それじゃ首が絞まるだろう」
巧が、信子の足首の縄をほどこうとするが、信子が足をばたつかせるので思うように行かない。
真一が、足を押さえ、ようやく縄をほどいた。
「手間のかかるやつだな、全く」
巧は、そう言って、信子の顔を覗き込んだが、信子の目は裏返って、気絶寸前だ。
「はずしてやるよ」
ローターとバイブのスィッチを切ると、それを抑えていたガムテープに手をかけた。
ビリっ・・・・
「きゃー・・・・」
猿轡をしていても信子の悲鳴は、聞こえた。
巧が、いっきにはがしたガムテープには、信子のヘアが、びっしりとついている。
巧は、信子の猿轡も腕を縛った縄もほどき、ローターもバイブも抜いた。
気絶寸前だった信子は、激痛ではあったが、耐えられる痛みのおかげでようやく耐え難い掻痒感から解放された。
「さぁ・・・本番といこうか」
真一が声をかけるが、まだ、息の荒い信子は、横になったまま動こうとはしない。
真一は、横を向いている信子の片足を持ち上げて、自分の肉棒を信子のアナルに突き入れた。
「ああ・・・・・」
そのまま、信子の背中に寄り添うように横になり、信子を背中から抱きかかえ、乳房をぎゅっとわしづかみにして、指を乳房に食い込ませる。
「あぁあ・・・痛い」
信子は、つかまれた痛みに声をあげる。
真一は、ゆっくりと身体を回転させ、信子を自分の上に乗せた。
巧は、アナルに真一のものを咥え込んだ信子の両足を左右に大きく広げ、前の方に肉棒を差し入れる。
下になっている真一は激しくは動けない、その分、巧が、信子を揺さぶった。
「ああ・・あああ・・・・」
「どうだ・・・いいだろ」
巧が言う。
「いい・・・ああ・・・すごい・・・すごい・・・」
信子は、アナルとおまんこ、どちらか一方にバイブを差し込んだままというのは、何度か経験したが、同時に生の肉棒に突かれるのは、初めてだ。
まだ残る軽い掻痒感もあいまって、その刺激は、今までで味わったことのない強烈なものになった。
治夫が、信子の横に立ち、信子の後頭部に手をかけ、自分のほうに引き寄せる。
信子は、閉じていた目を開けた。
目の前に治夫のペニスがある。
信子は、口を開けて、待った。
治夫は、信子の口に自分のものを差し込むと、自分は動かず、信子の頭を前後させた。
「ふぐわぁ・・・」
喉の奥に根元まで突き入れて、しばらく信子の頭を抱え込む。
「・・・・・・」
ただでさえ、息苦しい信子は、耐えられない。
治夫が引くと、短く何度も何度も大急ぎで息をする。
治夫は、信子の口でいくつもりだ。
今度は、信子の頭を抱え、自分の腰を激しく前後させた。
頭を揺られ、バランスの取れない信子は、両手を治夫のお尻に回して、治夫にしがみつく。
ちぐはぐだった頭の揺れと、たくみに突き上げられる腰の揺れがしだいに同期してくる。
息苦しさもいくぶん楽になった。
突然、治夫にまた頭を抱え込まれた。
「・・・・出すぞ・・・出すぞ」
治夫が、信子の口に放出する。
巧の動きも早まる。
治夫が、信子の口から離れるのを待ちかねたように、巧も、信子から離れ、信子の口を使った。
激しい刺激で、まだ治夫のものを飲み込めていないその口に、巧も放出する。
白濁した液体が、信子の口から溢れ出す。
二人が信子から離れると、下にいた真一が、信子と身体を入れ替えた。
信子は、四つんばいの姿勢すらとれず、べたっとうつ伏せになる。
そのお尻にまっすぐに真一がつきたてる
「中に・・・出すぞ」
信子の返事はない。
真一は、信子のお尻の中に放出した。
理沙の慟哭1-3
3.咽の奥まで・・・
信子は、動けなかった。
まったく身動きひとつせず、うつ伏せのまま、眠っているかのようだ。
真一と治夫は、帰った。
マットの上で動けない信子の横に、巧が横たわった。
「どうした。ここで眠るつもりか?」
「ごめん・・・もうちょっと・・・・」
「俺は、かまわんが・・・後はないのか?」
「ないわ・・・今日は、ここだけ・・・」
「そうか、好きにしろ。風呂に入ってる」
そう言って、巧は、バスルームに向った。
広いバスタブに、たっぷりお湯を張った。
扉が開いて、信子が入ってきた。
「入っていい?」
「ああ・・・」
巧は、身体を洗い始めた信子をじっと見ている。
「見ないでよ。恥かしいから・・・」
「恥かしいのか?」
「そりゃそうよ…」
「見せていくらだろ」
「今は、仕事じゃないもの」
「ほう・・・・・じゃぁ、これは、プライベートってやつか?」
「ばかなこと言ってないで…入るわよ」
「ああ、俺はもう出るよ」
巧が、扉を開けて出ようとしたとき、
「ねぇ、泊まっていい?」
信子が訊いた。
「プライベートってやつか?」
巧は、同じ質問をした。
「ええ。…だめ?」
「いや…好きにしろ」
デリヘル嬢が、客とつきあうことなどない。
もしかしたら、キャリアの浅い、アルバイト主婦などの中には、そういう人もいるのかもしれないが、まぁ、普通はあり得ない。
もちろん、信子もそんなことはしたことがない。
ただ、自分をよく指名してくれる馴染みのお客さんには、ときどき、終わった後で、相手に合わせて、ホテルに泊まったり、仕事じゃない時間を過ごすことはある。
いわば、デリヘル嬢のアフターだ。
「持って来たか?」
バスルームを出た信子に巧が訊いた。
「ええ」
信子がバッグの中からメモリーカードを取り出し、巧に渡す。
孝之は、手持ちの少女の情報や顧客のデータを信子にパソコンで管理させていた。
信子が渡したのは、そのデータだ。
「客のデータも入ってるのか?」
「ええ」
「パソコンのは消したか?」
「消したわ。…で、本当なの?」
「ああ。時間の問題だな」
“お前の亭主、目をつけられてるぞ。しばらくどこかに隠れたほうがいいぞ”
最初、巧は、信子にそう言ってきたのだが、信子はそのことを孝之には言わなかった。
孝之が逮捕されても信子にはどうということもない。
いや、むしろそれを望んでいた。
孝之が商売で少女を扱い始めても、そう気にはならなかった。
が、信子の目の前で、娘の理沙に手を出した。
理沙は、孝之の言うように孝之の子ではない。
親子でなくても、薄い胸に赤い豆粒が貼りついただけの少女のどこに何を感じるのか?
変態だと思った。
孝之と理沙との行為を見るたびにその異常さにあきれていたのだ。
「後は、俺が面倒見てやるよ」
そう言って信子の正面に立った巧が左手を信子の右の肩にかけた。
信子の目は、巧の目を見たまま動かない。
巧の視線が信子の目から下にさがった。
ドスッ
「うっ…」
巧の拳が信子の鳩尾に入る。
続けてもう一発。
信子は膝から崩れ落ちる。
お腹を抱えてくの字に丸まった。
巧は、その信子を仰向けにした。
巧の拳が信子の鳩尾に当てられる。
覚悟はしているのだろうが、目がおびえている。
軽く押される。
「うっ…」
信子の体が過剰に反応する。
もう一度、軽く押される。
溜めていた息を吐いたその瞬間。
「うっ…」
来た。
息ができない。
信子の体から力が抜けた。
「ビールでいいか?」
気がつけば、床に置かれたマットに寝かされていた。
「ありがとう」
大きなタオルがかけられている。
「どうして、泊まる気になった?」
「さぁ?」
「気に入ったのか?」
そういって巧は信子のお腹を押す。
信子は、この前、2度目のとき、初めてお腹を殴られた。
「さぁ、わからない。怖いけど…」
巧は、2本目の缶を開けた。
「きつかったか?」
「ええ、死ぬかと思った」
「ははっ、死なせたりはしない」
「息が出来なかったわ」
「でも、死んでない」
「そりゃ、そうだけど」
巧が、信子の肩に手をかけ、引き寄せる。
信子の手は、巧の肉棒をつかんでいる。
信子は、飲みかけのビールを床に置き、巧の足の間に入った。
まだ柔らかいそれを握り、先端を舐めた。
周りからぐるぐると舌を這わせ、上からかぶせた。
信子の口の中で、それはだんだんと大きく膨らんでいく。
「お尻をこっちに」
巧が、信子に向きを変えるように言う。
信子は、巧の胸を跨いで、巧のものを咥えたまま、徐々に下から顔のほうへと、後ろ向きにクッションを這い上がった。
丸出しの股間が、巧の顔の前にせり上がってきた。
(何が…恥かしいだよ…)
巧は舌を、信子の花蕾に当てた。
「あん…」
(まぁ、仕事じゃないんだし、今度は、俺がサービスしてやるか・・・)
巧の舌が、強く当てられて、大きく動いた。
「あああ・・ああ」
思わず、声を出す信子の頭を下から伸びた巧の手が押さえ、根元まで信子の口に差し入れる。
信子は、また息ができなくなる。
この息苦しさが・・・信子は好きだ。
(もっと、突いて、喉の奥まで突き入れて…)
信子は、心の中でそう叫んでいた。
理沙の慟哭1-4
4.お兄ちゃんと言って
「さぁ、中に入んな」
理沙は、孝之に腕を引っ張られ、マンションの中に押し込まれた。
「じゃ、明日の朝、迎えに来るんで・・・」
孝之は、中の男にそう言って、帰った。
一晩の契約は初めてで、いつもの何十倍も気が重かった。
男は、玄関に突っ立ったままの理沙の腕を引いて、中に引っ張っていく。
あいさつも何もなしだ。
いくつぐらいだろう?
20歳くらいか?
理沙には、男の年齢などよくわからない。
自分と同年代・20歳くらい・中年・年寄り、せいぜいこの4種類だ。そして、20歳くらいの男が、もっともいやな相手だ。
もちろん、同年代の男の子というのが一番いやだが、普通に、そういうことはあり得ない。
理沙は、相手が若ければ若いほどいやだった。
理沙には、好きなタイプなどない。
男は嫌いだ。
もちろん、女が好きというわけではない。男が嫌いなのだ。
特に、太ってて脂っぽくて、色が白くて、不潔でなよっとした男は、鳥肌が立つほど嫌いだ。
この男は、筋肉質というわけではない。色は白く、どちらかというとなよっとしている。
これで太っていて、不潔なら最悪だったのだが、かろうじて、そこは免れた。
「セーラー服、体操服、どれがいいですか?それともすぐ始めますか?」
そう言えと言われている。
「そうだな…時間はたっぷりあるし…セーラー服にしようか」
もちろん、実際の学校の制服ではない。
理沙は、孝之が用意した白の夏用のセーラー服を取り出した。
着ていたTシャツとジーンズを脱いだ。
「ブラは・・・はずしたほうがいいですか?」
これも客に聞くように言われている。
「ああ・・・はずして」
男は、照れくさそうにそう言った。
理沙は、少しほっとして、男に背を向けて、ブラをはずした。
とりあえず、妙なフェチではなさそうだ。
先日、さっさとブラをはずしてセーラー服を着たら、男に注意された。
ノーブラにセーラー服では、いかにも商売という感じで、がっかりなのだそうだ。
理沙は、正真正銘の中学生だ。コスプレをしているわけではない。
そういうこだわりは、ただただ面倒なだけだった。
理沙は、パンティーだけになって、セーラー服を着た。
男の視線が背中に貼り付いている。
スカートを穿く。突き出したお尻に視線が移る。
上も下も短い。おへそと太ももの付け根まで露出している。
これでは、ブラがあろうとなかろうと、いかにも商売だ。
ただ、こういうのを喜ぶただのスケベな男のほうが、自前でセーラー服を用意しているような男より、よっぽど楽だった。
「君、本当に中学生?」
「はい」
「ふーん、名前は?」
「まりあ」
理沙は、まりあと名乗った。
「そう・・・・」
男は、じっと理沙を見ているだけで、理沙はどうしたらいいのか迷った。
理沙は、自分のほうからは動けない。
中学生にサービスをされたい客は、あまりいない。
理沙は、たいてい、立っているだけで、そうすれば、客のほうから手を伸ばしてくるか、ああしろこうしろと指示があるか、いつもはそうなのだが・・・・。
「あのぉ・・・・横に座りましょうか?」
ずっと、ただ立っているのもばかみたいで、理沙のほうから男に訊いてみた。
「ああ・・・そうだな・・・いや、ベッドに座って」
男は、理沙をベッドに座らせ、自分はその前にイスを置いて座った。
「手を後ろについて足を開いて」
理沙は言われた通りにする。
男は、露骨に理沙の股間を覗く。
「オナニーしてみて」
(ああ・・・)
理沙は、オナニーをしたことがない。孝之に言われて仕方なくしたことはあるが、気持ちよくなりたいという気が最初からないのだ。孝之にああしろこうしろとさんざん注意された。
理沙は、股間に手を伸ばし、パンティーの上から、2本の指で股間をなぞる。孝之にそうしろと言われたとおりを実演して見せた。
男が横に座った。つまらなかったに違いない。
男は、セーラー服の大きく開いた胸元から手を差し入れて、理沙の乳首をつまんだ。
痛いだけだが、オナニーをさせられるよりはましだ。
男のもう一方の手が理沙の顎をつかんで上を向かせ、理沙の口の中に舌を差し込んでくる。
理沙は、それを受け入れる。男の唾液が入ってくる。
男の手が、顎から、股間へと伸ばされた。
理沙は目を閉じた。
出来れば、耳もふさぎたかった。
その耳元で男が囁いた。
「お兄ちゃんって言って」
鳥肌の立つ一言だった。