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リコレクション・美菜子の追憶(作品概要)
美菜子の追憶
作品案内
第1編 夏海
夏海は家が貧しくて、40代のおじさんに援助してもらって付き合っていた。
それが同級生の男子、省吾にばれて、ひどい目にあう。
省吾は、夏海がずっと片思いしてきた男だ。
「お金さえ出せばだれとでもやるのか?」
「そうよ」
売り言葉に買い言葉。
まさか、省吾がお金を出すとは思わなかった。
月に1度か2度、省吾は夏海を買った。
省吾には彼女がいる。
夏海は、思うようにやらせてくれない省吾の彼女の代用品だと思いこんだ。
夏海を買うために、省吾が引越し屋でずっとバイトをしていたことを夏海は知らなかった。
第2編 綾香
先輩に目をつけられ、学校に行かなくなった綾香。
両親は、学校に行きなさいの一点張り、綾香は家を飛び出した。
ご飯と寝るところのために出会い系に書き込みをする毎日。
そういう少女を狙っているのは、単に少女と遊びたいというだけの男ばかりではない。
第3編 美幸
わたしは、お父さんのお葬式に出たかった。
お父さんに聞こえなくても、「ありがとう」と「さよなら」が言いたかった。
お父さんの横で死んじゃうほど泣きたかった。
第4編 美咲
ここは、海が近い。山も遠くない。
1年中、強い風が吹く。
なんでもないおだやかな日にも
突如として激しい風が吹くことがある。
風は、ときに砂を運んでくる。
ここは、大都市近郊の田舎街。
都会の非情さと田舎のいやらしさが混在する。
風と砂の嫌な街。
この街が好きだという人がいる。
でも、それは、わたしじゃない。
柏木美咲
お酒も飲めないのにクラブのママをしている。
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