スポンサーサイト
新しい記事を書く事で広告が消せます。
菜穂子の憧憬1-6
6.バック
「和也ってすごくない?」
菜穂子の前で、制服を来た女生徒たちが噂している。
県大会の決勝戦の応援に来ている和也の学校の女生徒達だ。
決勝戦ともなると、かなり強制的に応援に借り出される。
身長183cm、左利きの和也は、セッターの対角。
スーパーエースのポジションだ。
レフトからもライトからもバックからもスパイクを打つ。
当然のように大活躍の和也に女生徒達の注目は集まった。
(かっこいいでしょ、私の弟よ…)
菜穂子は、気分がよかった。
和也のチームは圧倒的な力で県大会を制した。
試合が終わって、応援席に向って選手が礼をする。
菜穂子は客席から和也に親指を立てて合図を送った。
和也が小さくそれに応えた。
和也のそのしぐさを見た応援の同級生の女子たちの視線が、そのサインの送り先である菜穂子に注がれる。
菜穂子は、さらに気分がよくなった。
(私の和也よ。さっ、帰って、お祝いの準備しよっと)
「ただいま」
和也が帰ってきた。
「おかえり、おめでと」
「ありがと」
菜穂子は、和也に抱きつき、キスした。
おめでとうのキスにしては長い。
「ごはんにする、シャワーが先?」
「うん、…めし、かな?」
そう言って、和也はふっと笑いをもらした。
「何、どうしたの?」
「いや、ドラマの夫婦みたいだなって思って」
「そうだね、…うん!ねえさん女房」
「“あねさん”だろ」
毎度のことだが、和也の食欲はすごい。
菜穂子は、ひたすら食べ続ける和也を見つめた。
「あんた人気者ね。女の子達みんな、あんたのこと、かっこいいって言ってたよ」
「ああ、決勝だからね。今日くらいは応援してもらわないと…ね」
「わたしの前にいた子、もしかして彼女?」
「ああ、でも、まだ、彼女ってわけじゃ…」
「周りは、あんたに彼女がいるって知ってるの?」
「どういうこと?」
「ファンができちゃうと、彼女、嫉妬したりしない?」
「ファン?」
「そうよ。メールとかめっちゃ来てるんじゃない?」
「ああ、来てるよ、いっぱい。」
「見せて」
「いいよ」
菜穂子は、和也の携帯の受信メールを覗いた。
10本以上のメールが届いていた。
「彼女からも来てる?」
「ううん、たぶんパソコンのほうだと思う」
「和也、これ片付けるから…。先にお風呂に入ってて」
和也といっしょにお風呂に入りたかったが、もしかしたら、母、由香里が帰ってくるかもしれない。
菜穂子が、和也が優勝したことを由香里に伝えると、由香里は、“じゃぁ、お祝いしなきゃね”と言って電話を切った。
早く帰ってくるとしたら、今の時間だ。
ここで帰ってこなければ、いつものように深夜になる。
菜穂子は食器を片付け始めた。
和也は、一度、自分の部屋に入ってすぐにバスルームに向った。
和也が出ると、すぐに菜穂子もお風呂に入る。
母は、帰ってこなかった。
お風呂から上がった菜穂子は、バスタオルを巻いただけの格好で和也の部屋のドアを開けた。
「和也、こっち来て」
「ああ」
菜穂子は、自分の部屋に入ると、ドアの横でバスタオルを取って、素っ裸で和也を待った。
入ってきた和也に抱きつく。
「あっ」
和也に抱き上げられた。
和也は、菜穂子を軽々と抱きかかえベッドに寝かし、上になって唇を合わせる。
和也は、舌を絡ませ、執拗に菜穂子の唇を吸った。
長いキスだった。
「おねぇ、お尻見せて」
和也は、菜穂子のお尻が気に入っている。
太っているわけではないが、お尻と太ももはかなりのボリュームだ。
「すけべ」
菜穂子は、和也の服を脱がし、仰向けに横たわった和也の顔をまたいだ。
和也の手が菜穂子のお尻の肉を左右に掻き分ける。
(ああ、見られてる。弟に、和也に、あそこを見られてる)
見られていると思うだけで、菜穂子は昂ぶった。
和也は、あらわになった菜穂子の秘部の肉襞をを指で掻き広げ、その先端の小さな突起を舌先で刺激し始めた。
じわーっと熱いものがにじみ出すのがわかる。
菜穂子は大きく立ち上がった和也のものをぎゅっと握った。
(温かい)
菜穂子は、その先端をぺろぺろと舐め、そこからペニスの根元に向かって飲み込んでいく。
喉に当たるまで口に含み、そこから強く吸い上げる。
和也もまた、菜穂子の小さな突起を唇で挟んできゅっと吸い上げる。
「ああ…」
菜穂子は、口の中で和也のペニスに舌をあて、さらに強く口でしごくが、和也の舌の刺激に、何度も中断させられた。
菜穂子は和也のペニスをしっかり握り締めたまま、動けなくなった。
「和也、おねがい、入れて」
和也は、黙って起き上がると、菜穂子を下にして、いっきに自分のものを菜穂子に突き入れた。
「ああ…」
菜穂子は、両手を和也のお尻に回し、思いっきり自分自身を和也に密着させた。
和也のペニスが、奥へ奥へと入ってくた。
「ああ、いい…」
すぐに菜穂子は達してしまった。
が、和也はまだだ。
和也は、ゆっくりと腰を動かし続ける。
「ああああ…」
二度目がやってきそうだ。
「和也…いく?これつけて」
菜穂子は、和也の腰に足を巻きつけ、和也の動きを止めて、枕の下に隠してあるコンドームを取り出した。
和也は、黙って、それを受け取ったが、つけるのに手間取った。
焦らさないほうがいいと思って、菜穂子は、うつ伏せになって和也を待った。
しばらくして和也の手が菜穂子の腰骨にかかった。
菜穂子が、腰をうかしてお尻を持ち上げると、和也は、今度は後ろから菜穂子に挿入した。
バックからされるのは初めてだ。
さっきより、さらに奥へと和也のものが侵入してきた。
「ああぁぁぁ、いいよ、和也」
和也の動きが早まる。
「ああ、いっちゃうよ。和也、いって、いって…いって」
和也の動きがさらに早くなる。
「ああああ」
菜穂子が達するのとほぼ同時に和也も放出した。
▼“菜穂子の憧憬”を最初から読む
菜穂子の憧憬1-7
7.写真
菜穂子の机の上にデジカメが置かれていた。
和也は、起き上がってそれを手に取った。
「写真とっていいか?」
「写真?…今?」
「ああ。だめか?」
菜穂子は、写真は、嫌ではなかった。
自分で撮った写真も、もう50枚を越えていた。
「いいけど、…和也のも撮っていい?」
「俺のもって…どこ撮るんだよ」
「おチンチン」
「変態」
「お互い様でしょ」
「あっ、そうか、そうだね。俺が先に撮るよ、いい?」
和也は、カメラを構えた。
「おっぱいをぎゅっとして」
「こう?」
菜穂子は、脇を締め、両腕で乳房を絞って前に突き出した。
「おっぱい、あるじゃん」
「あるわよ。失礼な…」
この格好は、セルフタイマーで撮ったことがある。
その時、乳房がきれいに写るように鏡の前で何度も練習した。
おっぱいに寄っていた和也が少し後に下がった。
「膝をたてて、体操座りして」
菜穂子は足を立てて、それを両腕で抱えた。
シャッターが切られる。
「足を開いて…」
これも自分で撮ったことのあるポーズだが、人に見られるのは恥ずかしい。
菜穂子の足が30cmほど開いた。
シャッターが切られる。
カメラの位置が下がり、またシャッターが切られた。
「もっと、足広げて」
菜穂子が足を開くと、和也がそこに寄ってくる。
「恥ずかしいよ」
和也の手が伸びて、菜穂子の股間に触れた。
「だめだよ。和也」
菜穂子が、和也の手をつかむ。
和也は手を引っ込めたが、注文を出した。
「指で広げて…」
「広げるの?…そんなの無理。できないわよ」
「やってよ」
和也はカメラを構えたままじっと待っている。
じっと待たれては仕方がない。
菜穂子は、指で自分の肉襞を掻き広げた。
そこは淡いピンクのはずだ。
「オナって」
「もう、だめ。今度はわたし」
菜穂子は、和也の腕を引いてベッドに仰向けで寝かせた。
和也のそれは、すでにもう回復していた。
「おっきくなってる」
菜穂子は和也のペニスを握った。
「撮って」
「俺が撮るの?」
「だって、わたし、撮れないもん」
菜穂子は、和也の足の間に入って、両手で和也のペニスをぐにゅぐにゅと握る。
気持ちいい感触。
菜穂子は、また、和也のペニスの先端を口に含んだ。
「こっち見て」
菜穂子は、カメラを見ながらしゃぶった。
一度放出したせいか、和也のものは大きくなっても、少しやわらかい。
菜穂子は、しゃぶるのをやめて、それを自分の顔に押し付けた。
頬ずりだ。
和也がシャッターを切った。
「和也、もう一回出したい?」
和也がうなずくと、菜穂子は何度も何度もそれを自分の顔にこすりつけた。
「気持ちいい?」
「うん」
菜穂子は、フェラと頬ずりを繰り返した。
やがて和也の太ももに力が入った。
「うっ」
和也が小さくうめき、菜穂子の口の中にじわーっと精液が広がった。
▼“菜穂子の憧憬”を最初から読む
菜穂子の憧憬2-1
第2章
1.知美
「菜穂子、数学、数列も範囲だっけ?」
知美は、分厚い数学の参考書を開きながら、菜穂子に聞いた。
武田知美。
あまり友達のいない菜穂子の、ほとんど唯一の親友だ。
「そうみたい、やだよねぇ、数列って、めんどうくさくて」
「ノート見せてもらっていい?何言ってるか全然わかんなくって、ノートもとってないんだ。」
「うん、いいよ」
知美は菜穂子のノートを見ながら、数学の問題を自分で解きだした。
菜穂子はそこそこの成績だったが、知美は高1の時、母親を病気で亡くした。
心筋梗塞、ある日突然のことだ。
それからしばらく、知美は情緒不安定で、成績がかなり下がってしまったが、最近、ようやく元気を取り戻した。
今回は気合を入れ、菜穂子の家でいっしょに勉強することにしたのだ。
菜穂子は菜穂子で別の問題を解きながら、時折、知美がする質問に丁寧に答えた。
知美のところは両親が離婚したが、しばらくして母親が再婚したらしい。
母親が亡くなったのは、再婚してすぐのことだ。
今、知美は、義理の父親との二人暮らしだが、家庭のことについては何も話さないし、菜穂子も聞かない。
しばらく落ち込んでいたが、元々は活発で、明るい知美が、菜穂子はうらやましくもあり、好きだった。
「ねぇ、知美、悪いんだけど、ちょっと買い物してきていい?夕飯の買い物してないんだ。知美も食べるよね?」
「あっ、うん。私もいっしょに行こうか?」
「いい、いい…ちょっと、そこでお弁当買ってくるだけだから」
「じゃぁ、お言葉に甘えて…、私の分は、出すからね」
知美は、そう言うと、財布から千円札を取り出した。
「後で、いいよ。じゃぁ、行ってくるから、悪いけど、一人でやっててね」
「ほわーい」
菜穂子が帰ってくると、知美は真剣に問題に取り組んでいた。
「知美、はい、お弁当」
「ありがとう」
「ただいま」
玄関で和也の声が聞こえた。
「おかえり」
菜穂子は、わざわざ和也を迎えに出て行った。
開けっ放しのドアから、和也が自分の部屋に入るのが見える。
「和也君、また大きくなったよね」
戻ってきた菜穂子に知美が話しかけた。
「よくわかんないけど…。まだ伸びてるらしいわ」
「いいよね、かっこいい弟がいて…、もてるんでしょうね、彼女いるの?」
「さぁ、本人に聞いて?」
「私、つきあっちゃおうかな?」
「何、言ってんの、まだ中学生だよ」
「関係ないよ、大人っぽいし、しっかりしてそうだし」
「そりゃ、そうだけど」
「ちょっと、挨拶してこようかな」
「だめ、勉強しに来たんでしょ」
「なーに、むきになっちゃって、冗談よ。菜穂子のかわいい彼を取ったりしないわよ」
「なにそれ」
知美の言葉に、菜穂子は一瞬ドキッとして知美の顔を見た。
「なんでもないわよ。それより、ここ教えて」
知美は話をはぐらかしたが、なにか意味ありげな表情だった。
菜穂子は急に不安になったが、知美はそれ以上は何も言わなかった。
4時から8時まで4時間、しっかり勉強して知美は帰っていった。
帰り際、知美は
「あのさ、明日も来るから、これ置いてっていい?重いのよこれ」
そう言って、参考書類の入ったバックを菜穂子の部屋の隅に置いた。
「じゃぁ、帰るね、ありがとね」
知美を送り出すと菜穂子は、すぐに和也の部屋のドアを開けた。
「ごめん、ご飯食べた?」
「うん」
「お風呂入った?」
「うん」
「そっか」
菜穂子はひとりで、軽くシャワーを浴びて裸の上にタオルを巻いただけの格好で自分の部屋に戻った。
この頃は、お風呂からあがるとしばらくは、たいてい裸のままだ。
鏡の前で、濡れた髪をかわかしていると、ドアが開き、鏡の中に和也の姿が入ってきた。
和也は、黙って菜穂子の後ろに立つ。
菜穂子は、和也の両手を自分の胸へと導いた。
自然とタオルは落ち、菜穂子の乳房があらわになる。
「和也、キスして」
和也は、言われたとおり、唇を重ねた。
少し開いた菜穂子の口の中に和也の舌が入ってきた。
和也の舌が菜穂子の口の中を乱暴に動き回る。
菜穂子は、座ったまま、和也のズボンを下ろし、パンツも下ろした。
和也は、菜穂子にされるままだ。
菜穂子は目の前の和也のペニスを口に含む。
すでに固く膨張していた和也のペニスは、菜穂子の口の中におさまりきらない。
それでも菜穂子は、一生懸命、喉の奥まで受け入れようとする。
よだれが胸に落ちた。
「ベッドにいこうか?」
和也が裸になるのを待って、菜穂子は和也をベッドに押し倒し、仰向けの和也の上に乗った。
「和也、お姉ちゃんのをなめて」
お尻を和也の顔の上に持っていく。
この恥ずかしさが
和也が、菜穂子の股間を舐め、菜穂子は和也のペニスを舐める。
菜穂子は、和也のペニスの先端をなめ、張り出している部分の裏側をなめ、そのまま下へと舌をはわせ、根元から陰嚢へ移り、さらに和也に腰を浮かさせお尻の穴まで舐める。
「うっ」
お尻の穴を菜穂子の舌が捉えたとき、和也は思わず声を上げた。
「ここは、よくない?」
菜穂子は和也に聞いた。
「ううん、気持ちいいよ、でも、ちょっとくすぐったいような…でも、気持ちいい」
「そう、よかった」
菜穂子は、今度は、逆になめあげていく。
「いいよ、中に入れても」
「あれ、ある?」
コンドームのことだ。
菜穂子は、引き出しを空けてコンドームを取り出した。
菜穂子は足を広げて和也を待った。
恥ずかしい格好だ。
和也は菜穂子の足の間に入って、さらに菜穂子の足を大きく左右に広げる。
すぐには入ってこない。
和也の視線が、菜穂子の股間と菜穂子の顔を行き交う。
さすがに、恥ずかしくて和也と目をあわせられない。
菜穂子は、横を向いた。
和也のペニスが菜穂子の肉壷の中に入ってきた。
和也は、ゆっくり動いた。
奥まで達すると、掻き回すように腰を回す。
菜穂子の息が、どんどん荒くなっていく。
ときおり、和也は菜穂子の乳首をいじった。
その度に菜穂子の身体は、電気が走ったかのようにぴくんと跳ねた。
和也は急がない。
菜穂子の首筋に舌を這わせる。
和也の舌が下がっていくに従って、菜穂子の体に力が入る。
和也が、菜穂子の乳首を口に含んだ。
「ああっ」
身体をよじって逃れようとする菜穂子を押さえつけて和也は、菜穂子の乳首に舌をからませた。
「ああああ」
菜穂子は必死に耐えるが、長くは持たない。
「だめ、和也」
和也は、自分を押しのけようとする菜穂子の腕をつかんでベッドに押し付ける。
「お願い、ああああぁぁ」
和也は、菜穂子の腕を押さえつけ、菜穂子の乳首を口に含んだまま、激しく菜穂子を突き上げる。
菜穂子の反応に刺激された和也の動きがどんどん早くなっていく。
「いく、いっちゃう」
「だすよ」
菜穂子の声と和也の声が重なった。
「いって、いって、、出して」
「うっ」
和也は、放出した。
和也はしばらく、そのままじっとしていたが、菜穂子の腕の力がゆるむと、菜穂子の横に寝転んだ。
菜穂子は身体を起こすと、和也のペニスからゴムをはずし、小さくなっていくペニスを口に含んだ。
和也は、これが好きだ。
菜穂子も、小さくなって、くちゅくちゅした感触のペニスを、口に含むのが好きだ。
「和也、気持ちいい?」
「ああ」
「おねぇ」
「ん?」
「よかった?」
「うん」
菜穂子の口の中で、和也のものが再び大きくなっていた。
▼“菜穂子の憧憬”を最初から読む
菜穂子の憧憬2-2
2.豹変
「知美の家に行くの久しぶり」
今日でテストも終わった。
知美に誘われ、今日は菜穂子が知美の家に行くところだ。
「だね。いろいろあったから…」
知美の家には1年生のころ、まだ知美のお母さんが再婚する前に何回か行ったことがあるが、それ以来、1年半ぶりだ。
知美は菜穂子を自分の部屋に通すと、冷蔵庫から缶チューハイを2つ持ってきた。
菜穂子はのどが渇いていたので、開けるとすぐにぐっと飲んだ。
缶いっぱいに描かれている巨峰の絵から、てっきりジュースだと思い込んで飲んだのだが、なにか後味が変だ。
「何、これ?」
「何って、…チューハイ巨峰味」
「チューハイ?」
「そう、チューハイ。知らないで飲んだの?少し焼酎が入ってる」
「焼酎って、お酒の?」
「お酒って言っても、ほとんどジュースだよ、これは…」
菜穂子は、生まれてからまだ一度もアルコールを口にしたことがない。
(お酒か。…まぁ、いいか)
勝手にひとり納得して、残さず飲み干したが、すぐに心臓の鼓動が激しくなるのがわかった。
(えっ、即効だわ、なんか息も苦しい)
色白の菜穂子の頬がみるみる真っ赤になっていく。
「菜穂子、大丈夫?真っ赤だよ、顔」
「うん、大丈夫。たぶん…。知美は平気なの?」
「私は平気だけど」
「一気に飲んじゃったのって、いけない?」
「まぁ、なにごとも経験っていうことだね。それより、菜穂子にね、見せたいものと聞かせたいものがあるんだ」
知美は思わせぶりに菜穂子にそう言いながら、パソコンを立ち上げた。
知美は、ときどき変なものを手に入れてくる。
何ヶ月か前に、菜穂子の携帯に黒人男性の巨大なペニスの写真を送りつけてきたこともあった。
「何?」
「ちょっと、待っててね、もうすぐだから」
少ししてパソコンからジーッというノイズが聞こえ出した。
時折、ぼそぼそと会話らしきものが聞き取れる。
初めて飲んだアルコールのせいで、少し考えるのが面倒になっていた菜穂子は、適当に聞いていたが、聞いたことのある声だ。
(これ、もしかして?)
菜穂子はただでさえ激しくなっていた心臓の鼓動がさらにアップした。
それは、菜穂子と和也の声、あの最中の声だ。
菜穂子は、知美を見た。
「菜穂子って、弟とえっちしてんの?」
「どうして…これ?」
「盗聴っていうことになるのかな?」
「盗聴?」
まさか、身近にいる親友の口からそんな単語が出てくるとは思わなかった。
(盗聴した?知美が?どうやって?)
知美は、彼女のバックからICレコーダーを取り出した。
テスト期間中、菜穂子の家に置きっぱなしだったバックだ。
彼女は、通学の途中ICレコーダーで音楽を聴いていた。
「最新のICレコーダー。これねぇ、録音もできるの。最長64時間。ちょっと音質を良くしても20時間は録音できちゃう。すごいでしょ。」
知美が何を言っているのか菜穂子にはよくわからない。
黙りこんでしまった菜穂子に知美はひとりで話を続ける。
「こっちも見てみて」
知美がそういうと、菜穂子の携帯がなった。
「はやく、見て」
「知美、これ、どうして?」
菜穂子は言葉を失った。
そこに表示されたのは、和也のペニスをカメラ目線でなめている裸の菜穂子の画像だった。
「菜穂子がお弁当買いに行ったとき、パソコン見ちゃったの。デジカメとパソコンがつながってたから、何か撮ったんだなって思って、別に何気なく見たんだけど、びっくり。衝撃映像。探したら他にもいっぱいあるじゃない、みんな見たわよ」
「で、でも、どうして…」
「私いつも、デジカメ持ってるの。そのメモリースティックに保存したの」
「でも、誰とえっちしてる写真なのかわかんなくて。他は和也君の写真ばかり。でも、和也君の裸の写真、見つけたの。後姿。かっこいいお尻だったわ。それで、もしかしたら相手は和也君?て思って、ちょうど、レコーダーもってたから、録音状態で置いて帰ったってわけ。でも、まさかって思ってたわ。次の日に、前に使ってた別のレコーダーと入れ替えたの。うちに戻って聞いたら、“和也”って菜穂子の声がして、正直、驚いたわよ。だって、弟でしょ」
スピーカーから、菜穂子のあえぎ声が流れた。
「止めて、知美、おねがい、止めて」
菜穂子は、ただただはずかしくて、知美に頼んだ。
菜穂子の懇願は、あっさり無視された。
「菜穂子、すごいね。弟とやっちゃうなんて。しかもすごい声」
「お願い、やめて、もう、やめてよ」
菜穂子は大声を出した。
その瞬間、
ピシッ
知美の手のひらが、菜穂子の頬を打った。
一瞬、何が起こったのか菜穂子は理解できなかった。
(たたかれたの、わたし、知美に?)
知美の顔は、菜穂子が知っている彼女のものではなかった。
「だまって聞くのよ」
知美の豹変ぶりに菜穂子はとまどい、急に知美が怖くなった。
静かな部屋に菜穂子の和也のペニスをなめるぴちゃぴちゃという音と、よがり声だけが響く。
「菜穂子、これ、学校でみんなに公開しようか?」
「えっ、何言ってんの?」
「この写真ばらまこうかなって言ってるのよ。菜穂子は、弟のペニスをしゃぶって、ザーメンを飲む女ですって」
「…うそ…でしょ、そんなこと」
「どうしようかな?もう誰かに言いたくて言いたくて、今日なんか大変だったわ」
「やめて。知美、お願い、友達でしょ、ねぇ、やめて」
「友達だね。そうね、黙っててあげてもいいけど…、まぁ、菜穂子次第ね」
「どういうこと?」
「菜穂子。菜穂子はこれからわたしの言うことをきくの、いい?」
「知美の言うこと?」
「そう、逆らっちゃだめ。わたしの言うとおりするの、わかった?」
知美の意図がわからず、菜穂子は怖かったが、写真をばらまかれるのはそれ以上に恐怖だった。
「誰にも言わない?」
「黙っててあげる。そのかわり絶対服従よ」
「わかったわ。だから絶対に言わないで」
「誰に命令してんの?命令するのはわたし。菜穂子は従うだけなのよ」
「わかったわ、そうするから」
「“わかりました。言うとおりにします”って言うのよ」
「そんなぁ」
「わかんないの?」
知美がたたみかけるように菜穂子に迫る。
「わかりました。言うとおりにします」
菜穂子は知美の言葉を繰り返した。
「よくできました。じゃぁ、菜穂子、シャワー浴びてきて」
「えっ?」
「従うんだろ、早くシャワー浴びてきな」
知美の口調が急に荒っぽくなった。
「はっ、はい」
菜穂子は慌てて立ち上がった。
▼“菜穂子の憧憬”を最初から読む
菜穂子の憧憬2-3
3.服従
菜穂子は、知美の家には何度か来たことがあるのでバスルームの場所は知っている。
洗面所で着ていた制服を脱ぎ、シャワーを浴び、体を洗っていると知美が入ってきた。
「一緒に入ってもいいよね?」
拒もうにも、すでに知美は入ってきている。
菜穂子は小さく頷いた。
中に入ってくるなり、知美は菜穂子の後ろに回って菜穂子の腕の下から自分の手を前に回し、菜穂子の豊かな両乳房をわしづかみにした。
「どう?状況が理解できた?」
知美が耳元でささやく。
菜穂子は、ただただ知美が怖く、黙ってそれに耐えた。
しばらく知美は菜穂子の乳房をもみ、それから乳首をいじり始める。
乳首はダメだ。
乳首から胸の奥のほうにかけてジワーッとした感覚が走り、耐えられない。
菜穂子の意に反して乳首は固くとがり始めた。
「い、痛いわ、知美…おねがい、痛いから…」
知美は、菜穂子の言うことを全く無視して、逆にさらに強く、乳首をつまんだ
「痛い」
菜穂子が叫ぶのと同時に知美は菜穂子の体を自分のほうに向け、菜穂子の唇に自分の唇を重ねた。
(えっ?)
想像もしなかった知美の行為。
さらに知美は、強引に菜穂子の口の中に舌をこじ入れてくる。
知美に強く抱きしめられて菜穂子は全く身動きできない。
知美の右手が、菜穂子のお尻の上をいやらしく移動する。
その手が前に回った。
菜穂子の股間をまさぐり、菜穂子の小さな突起を探し出す。
菜穂子は知美の手を押さえて腰を引いた。
「手をどけるのよ、菜穂子」
知美は、ゆっくりとはっきりそう菜穂子に命令した。
怖くて逆らえない。
菜穂子は手をどけた。
「エッチな顔だよ。菜穂子、感じてるの?」
知美はそう言うと、尖ってしまった蕾から、さらに奥へと指を伸ばしてきた。
「あら、濡れてるわ。好きなのねぇ」
「あぁ、知美、もうやめて、お願い」
「だめよ。何度言えばわかるの。あなたは私に逆らえないのよ。いいかげん、理解しなさい」
そう言うと、知美は菜穂子の体の向きを変え、背中を押しバスタブのへりに両手をつかせた。
「足を開きな」
菜穂子は言われたまま足を少し開いた。
「もっと、もっと大きく」
菜穂子は、さらに足を広げた
(見えちゃう、これじゃ後ろから丸見え)
「いい眺めよ。菜穂子のおまんこもお尻の穴も丸見え」
そういいながら、知美は菜穂子のお尻を左右に押し広げた。
「見ないで、お願い、見ないで」
「また逆らう」
「違う、逆らってない、お願いしてるの、お願いよ」
「あんたもわかんない人ねぇ。お願いもだめなの、わかった?」
「…」
「返事は?」
「…」
「そう。みんなにバラされたいのね。そうゆうことなら、そうするわ」
「わかったわ、わかったから…それだけは」
「また、ため口?わかりましたでしょ」
「わかり…ました」
友人だった知美に敬語を使うのは屈辱的だったが従うしかない。
「お尻もおまんこも見せたいんでしょ、見せたいっていいなさいよ」
「そんなぁ」
びしっ
いきなり、知美は菜穂子のお尻を平手でたたいた。
「痛い!」
「見せたいんでしょ、見てくださいって言うのよ」
「見て…ください」
「だめ、ちゃんとはっきりいわなきゃ。知美さん、わたしのおまんことお尻を見てくださいって言うの」
「そんなぁ」
再びお尻に平手がとんだ。
「あああ、知美さん…わたし…の…ぉま…んことお尻を見てください」
「だめぇ、おまんこって聞こえなかった、も一回」
「おまんこを見て…ください」
菜穂子は泣き出した。
なきじゃくる菜穂子の秘部に知美は容赦なく指を差し込む。
人差し指と薬指を差し入れ、中指でクリトリスを刺激した。
菜穂子は同級生の知美にいたぶられる屈辱で涙が止まらなかった。
知美は菜穂子から離れると
「菜穂子、身体を洗って」
「…」
「返事は?」
「は…はい」
菜穂子がスポンジを手に取ろうとすると
「あなたの体で洗うのよ」
知美がボディーソープを菜穂子の体に塗る。
(どうやって?)
菜穂子は立ち上がって、知美の背中に抱きつくようにした。
そして上下に動いた。
菜穂子の豊かな胸の膨らみが知美の背中で押し潰される。
知美のお尻は下腹部の茂みを擦り付けるようにして洗った。
「菜穂子、気持ちいいよ」
そう言って振り向いた知美がまた菜穂子にキスした。
知美の舌が上顎から歯茎まで舐めまわし、菜穂子の舌が吸い上げられる。
キスをしながら、知美の両手は菜穂子のお尻を撫でまわし、豊かな尻肉を押し開くようにして右手の指を菜穂子の秘部に差し込んだ。
菜穂子の気持ちとは全く無関係にそこは熱く濡れている。
知美の指はそのぬめりを掻きぬぐって、それを菜穂子のクリトリスに塗りつけた。
不意に知美が手を離した。
「菜穂子おいで」
知美は菜穂子の腕をひっぱってバスルームを出ると、自分はバスローブをはおり、菜穂子の体をバスタオルで拭いてやった。
(知美…)
菜穂子は、脱いであった下着に手を伸ばした。
「だめだよ、そのまま」
一瞬、優しかった知美がまた元に戻った。
菜穂子は裸のまま居間に連れて行かれた。