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菜穂子の憧憬2-4
4.恥ずかしい
知美は、ソファに腰をかけ、足を広げ股間を菜穂子に晒した。
どきっとする格好だ。
知美は、少し後ずさりした菜穂子の腕を引っ張り、自分の前に跪かせた。
「菜穂子、なめて」
菜穂子は知美を見た。
冗談で言っているのではなく、本気のようだ。
菜穂子は、広げた知美の足の間に跪き、知美のクリトリスに顔を寄せた。
舌先でクリトリスの周りをなめ、唇でその突起を咥え、先端の部分を舌でつつく。
「菜穂子、いいよ、気持ちいい」
演技っぽいセリフではあったが、それでも、だんだん知美の息づかいが荒くなっていく。
菜穂子は頭を知美の足ではさまれ、頭を抱えられ、股間にひきつけられた。
「ああぁ」
(いった?)
すぐには信じられなかったが、知美は、本当に達したみたいだ。
菜穂子の頭をはさんでいた知美の両足がだらりと下に降ろされる。
「ここに座って」
知美は、菜穂子を自分の横に座らせた。
「私ね、菜穂子が好きだよ」
(えっ?)
突然の知美の言葉に菜穂子は、ただ、知美の顔を見直した。
「私ね、なんだかんだって干渉されたり命令されたりするのが大嫌いなの。男ってけっこういろいろ命令するでしょ。あれが嫌なの」
口調が、元の知美に戻った。
とりあえず、おびえていた菜穂子の心は和らいだ。
知美の顔が近づいてくる。
後、ほんの少しで菜穂子の唇に届く、寸前で知美の唇が止った。
「知美…」
今度は菜穂子の方から知美に唇を寄せた。
なぜそんなことをしたのか、菜穂子にもわからない。
知美が、ねっとりと舌を絡ませてくる。
菜穂子もそれを受け入れる。
知美は、その舌を首筋から乳房へと這わせていく。
そのまま、菜穂子をソファに仰向けに倒された。
知美は菜穂子の顔をまたいで上に乗った。
知美の舌が菜穂子の花蕾に触れる。
菜穂子もまた、同じことをした。
「そうだ、知美、こっちにおいで」
知美は、裸の菜穂子の手を引き、大きな姿見の前に連れて行き、後ろから菜穂子を抱いた。
「見て、すごくいやらしい」
知美は菜穂子の顔を鏡に向かせた。
背後から知美に胸をもまれ、股間から手を伸ばされてクリトリスをいじられている自分のあられもない姿。
菜穂子は、思わず顔をそらした。
「ちゃんと見なさい」
菜穂子は、もう一度鏡を見た。
「目を背けないで。どう自分の裸、恥ずかしい?」
(恥ずかしい)
菜穂子は、裸の自分を鏡で見るのは初めてではない。
それどころか、それを写真に撮ったことも、鏡を見ながらオナニーをしたこともある。
そのときも恥ずかしかった。
今はその何倍も恥ずかしい。
ただ、その恥ずかしさが嫌じゃなかった。
「座って」
知美は菜穂子を鏡の前のいすに座らせる。
「足を広げて」
菜穂子は言われた通り鏡に向かって足を開いた。
「じゃ、なくて、M字開脚」
「M字って?」
知美は、菜穂子の足をとっていすの上に足を上げ、膝を左右に押し広げた。
「だめ、閉じちゃ」
あわてて足を閉じた菜穂子のひざに手をかけ知美は再び足を開かせた。
自分の一番恥ずかしい部分がはっきりと鏡に映し出される。
「どう、自分の恥ずかしい所を見た感想は?」
知美は菜穂子の横に座り、左手の人差し指と中指で知美の秘部を拡げ、右手の人差し指と中指を差し込んだ。
(あぁ、やめて知美、中まで見えちゃう)
「こんなに濡れてる」
知美は、透明な液体のしたたる指を菜穂子に見せ付けた。
「…はずかしい」
菜穂子は、鏡を見続けることは出来なかった。
(あー、なんて格好、はずかしい)
恥ずかしい
恥ずかしい
恥ずかしい
恥ずかしさが血液に混じって体中を巡っていく。
身体が熱い。
身体全体が熱い。
知美の指が、また菜穂子の中に入ってきた。
中指を根元まで押しこんだ知美は、その指をゆっくりとこねるように回す。
ぐちゅぐちゅといやらしい音がした。
(やめて、知美、恥ずかしい)
「すごい、菜穂子、溢れてきてるよ。気持ちいい?正直に言うのよ。気持ちいいんでしょ?」
「イイ、気持ち…気持ちいい」
菜穂子は素直にそう言った。
知美は差し込んでいる指を二本にし、広げている人差し指と中指の間に親指を差し入れ、クリトリスを押し潰すように撫でまわした。
「あっだめ!だめ、やめて。おねがい、やめて、い、いっちゃう」
「いっていいわよ」
「ダメ!もうダメ!イク!イッちゃうウゥ!」
絶頂の瞬間、菜穂子は全身に力が入り後ろにのけぞった。
菜穂子をいかせると、知美は服を着始め、まだ、少しうつろな菜穂子に声をかけた
「菜穂子、帰る?愛しい弟が待ってるんでしょ」
「う、うん」
「わたし、これからバイトなんだ。途中まで送るよ」
「駅のドラッグストア?」
「うん」
以前と同じ普通の友達の会話に戻っている。
菜穂子も立ち上がり、服を着ようと下着を手に取った。
「だめ、パンティーはだめよ」
そう言って、知美は菜穂子のパンティーを奪い取った。
(えっ?)
「命令よ」
知美が、冷たく微笑んだ。
関係が戻ったと思ったのはまちがいだった。
▼“菜穂子の憧憬”を最初から読む
菜穂子の憧憬2-5
5.痴漢
「知美、ごめん、もう少しゆっくり歩いて」
「何言ってんの?いつもとおんなじペースよ。」
「でも…」
菜穂子は制服の下には何も着ていない。
結局、知美はパンティーだけでなくブラも着けさせてくれなかった。
白いシャツからは乳首が透けているし、スカートもウエストの部分を折りこまれ、かなり短くなっていた。
スカートの下はノーパン。
少しでもスカートがまくれれば、お尻が丸見えだ。
菜穂子は肩を前に出し前かがみになって乳首が突き出るのを防ぎ、体を上下させないように歩いた。
それでも後が気になる。
まるで、お尻を丸出しで外を歩いているような気分だ。
あまりの恥ずかしさで息が苦しかった。
「遅いよ、ほら、早く来なよ」
知美は、意地悪く菜穂子を急がせ、わざと菜穂子の手を強く引いた。
「あっ」
急に腕を引っ張られて前のめりになった菜穂子が、前かがみで二、三歩前につんのめる。
瞬間、スカートは大きくめくれ菜穂子のお尻が丸出しになった。
菜穂子は急いでスカートを押さえ、周りを見回した。
「あはは、残念!誰も見てなかったみたい」
そう言って、知美は何事もなかったようにまた歩き出す。
菜穂子は仕方なく知美のペースに合わせて歩いた。
知美と菜穂子の家は同じ私鉄で駅五つ離れている。
知美のバイト先は、菜穂子の家のある駅の駅前だ。
なんとか駅に着くと、すでに辺りは夕暮れ時になっていた。
「この時間じゃ、混むね」
ホームに溢れる人を見て知美は言った。
(この格好で電車に乗ったら痴漢されちゃうよ)
「ねぇ、知美、お願い、下着返してくれない・・・・・・」
菜穂子は、周りの人に聞こえないように知美に小声で言った。
「ダメよ。」
あっさり、却下された。
「ノーパンじゃ痴漢されても、文句言えないよね。痴漢してくださいって格好だもん、そんなこと言ったら相手のほうがかわいそう」
また、知美が勝手なことを言い出す。
「これじゃ、変態だと思われる。だから、お願い」
「菜穂子、中学生の弟とエッチするのは、じゅうぶん、変態だよ」
それを言われると、菜穂子は何も言えず知美に従うしかなかった。
電車がやってきた。
準急なら、知美と菜穂子の駅は1区間で7分程度で着くが、やってきたのは各駅停車だ。
この駅で後から来る急行の通過を待つようだ。
菜穂子たちは開いているのとは反対側のドア付近に立った。
知美はドアを背中にしてドア側を向いている菜穂子と抱き合うような格好で発車を待った。
急行が通過して発射のベルが鳴るといっきに満員になった。
予想通りの満員。
ドアが閉まり始めてからもさらに二人、乗り込んできた。
最後にどっと押されて、菜穂子はよろめいた。
手で提げているバッグの重さを感じない。
人に押されてバッグが持ち上がっていた。
「菜穂子、スカートまくれてるよ。丸見えよ」
「えっ、うそ」
他の人と密着しているため、菜穂子は自分のスカートの感触がよくわからない。
「菜穂子、スカートまくれてるよ。・・・すごい格好」
おそらくバッグといっしょにスカートもまくれあがっているのだろう。
自分は上から見下ろすだけなのでお尻は見えない。
だが、知美の言うように、きっとかなりの部分が露出しているに違いなかった。
あわてて、スカートを下ろそうとしたが、右手はバックが後ろの人にひっかかって下げられない。
左手を下ろそうとすると、その腕のひじの下から知美が腕をいれ、じゃまをした。
「そのままにしておくのよ」
(えっ?そ、そんなぁ)
満員の電車の中でお尻を丸出し。
思っただけでも恥ずかしいのに、正真正銘の現実なのだ。
菜穂子は、恥ずかしさで顔をあげられない。
(あ、痴漢…)
菜穂子の剥き出しのお尻に人の手のひらの感触があった。
顔をあげると、ニヤッと笑う知美の顔があった。
(ともみ?)
その手は知美だった。
知美は菜穂子を抱きかかえるようにした右手で菜穂子のお尻をなでていた。
「痴漢だと思った?」
知美が小声でそう囁く。
「おねがい、もう、やめて」
消え入りそうな小さな声で菜穂子は知美にお願いした。
だが知美は、菜穂子のお願いを無視し、菜穂子のお尻をなで続けた。
各駅停車は、同じ側のドアが開くので、菜穂子たちの側のドアは駅に停車しても開くことはない。
次の駅で停車したとき、知美は手を引き、まくれていた菜穂子のスカートを下ろしてやった。
菜穂子がほっとしたその時、知美が手を引いたはずのお尻に、また指の感触があった。
(また?)
菜穂子は、知美を見たが、知美は菜穂子を見ていない。
(知美じゃないの?)
お尻に当てられた手のひらが大きい。
お尻をなでていたその手は、やがて、やわらかい菜穂子の太股のあいだから、菜穂子の秘部に侵入してきた。
菜穂子の後ろに男がいた。
(やだ、どうしよう。本物の痴漢)
その男は、ずっと知美の行為を見ていた。
目の前にノーパンで満員電車に乗る女がいれば、誰だって痴漢になる。
男の行為は、痴漢というには大胆すぎるものだったが、ノーパンの菜穂子にはどうしようもない。
触られているということよりも、ノーパンだということを他人に知られてしまったショックのほうが大きかった。
声をあげたら、もっと大勢にお尻を見られる。
菜穂子はじっと我慢した。
男は菜穂子が騒がないのを知っているのか、その指には何のためらいもない。
菜穂子の襞に沿ってなぞるように指を前後に動かし、前に進んだ時にはクリトリスを刺激し、後ろに引いたときにはアヌスを撫でまわすように刺激してくる。
やりたい放題だ。
(知美、知美、助けて)
菜穂子は顔を上げて知美に助けを求めようとしたが、知美の様子がおかしいのに気付いた。
(まさか、知美も?)
よく見ると、菜穂子の右側の男が知美のスカートの中に手を忍ばせていた。
知美は、じっと唇をかんでいた。
さっきまで菜穂子のノーパンのお尻を晒し、それをなでていたのだ。
まさか、自分が痴漢に遭うとは思ってもみなかった。
きっと、自分が菜穂子のお尻を撫でていたところも見られたに違いない。
そう思うと、恥ずかしくて知美も全く抵抗も出来ず、されるがままじっと耐えていた。
知美が無抵抗だとわかると男はさらに大胆に、知美のスカートをまくりあげパンティーの後ろから手を入れ、直接、知美のお尻をなで始めた。
知美のパンティーは半分以上ずれ落ちた格好になり、菜穂子同様生のお尻が晒された。
男は、うつむいた知美の反応を伺いながら、抱き合った格好の知美と菜穂子の間に左手を差し入れ、知美の胸を触ってきた。
菜穂子も痴漢にあっていることを知っているのだろう。
下から乳房を持ち上げ、Tシャツの上からブラをずらして、知美の乳首をつまんでこねるように引っ張る。
右手の指は知美の秘部に差し込まれ、ぬるっとした液体を掻き出すように指を出し入れされていた。
菜穂子の後ろの男は、自分の固くなったのものを菜穂子のむき出しのお尻に密着させ、指は、根元まで菜穂子の中に挿入して内壁を掻くように刺激していた。
さらに横の男の行為に刺激されたのか、その男も左手を菜穂子の前に回してきた。
男の手が菜穂子の乳房の上で一瞬、止った。
ブラの感触がないのに驚いたのだろう。
だが、ノーパンの女がノーブラでもおかしくはない。
すぐに、シャツのボタンをはずし、手を差し込み、直接菜穂子の乳首を親指と人差し指でこね回し始めた。
(い、いや!だめ、おっぱいはだめ)
菜穂子は乳首をいじられるのが苦手だ。
それは、こんな状況でも同じだ。
(だめぇー、声が出ちゃう)
「あっああぁー」
とうとう菜穂子は小さいがうめき声を上げてしまった。
その声に驚いたのか、二人の男の動きがぴたっと止まった。
と、同時に駅に到着したことを知らせるアナウンスが響いた。
扉が開くと知美は菜穂子の手を取っていそいで電車を降りた。
振り返ったが、痴漢たちは降りては来なかったようだ。
ほっとして、二人はホームのベンチに腰を掛けた
「知美、大丈夫?」
先に声をかけたのは菜穂子のほうだった。
「そっちこそ?」
二人は、顔を見合わせると、なぜか笑顔になった。
▼“菜穂子の憧憬”を最初から読む
菜穂子の憧憬2-6
6.見られたい
「菜穂子、痴漢に触られて感じてたでしょ、変態」
「そんなわけないでしょ」
「声、出してたじゃない」
「違うわ。あれは、おっぱいのさきっちょつままれたから…」
「そういう問題じゃないでしょ、痴漢だよ。わかってる?痴漢なんだよ」
「そりゃそうだけど、おっぱいはだめなんだよ」
「痴漢でも?」
「誰でも…」
「ふーん。よっぽどなんだね」
「それより、もういいでしょ」
知美のバイト先の店の前で、菜穂子は下着を返してくれるように知美に言った。
「だめ、明日、学校で返すよ」
知美は、菜穂子の生のお尻をぎゅっとつかんだ。
「学校で?」
「そう、それとね、明日の朝、ノーパンで来るのよ、わかった」
「だめ、そんなこと、だめ、絶対だめ。さっきだって痴漢に遭ったのよ」
菜穂子は拒否した。
「あなた、けっこう感じてたじゃない。今だって、全然平気っぽいし。いい、絶対にノーパンで来るのよ」
さらに念を押すように知美は強い調子で付け加えた。
「いつもの時間の電車で、私んとこの駅で降りて待ってて、調べるからね。もし、下着着けてたら、どうなるかしら?多分、大騒ぎで学校にいられなくなるかも」
そう言い捨てて、知美は店の中に入っていった。
(そんなぁ、どうしよう)
“大騒ぎで学校にいられなくなる”
和也とのことをばらすということなのだろう。
まさか、そんなことはしないとは思うが、ただではすまないだろうとは思う。
菜穂子はしばらく考えたが、思い直して、とりあえずそのお店のトイレに入った。
ここは、菜穂子が毎日通学で通るところだ。
こんなところで、ノーパン姿を見られたら大変だ。
菜穂子はトイレで、ウエストを折り重ねて短くしていたスカートを元に戻し、とりあえず、持っていたバンドエイドを乳首の上に貼り付けてみたが、悲しいかな、つんととがってしまっている菜穂子の乳首は、そんなもので隠れるはずもなかった。
(しょうがないなぁ、でも、家は、すぐそこだし、外はもう暗くなってるし、まぁ、いいか)
都合よく自分自身を納得させて、トイレを出て家路についた。
左手にバッグを提げ、そのバッグをお尻を押さえるように後ろに回し、右手は前で胸を隠すようにし、スカートがまくれないようにゆっくり歩いた。
ゆっくり歩いているのになぜか息苦しい。
スカートの下で完全に開放されているお尻。
覆われるもののない股間。
シャツの生地に直接あたってすれる乳首。
それぞれが自分たちの存在を菜穂子にアピールし続ける。
とうとう菜穂子は歩けなくなった。
(知美の言うとおりだ、わたし、感じてる。やだ、変態、濡れてる、やだ、あふれそう)
菜穂子は、建物の影で誰も見ていないことを確認して、自分の秘部をハンカチでぬぐった。
途中、何度も立ち止まりながら普段の倍以上の時間をかけ、菜穂子はようやく家に着いた。
家に帰るなり、すぐにバスルームに駆け込み、シャワーを浴びた。
バスルームを出ると、和也がいた。
居間でハンバーガーを食べている。
「あーあ、ごめんね、遅くなっちゃって、買ってきたの?」
「うん、おねぇのもあるよ」
「ほんと!気が利くねぇ」
菜穂子はいつものように裸の上にバスタオルを巻いただけの格好で和也の前に座って和也が買ってきたハンバーガーを手に取った。
「おいおい、見えてるぞ」
和也に指摘されて、見ると、股間の茂みがバスタオルの下から覗いている。
見せたくなった。
菜穂子は、にこっと笑うと、ソファの上に足を上げ逆にM字に開脚して見せた。
和也は、ただ、見つめているだけだ。
「和也、お姉ちゃんのあそこ見える?」
「ああ、見えるよ。丸見え」
菜穂子は、ハンバーガーを置き、弟の目の前で、オナニーを始めた。
右手で乳首、左手で股間の花蕾をいじりだす。
「和也、お姉ちゃん、ひとりエッチするから見てて」
「見るのか?俺が?なんで?」
「いいから、見られたいのよ。ねっ、見てて」
「わかったよ」
菜穂子は、見られたいと思った。
見られているといっきに気持ちが高まった。
(あーぁ、やっぱり、わたし、変態だわ。見られるのがいいんだわ)
あっという間に菜穂子は昇りつめた。
「和也」
「何?」
「おいで、してあげる」
「いいよ」
菜穂子は、和也を引き寄せ、ズボンを下ろし和也のものを取り出して頬張った。
(ノーパンで通学するのか)
ついさっきまで深刻に悩んでいたことが、それほどでもなくなっていた。
▼“菜穂子の憧憬”を最初から読む
菜穂子の憧憬3-1
第3章
1.ノーパン通学
次の日の朝、いつもは時間ぎりぎりまで寝ている菜穂子だが、今日は早かった。
(どうしよう。ノーパンじゃないと知美、怒るかなぁ?でもなぁ)
迷っていた。
菜穂子が躊躇しているのは、もちろんノーパンが恥ずかしいという気持ちもないわけではなかったが、もうひとつ、別の悩みもあった。
菜穂子はどちらかというと楽天的な性格だ。
能天気と言ったほうが適切かもしれない。
もし、昨日のように、歩けないほど濡れてしまったら…。
ノーパンで学校までたどり着けるだろうかと本気で心配していた。
(そうだ、駅で脱げばいいんだ、駅と電車の中だけなら、だいじょうぶだわ、きっと)
菜穂子は、いつもどおりの格好で駅へと向かったが、それでもいつも通りというわけにはいかなかった。
ノーパンになるという思いだけで心臓の鼓動が早くなっている。
駅に着いて、すぐにトイレに入った。
(どうしよう)
命令に従わなくても、知美が自分と弟とのことを言いふらしたりしないという気持ちもあった。
(でも、もし誰かに話されたら、すぐ広まっちゃうだろうなぁ、あーあ、知美)
いつもの電車の時間が迫っていた。
(しょーがない)
菜穂子はパンティーを脱ぎ、トイレを出た。
ホームまで階段を上る。
それだけで心臓が張り裂けそうだ。
なんとかいつもの電車に間に合った。
この電車は、菜穂子の乗るひとつ前の駅から出る電車で、朝でもそんなに混んでいない。
そのため、菜穂子はいつもこの電車に乗っているのだ。
いつものように反対側のドアの前に立った菜穂子だが、今日は後ろが気になる。
比較的すいているので、痴漢にあうことは滅多にないが、それでもないわけではない。
(お願い、痴漢されませんように・・・・)
菜穂子は、ひたすら祈った。
各駅停車のその電車は、駅ごとに大量の人が乗り込んでくる。
誰かの手が菜穂子のお尻に触れるだけで、菜穂子はどきっとした。
そのたびに子宮の奥の方まで鈍い感触が伝わってくる。
“うずく”という言葉の意味を菜穂子は初めて知ったような気がした。
知美の駅までどうやら、痴漢には会わずに済んだ。
「降ります」
降りる人が少ないので、そう言って、人を掻き分けるようにして電車を降りる。
ホームに知美はいた。
「おはよう、菜穂子」
「おはよう」
知美は菜穂子に近寄って正面に立ち、菜穂子の耳に口を寄せて言った。
「ちゃんと、ノーパンで来た?」
菜穂子は、黙って頭を縦に振った。
「本当?」
知美は疑うように言うと、前から菜穂子のスカートの中に手を入れ、股間をまさぐる。
「いい子ね、菜穂子は…」
「知美、お願い。今日はスカートまくらないで」
「忘れたの、菜穂子。命令するのは私よ、わかった?」
「でも…」
知美は、菜穂子を脅すように菜穂子のスカートに手をかけた
「電車の中じゃなくて、ここでまくってあげようか?」
「やめて」
知美は、菜穂子の背中を押して、ホームに入ってきた電車に乗り込んだ。
菜穂子の憧憬3-2
2.罰
いつもは乗らない準急電車。
混み方は尋常ではなかった。
菜穂子は人の圧力で扉に押し付けられるのにまかせて、知美と距離をとった。
(離れちゃえば、知美にスカートをまくられずに済むわ)
ほっとしたのは束の間。
菜穂子の後ろに立った男が、菜穂子の腰に左右の手をあて自分の股間のものを菜穂子のお尻にぴったりと押し当ててきた。
「ノーパン…ホームで見えたよ」
男が菜穂子の耳元で小声で囁いた。
(見られてた、きっとホームで知美にさわられた時だ)
菜穂子は愕然として、頭の中が真っ白になった。
(どうしよう、どうしよう)
男は、少しずつ菜穂子のスカートを後ろからまくりあげていく
(だめ!みんな見えちゃう。他の人にも見えちゃう)
男は完全に露出した菜穂子の丸い真っ白なお尻に、自分のものをぴったりと押し当てた。
ズボンの生地ごしに男の固い塊が感じられる。
男は、電車のゆれに合わせて、その固い塊を菜穂子のお尻にこすりつける。
まるで、挿入されているような錯覚にとらわれて、菜穂子は息苦しくなった。
(どうしよう…どうしよう)
菜穂子は、何事もないかのようにじっとがまんした。
声を出せば、皆に見られる。
丸出しのお尻を皆に見られてしまう。
痴漢よりも、そのほうが恥ずかしい。
車内アナウンスが、もうすぐ駅に停車することを告げた。
すると、男は、菜穂子のスカートを下ろし、菜穂子の腰から両手を離した。
(えっ?知ってるの?)
次の駅で菜穂子は降りるのだ。
どうやら、男は、菜穂子の制服がどこの高校のものか知っているようだ。
もしかしたら、常習犯なのかもしれない。
ドアが開くと、菜穂子たちは人に押されるように外に出た。
菜穂子は、出るときに振り返ったが、男の顔は見えなかった。
電車を降りるとすぐ、知美が近寄ってきた。
「菜穂子、どうノーパン登校の感想は?痴漢された?」
知美は、痴漢にあわせようとしてこの電車を選んだに違いない。
「う、ん、ううん。なんともなかった」
菜穂子は、うそをついた。
「なんだ、つまんない」
「それより、もういいでしょ」
そう言って、菜穂子はトイレに向かおうとしたが、知美に腕をつかまれた。
「だめ、学校で…って言ったでしょ」
「わかった、わかったから、でも、ちょっと、トイレに行かせて」
そう言うと菜穂子は知美の腕をはらってトイレに駆け込んだ。
(拭かなきゃ、こんなの知美に知られたら…)
菜穂子の股間は濡れてあふれそうだった。
痴漢にさわられて感じたわけではない。
すべてはノーパンのせいだ。
学校に着くと、知美は菜穂子のバッグを取り上げ、紙の包みを渡した。
「これを穿くのよ」
包みを受け取った菜穂子はそれを持ってトイレに入った。
中にあったのは、なにも着けてないに等しいようなショーツが一つ。
(何これ・・・Tバックっていうより、これじゃただの紐よ、それに透けてる)
だが、バックは知美に取られてしまった。
今は、それを穿くしか他の選択肢はない。
覚悟を決めて菜穂子は、それを身に着けトイレから出た
「どう、気に入った?」
「知美、ひどいわよ」
「あら、せっかく買ってあげたのに、礼言いなさい」
知美の手が、菜穂子のスカートの裾にかかった。
「あ、ありが…とう」
ここで、スカートをまくられては、かなわない。
「今日、一日、それでいなさい。あっ、それと、スカート長いわよ、折り込みなさい」
「そんなぁ、だめ、それは…だめ」
「あなた、私に嘘ついたでしょ。電車の中で、痴漢されてたわよね」
「えっ?」
「菜穂子の後ろに立ってたおじさん、ぴったりくっついてバックスタイルでエッチしてるみたいに動いてたわ。された?」
「まさか、そんなこと。ただお尻にこすりつけてたただけよ」
「ほーら、やっぱり、痴漢されてたんじゃない。どうして嘘ついたの?」
「そ、それは…」
「罰よ、嘘ついた罰。ウエスト折り込みなさい」
知美が強引に菜穂子のスカートのウエストを中に折りこむ。
菜穂子のふとももがあらわになった。
ちょっと、前にかがんだだけで、菜穂子のちょっと大きなお尻の肉が露出するほどの短さだった。
「じゃ、後でね」
知美は、菜穂子を教室まで連れて行き、その後で自分の教室に向かった。
教室の中で、スカートを戻すわけにもいかない。
とりあえず、菜穂子は座った。
(座ってれば大丈夫)
スカートは短く、菜穂子の太ももからお尻の半分が直接、木の椅子に触れた。
(これじゃ、裸で座ってるのと変わんないわ)
裸で座ってるのと同じと思った瞬間、子宮の奥で“ずきっ”と何かがうずいた。
(いけない、いけない。考えちゃだめ、椅子を濡らしたらたいへん)
昼休み、知美がやってきて、菜穂子を食堂に誘う。
教室は三階、食堂は一階。
知美は、菜穂子に階段を上がり下りさせてみたかった。
廊下を曲がって、誰もいないのを確認すると、知美は、小さな男の子のいたずらのように菜穂子のスカートをめくった。
「お願い、やめて、学校では…お願い」
知美は、菜穂子のことばが聞こえなかったかのように、Tバックの脇から菜穂子の秘部に指を入れた。
「うわぁ」
驚いたのは知美のほうだ。
そこは、ぐちゅぐちゅに濡れていた。
「だめ…」
菜穂子は弱弱しい声を発し、知美の腕を払ったが、すでに遅かった。
「何を言ってもだめよ。これじゃぁ」
そう言って、知美は菜穂子の顔にぬめった指をこすりつけた。
階段でもトイレでも知美は、すぐに菜穂子のスカートの中に手を入れた。
菜穂子は、その度に周りを見回す。
いつ誰に見られるか気が気ではなかった。