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菜穂子の憧憬2-1
第2章
1.知美
「菜穂子、数学、数列も範囲だっけ?」
知美は、分厚い数学の参考書を開きながら、菜穂子に聞いた。
武田知美。
あまり友達のいない菜穂子の、ほとんど唯一の親友だ。
「そうみたい、やだよねぇ、数列って、めんどうくさくて」
「ノート見せてもらっていい?何言ってるか全然わかんなくって、ノートもとってないんだ。」
「うん、いいよ」
知美は菜穂子のノートを見ながら、数学の問題を自分で解きだした。
菜穂子はそこそこの成績だったが、知美は高1の時、母親を病気で亡くした。
心筋梗塞、ある日突然のことだ。
それからしばらく、知美は情緒不安定で、成績がかなり下がってしまったが、最近、ようやく元気を取り戻した。
今回は気合を入れ、菜穂子の家でいっしょに勉強することにしたのだ。
菜穂子は菜穂子で別の問題を解きながら、時折、知美がする質問に丁寧に答えた。
知美のところは両親が離婚したが、しばらくして母親が再婚したらしい。
母親が亡くなったのは、再婚してすぐのことだ。
今、知美は、義理の父親との二人暮らしだが、家庭のことについては何も話さないし、菜穂子も聞かない。
しばらく落ち込んでいたが、元々は活発で、明るい知美が、菜穂子はうらやましくもあり、好きだった。
「ねぇ、知美、悪いんだけど、ちょっと買い物してきていい?夕飯の買い物してないんだ。知美も食べるよね?」
「あっ、うん。私もいっしょに行こうか?」
「いい、いい…ちょっと、そこでお弁当買ってくるだけだから」
「じゃぁ、お言葉に甘えて…、私の分は、出すからね」
知美は、そう言うと、財布から千円札を取り出した。
「後で、いいよ。じゃぁ、行ってくるから、悪いけど、一人でやっててね」
「ほわーい」
菜穂子が帰ってくると、知美は真剣に問題に取り組んでいた。
「知美、はい、お弁当」
「ありがとう」
「ただいま」
玄関で和也の声が聞こえた。
「おかえり」
菜穂子は、わざわざ和也を迎えに出て行った。
開けっ放しのドアから、和也が自分の部屋に入るのが見える。
「和也君、また大きくなったよね」
戻ってきた菜穂子に知美が話しかけた。
「よくわかんないけど…。まだ伸びてるらしいわ」
「いいよね、かっこいい弟がいて…、もてるんでしょうね、彼女いるの?」
「さぁ、本人に聞いて?」
「私、つきあっちゃおうかな?」
「何、言ってんの、まだ中学生だよ」
「関係ないよ、大人っぽいし、しっかりしてそうだし」
「そりゃ、そうだけど」
「ちょっと、挨拶してこようかな」
「だめ、勉強しに来たんでしょ」
「なーに、むきになっちゃって、冗談よ。菜穂子のかわいい彼を取ったりしないわよ」
「なにそれ」
知美の言葉に、菜穂子は一瞬ドキッとして知美の顔を見た。
「なんでもないわよ。それより、ここ教えて」
知美は話をはぐらかしたが、なにか意味ありげな表情だった。
菜穂子は急に不安になったが、知美はそれ以上は何も言わなかった。
4時から8時まで4時間、しっかり勉強して知美は帰っていった。
帰り際、知美は
「あのさ、明日も来るから、これ置いてっていい?重いのよこれ」
そう言って、参考書類の入ったバックを菜穂子の部屋の隅に置いた。
「じゃぁ、帰るね、ありがとね」
知美を送り出すと菜穂子は、すぐに和也の部屋のドアを開けた。
「ごめん、ご飯食べた?」
「うん」
「お風呂入った?」
「うん」
「そっか」
菜穂子はひとりで、軽くシャワーを浴びて裸の上にタオルを巻いただけの格好で自分の部屋に戻った。
この頃は、お風呂からあがるとしばらくは、たいてい裸のままだ。
鏡の前で、濡れた髪をかわかしていると、ドアが開き、鏡の中に和也の姿が入ってきた。
和也は、黙って菜穂子の後ろに立つ。
菜穂子は、和也の両手を自分の胸へと導いた。
自然とタオルは落ち、菜穂子の乳房があらわになる。
「和也、キスして」
和也は、言われたとおり、唇を重ねた。
少し開いた菜穂子の口の中に和也の舌が入ってきた。
和也の舌が菜穂子の口の中を乱暴に動き回る。
菜穂子は、座ったまま、和也のズボンを下ろし、パンツも下ろした。
和也は、菜穂子にされるままだ。
菜穂子は目の前の和也のペニスを口に含む。
すでに固く膨張していた和也のペニスは、菜穂子の口の中におさまりきらない。
それでも菜穂子は、一生懸命、喉の奥まで受け入れようとする。
よだれが胸に落ちた。
「ベッドにいこうか?」
和也が裸になるのを待って、菜穂子は和也をベッドに押し倒し、仰向けの和也の上に乗った。
「和也、お姉ちゃんのをなめて」
お尻を和也の顔の上に持っていく。
この恥ずかしさが
和也が、菜穂子の股間を舐め、菜穂子は和也のペニスを舐める。
菜穂子は、和也のペニスの先端をなめ、張り出している部分の裏側をなめ、そのまま下へと舌をはわせ、根元から陰嚢へ移り、さらに和也に腰を浮かさせお尻の穴まで舐める。
「うっ」
お尻の穴を菜穂子の舌が捉えたとき、和也は思わず声を上げた。
「ここは、よくない?」
菜穂子は和也に聞いた。
「ううん、気持ちいいよ、でも、ちょっとくすぐったいような…でも、気持ちいい」
「そう、よかった」
菜穂子は、今度は、逆になめあげていく。
「いいよ、中に入れても」
「あれ、ある?」
コンドームのことだ。
菜穂子は、引き出しを空けてコンドームを取り出した。
菜穂子は足を広げて和也を待った。
恥ずかしい格好だ。
和也は菜穂子の足の間に入って、さらに菜穂子の足を大きく左右に広げる。
すぐには入ってこない。
和也の視線が、菜穂子の股間と菜穂子の顔を行き交う。
さすがに、恥ずかしくて和也と目をあわせられない。
菜穂子は、横を向いた。
和也のペニスが菜穂子の肉壷の中に入ってきた。
和也は、ゆっくり動いた。
奥まで達すると、掻き回すように腰を回す。
菜穂子の息が、どんどん荒くなっていく。
ときおり、和也は菜穂子の乳首をいじった。
その度に菜穂子の身体は、電気が走ったかのようにぴくんと跳ねた。
和也は急がない。
菜穂子の首筋に舌を這わせる。
和也の舌が下がっていくに従って、菜穂子の体に力が入る。
和也が、菜穂子の乳首を口に含んだ。
「ああっ」
身体をよじって逃れようとする菜穂子を押さえつけて和也は、菜穂子の乳首に舌をからませた。
「ああああ」
菜穂子は必死に耐えるが、長くは持たない。
「だめ、和也」
和也は、自分を押しのけようとする菜穂子の腕をつかんでベッドに押し付ける。
「お願い、ああああぁぁ」
和也は、菜穂子の腕を押さえつけ、菜穂子の乳首を口に含んだまま、激しく菜穂子を突き上げる。
菜穂子の反応に刺激された和也の動きがどんどん早くなっていく。
「いく、いっちゃう」
「だすよ」
菜穂子の声と和也の声が重なった。
「いって、いって、、出して」
「うっ」
和也は、放出した。
和也はしばらく、そのままじっとしていたが、菜穂子の腕の力がゆるむと、菜穂子の横に寝転んだ。
菜穂子は身体を起こすと、和也のペニスからゴムをはずし、小さくなっていくペニスを口に含んだ。
和也は、これが好きだ。
菜穂子も、小さくなって、くちゅくちゅした感触のペニスを、口に含むのが好きだ。
「和也、気持ちいい?」
「ああ」
「おねぇ」
「ん?」
「よかった?」
「うん」
菜穂子の口の中で、和也のものが再び大きくなっていた。
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