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続・広美の思惑1-6
6.おもらしね
静子のマンションは、すぐ近くだった。
二人で、お漏らしをしたまま、エレベーターに乗った。
もちろん、もともと雨でびしょ濡れなのだが、足元に落ちるしずくを見て、二人は顔を見合わせて笑った。
「今までにも、したことがあるんですよね」
広美は、静子に確認するように訊いた。
「飲んで酔っ払って、帰ってきたときに・・・なんとなく、やっちゃえって・・・」
静子ならあり得るかと広美は思った。
「そしたら・・・なんか・・・へへ・・・」
静子は、部屋のドアを開けて、広美を中に入れた。
狭い玄関で、静子は、着ているものを全部脱いで全裸になった。
「濡れてるからね・・・広美も脱いで、いっしょにシャワー浴びよう」
そう言って、静子は、裸のまま、バスルームに入った。
「早く・・・おいで」
広美も裸になって、バスルームに入った。
さすがに二人入れば、狭い。
静子は、バスタブの中に立ち、広美をバスタブのヘリに座らせた。
「洗ってあげるね」
静子は、両手一杯にボディソープを垂らし、手の平で、広美の肩、首、脇、乳房と洗い始める。
手の平で洗われたことはない。静子の手の平は、小さく、なぜか、妙にくすぐったい。
静子は、ボディソープを広美の背中に垂らし、おんぶするように、広美の首に手を回し、自分の乳房で広美の背中を洗った。
(柔らかい・・・気持ちいい・・・)
静子の乳房の感触が、柔らかく、エロティックで・・・、いい気持ちだった。
静子の指が、股間に回った。
中指と薬指の腹で股間全体をゆっくりと擦る。
直接的ではないのが逆によかった。広美は構えることもなく、静子にゆだねた。
「今度はわたし」
広美は、静子をバスタブのヘリに座らせ、全く同じことをした。
広美は、思い切って、後ろから静子の顔を覗き込むように自分の顔を近づけた。
静子は、察して、立ち上がり、広美を抱いて唇を吸う。
女性の唇・・・柔らかい。広美は、胸の高鳴りを押さえられない。
静子の舌が入ってきた。広美は、待っていたかのようにその舌を吸う。
静子が、広美の肩を押し下げる。
広美は、静子の乳房に舌を這わす。
つんと尖った乳首を舌で転がす。もちろん、初めてのことだ。まるで、自分の乳首をそうされているかのように興奮した。
静子は、バスタブから出て、へりに座って足を開いた。広美は、当然のように、静子の足の間にしゃがみ、股間に舌を這わした。女性のそこを見るのも初めてだった。
自分がされるようにすれば・・・と思うのだが、どうしていいのかわからない。ただ、舌を這わせる。
ようやく、舌先でクリを捕らえた。
「立って・・・」
静子が、入れ替わった。静子の舌は、的確にクリを捕らえ、唇で挟む。
(いい・・・・気持ちいい・・・・)
自分とは大違いだ。
広美は、静子に申し訳なかった。
広美は、壁に手をつき、お尻をつんと後ろに突き出した格好にされた。
(何?・・・・何・・・・どうするの?)
静子は、広美のアナルに舌を這わせる。
むずっとした感覚に、広美は背中をぴくっと震わせる。
(静子さん・・・・そんなところを・・・・)
「どう・・・気持ちいい?」
「はい・・・ごめんなさい。わたし、へたで・・・・」
「はっ・・・いいのよ、そんなこと・・・出ようか?」
「はい」
「裸でいよう」
身体を拭いて、静子は、バスタオルをカゴに入れて、裸で居間に向った。
(裸・・・・)
一人の部屋なら、広美も裸でいることはよくあった。
静子も裸だし、なんということもなく広美は、裸で居間の床のクッションにもたれたが・・・・。
どきどきした。
なぜだかわからない。
とにかく、息苦しいくらいに心臓の鼓動が早い。
静子の手が肩に触れただけで・・・・
「ああ・・・・・」
広美は小さくあえいだ。
すぐに静子の指が、入ってきた。
「あああ・・ああああ・・・・」
初めてだった。
広美もセックスの経験は、決して少なくはない。
ただ、正直な話、男性とのセックスよりも、恥かしい思いをして、そこで自分でオナニーしたほうが、はるかに気持ちよかった。
見ず知らずの男に痴漢されているほうが、セックスよりも感じるのだ。
まして、愛撫だけでいったことなどない。
(いく・・・・いく・・・・いくぅ・・・)
静子の指だけで・・・広美の体が硬直し、がくがくっと揺れた。
おびただしい愛液が、静子の指を濡らし、太ももにまで流れ出していた。
「まるで・・・おもらしね」
静子はまたうれしそうに笑った。
続・広美の思惑1-7
7.首輪
「ごめんなさい」
広美は、恥かしそうに小さな声で謝った。
「ううん。いいのよ。それより、今度はあなたが上」
広美は、仰向けに横たわった静子の上に馬乗りになった。
静子の手が、下から広美の背中を這い、広美のお尻を丸くなでると、広美は、手を静子の乳房に当てて丸く手のひらで静子の乳首を転がす。
広美は、勇気を出して、自分から唇を近づけ、静子の唇に押し当てた。すぐに、静子の舌が、広美の口の中でうごめき始める。
静子の手が、前に回って、広美の足の間に入ると、広美の息が少し荒くなった。
静子は、ぴくぴく反応する広美が気に入ったようだ。指が広美のクリに当たるたびに、広美の手は止まり、ぴくっと反応する。
「だめ・・・お願い・・・・」
広美は静子の乳首を強く吸った。
「広美・・お尻を見せて」
静子は、広美に向きを変えるように指示する。
広美は、身体の向きを入れ替え、静子の顔をまたぎ、静子より先に、舌で、静子の襞をかき分けた。
静子の襞は、少し大きくて厚いので、クリが奥に隠れている。広美はそれを舌で探り当て、舌先で刺激する。
静子は、広美の太腿に両腕を回し、両手で、広美の秘部を掻き広げ、広美のクリに舌を這わし、そのままお尻の穴まで舌を這わす。
何度かそれを繰り返すと、お尻の穴に舌先をこじ入れるようにする。
広美の体がピクンと震えた。
さっきもそうだったが、広美は、このむずっとした感触は苦手だ。
声をあげそうになるが、がまんして、逆に静子のお尻の穴を舐める。
どうやら静子もこれは苦手なようだ。
「ああ・・・ははは・・・だめー」
先に根を上げたのは静子のほうだった。
「広美・・・お尻は、お願い・・・前にして、ね・・・ね・・・前にして」
広美は、舌を、もとにもどし、また静子のクリからこんどは、中に舌を差し込んだ。
「ああ・・・あああ・・・・・あ・・」
静子の笑い声が、いっきに喘ぎに変った。
今度は、広美のペースだった。
静子も思い出したように広美の股間に舌を這わすが、ともすれば、とぎれがちになる。
広美は、執拗に舌を差し入れた。
静子も潤いが多いほうで、広美の顔に、べっとりと静子の愛液がついた。
広美は、身体を入れ替え、今度は指を静子に差し入れた。
静子は広美の首に手を掛け、広美を引き寄せると広美の顔についた自分の愛液を舌で舐めとった。
「ああ・・ああああ・・・」
静子は、広美の顔をぎゅっと抱きしめて達した。
(わたしが・・・・いかせた?静子さんを・・・・)
広美は、荒い息をしながら、身体を丸めた静子を背中から抱えるように抱いた。
(好き・・・・)
それから、何度達しただろう?
広美が静子をいかせたのは、その一回きりで、後は、延延と静子に弄られ続け、弄られながら、眠ってしまった。
遠くで、人の声がした。
(誰だろう?・・・どこで話してるの?・・・・何時なの?・・・・ここは?)
広美は、ようやく目覚めた。人の声は、テレビのニュースのようだ。
(ここは・・・・?・・・・静子さんのうち。眠っちゃったんだ、わたし・・・)
静子はいない。床を歩く音がするので、たぶん、キッチンなのだろう。
広美は、慌てて起きた。
裸のままだ。
(えっ・・・・首になにかが・・・)
広美は、鏡を覗いた。
首に真っ赤なエナメルの首輪がつけられていた。
「おはよう」
背中で静子の声がした。
「おはよう・・・・静子さん、これ・・・・」
広美は、首輪に手をやった。
「似合ってるわよ」
「似合ってる?」
「ええ。いい感じ」
そう言われては、広美は何もいえなかった。
「静子さん・・・・わたしの服?」
「洗ったわ・・・あのままじゃ、クリーニングにも出せないでしょ」
(そうだ。・・・おしっこをもらしたまま玄関で脱いだんだ)
「洗ってくれたんですか?すいません」
「まだ、干してないの」
「ああ、わたしやります」
広美は、静子に駆け寄った。
「そう、じゃぁ、ベランダの内側の棹に干して・・・内側は、直接日は当たらないから・・・」
「はい・・・・で・・・」
広美は、裸のままだ。
「あっ・・・そうね。じゃぁ、これ」
静子は、自分がしていたエプロンを取って、広美に渡した。
「静子さん・・・・」
静子は、エプロンの下には何もつけていなかった。
続・広美の思惑1-8
8.仔犬
静子は、裸のまま、キッチンに戻った。
広美は、エプロンをつけてみたが・・・・
(裸よりはましよ・・・・裸より・・・)
そう言い聞かせてはみたが、乳房は、左右に大きくはみ出している。
ひもをきつく締めると、乳房はすぐにはみ出してしまう。
(ゆるくしたほうがいいんだ・・・)
しかし、ゆるくすると、いかにもたよりないし、エプロンの生地に乳首が擦れて・・・痛い。
(静子さんに何か、着るもの貸してもらおうか・・・)
そう思って、何度か静子を見たが、静子は裸のままだ。
どうにも、着る物を貸してくれとは頼みにくい。
(だいじょうぶよ。誰も見てないし・・・・手前の棹なら・・・なんとかなる)
広美は思い切って、ベランダに出た。
隣は、仕切りがあって覗かれることはない。
端まで出なければ、下から見られることもない。
ただ、静子のマンションは、左右に並んで建っている大きなマンションからは丸見えで、右側のマンションのベランダで洗濯ものを干している女性がいる。
左のマンションには、上の階の通路に男性が立っている。
(何をしてるんだろう・・・あの人?)
広美は、まっすぐ棹に平行に立って、横を向かないように注意した。
体中に力が入って・・・ギクシャクする。
わずか数枚の洗濯物を干しただけで、息を切らして、ソファに座り込んだ。
「干したの?」
静子は、広美の横に座った。
「静子さん・・・いつも、裸なの?」
「そうね。なにも着てないときのほうが多いわね。広美は、恥かしい?」
広美は、うなずいた。
不意に、静子の指が、広美の股間に伸びた。
「あらら・・・恥かしいのは好きみたいね」
静子の指が2本、すっと中に入ってしまった。
「やだ・・・」
広美は、甘えるように静子の胸に顔を埋める。
静子に触られて、初めて濡れていることに気がついたが、それは、自分の想像以上で、静子の指が、前後するたびにいやらしい音を立てた。
「今日から、家にいるときは、裸でいなさい。いい?すけべ広美」
「・・・はい・・・」
(すけべなんだ、わたし・・・。こんなに濡れてるし・・・)
「ねぇ、広美」
「何?」
「わたし、あなたが好き」
「えっ?」
静子は、思いがけないことを平気で言ったりしたりする。
そのたびに広美は驚き、心臓が激しく鼓動する。
今も、そうだ。
「広美は?」
「わたしも・・・・」
「広美は、わたしの仔犬。すけべ仔犬、いい?」
広美は、うなずいた。
静子は、広美の首輪に赤いリードをつける。
「舐めて・・」
静子は、少し足を開いた。
広美は、ソファに座った静子の正面にひざまずいて座り、足の間に顔を近づける。
舌を伸ばし、舌先で、襞の内側を舐めあげ、クリを舌で刺激する。
静子が手で広美の頭を抱え、ぎゅっと引き寄せる。
広美は舌を尖らせ、静子の中に差し入れる。
静子は、両足で広美の頭を挟んだ。
「ああ・・・・あ」
静子がのけぞり、声をあげる。
それが広美には嬉しかった。
静子は、ソファの上に足を乗せ、お尻を浮かした。
広美は、静子のお尻の穴に舌を伸ばす。
「うう・・ああああ・・ああ・・・」
もっと、もっと喜ばせたかった。
広美は、太ももの内側を舐め、静子の左足を抱えると、静子の足の指をすっぽり、一本ずつ咥え、しゃぶりだした。
「いい子・・・ご褒美上げる。四つんばいで向こう向いて」
広美は、静子の足を放し、四つんばいになった。
「お尻を上げて・・・」
頭を下げて、お尻を高く突き出した。
広美が予想したものが、入ってきた。
「ああ・・ああ・・・・」
広美は、バイブは初めてだ。
不安から、声が出た。
静子は、ゆっくり挿入すると、スイッチを入れた。
「ああああああああ・・・」
広美の予想を超えた振動だった。
首輪が引っ張られた。
静子が立って、広美の首輪のリードを引っ張っている。
「仔犬ちゃん。歩くのよ」
広美は、なんとか四つんばいで歩こうとするが、3歩、4歩でもう動けない。
それでも、静子に引かれ、なんとかバスルームの前までたどり着いた。
「立って」
静子が、広美のバイブを止め、それを引いた。
それは、ずぽっといやらしい音を立てた。
とても広美は一人では立ち上がれない。
静子は、広美のエプロンを脱がせ、腕を引いて立たせると、広美をバスルームに入れた。
「足を開いて、立ったままおしっこして見せて」
「立って?」
「そうよ。昨日と同じ・・・」
そう言えば、昨日、そうしたのだ。広美は思い返した。
昨日と違って、今日はすんなりと出た。
静子が、じっと見ている。
広美は、静子の視線を感じると、恥かしさがこみ上げてきた。
「これから、おしっこは、立ってするのよ。いい?」
広美は、うつむいていた頭をさらに下げてうなずいた。
続・広美の思惑2-1
第2章
1.約束
「ふーっ」
家に帰った広美は、床に置かれたクッションを抱えるように座った。
土曜日だが、静子は午後から仕事のようで、広美は帰ってきた。
自分では気づかなかったが、緊張していたのかもしれない。
広美は、座るとクッションを抱きかかえるように眠ってしまった。
(何時だろう?)
広美が起きたのは、午後4時。
(買い物に行かないと・・・・)
1週間分とは言わないが、それでも週末には、まとめて買い物をする。
広美はバスルームに向った。
服を脱ぎ・・・・トイレに行こうとして・・・・やめた。
静子の家から帰るときに静子に言われたことが3つあった。
“家では、裸でいなさい”
“おしっこは、立ってしなさい”
“外出するときもノーパン・ノーブラでいなさい”
その時なぜか、広美は、はいと返事をしてしまった。
立ってするおしっこ。
そうしろとは言われたが、監視されているわけではない。
仮に監視されていたとして・・・だからなんだというのだ。
従う義務はない。
従う必要がないことはじゅうぶん分かっているが・・・広美は、バスルームのドアを開けた。
立ってしてみたかった。
昨日のバス停での経験が、脳裏に蘇った。
広美は、少し足を開いて立った。
どきどきして来た。
(やだ・・・誰も見てるわけじゃないのに・・・わたし・・・)
それでも、どきどきは止まらない。
緊張して・・・なかなか出ない。
ようやく出た。
(ああ・・・・ぁ・・・)
たかが、おしっこなのに・・・出た瞬間、ぞくっとする快感が身体を走る。
(変態・・・きっと、わたし・・・・・変)
家では裸。
外出するときもノーパン・ノーブラ・・・ってことは、ブラとパンティーは要らないということだ。
バスルームを出て、裸のまま、髪を乾かしながら、広美は思った。
(でも・・・ふーっ・・・どうしよう。近所だし・・・・)
スーパーは、歩いて5分。
知ってるご近所さんにもよく出会う。
(ジーンズなら・・・ノーパンでも問題ないわ。ジーンズはだめとは言われなかったし・・・)
さんざん悩んで、結局、広美は、スカートにした。
膝上くらいのスカート。
ミニは、とてもとても・・・・。
上は、厚地のスウェット。
いつもは、自転車で行くのだが、今日は、歩いた。
まだ、ノーパンで自転車に乗る勇気はない。
気づかれるはずもないのに心臓が高鳴り、わずか5分の距離なのに、2度も立ち止まって、休んだ。
広美は、何度も振り返った。
陳列棚の最下段のスナック菓子を取る。
後ろには誰もいない。
膝を折って、しゃがんで取ることもできる。でも・・・腰をかがめてみる。
後ろに人はいない・・・・はず。
広美の横を小さな子供がするするとすりぬけた。
(えっ・・・・)
振り返ると、その子のお母さんらしい若い女性がカートを押して立っている。
広美がじゃまで通れないようだ。目があった。
(見えてるはずない・・・だいじょうぶ)
広美は、立って通路を開けた。
彼女は、小さく頭を下げて通り過ぎる。
心臓が飛び出しそうだ。
立ってもすぐには動けない。
めまいがしそうだった。
家に帰った広美は、玄関ですべて脱いで全裸になった。
そういう命令でもあったが、それよりもなによりも脱ぎたかった。
脱いで、弄りたかった。
それも、できるだけ恥かしい格好で・・・
ドアの鍵を開けた。
その玄関のドアに向って、足を広げて仰向けに寝た。
指でクリを挟む。
上下に擦る。強く強く擦る。
お尻を浮かせた。
「ああ・・あああ・・ああ・・・」
声も殺さない。
誰かが、ドアを開けたら・・・・
すぐに達した。
達してもまだ、擦った。
何度でもいきたかった。
続・広美の思惑2-2
2.待ち合わせ
夕方、静子からメールが入った。
“仕事終わったの、今から食事どう?”
静子の強引さは、広美は嫌ではない。
待ち合わせは、駅近くのショッピングモールで7時30分。
“持ってるスカートの中で一番短いので来て”
追伸が来た。
“ストッキング不可。生足でね…。もちろん、ノーパンでね”
広美はしばらくためらった。
持っている中で一番短いのは、淡いピンクのフレアミニだが、これをノーパンで穿く勇気はない。
広美は、比較的短めのスカートを選んだ。
広美が先について待っていると静子からメールが入った。
“着いた?”
“はい”
“エスカレーターで9Fに来て”
ここのエスカレーターは、長い。
しかも最上階まで吹き抜けの建物中央のエスカレーターで360度丸見えだ。
エスカレーター脇で待ち合わせの振りをしてじっと立っている男もけっこういたりする。
9階・・・エレベーターじゃダメかと聞いてみたが・・・だめだった。
(どうしよう・・・ノーパンだし、ここ360度、丸見え)
実際、エスカレーター脇で人待ち顔の男がときおり、上を見上げている。
(あーあ、しょうがない・・・)
広美は、意を決して、エスカレーターに乗った。
膝上15cmくらいのラップミニ。
今日のところは、膝上15cmがぎりぎりだった。
(見られてる、きっと・・・。だめ、意識すると、濡れちゃう・・・もっと早く動いて)
9Fについた時、広美は、足がもつれそうだった。
(危ない・・・危ない・・・転んだら・・・・)
転んだらと想像しただけで、広美の股間が、きゅっと動いた。広美は、あたりを見回して静子を探した。その時、またメールが入った。
(エスカレーター横のベンチに座って待ってて)
脇に自動販売機とベンチがあった。
広美が座ると、今度は、電話が入った。
「静子よ。ベンチに座ってる?」
「はい」
「じゃぁ、浅く腰かけて」
「どこにいるんですか?」
「近くよ。浅く腰かけて、足を開いて」
「そんなぁ・・・・見えちゃいます」
無駄だと思いながら、広美は一応抵抗した。
「足を開きなさい」
(どこかで、見てるんだわ、きっと)
広美の目の前をひっきりなしに前を人が通る。それでも、広美は静子に言われた通りにした。
(ああああ、恥ずかしい)
広美は、静子を探すのはもちろん、自分を見ている人はいないかと、注意深く周りを見た。
「ブラウスのボタン3つはずして」
(そんなぁ・・・ノーブラなのに・・・)
心臓の鼓動が、ものすごく大きな音で聞こえてきた。
(誰も・・・見ていない・・・)
広美は、周りを確認すると、前屈みになって、ブラウスの前が開かないように、身体を丸くして、ボタンを3つはずした。
「手をどけて」
手をどけた。
(あああ、あの人、こっち見てる)
10mくらい先の本屋さんで立っている男が広美のほうを見ている。
広美は、もう、限界だった。さっと立ち上がると、その場から逃げ出すように足早に歩き出し、トイレに駆け込んだ。
(やっぱり、ぐしょぐしょ・・・もう、静子さん・・・変態)
トイレを出ると、静子がいた。
「静子さん・・・ひどい」
「はは、ごめん。・・・で、濡れちゃったの?」
「・・・はい」
「正直な子」
静子は、広美の肩に手をかけて、キスをした。
(えっ?)
そこは、ごく普通の通路で、両脇には飲食店が並んでいる。
思いもしない静子の行為に、広美は驚くだけで、ただ抱かれていた。
わずかな時間だったが、人目につかないはずがない。
周りから異様な視線を浴びたが、静子はおかまいなしで、2軒先のパスタの店に広美を連れて入った。