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樹奈の憂鬱1-8
人妻☆じゅなの秘密日記
8.邦彦
「そろそろ、帰ろうか?」
「はい」
美香は、立ち上がると同時によろけて邦彦にしがみついた。
「おい、だいじょうぶか?」
「すいません。だいじょうぶです」
とてもそうは見えない。
美香は、自分で酔っているのは知っていたが、止められなかった。
邦彦は、思っていた以上に優しくてストイックでかっこよかった。
自分に気を遣って、話が途切れないように、邦彦がいろいろ話を振ってくれるのだが、途中から自分で何をしゃべったのか覚えていない。
「タクシーで送るから・・・」
邦彦にそう言われたのは覚えているが、美香の記憶はここまでだ。
(おいおい・・・・)
美香は、駅名を言っただけで眠ってしまった。
邦彦は、タクシーの中からホテルを予約した。
「運転手さん、悪いけど、エクセルホテルに行ってくれる?」
シングルは満室。
しかたなくツインにして、ほとんど眠っている美香をなんとか部屋まで連れて行った。
(どうしたものか・・・・)
このまま帰るか、自分もここに泊まるか。
樹奈には、会社を出るときに、飲んで帰るので遅くなるとメールはしてあるが・・・・。
邦彦は、ふとホテルの部屋から、家に電話を入れてみた。
7回、8回・・・10回、留守電に切り替わった。
(・・・・・樹奈がいない・・・・)
10時30分。
30分ほどしてもう一度入れたが、やはりいない。
邦彦は、携帯から樹奈に、遅くなったので、ホテルに泊まるとメールを入れた。
“わかりました”
返信は、すぐに来た。
樹奈が家に帰ったのは10時半を過ぎていた。
真っ暗な部屋。
邦彦が、まだ帰っていないことにほっとした。
久々のセックス、その余韻が体中に残っている。
樹奈は、服を脱いで裸になった。
竹内のところで食事をごちそうになったが、そのときもずっと裸だった。
裸のまま食卓についた瑞樹に樹奈もあわせたのだ。
裸で食事をし、裸でお茶を飲んだ。
樹奈は、裸で居間のソファに寝転がった。
自然と手が股間に伸びる。
足を立てた。
もう一方の足は、大きく開いてテーブルの上に・・・。
強くクリを指で挟む。
乳首も痛いほど強くつまむ。
(・・・ああ・・強く・・・強く・・・もっと・・・・欲しい・・・)
満たされれば、さらにもっと満たされたいと願う。
樹奈は、起き上がり、バスルームに向かった。
思い出していた。
瑞樹が、バスルームで立ったままおしっこさせられる姿を・・・。
「樹奈に恥ずかしいところを見てもらえ」
竹内はそう言って、瑞樹におしっこをさせた。
樹奈の見ている前で・・・・。
樹奈は、バスルームに立った。
瑞樹がしたように、バスタブに手をつき、足を開いてお尻を突き出す。
(見て・・・わたしも見て・・・・)
シャーっと勢いよくおしっこが流れ出す。
体中の血液が顔に逆流してきたようだ。
顔が熱い。
まだ、おしっこの途中だったが、樹奈はがまんできずに、指で強くクリをこすった。
しぶきが手にも太ももにもはねる。
電話の音でわれに返ったが、電話には出られない。
樹奈は、シャワーを浴びてバスルームから出た。
携帯に邦彦からのメールが入っていた。
“明日、朝が早いので、今日は、泊まる”
(女といっしょ・・・・かも・・・?)
ふと、電話してみようかと思ったが、邦彦の浮気をとがめられる樹奈でもない。
(あなたが悪いのよ・・・・)
樹奈はドレッサーの引き出しからバイブを取り出し、裸のままベッドに入った。
「おい、服、着たまま寝たら、しわになるぞ」
邦彦は、そう言ってから、ベッドに横になっている美香の服を脱がし始めた。
起きているのか寝ているのかわからないが、勘違いされては面倒だ。
「服を脱いで寝ろ」
邦彦は、もう一度、美香の耳元で言った。
「はあぁ・・・い」
返事はするが、美香の目は開いていない。
たぶん、寝ているのだろう。
きっと覚えてはいないに違いない。
邦彦は、少し胸が騒いだ。
服を脱がすのは、久しぶりだ。
(スカートは?)
(しわになっても具合が悪い)
自分で自分に説明する。
スカートも脱がした。
美香は胸の豊かさに比べて、ウエストもお尻も小ぶりだった。
邦彦は、豊満な樹奈の体を思い浮かべた。
その樹奈が、他の男に抱かれているのかもしれない。
胸が苦しい。
眠れそうにもなかった。
朝、6時15分。
なかなか寝付けなかったにもかかわらず、朝、早く邦彦は、目が覚め、シャワーを浴びた。
樹奈のことが気になって仕方がない。
(電話をしようか?)
(もし、いなかったら?)
(いや、いたらなんて言う?)
言葉が見つからない。
バスルームを出ると、美香はまだ眠っている。
(そろそろ起こしたほうがいいか?)
そうは思ったが、下手に起こして、驚かしても面倒だ。
邦彦は、窓辺に行き、とりあえず、カーテンを開けた。
レースのカーテン越しに朝の光が差し込んできた。
かすかにカーテンを開けるような音がしたような・・・。
(まぶしい・・・)
美香は、朝が苦手だ。
それでも、ぼんやりした意識が、だんだんはっきりし始める。
一人暮らしの美香の部屋のカーテンが勝手に開いたりはしない。
(誰?・・・・誰かいる)
ようやく美香は目を開けた。
「主任?」
「ああ、おはよう」
「ここは?」
「ホテルだ。お前、タクシーに乗るなりいきなり眠ったもんだから、家はわからないし・・・で、ここで泊まりだ」
「寝ちゃったんですか?わたし・・・」
「ああ、重かったぞ」
美香は、なんともいえない表情で邦彦を見ている。
「悪いが、しわになるといけないんで、服は脱がせた。ごめんな」
「主任、わざわざいっしょに泊まってくれたんですか?」
「ああ。けっこう呑んでたから・・・・まぁ、なんだ、ちょっと心配だったし・・・」
「すいません」
美香は、起き上がって下着姿のまま邦彦に頭を下げた。
「いいから・・・気にしなくても・・・。ちょっと、コーヒーでも飲んでくるから、着替えてくれるか?」
「は・・・・はい。すいません」
酔ってはいたが、脱がされた記憶はあった。
(優しいんだ・・・・邦彦)
美香は、心の中で邦彦の名前を呼んだ。
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