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弥生の旅立1-3
次の日、別に買い物があるわけでもないのに弥生の足は、デパートに向った。
トイレの案内板が目に入る。
それだけでもう胸がどきどきし始めた。
“やってみよう”
トイレに近づいていく。
弥生は思わずまわりを見回した。
“やだ、わたし…”
別に悪いことをするわけではない。
それにトイレの中なんだから、誰に見られるわけでもない。
どきどきしている自分自身がおかしかった。
トイレでショーツの中に手を入れてみた。
どうということもなかった。
ちょっと、期待はずれだ。
いつものようにクリトリスの周囲を右手の中指でなぞり始めたが、どうも集中できず、なかなか気持ちが入っていかない。
ショーツをおろし、下半身をすべてあらわにし、左手でブラをずらし、乳首をいじった。
ようやく気持ちが昂ぶり始めた時、そこに人が入ってきた。
その瞬間だった。
いっきに弥生の気持ちが昂ぶり、快感が押し寄せてきた。
(近くに人がいる。そこで私はオナニーしている。)
弥生は声が出そうなのを、必死でこらえ、音を立てないように続けた。
波はすぐに押し寄せてきた。
今まで感じたことが無いほどの波。
終わったが、すぐには動けない。
外に人がいた。
人が出て行くのを待ったが、なかなか人が途切れない。
弥生は、思い切って、トイレを出た。
別に思い切るほどのことでもないのだが、そのとき、弥生は、そこで人に会うのが恥ずかしかった。
恐る恐るドアを開けると、外には、誰もいない。
ちょっとほっとして、なぜか、よくわからないがさらに気持ちが昂ぶった。
弥生は、新たな刺激にとりつかれた。
駅のトイレ、会社のトイレ、身近なところでもやってみた。
会社のトイレでの緊張感は、言いようがなかった。
(もし、こんなことを知られたら?)
トイレに行く前に、それを想像しただけで、すでに股間にむずむずした掻痒感を感じる。
席を立って、トイレまで歩くあいだにも、心臓の鼓動はどんどん早くなる。
トイレには誰もいない。
弥生は、入るとすぐにショーツをおろし、下半身をすべてあらわにした。
指を当てると、じっとりとしたぬめりが伝わってくる。
いっきにいってしまいたかった。
ドアの外で物音がして、隣のトイレに人が入った。
(うっ・・・・)
こぼれかけた声を弥生は必死にこらえた。シャーっとおしっこをする音がする。
と、同時に、弥生はがくっと膝が折れて達した。
隣の人が誰かはわからないが、顔を合わせたくない弥生は、いそいで股間を拭き、それを流してトイレを出た。
ドアを開けると、同僚の麻子がいた。
(えっ・・・)
隣の人に気を取られ、外の音に気が回らなかった。
弥生は、顔を伏せて、すれ違った。
(どうしよう・・・臭わないかな?)
心配したところでどうしようもない。
弥生は、急いで自分の席に戻ったが、麻子が戻ってきて、普通に仕事につくまで、ずっと心臓はどきどきしっぱなしだった。
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