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りんの挑戦3-1
第3章
1.時間外勤務
4時47分。
終業時間の5時まで後13分。
今日の仕事は、5分前に終わっている。
りんは、データの送信をして、窓から祐二の部屋の窓を覗いた。
カーテンが引かれたまま。
今日は一日、ずっとそうだった。
金曜の夜に祐二の部屋に泊まって、次の朝、早く出かけるという祐二に家まで送ってもらってから、会っていない。
今日は火曜日。昨日も今日も呼ばれなかった。
りんは、業務終了のメールを打った。
確認の返信が来るはずだったが、来たのは、別のメールだった。
「8階のわたしのオフィスに来て下さい」
署名は、水谷
(8階ってことは・・・・役員・・・水谷って・・・)
りんは、端末機で社員名簿を見る。
(社長?・・・うそ・・・えっ・・・何の用、わたしなんかに・・・・)
りんは、緊張した。
ドアの前で、一回深呼吸をして、ノックした。
「どうぞ」
若い声だ。
りんは、ドアを開けて中に入った。
「ああ・・・美崎さん・・・悪いねこんな時間に呼んで・・・まぁ、座って・・・」
水谷は、奥の自分のデスクから立ち、りんをソファに座らせた。
ソファが、予想以上に柔らかく、りんのお尻が深々と沈み、背もたれに倒れ掛かってしまった。
膝のほうが、お尻よりもはるかに高い。
りんは、祐二のためにずっとノーパンだ。
慌てて姿勢を戻したが、緊張はさらに増した。
「どう・・・仕事は慣れた?」
水谷は、何かキャビネットから資料を取り出している。
「は・・・・はい」
「コーヒーで・・・いいかな?」
「は・・・はい。・・・いえ、・・・わたしが入れます」
部屋の入り口横のサイドテーブルにコーヒーが沸いていた。
(社長、自分でコーヒーを入れてるんだ…そういえば、ここには女性がいなかったわ)
りんは、立ち上がり、プラスティックのカップにコーヒーを入れた。
水谷は、先ほどりんが座っていたその正面に座っている。
りんは、テーブルにコーヒーを置くと、ぴったり足を閉じ、ソファの前の方に浅く腰を掛けた。
「話っていうのはね・・・」
水谷は、身体を乗り出して話し始めた。
「実はね・・・君に別の仕事を頼みたいんだが・・・」
「別の仕事…ですか?」
水谷の背中の窓越しに祐二の部屋の窓が見えた。
水谷のオフィスの正面、位置的にはやや斜め下になるが、そこはちょうど祐二の部屋の窓だ。
その窓のカーテンが開いた。
開けたのは・・・・女性だった。
若い。20歳そこそこだろうか?
髪の長いその女性の後ろに男がいた。
「わたしの秘書になってもらえないかね・・・」
おもむろに水谷が切り出した。
りんは、水谷の声を聞いて、水谷に顔を向けたが、どうしても、目の前の水谷ではなく、その先の祐二の部屋が気になった。
「いや、契約内容と異なるので、もちろんあなたのところに連絡はするが、その前に君の承諾を得ておこうと思ってね・・・どうだろう?」
祐二の部屋の窓が斜め下のため、少し窓から離れている祐二の顔は見えないが、後ろから若い女性のお腹に回した腕は・・・・祐二の腕に違いなかった。
(祐二さん・・・・)
祐二が女の胸をまさぐり、スカートをめくり上げる。
彼女も…下に何もつけていない。
「はい」
りんはとりあえず返事をした。
水谷の言うことは聞こえてはいるが、それがどういうことなのか考えるゆとりはなかった。
向かいの窓で若い女性が、ワンピースを脱いで裸になった。
彼女のお尻が窓にくっつく。
りんは、もうこれ以上ここにいたくなかった。
見たくなかった。
水谷は、りんの次のことばを待ったが、りんは黙ったままだ。
「急なことで、驚くのも無理は無いが・・・。どうかな?OKだと思っていいのかな?」
「OKって?今すぐ返事をしなければならないのでしょうか?」
「いや、申し訳ない」
水谷は、自分の言葉が軽かったことにりんが反発したのだと思った。
「冗談で言っているわけではないんだ。申し訳ないが、君の事は調べさせてもらっている。君が他にアルバイトをしていることも承知している。すべて知った上で依頼してるんだが…」
「アルバイト?」
「君は、デリヘルで仕事をしているんだよね?」
(それを知ってて、秘書?)
「率直に申し上げます。確かに、不定期ですが、デリヘルで働いています。もしかして、そういう意図でわたしを秘書にということでしょうか?」
「いや、誤解しないでくれ。これは、確かにわたしの言い方が悪かった。申し訳ない。気を悪くしないでくれ。そんなつもりはさらさらないんだ。わたしが言いたかったのは、バイトの件は、ちゃんと承知しているから、気にしないでくれということだ。時間外の勤務もさせない。バイトをやめろとも言わない」
水谷は落ち着いた言い方で、りんに非礼を詫びた。
「すいません。わたしこそ失礼なことを申し上げました」
「いや、勘違いされるような言い方をしたのはわたしだ。申し訳ない」
下心など微塵も感じさせない表情だ。
りんは、余計に恥ずかしくなった。
窓の向こうで、女がしゃがんで祐二のズボンのベルトに手をかけた。
「どうかな?受けてくれないだろうか?」
水谷の言葉はりんの耳に入っているのだが、りんの意識は、正面の窓に集中して水谷の言葉どころではなくなっていた。
(ばかな女…ただの仕事だったのに…)
りんは、祐二とのことはただの仕事だったのに、それを勘違いしていた自分をあざ笑った。
(あの部屋を覗かれていたのは、祐二さんがいつもそうしてたから…。わたしが初めてじゃないって、わかってたのに…)
「どうかな?もう制服も用意してあるんだが…」
水谷が再度、りんの返事を促した。
「はい?」
(制服?…制服が変わるの?)
「これを…着るんですか?」
りんは、水谷の机の上に置かれた制服を手に取った。
「ああ。・・・だめか?」
(だめかって…ここで着替えろっていうこと?)
服を着替えさせるなどとは、明らかにセクハラだ。
(結局、そういうことなのね)
窓に女の背中がぴったりとへばりついた。
祐二が挿入して、窓に押し付けているのだ。
「いえ・・・だいじょうぶです」
思わず、りんはそう答えていた。
「よろしいですか?」
りんはそう言うと、制服を手に取り、水谷の前で着ていた上着を脱いだ。
水谷は、不思議そうにりんを見たが、りんの視線は水谷には向いていなかった。
りんは、上着を脱ぎ、シャツのボタンを外した。
ブラはつけていない。
「いや、今、着替えなくてもいいんだ」
水谷は、突然、服を脱ぎだしたりんの意図をはかりかねて制止したが、りんはやめない。
「社長さん、今日は、わたしもう時間外なんですが・・・」
りんは、わざと社長に“さん”をつけた
「そうだったね。悪いことをした」
「いえ、そうじゃなくて・・・別の仕事をしていいですか?」
「どういうことだ?」
「こういうのです」
りんは、水谷に背中を向けると、タイトスカートの裾を徐々に上に持ち上げ始めた。
スカートの下は、サスペンダータイプのパンストで、股間からお尻は大きく露出している。
ほんの数センチ持ち上げただけで、ストッキングの切れ目から真っ白な太ももが表れた。
さらに数センチ
水谷の目の前に、りんのむき出しのお尻が見え隠れする。
「どういうつもりだ?」
りんのお尻が半分露出したところで、水谷が言った。
りんは、完全にお尻を露出させると、振り返って、水谷の前にしゃがんだ。
りんの視界の端に、今度は窓に手をついて、後ろから突かれている女の姿が映った。
りんは、水谷の股間に手を伸ばした。
「わたしが、客なのか?」
水谷が、落ち着いた声でりんに訊く。
「はい・・・・だめですか?」
「だめではないが・・・・ちょっと待ってくれ」
水谷は、窓のブラインドを降ろした。
「わたしも、裸の女を窓際に立たせたいとは思うが、立場上、ここで、そんなことはできない」
(この人も知っている・・・・)
「もしかして・・・わたしを・・・見てました?」
りんは、下の階から、自分を見ていた男のことを思い浮かべた。
「今日は・・・別の人のようだが・・・・わたしが、邪魔をしてしまったのかな?」
水谷はりんの質問には答えず、逆に、水谷の思わぬ質問にりんは、戸惑った。
「いえ・・・そんなことは・・・ありません。今日は、もともと呼ばれてませんから」
「そう。・・・・いや、もし、わたしのせいだとしたら、悪いことをしたと思ってね」
「いいえ・・・」
りんは、ゆっくり大きく首を振った。
「いや、それでも、君の仕事の時間を奪ってることには変りはないな」
「だいじょうぶです。今日は、お休みの予定でしたから・・・・」
「そうか。じゃぁ、休みのところ申し訳ないんだが・・・仕事を続けてもらえないか?」
「仕事?」
「ああ。店に電話をしたほうがいいか?」
「今日はいいです」
「そうか。じゃぁ、そこに座って・・・」
りんが、立ち上がって、スカートを戻そうとすると、水谷がそれを制した。
「そのままだ」
りんは、お尻の半分を晒したままで、水谷の正面、先ほどまで自分が座っていた場所に座った。
「足を開いて・・・」
りんは、言われるまま従う。
柔らかいソファにお尻が沈み、お尻よりも膝の位置が高い。足を開いただけで、少し前屈みの水谷から全てが見える。
「足を上に乗せて・・・」
りんは、両足を開いたままソファの上に乗せた。自然と背もたれにもたれる格好になる。
「指を入れて」
りんは、自分の股間に指を這わし、前後に擦って、クリを指で挟んだ。
それを何度か繰り返し、中指1本だけを中に入れた。ゆっくりと・・・・。
水谷はじっと見ている。
もう指示はない。
(続けるのね・・・・)
りんは、もう一方の手で自分の乳房をつかみ乳首を指で挟み、中指と薬指の2本を深々と指の付け根まで差し入れた。
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