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樹奈の憂鬱2-2
人妻☆じゅなの秘密日記
2.相談
次の日の朝、樹奈は起きなかった。
起きないことは、今までにもあったし、邦彦はそれをとがめたこともない。
朝食もとらず、会社に行った。
邦彦は、勢いで、ああいう話になっただけで、まさか、樹奈が本気だとは思っていなかった。
ところが、樹奈は、話を決めてきたのだ。
「昨日の話だけど・・・知り合いの奥さんに話したの」
次の日の夜、樹奈がそう切り出した。
「竹内さんって言うんだけど・・・・」
(竹内?・・・こいつ・・・・)
「そしたら、やってもいいって・・・・」
「やってもいい?・・・・何を?」
邦彦は、わざととぼけた。
「入れ替わるのよ。昨日、そう言ったでしょ」
「言ったのはお前で、俺はやるとは言ってない」
「同じ部屋で寝ても何もしないって断言したじゃない」
「言ったけど・・・」
「けど、何?」
(お前の浮気相手だろう!)
邦彦は、問い詰めるチャンスだと思った。
「いや・・・。で、その人とはどういう知り合いなんだ?」
「前の会社の先輩」
竹内の妻が、樹奈と同じ会社にいたかどうかは聞いていない。
「旦那は?」
「前の会社の上司。職場結婚なの、そこは・・・。結婚式にも呼ばれたわ」
「で、どんなふうに話したんだ?」
「どんなって?普通よ。ホテルかどっかで、一晩入れ替わりましょって」
「そんなことを言ったのか?」
「先に言ったのは、向こうなの。入れ替わってみないって言われてたの。いやよって断ってたんだけど、昨日の話しで、・・・OKしちゃったの」
「やるって言ったのか?」
「ええ、言ったわ。どうしたの?できないの?昨日、言ったのは、あれ嘘?魅力的な奥さんよ。あんた絶対、その気になるわ」
「ならないって言ってるだろ」
「そう。じゃぁ、何も問題ないじゃない」
邦彦は、樹奈が他の男に抱かれるのは耐えられないのだが、こういう状況でそれを口にするのは愉快ではない。
(こいつ、俺ができないと思ってるな)
「ああ、わかった。いいぞ、やっても・・・」
「そう。じゃぁ、話し進めるわよ。後でやっぱりできないとかって泣き言、言わないでよ」
樹奈は、ひとり先に寝室に入った。
「ふーっ」
(まいったな・・・・)
問い詰めるつもりで乗った会話だったのだが、結局うまく乗せられてしまった。
(どうすんだよ・・・全く・・・・)
邦彦は、寝室に向かう気にもならない。
携帯を握って、外に出た。
「あら、出かけるの?」
亜希がお風呂から上がると、俊哉がジャケットをはおって出かけようとしていた。
「ああ」
「美菜子さんとこ?」
「いや、大学の後輩。なんか、近くに来たんで会えないかって・・・」
「そう・・・」
邦彦とは、最近会っていない。
電話の声は心なしかうわずっていた。
(なんかやらかしたか?)
「俊哉さん、すいません。こんな時間に呼び出して」
座ったばかりの俊哉に邦彦が、落ち着きなく話し出した。
「ああ。・・・なんだ?」
「いえ・・・まぁ、あの・・・ちょっと相談なんですけど・・・・?」
「相談?・・・で、何?」
「あのぉ・・・。スワッピングって経験ありますか?」
「なんだ?急に・・・・」
「いや、ちょっと・・・・」
邦彦は、なにやらことばを探しあぐねているようで、続きが出てこない。
「スワッピングか?・・・それに近いことなら・・・ないわけじゃないが・・・・」
俊哉は、美菜子のことを思い浮かべた。
美菜子を他の男に抱かせたことはある。
ただ、スワッピングとは違う。
美菜子は、いつも自分の身を削るようなぎりぎりのセックスをする。
俊哉はそうしたぎりぎりの美菜子が見たかっただけだ。
それに美菜子の前で俊哉は他の女を抱かない。
それは、美菜子がいやがる。
美菜子の前で抱いていいのは、亜希だけだ。
亜希も美菜子のことは何も言わない。
「で、それがどうかしたのか?」
「えっ・・・ええ、・・・・するかもしれないんです」
「・・・かもしれないって・・・?お前がか?」
邦彦は、学生時代、スポーツ関係のマスコミを目指していた男で、同じ大学ということもあって、アマのボクサーからプロに転向した俊哉の試合には必ず来ていた。
とにかく、おそろしくまじめな男だった。
とてもスワッピングなどを好むようには思えない。
今も本人はそれを楽しんでいるようには見えない。
「どういうことだ?詳しく話せ」
邦彦は、俊哉に全てを打ち明けた。
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(u_u*)。。。ドキドキ
邦彦と樹奈どうなっちゃうんだろうなぁ~
また続き読みに来ます