スポンサーサイト
新しい記事を書く事で広告が消せます。
美菜子の追憶1-2
2.援交
わたしが、掃除を終えて、視聴覚室を出ようとしたら、扉の前に同じクラスの男子生徒省吾が立って、邪魔をした。
「何?」
「お前、援交してるだろ」
いきなりそう言われて、驚いた。
「何…何…言ってるの?」
「見たんだよ。お前が、ホテルから中年おやじと出てくるのを…」
「見た?」
「ああ・・・」
(見られた?でも、だからって援交かどうか…)
「人違いでしょ…わたし、知らないわ」
わたしは、省吾の脇をすり抜けようとしたが、さっと前に立たれて、そのまま、中に押し戻された。
省吾が、ドアを閉めた。
「2、3回見たよ」
「何が言いたいの…なんで援交だって決め付けるのよ」
「ホテルに行ったことは認めるんだな」
「違うわよ」
わたしは、強引に否定した。
「そのおやじに、毎日電車で触らせてるだろ」
「えっ……」
わたしは、何も言えなかった。
「毎日、触らせて…いくらなんだ?」
ひどい言い方だった。
わたしは、唇をかんだ。
「俺にも触らせてくれないかな…」
省吾は、わたしの両肩に手を掛けて体をくるっと回転させ、わたしの後ろに立つと、脇から手を回し、乳房をぎゅっと揉んだ。
「やだ…やめてよ」
わたしは、腰を引いて身体をねじって逃がれ、ドアに駆け寄って走って逃げた。
省吾は、追いかけては来なかった。
次の日、電車に乗ると、わたしがいつも立つ場所に省吾がいた。
わたしは、立ち止まったが、後ろから強く押され、ドアを背にして立っている省吾の前に押し付けられた。
省吾は、まったく他人のそぶりで立っている。
(何をするつもり…)
わたしは、体をよじって逃れようとしたが、満員電車の中では思うように動けない。
いつものように、わたしの背中に立ったおじさんが、わたしのお尻に手を当てる。
(だめ…今日は、やめて…)
わたしは、背中をそらし、男の手を避けようとしたが、前に省吾の手があった。
(うそ…)
省吾の手は、前からわたしの股間に当てられた。
わたしは、どうしていいかわからず、長身の省吾の胸に顔をうめるような格好で、ただ、じっと耐えた。
その日、また、視聴覚室に省吾は現れた。
「どいてよ」
わたしは、ドアに立つ省吾にそう言って、両腕を伸ばして省吾を押したが、びくともしない。
逆に、押し戻された。
その省吾の後ろに・・・男が二人いた。
同じクラスの武夫と正志、省吾の仲間だ。
「何・・・・」
思わず、わたしは、後ずさった。
省吾は、わたしの腕をつかむと、後ろから抱きかかえ、奥の小部屋に連れ込んだ。
他の男達も入ってくる。
「ほら、足を広げるんだよ」
「やだ・・・やめてよ」
わたしは、後ろから羽交い絞めにされて、足を片方ずつ男達に持ち上げられた。
制服のスカートはめくれ、薄いピンクのパンティーが露出する。
「なにが、やめてだ。好きなくせに…こいつ、毎日痴漢されてるのに、いつも同じ場所に乗るんだぜ」
省吾が武夫と正志に言う。
「触られたいっていうことだな…」
武夫が、尻馬に乗った。
「そうだろ…だから、今日は、俺たちが満足行くまで触ってやろうって…」
省吾の手が、大きく広げられたわたしの股間に伸ばされた。
「いやぁーっ」
わたしは、大声を上げたが、すぐに正志に口を塞がれた。
「うるせぇーよ」
「おい、逆さにしちまえ」
腰を抱えていた正志が、わたしの頭を下にして、抱え上げる。
「やめてーっ」
わたしは必死に暴れたけど、わたしの足をそいつらは、片足ずつ持って、大きく左右に開いた。
逆さにされて、おへそまでがあらわになった。
「うふぉっ・・・こりゃいいや。丸出しだ」
「毎日、どこかのおやじにここを電車でいじってもらってるのかぁ?」
そういいながら、省吾が、わたしの中に指を入れ、その指を嗅ぐ。
「くっせーっ」
わたしは、逆さにされて頭に血が下がり、顔が痛かったうえに、体格のよくない正志に頭から床に落とされそうで、腕を床につき、少し顔を上にそらした。
「こいつ、自分で逆立ちしてるぞ…よっぽど見せたいんだ」
(ばかやろう…)
勝手なこと言いやがって。
(ばかやろう…)
お前らなんかにわかるもんか。
(ばかやろう)
好きで触らせてたわけじゃないんだ。
(ばかやろう)