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シークレット/日向の秘密1-1
1.露出姫
杉村日向(日向た)は、半年くらい前から、ブログを始めている。
メールの付き合いをしている友人に、「ブログ始めたの、見てね」と頼まれて、覗いたのがきっかけだ。覗いてみると、けっこういろんな人がいるのに驚いた。
(このくらいなら、わたしも書けるわ)
そう思って見ると、だんだんと自分も書いてみたくなった。
軽い気持ちで始めたのだが、日記などというものは、そう長く続くものではない。アクセスも伸びない。
やめようかなとも思ったが、どうせ、そんなに多くの人が見るわけじゃなし、日向は、思い切って、自分の秘密を書いてみた。たいしてアクセスがあるわけでもないのに、公開しているという意識だけで、胸に高まるものを感じた。
タイトルは、「日向たぼっこ」。
実際に体験した自分の秘密、あるいは、今、まさに体験していることをリアルタイムに携帯から記事にした。
日向の秘密。
それは、露出癖。羞恥願望。
いつの頃からだったろう。日向は、恥かしいところを見られたいと思うようになっていた。公園のベンチや喫茶店で、よく妄想にふけった。
それをブログに書いた。いつのまにやら、アクセスが増えていた。
今日も、記事を書き終えた日向は、つい2時間くらい前の喫茶店での出来事を思い返していた。
(絶対、見えてたはず、彼、じっと見てたもの・・・)
日向は、斜め前に座っていた大学生風の男の顔を思い浮かべた。記事を書いている最中にも、その顔が何度も浮かんだ。驚いたような表情、恥かしそうな表情。日向が、帰ろうと立ち上がると、彼は、すっと目を伏せ、慌てて、テーブルのコーヒーに手を伸ばし、前屈みの姿勢を作った。
(大きくなっちゃってたのかな・・・・ふふ・・・)
日向は、記事を書いているときから、下半身に何もつけていなかった。
というより、家にいるときは、ほとんどいつも裸に近かった。
自分のクリトリスに指を当てた。人差し指と中指ではさみ、強くこする。
中から溢れだしたもので、すぐに指全体が、べとべとになった。
「うう・・うう・・・あああ・・ああ・・・・」
指を2本中に入れた。
「ああ・・・ああ・・・ああ・・・・・ああ・・あ・あ・・・」
思い出しながら、何度も何度も深く指を入れ続けた。
携帯にメールが来た。
恋人の徹からだ。
“もう、寝る。おやすみ。何か送って・・・”
徹とは、同じ会社に勤めている。日向よりも2歳上だが、日向には、子供のように甘えてくる。
徹は、日向の裸を見たがった。日向は、そんな徹に見せるのも好きだ。日向のアパートに徹が来るときは、日向は、徹が来る前から裸で待っているほどだった。
しかし、日向は、ブログを持っていることは徹には知らせていない。というより、今日のように、外で露出していることも知らせてはいない。どうしても知られたくないというわけではなかったが、わざわざ自分から言うことでもない。徹は、日向の裸を見たがるわりには、外で露出させようとは思わないようで、日向は自分の露出願望を知らせるチャンスもなく、今となっては、なかなか言い出せないでいた。
(しょうがないわね)
日向は、人差し指と中指で襞を広げ、そこをアップで写して、徹に送った。
“おやすみなさい”
日向も、ベッドに入ったが、すぐには眠れそうにないことは分かっていた。
「ふーっ」
小さく溜息をつくと、もう一度、指を股間に這わせた。
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