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真希の妹2-4
4.サービス
「どう?」
「気持ちいいです」
太ももはそうでもなかったが、脇とお腹は、最初は少し痛かった。
でも、今は気持ちいい。
たぶん、今も痛いんだろうけど、痛みに慣れたのか、痛みが気持ちいいのか?
話しかけられなかったら、眠ってしまうところだった。
「普段はね、1時間なのよ。今日は特別…」
「すいません」
「あなたが謝ることじゃないわよ」
「高1だっけ?」
「はい」
「じゃぁ、16歳?」
「はい」
「ふーん。おっぱい、おっきいわね」
「えっ…」
カップはちょっと自慢のCだ。
でも、こんなとき、どう、返事していいのかわからない。
まさか、“はい”とも言えないし…。
「運動は、してないの?」
「はい」
「そっかー。仰向けになると、ちょっと左右に流れちゃうわね」
(流れる?)
「寄せてあげようか?」
「おっぱいですか?」
「あなた、肩幅も狭いし、ちょっと筋肉も少ないから、おっぱいが垂れちゃうかも…」
(垂れる?…やだ…)
そんなこと考えたこともなかった。
「筋肉ないと垂れるんですか?」
「そうよ。乳房はね、脂肪のかたまりだから、自分で形を維持することはできないのよ。あなたのおっきなおっぱいは、ここの筋肉が垂れないようにひっぱってるの」
レナさんがわたしの脇の下から肩甲骨のあたりを撫でた。
触られて痛感した。
胸の筋肉はかなり薄い。
レナさんの手のひらを直接骨で感じた。
「どんな運動したら…」
「手を上に伸ばしてそこをつかんで…」
わたしは、手を頭の上に伸ばして、診察台についているパイプを握った。
寝たまま“伸び”をした感じだ。
おっぱいが左右に広がるのがわかる。
「ずっと、そこを力いっぱいぎゅっとつかんでてね。それも運動よ」
レナさんの手が、わたしの脇の下に入り、そこからぎゅっと脂肪をおっぱいのほうに引っ張り上げてくる。
(うっ…)
これはけっこう痛いが…、この痛みも悪くはない。
わたしの胸を覆っていたバスタオルがどけられたが、別に気にならなかった。
「あっ、そうだ。蒸しタオル、顔に乗せてあげるね」
レナさんが、部屋を出て行った。
(…エステシャンって大変…)
わたしは、いい気持ちだが、レナさんはかなりの重労働だ。
器具を使ってるときは、休めるが、それでも、もう30分以上、わたしの脂肪と戦ってくれている。
「顔もね、痩せられるのよ。そういう器具があるんだけど、ごめんね、ここにはないの。高いのよ。代わりといっちゃなんだけど…。蒸しタオル。気持ちいいでしょ?」
蒸しタオルを顔にかぶせてくれた。
器用に鼻だけを開けて…。
また、おっぱいへのマッサージが始まった。
「ねぇ」
「はい?」
「サービスついでって言っちゃなんだけど…」
(まだ、何かしてくれるの?)
「足の裏のツボってやってみる?」
(ツボ?)
「身体の内側から代謝をよくするわけ。そうすれば、効果は確実なのよ。ただ、“痛い”ってみんな嫌がるんだけど…」
(ああ、あれね)
やっとわかった。
足の裏を押されて、芸人さんがのた打ち回るのをテレビで見たことがある。
「でもね、痛いのって…気持ちよくない?」
もちろん、痛みにもよるんだろうけど、確かに今のところは、痛いのも気持ちいい。
「気持ちいい…です」
「でしょ。じゃぁ、やってみる?」
「えっ、あっ、はい」
話の流れで、嫌とは言えなかった。
レナさんが部屋を出て行って、すぐに戻ってきた。
「タオル替えるわね」
冷たくなったタオルを取り替えてくれた。
「じゃぁ、また始めるわね」
わたしは、てっきり足の裏だと思っていたのだが、レナさんは、またわたしの乳房を揉み始めた。
しかも今度は、あきらかに乳房を揉んでいる。
時おり、レナさんの手のひらがわたしの乳首を撫でた。
(これも…エステ?)
(えっ、誰?)
誰かに足を持たれた。
「始めるわよ」
レナさんは、そう言うと、診察台の横から、わたしの顔に覆いかぶさるよう上体を押し付けてきて、わたしの頭は、上に伸ばした腕ごとぎゅっとレナさんに抱え込まれた。
(えっ、どういうこと?)
わたしの顔にレナさんの乳房が押し付けられた。
いきなり来た。
「痛い」
細い固い棒のようなもので、ぐいぐい足の裏を突いてくる。
(痛い、痛い、痛い、痛い、痛い)
やっとわかった。
レナさんは、わたしが暴れないようにわたしを押さえつけているのだ。
それでもわたしは暴れた。
しっかりつかまれた左足はしょうがない。
動く右足をばたつかせ、腰を引き、身体をねじった。
下半身を覆っていたバスタオルもどこかにとんでいってしまったが、痛くて、そんなことにかまっていられない。
「いた、いた、いた、痛い」
叫んで、叫んで、暴れて、暴れた。
「終わったわよ」
わずか数分だったのだろうが、永遠とも思われる苦しみからようやく解放された。
「痛かったわね。ごめんね」
わたしの顔は涙でぐちょぐちょに違いない。
レナさんが、わたしの顔をタオルで拭いてくれた。
(そのためのタオル?)
何もかも予定の行動。
終わってもわたしはすぐには動けなかった。
痛みはもうない。
ただ、身体に力が入らない。
下半身はジーンとしびれた感じで、足は、とても動きそうにない。
どんどんどんどん身体が熱くなってきた。
汗が次から次へとふき出してきた。
「もう一度、シャワー浴びる?」
「はい」
わたしは、ゆっくり一歩ずつ足に体重をかけながらバスルームに向った。
リビングには、誰もいなかった。
(さっき、誰だったんだろう?)
もう一方の部屋で人の声がした。
男の人の声だ。
足をつかまれたときに男だとは思ったけど…。
おっぱいは、レナさんに揉まれてたし、暴れたから、下半身も丸出し。
(あまりに痛すぎてそれどころじゃなかったわ)
「次、どうする?」
「また、来てもいいですか?」
「もちろんよ。でも、次からは、お金もらうわよ」
「はい。それはもう…」
「次はいつ?」
「明後日は?」
「8時~9時なら?」
「はい、じゃぁ、それでお願いします」
「足の裏はどうする?」
「それは…」
別にいやではなかったが…
「それは、そのときでいいか?じゃぁ、また、明後日ね」
「はい」
わたしが、リビングを出ようとしたとき、奥の部屋が開いてちらっと人が見えた。
そこにいたのは、梓だった。