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真希の妹2-5
5.身体にいいのよ
あり得ない話ではない。
梓は、知り合いがバイトをしていると言っただけで、自分はやっていないとは言ってない。
(梓…、わたし、まっぱだったし、それどころか…)
キャスターのついた姿見をベッドの足のほうに置いてみた。
裸になって、ベッドに寝て足を広げてみる。
(あああああ…)
この格好を見られた。
今さらながらに恥ずかしさがこみ上げてきた。
レナさんがわたしの顔にタオルを置いたのは、目隠しのため?
(でも、どうして?)
どうして、目隠しまでして足のツボの指圧をしたんだろう?
(わたしが拒否するから?)
梓が来て、“足を出して”って言ったら、まぁ、しないわね。
裸なんだもの。
あの格好で、足のほうから覗かれるなんて…。
(でも、どうして、裸だったんだろう?)
おっぱいは、しょうがないけど、下は下着をつけてても問題ないじゃない。
ショーツをつけてても、見られたくはないけど…。
でも、なんで裸?
みんなそうなのかな?
まさか、わたしだけ…?
わたしだけだったとしたら…なぜ?
(梓に見せるため?)
「梓…」
ふと、梓の名前を口に出していた。
次の日、バイト先で梓に会ったが、勤務中は、梓はほとんど配達に出ているので話す時間はない。
「美希、待って、俺も帰るから…」
わたしが帰ろうとすると、配達から帰って来た梓が追いかけてきた。
「昨日、行った?」
「うん」
(知ってるくせに…)
「どうだった?」
「痛かったわ」
「痛かった?痛いってレナに言った?」
わたしは、足の裏の指圧のことを言ったのだが、梓はそれを聞いたのではなさそうだ。
「えっ、ううん。最初、ちょっと痛かっただけ。後は気持ちよかった」
「そうか。最初はね…」
「で、どうするの?続ける?」
(えっ、それだけ?足の裏は?)
梓は、足の裏のことには全く触れない。
「ええ。続けるけど…」
「けど…何?」
「わたし、料金のことよくわからないんだけど、いいの?」
「何が?」
「最初はタダなのは、梓が紹介料を取らなかったからって…レナさんが…」
「レナ、そんなこと言ったのか?」
「うん」
「だって、そりゃそうだろ。まさか、紹介料なんかもらうわけにはいかないだろ」
「どうして?」
「どうしてって…。お前、知り合いだし…」
「知り合いからは、紹介料はもらわないの?」
「ああ。ってか、知り合いを紹介したのは初めてなんだよ」
「そうなの?で、どうしてわたしを?」
「おいおい、お前が言い出したんだろ。痩せたいって…」
「あっ、そっかー」
そう言えば、わたしのほうから言ったんだった。
何、問い詰めてんのよ、ばか。
結局、梓は、足の裏のことには触れなかった。
もしかしたら、わたしに気がある?
そんな素振りもなかった。
単に、わたしの裸を見たかっただけの変態野郎?
わたしが恥ずかしいだろうと思って気を遣って黙っている?
それとも、わたしのことが好きで恥ずかしくって切り出せない?
…それはないか。
あってもいいけど…。
次、どうしよう?
また、足、やってもらおうかな?
やだ、わたし、変態。
「ねぇ、今日もおっぱいやったげようか?」
前回と同様のメニューが終わって、レナさんが聞いてきた。
所定の時間は終わっている。
「お金はいいのよ。前と同じ、サービスだから」
「いいんですか?」
「やる?」
わたしはうなずいた。
「じゃぁ、手を伸ばして」
前回と同じだ。
「ねぇ、腕、固定していい?」
(固定?)
「今日は、ちょっともぞもぞすると思うんだけど、我慢して欲しいの」
「はぁ…」
何のことだかわからなかったが、レナさんは、わたしの返事を待たずに、わたしの手首にベルトを巻きつけた。
わたしが、診察台の頭の方にあるパイプを握ると、手首のベルトをパイプについていた短い鎖に引っ掛けた。
「ちょっと待っててね」
これも前回と同様、レナさんは蒸しタオルを持って来た。
(タオルは、おっぱいとセットなの?)
「始めるわよ」
今日は、足の裏は勧めなかった。
レナさんは脇の下の脂肪をぐいぐいとおっぱいのほうに集めていく。
これは、本当に脇のたるみが消えていくのが実感できる。
ここまでは前回と同じ。
(えっ)
不意に生温かく柔らかいものがわたしの乳首を覆った。
(レナさん…)
それはまぎれもない、レナさんの口だし、舌だ。
「美希ちゃん、オナニーってする?」
いきなりの質問。
「えっ」
どう答えていいのかわからない。
「あれってね。いいのよ。下手な運動するより、よっぽどいいわよ。気持ちいいし…違う?」
「は…はい」
腕を固定された意味がやっとわかった。