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抑えきれない女(4)
作:慶輔
4
小気味よく揺れるさやかの頭に合わせ、男がクイクイと腰を前後運動させる。
「あ、ああ、あ、あうううう!」
男は、唸りながら前兆なしにドバドバッと大量の汚濁液を噴射してきた。
「んっ、んんっ」
突如おびただしい量の精子を口の中へ吐き出され、さやかが眉間に深い皺を刻む。
貴族的な鼻が小さく開き、そこから苦しそうな吐息が漏れた。
「んふ、んふぅ……」
さやかは、男のペニスをゆっくりと口から吐き出し、こぼれそうになる汚濁液に自身の唾液をまぶしながらグッと咽へ流し込んだ。
「ずいぶん貯めてたのね……」
顔を上げ、虚ろな瞳でさやかが言う。その妖艶な美貌に、男は顔を引き攣らせながら笑った。
「さあ、今度は私の番よ……」
そう囁き、さやかがスッと起き上がる。そして、スカートの中からパンティーを脱ぎ取りながら男をその場に座らせた。
男がギラギラとした眼でさやかの動向を見守る。
「お願い……ここを激しく舐めて頂戴」
さやかは男に背を向け、スカートを捲くって豊満なヒップを突き出した。
美脚を大きく開き、濡れそぼった秘部を自身の指で開いて見せながら男の顔に寄せていく。男は、目の前に突き出されたヒップを両手でガバッと掴んだ。尻肉に指をきつく食い込ませ、剥き出しのアナルに鼻をこすりつける。クンクンと鼻を鳴らしてそこを匂い、グリグリと強く鼻っ柱を押し付けた。
「フウー、フウー、女の……女のアソコ……これが女のアソコ……」
とち狂ったように呟き、男がヌッと舌を伸ばす。長い舌が、後ろから火照り疼く陰唇をペロペロと撫でまわした。
「あん、んああぁぁ……」
さやかは、唇をわなつかせながら甘い吐息を吐いてすすり鳴いた。
ベチャベチャと、腹をすかせた野良犬のように舐めしゃぶっている男の舌が、徐々に割れ目の奥へと食い込んでくる。男は夢中で舐めていた。画像でしか見たことのなかった魅惑の場所を実際に見て、触れて、そして舌で味わって、精神がよく崩壊しないものだと自分で感心するほどだった。さやかもまた、この異種的な情事に燃えていた。愛撫とは言えない一方的なものでも、男がもたらす汚辱感が異常に身体の神経を昂ぶらせる。男の舌が陰唇に触れたときは、脊髄から駆け上がってくる痺悦の電流が尋常じゃなかった。その衝撃に、自分にはマゾの気があるのだと認めないわけにはいかなかった。
「ああっ、いい……いいわ……どうして……どうしてこんなに気持ちいいの……」
さやかがさらに腰を突き出し、卑猥にヒップを揺らしながらグリグリと男の顔に秘部を擦りつける。男の分厚い唇は、もう大陰唇のなかに深く減り込んでいた。
「ああ、もう駄目、たまんない」
官能の焔に包まれた肉体が、男の男根を激しく欲している。さやかは、しゃがんでいる男を無理やり起き上がらせ、再び鎌首を持ち上げようとしているペニスをパクッと咥え込んだ。
肉幹にたっぷりと唾液をまぶし、ぽってりとした唇をすぼめてキュ、キュ、と強く扱きあげていく。男のものはあっという間に元の猛々しさを取り戻した。
「すごい……あなたのって、本当にたくましいわ……。お願い、コレでわたしのアソコを思いっきり掻き回して頂戴」
潤んだ瞳で言い、さやかがスッと立ち上がって後ろを向く。
恥らう素振りをほんの僅かだけ見せながら、スカートの裾を腰まで捲くり上げて形のよいヒップを惜しげなく曝け出す。片手を壁につき、両脚を大きく開きながら双臀をプリッと丸く突き出してやる。男の眼には、ぱっくりと口を開いた濃赤の秘肉がハッキリと映っていた。しかし、さやかの右手がそれをさらに開いてみせ、未体験の男に淫猥な秘洞の入口をもっと明確にしてやった。
「こ、こ、このまま入れても?」
「いいわ。そのまま入れて。でも、出そうになったらすぐに抜くのよ」
男は、足元に落ちているズボンとトランクスをサッと抜き取り、顔を引き攣らせながらフラフラとさやかの背後に近づいた。
左手を豊満なヒップに乗せ、右手で怒張したペニスを握りしめる。切っ先を垂直にし、ヒクヒクしている秘穴に狙いをつけていく。男の心臓は、もう破裂せんばかりに荒ぶっていた。
「ハア、ハア、うっ」
「んあっ……」
秘穴にあてがわれた亀頭の先端が、鮮やかなサーモンピンクの花びらを押し分けながらヌルリと減り込んでいく。男の唇が小刻みに痙攣した。まだ先端部分しか入れていないというのに、そこには驚愕の悦楽があった。
「ううううぅぅぅ……」
下半身から身体全体へ駆け巡っていく峻烈な愉悦に合わせ、男の声が震えていく。男根をさらに押し進めていくと、豊潤な膣肉がピクピクと蠢きたって快美な収縮運動をはじめてきた。男は歯をギリギリと噛みしめながら巨棒の根元までをズッポリと淫穴に埋め込んだ。
「んはああぁぁぁ……」
さやかは、グーッと背を反りながらヒップを突き上げて喘ぎ声をあげた。
咽元で押し殺そうとしても、腹の底から愉悦とともに震え上がってくる声は止めようがなかった。
男のものは、想像通りきつくさやかの膣内を圧迫してきた。
じゅうぶんに濡れそぼった淫洞だからこそスムーズに挿入できたが、そうでなければ相当な痛みを感じていたかもしれない。だが、いまのさやかなら多少の痛み、被虐さえも愉悦に変えていただろう。それほど、いま自分が自分でない感覚にとらわれていた。
「んっ……んくっ……」
男が少し動くたびに、猛烈な愉悦が膣内に広がってくる。たくましい男根の幹がピクピクと痙攣し、それがピチッと絡みついた膣壁を悩ましく刺激しているのだ。男が遠慮がちに腰を動かしはじめると、もう疼きたった秘芯は一気に官能の焔で燃え上がっていった。
「ああ、いい、すごくいい……たまんない……もっと、もっと強く突いて」
発情したメス犬のように悩ましく腰をクネらせるさやかに、男は両手でムンズとヒップを掴むと、本格的にピストン運動を開始した。
ヌチャ、ズチャ、ヌチャ、クチャ、―――
男が、ギラついた眼を結合部分と小さな縦裂のアヌスに向ける。そこはあまりにも卑猥で、男の精神を粉々に崩壊させるだけのものがあった。特に、淫蜜にヌラついた黒いペニスが清楚で窮屈な秘洞に出たり入ったりしている様は圧巻だった。
「あ、ああぁぁ……当たってる……奥にまで当たってくる……」
子宮に突き当たってくる肉棒の切っ先に、さやかが円やかな尻朶をいっぱいに持ち上げて呟く。壁に向けられている美貌では、手入れの行き届いた眉が悲痛に歪み、虚ろな瞳は完全に閉じられていた。
不謹慎な場所での獣のようなセックス……いや、交尾といったほうが似合っているかもしれない。このシチュエーションも、さやかの情欲に拍車をかけた。
「ウッ、ウッ、ウッ、」
男が、獣の唸り声を上げながらぎこちなくピストン運動を繰り返す。動きはゆったりしているが、一突きごとの力強さはある。この男のペニスに、スピード感は必要なかった。
引かれていくペニスの先端が、次にズリュッと押し入ってくる時の摩擦感が最高にたまらない。きつく擦られる膣壁からは、淫靡な電流が津波となって肉体を打ち震えさせた。