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抑えきれない女(5)
作:慶輔
5
挿入してから三分くらいで、男の唸り声にわずかな変化が生じはじめていた。
突き動かしている腰も、先ほどよりスピードを増している。つい今しがた射精したばかりだというのに、もう絶頂が近いのだろう。噛み締めていた歯も、徐々に大きく開いていく。
「あああっ……いい……すごい……あ、ああっ」
男の変化に、さやかは全く気付かなかった。
それどころか、徐々に小気味よいリズムを刻みだした男のピストンに、髪を振り乱して悶えている。
「ウッ、ウッ、ウグッ!」
ペニスをズンッと根元まで突き込んだ男の腰が、一瞬、ブルブルッと激しく震えた。
男の痙攣が、さやかのヒップに振動となって伝わっていく。さやかの、閉じられていた眼がパッと開いた。
(えっ? ま、まさか……中に出しちゃった!?)
不安を感じ、すぐに後方を伺おうとしたが、再び開始された男のピストンにそれはままならなかった。
男の痙攣を感じたとき、秘芯がカーッと燃えるような感覚に見舞われた。だが、すぐにカチカチの肉棒が動きはじめたので、射精とは違ったのだろうと安易な解釈を思考がしてしまったのだ。
「あっ、あん!」
先ほどとは打って変わり、男の腰が大胆な動きで前後運動を行っていく。結合した部分からは、膣内から溢れ出てくる分泌物以外のものも垂れている。ぬかるみに嵌ったような淫靡音も、さらに湿気を帯びた音に変わっていた。
男は確かに射精していたのだった。にもかかわらず、ペニスの強度に変化はなかった。
荒い息を断続的に鼻から吐き出しながら、スピードをつけたダイナミックな腰つきでさやかのヒップに剛棒を打ち込んでいく。大きな幹に圧迫された秘穴……小さな摩擦だけでも存分に膣内の性感を揉みぬいてくるのに、それにスピードが加わり、さやかはもう立っているのがやっとという感じで美脚を震えさせた。
見かけと違い、男はタフだった。
短時間のあいだに二度の射精を行っているにもかかわらず、ギンギンに勃起したペニスに衰えというものがいっさい見られない。しかも、今度は射精までに余裕さえある。男はじっくりと女の性器を味わうが如き動いた。
「ああ……あっ、あうっ……ダ、ダメ……こ、これ以上されたら壊れちゃう……」
小さなオルガスムスは何度もさやかの肉体を通り過ぎていた。
しかし、それは通り過ぎたのではなく、何度も何度もさやかの身体を巡回していたのだ。
ヒップから激しく犯され続けるうち、それらが集合体となって大きな愉悦のうねりを生み出そうとしている。それをさやかはなんとなく感じていた。
「イヤッ、なにか……なにか来る……んくっ……んふうううう」
弱々しい声でさやかが呟く。
男のピストンはさらに加速し、ぶつかりあう互いの腰の音がけたたましさを増してきた。
「ウッ、ウッ、ウッ」
「あっ、あん! ん、んふっ、んあっ!」
秘芯の奥でジワジワと膨らみはじめていた愉悦のかたまりが、もうそこには留まりきれないといった感覚をさやかに知らせる。
「ダメ、ダメッ、いく、いっちゃう! うっ、んはあああぁぁぁ!!」
激烈な愉悦が、バーッと怒涛のうねりで身体全体へと弾けとんでいく。同時に、膣壁が激しく収縮し、これには男も三度目の射精を余儀なくされた。
これまでに感じたことのない巨大なオルガスムスに飲み込まれ、さらにそこへ男の熱いマグマが子宮を直撃し、さやかは我を忘れて震え鳴いた。
シャアアアアア―――
まだ男と繋がったまま、さやかの尿道からおびただしい量のオシッコが弾け出ていく。男が唖然とするなか、さやかは淫夢に泥酔した顔でその場に崩れ落ちた。
翌日、さやかは風邪を理由に会社を休んだ。
昼過ぎ、フラリと家を出て昨日の映画館へと足を運ぶ。
薄暗い館内、さやかは迷わず後列の端に座った。
上映されているのは、昨日と同じ子供向けのアニメ映画だ。しばらくして、一人の男性がスッとさやかの隣に座った。昨日の男だった。
「言われたものを購入してきましたよ」
ボソッと囁き、カバンの中から小型のバイブを取り出してみせる。
「アソコに入れて……」
さやかが正面を向いたまま呟く。
男も正面を向いたまま、手だけをさやかのスカートに忍ばせて秘部を弄りはじめた。
さやかの艶めいた瞳が悩ましく垂れ、半開きの唇からは濃厚な溜息が漏れていった。
抑えきれない女・・・END
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