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沙耶の倒錯1-2
(どれがいいかな?)
沙耶の夫は、会社が遠いので朝早く家を出る。
沙耶は、夫を送り出した後で朝食をとり、シャワーを浴び、着替える。
今日は、午前中にお偉いさんも加わったミーティングがあるのでスーツなのだが、下着が決まらない。
Tバックにしようと決めていたのだが、スーツに生足というわけにもいかない。
パンストを穿いたんじゃ、せっかくTバックにしても感触を楽しめない。
太ももまでのストッキングも持ってはいるが、太もものたるみが気になっている沙耶は、それは穿きたくない。
(やっぱ、これかぁ?)
沙耶が手に取ったのは、オープンストッキング。
サイドとセンターが大きく開いている。
沙耶は、先にストッキングを穿いてから、真っ赤なTバックを穿いた。
パンツと違って、スカートは下着が絶対に見えないわけではない。
沙耶のスカートは、タイトで後ろにスリットがある。
スリットの深さは標準的なものだが、スカートの丈が短いので小学校の低学年くらいの子の身長ならば、沙耶の後ろを歩けば、ちらちらと沙耶のパンティーを覗くことができるだろう。
ただし、それは平坦な道の場合で、階段となると話は違う。
靴のヒールが高いので、前かがみにはなりにくい。
後ろの足のかかとを上げられない分、前の足を高く上げないと階段を上れない。
足を高く上げれば、その足でスカートを持ち上げてしまう。
(なるべく人が途切れてから上がろう)
沙耶は、駅の階段の前で、周囲を見回した。
その沙耶の視線の先に急ぎ足でやってくる彼がいた。
目が合った。
彼のスピードががたっと落ちた。
いつもなら、彼はもうホームにいる時間。
よっぽど急いでやってきたのか、彼の肩が上下している。
(遅れたら、会えないものね)
沙耶は、都合よく解釈して、彼の少し前で階段を上った。
彼に見られるのはかまわない。
沙耶は、むしろ見せたいくらいだ。
そのためにわざと距離を置いた。
さっきまで肩で息をするほど急いでいた少年が、ゆっくりと沙耶について階段を上がる。
とは言え、後ろから来るのは彼だけではない。
沙耶の心臓がどきどきと跳ね上がる。
気がついたら彼がぴったりと沙耶の後ろにいた。
見るより見せまいとする心遣いなのかもしれない。
とにかく、沙耶はほっとした。
ホームでも今日は彼が後ろにいる。
電車が来て、ドアが開く。
反対側の扉まで押し込まれる。
後ろに彼がいた。
ドアが閉まるときにもう一度ぐいっと押される。
(あらっ)
彼のものが今日は最初から固い。
それはおへその方に向かってまっすぐ上に向いていた。
勃起していなければ、そんな上向きでズボンの中に納まっているはずがない。
(っていうことは、ホームに立ってるときから?)
沙耶は、それがちょっと嬉しかった。
まっすぐ上に向いた固い棒が自分のお尻の割れ目に沿うように沙耶がお尻を動かす。
そこに手が割り込んだ。
初めて彼の手が沙耶のお尻に触った。
ただ沙耶の期待に反して、それは手のひらではなく手の甲だ。
彼は、大きくなった自分のものが直接、沙耶のお尻に当たらないように手で自分のものを押さえただけだった。
(もう…いいのに、当たってもぜんぜんかまわないのよ)
沙耶は、思い切って手を後ろに回し、彼の手を握って、自分のお腹の真ん中までひっぱってきた。
後ろから抱かれる格好だ。
ここまでされて、ようやく少年も大胆になった。
沙耶のお腹に回された腕で沙耶を自分のほうにぎゅっと引き寄せた。
彼のものがぴったりと沙耶のお尻の間に入る。
(いいわ。それでいいの…もっとよくしてあげる)
沙耶は、お尻を上下させ始める。
それだけではない。
もう一方の手で胸の前で抱えていたスーツの上着とバッグを少し下げ、彼の手をそれで隠すと、徐々にその手を自分の下腹部へと導く。
沙耶は少年の手に上からぴったりと自分の手のひらを重ね、彼の指を自分の中指と薬指で押す。
スカートの上からだが、彼の指が沙耶の秘所をとらえる。
ごくっ
少年のつばを飲み込む音が耳元で聞こえた。
沙耶は、彼をいかしたい衝動に駆られたが、思いとどまった。
ズボンの中で出さされては、逆に迷惑に違いない。
(わたしをよくして…)
沙耶は、バッグのひもを引き上げる振りをして、スカートを持ち上げた。
今日のTバックは、前も狭い。
沙耶は、自分でショーツをずらし、彼の指を中に引き入れた。
ぴくんと電気でも走ったような反応が背中から伝わった。
(怖がらないで…普通の女よ)
普通なはずがない。
それでも、最初は、じっとして動かなかった彼の指が、もぞもぞと動き出す。
掻くわけでもないただ前後させるだけのぎこちない指の動きだが、そのぎこちなさがよかった。
お尻で擦っている肉棒の感触。
沙耶は、また、この少年をいかせたくなった。
(ああ、握りたい…握って…しこしこして、舐めて、飲んであげる)
すぐにでも振り返って、彼のものを取り出して口に含みたかった。
沙耶は、満員電車の中でしゃがんで彼のものを舐める自分を想像した。
周りの乗客はどんな顔をするだろう?
沙耶は、周りを見回す。
皆等しく無表情な顔、顔、顔。
(今、お尻でちんちんこすってるのよ。指でいいことしてもらってるのよ)
新聞をノートくらいにまで小さく折りたたんで読んでいるサラリーマンに心の中で話しかけた。
なぜか、むしょうに楽しかった。
大声でそれを口にしたい気分だ。
不意に彼が手を引き戻した。
(どうしたの?)
電車が止まって、ドアが開いた。
沙耶は妄想に気をとられて、彼が降りる駅なのを忘れていた。
彼の前に立ったままの沙耶は、いっしょに押し出される。
(そうだ)
沙耶は、振り返り、また彼の腕を握った。
ここは彼の学校のある駅。
同じ学校の生徒が何人かホームを歩いている。
少年は、明らかに困惑顔だ。
「ごめんなさい」
沙耶は、上着のポケットから一枚のカードを取り出してすばやく彼に渡した。
「携帯番号。…電話ちょうだい」
チャンスがあれば彼に渡そうと思って用意しておいたものだ。
沙耶は、少年に背を向けて、ホームの中央へと歩いていった。
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