スポンサーサイト
新しい記事を書く事で広告が消せます。
沙耶の倒錯1-1
Blind Side Ⅰ 沙耶の倒錯
俺の名は中島優作。
仕事は・・・・街の不動産屋だ。
敷金礼金保証人一切なし。
家具つきでその日から入居できる。
但し、男には貸さない。
家賃は、1ヶ月の前払い。
払えないときは…仕事を紹介する。
1.少年
沙耶は、ホームに上がると、いつもの位置に向った。
(いた、いた)
毎朝、同じ電車の同じ車両に乗っていると、ホームでは、周囲にいる人というのがだいたい決まってくる。
別にあいさつをするわけではないが、見知った顔であることには違いない。
先週ぐらいから、見知った顔の中にひとり、見知らぬ高校生が加わった。
背は、180まではいかないが、低くはない。
とにかくかわいい。
沙耶は、結婚して3年目、29歳になる。
夫は8歳年上だ。
結婚するなら、頼れる人と決めていた。
ただ、結婚相手でないのなら…
“いい年して”とよく人に言われるのだが、美少年に目がない。
結婚する前に付き合っていたのは、6歳下の大学生だった。
頼れる人と思って決めた結婚だったが、少なからず後悔していた。
優しい旦那だったが、沙耶にとっては、優しいだけでは物足りない。
夜になって、ちゃんとお風呂に入って、ベッドに入って、明かりを消して、さぁ、始めましょうという判で押したようなお決まりのパターンが、最近は不快にさえなってきていた。
覚悟はしていたのだが、毎日の生活の中で、最初の覚悟はどこかに消えてしまった。
直前まで付き合っていたその大学生とのことが思い出された。
お金がないので、そうそうホテルというわけにはいかない。
沙耶のアパートのキッチンで、狭いバスルームで、外でしたこともあった。
沙耶は、さりげなく彼の後ろに立った。
ここ1週間、毎日そうしている。
電車が入ってきて、扉が開く。
この駅で降りる人は多くはない。
2、3人がさっと降りると、多少後ろから押されながら、電車の中に押し込まれる。
満員の電車の中で彼がどっちに行くのか、沙耶はぴったりと彼の背中にはり付いた。
いつものように反対側の扉まで押し込まれたところで、彼は少しだけ左による。
1週間、全く同じだ。
沙耶は、彼の前に立ってから、左による。
今度は逆に沙耶の背中に彼がはりつくような格好だ。
ここが4日前からの沙耶の定位置。
いつもなら沙耶のお尻の上のほうに彼の股間が来るのだが、今日はヒールが6cm。
ちょうど沙耶のお尻に彼の股間が当たった。
最初は、彼を背中に感じながら、ただじっと立っていた沙耶だったが、2日前、お尻の上のあたりに当たっていた彼のものが、少し固くなったような気がして、昨日は意図的にお尻を揺らした。
今日の沙耶は、薄地のライトグリーンのタイトミニ。
しかも、かなりのビキニショーツで彼の股間のふくらみがほとんど直接感じられた。
沙耶のお尻に、ぴったりと当たっているものはすでに固く大きくなっている。
彼は、沙耶の腰の辺りに手を入れて、沙耶と距離を置こうとする。
(かわいい)
沙耶は電車が揺れるたびにお尻を左に振り右に振り、彼の股間に押し付けた。
沙耶の腰を押していた彼の手がどいた。
沙耶は、まっすぐ上に向いている彼のものにぴったりとお尻を密着させ、ゆっくりと小さく円を描くようにお尻を回した。
彼のものはもうぱんぱんに膨らんでいる。
電車がホームに入る。
降りるのは彼のほうが先だ。
沙耶は、ホームに降りた彼が自分のほうを見ているのに気づいた。
目があった。
(じゃぁ、また明日ね…)
少年が軽く頭を下げる。
(あいさつ?)
沙耶の心臓が大きな音を当てて鼓動し始めた。
« 広美の思惑4-7 l Home l 沙耶の倒錯1-2 »