スポンサーサイト
新しい記事を書く事で広告が消せます。
続・亜希の反抗2-4
4.好都合
テーブルの上に置いた早苗の携帯がなっている。
バスルームを出たばかりの早苗が、裸のまま椅子に座って携帯をとった。
「はい」
“早苗か?俺だ”
大垣のしわがれた声が耳に響いた。
大垣守。
誠の秘書だが、地元の衆議院議員、成沢淳一の紹介で誠のところにきた男だ。
早苗は、手を伸ばし、前にいた少年にその手を取らせると、少年が自分の後ろに立つように腕を引っ張った。
少年は、早苗の背後に立ち、後ろから手を回して早苗の乳房を揉み始める。
少年の指が早苗の乳首を挟んだ。
「何?」
“あの女と話したか?”
「ええ」
“どうだった?離婚を言い出しそうか?”
「弁護士のところには、行ったみたいよ。あんたが言った通り、あんなもんじゃ裁判に勝てないって言われたみたいだけど…」
“だろうな。あんな証拠じゃ、そんなもんだろう”
「でも、どうして彼女に離婚をすすめるの?選挙前に離婚はまずいって自分でそう言ってたじゃない」
毎年、篠塚の家は、家族全員の健康診断をする。
今回、誠は、亜希に内緒で、息子の大地のDNA鑑定をしたのだ。
結果は、誠の子どもである可能性はゼロだと告げられたが、誠はそのことを亜希には話さなかった。
誠の浮気は周知の事実だ。
離婚すれば世間の目は、まちがいなく誠の浮気が原因だと見るだろう。
選挙前にそれはまずい。
だからと言って、自分の子どもじゃなかったなどと公表すれば、とんだまぬけだ。
“選挙が終わったら離婚するんだ。有効に使わないとな”
「どういうこと?」
“篠塚が、なかなか”うん“て言わないからさ”
「離婚しないつもりなの?自分の子じゃないのに…」
“離婚はするが、レイプはだめだとおっしゃるのさ。”
「何?やきもち?」
“まさか。自分の女房を差し出すのは、プライドが許さないんだろう”
「へぇ、票のためなら何でもするのかと思ってた」
“全く、ガキと同じだ。何がプライドだってんだ、ばかが…”
早苗は、足を椅子の上に置き、肘掛に膝をかけた。
ゆっくりと左足…それから右足。
少年の目が、真正面にある鏡に釘付けになる。
早苗は、股間に手を伸ばし、左手の人差し指と中指で股間を押し広げ、そこに右手の人差し指と中指を押し当てた。
指を小刻みに上下させる。
早苗の乳房を覆っている少年の指がぴたっと閉じられ、指の間にあるはずの早苗の乳首が見えなくなった。
「あの人が離婚したいって言えば、誠がその気になるの?」
“勝手にやるのさ”
「だいじょうぶなの?そんなこと勝手にして…」
“成沢先生の指示だ”
「お上のご意向?」
“そういうことだ”
早苗が少年を自分の前に座らせる。
少年の顔が、早苗の股間に吸い寄せられるように近づいた。
「でも、誠もそのパーティーにいるんでしょ?」
“その日は、成沢先生に呼ばれて参加できない”
「怒るわね、きっと…、あっ…」
少年が舌先を固くして、早苗の花芯を叩いた。
「どうした?」
「ううん。なんでも…」
早苗の声が少しうわずっている。
“成沢先生の指示だ。何も言えまい”
「かわいそうに…。でも、彼女は、訴えたりしない?」
“あの女は、篠塚がやらせたと思って、篠塚を恨むだろう。目的は離婚だから、篠塚のいないレイプを訴えても何の得もないだろう。恥をさらすだけだ”
「ひどいわね」
“よく言うな。それなら、あの女の代わりに予定通り、お前がパーティーに出るか?”
誠は、そのパーティーに早苗を出すつもりなのだ。
「冗談じゃないわ。わたしはいやよ」
“だろう。それに、父親が違うってのをずっと隠し通すってるのはひどくないのか?”
「それもそうね」
“下手な同情などしないことだ”
「そうね。わかったわ」
早苗は電話を切ると、少年の頭をつかみ、少年の顔を自分の股間に数回こすりつけた。
「立って…」
今度は早苗が椅子から降りて、少年の前にしゃがむと、少年のズボンを脱がし、少年のペニスを口に含んだ。
続・亜希の反抗2-5
5.レイプ
「奥さん、先生は急用で後援会の事務所に行ってます。奥さんも来ていただきたいそうで…」
選挙の告示まで後2週間。
選挙事務所の準備をしていた亜希のところに迎えが来た。
男は長谷川と名乗った。
亜希の知らない男だったが、選挙目前で、人がたくさん入って来ており、選挙に興味のない亜希は顔も名前も覚えてはいない。
亜希の夫、誠は、県会議員だった父親の後を継いで、今度が2回目の選挙だ。
前回は、上位で当選しているが、市長を狙う誠は、トップでの当選を目指して、告示前から誠はずっと後援会事務所に詰めていた。
「長谷川さん。どこへ?」
後援会事務所へ行く道ではないような気がして亜希は運転している長谷川に声をかけた。
「新しい後援会ができたんです。そっちに向ってます」
(新しい後援会?)
そんな話は聞いていない。
車は、古いオフィスビルの地下の駐車場に入った。
「ここなの?」
狭いエレベーターで3階に向った。
男は何も言わない。
エレベーターを降りると、男は何の表示もない正面のドアを開けた。
「奥さん、どうぞ」
部屋に入った瞬間だった。
両脇を男達に抱えられた。
「あっ、何を…」
口を押さえられた。
「うぐっ」
お腹を殴られた亜希がうずくまると、男達に目隠しをされて、引きずられるように部屋の中に連れ込まれた。
「やめて、お願い」
手首に何かを巻かれて縛られた。
「いやっ…」
声を出そうとしたが・…何かを口に詰め込まれた。
「ああっ」
また、お腹を殴られた。
息ができない。
両脇から持ち上げられて腕を吊られた。
「声を出すな。いいな」
男が亜希の耳元で言う。
怖かった。
亜希が、うなずくと、男は口に押し込まれていたものを取った。
何人いるのかわからない。
男の手が、亜希のワンピースの裾を持ち上げる。
「ううう…やめて…お願い」
「ぐふぉっ」
またお腹を殴られて亜希は激しくせきこんだ。
「声を出すなと言ったろ」
また、男の手がワンピースの裾にかかる。
亜希は、必死にこらえた。
ワンピースの裾をお腹の上まで持ち上げられた。
近寄ってくる足音。
大勢だ。
別の手が腰に伸びてパンストを降ろし始める。
(あああああ…やめて、お願い、やめて…)
ショーツもいっしょに下ろされた。
「きれいな尻だな」
左右の尻肉をぎゅっとわしづかみされた。
「うっ」
亜希は、その痛みに耐えた。
前からも男の手が伸びてきた。
閉じようとした足を別の手が引っ張る。
膝も縛られて片足を吊り上げられた。
男の手が亜希の股間に入ってきた。
「切れよ」
後ろで声がした。
(切る?)
亜希は、全身をこわばらせた。
もはや、体中の震えを止められない。
カシャ
(挟み?)
背中のファスナーが降ろされ、ワンピースが切り刻まれた。
キャミソールの肩紐もブラの肩紐も切られた。
裸にされた。
手がいくつも伸びてくる。
お尻の肉をつかむ手。
乳房をつかむ手。
乳首を挟む手。
わき腹をつかむ手。
太ももを這う手。
おへそに立てる指。
あそこに入ってくる指。
目隠しの上から、さらに頭にマスクをかぶせられた。
目も耳も塞がれた。
鼻と口は出ているので…息はできるが、息苦しい。
吊られていた紐を解かれた。
手に・・・なんだろう?
手首に何かを巻かれてそこを縛られた。
首にも何かを巻かれた。
紐が付いているのだろう。
引っ張られた。
目が見えない亜希は、引っ張られてバランスを崩した。
とても立っては歩けない。
膝と手を床についた。
さらに引っ張られる。
亜希は、四つんばいで這った。
「奥さん、いい格好だ。そのままついて来い」
四つんばいの亜希のお尻を時おり誰かが平手で殴る。
パーンという音が部屋に響いた。
「もっとけつを上げろ」
たたかれるたびに亜希はお尻を上げた。
色白の亜希の真っ白なお尻が真っ赤になって左右に揺れた。
左右から伸びてきた手で亜希は立たされた。
背中には壁だ。
両手を頭の上で壁に押し付けられる。
「ぐふぉっ」
また、お腹を殴られた。
しゃがみこもうとする亜希を男の手が引っ張り上げる。
「あぁぁぁぁぁ」
亜希の震え声が漏れる。
パチ
今度は脇だ。
強くはないが、亜希は身をよじる。
下腹部。
また、脇。
小刻みに小さく殴られる。
ずふぉ
不意に強いのが鳩尾に来た。
亜希は、お腹を抱えてうずくまった。
「はぁ…はぁ…はぁ…」
男達は、亜希の息が落ち着くのを待ってまた亜希を立たせる。
同じことの繰り返し。
亜希の意識がだんだん遠ざかる。
現実の世界から意識が逃げようとし始める。
「ぐふぉっ」
何回目か、亜希はとうとう床に倒れこんだ。
意識はなかった。
激しく揺さぶられて亜希は再び現実に引き戻された。
乳首が痛い。
「あうっ」
見える。
もうマスクも目隠しも外されていた。
仮面で顔の上半分を覆った男に犯されていた。
(仮面?)
先日、早苗に聞いた話を思い出した。
(これが、そうなの?…誠もいるの?ここに…)
金色の仮面が二人いた。
「あっ」
男に激しく突きあげられた。
乳首も強く指で挟まれた。
別の仮面の男が右にも左にもいる。
戻りたくない現実に亜希は、引きずり戻された。
ようやく開いた亜希の口にさっそく肉棒が差し込まれる。
顔を左右から押さえられ、いきなりのどの奥まで差し込まれる。
「ぐふぉっ…げぇーふぉっふぉっ」
むせるのもおかまいなしに押しこまれる。
亜希は吐いた。
それでもそこに押し込まれる。
男が口の中に出したが、それすらどうでもいい。
亜希は、必死に息をした。
男達に上体を起こされた。
やっとまともに息ができる。
頭をつかまれた。
つかんだのは金色の仮面の男だ。
(何?)
水の中に顔を押入れられた。
(殺される?)
恐怖で亜希の体から、力が抜けていった。
バケツに頭を突っ込まれたのは、その1回だけだった。
仰向けの男の上に馬乗りにされた。
後ろから、誰かが亜希のお尻をかかえて同時にお尻に入れられる。
横から顔を持たれて口にも入れられる。
お尻を犯された。
何人もの精子を飲み込んだ。
何回もお尻の中に出された。
亜希は死んだように横たわった。
もう一度、気を失ってしまいたかった。
男達の足音が遠ざかっていく。
誰かが、亜希の身体に毛布をかけた。
男達がいなくなったのは覚えている。
が、その後はわからない。
長谷川という男に連れられて帰ったと思うが、よく覚えていない。
誠がいたかどうかもわからない。
亜希は、部屋に閉じこもった。
続・亜希の反抗2-6
6.逆転
その夜、亜希は、遅く帰って来た誠に、何も言わずただ、離婚届を突き出した。
「なんだ、やぶから棒に…」
「ハンを押してください」
「だから、なんだって聞いてるんだ?」
「離婚届です」
「そんなことはわかってる。こんなものをいきなり出されて、はいそうですかってハンを押すとでも思ってるのか?」
「わたし、今日、レイプされました」
「何だって?」
「長谷川っていう人が、あなたが待っているからって、やって来て…」
「長谷川?誰だ、それ」
「あなたがご存知じゃないんですか?」
「知らないな、そんなやつ。第一、俺はお前を呼んだりしてないぞ」
「知らないビルに連れて行かれて、殴られて…」
「殴られた?どこだ?」
誠は、観察するように亜希の顔を見つめた。
「お腹を殴られて、気絶して…」
「気絶したところをやられたのか?」
亜希はうなずいた。
「で、警察には行ったのか?」
亜希は首を振った。
「相手はその長谷川っていうやつひとりか?」
「大勢いたわ」
「何人?」
「わからない」
「その中に、誰か、見覚えのあるやつは?」
また、首を振る。
「医者には?」
亜希は、また首を振った。
「警察に行けばよかったですか?」
「いや、そういうことじゃない」
「じゃぁ、どういうことです?」
亜希はくってかかった。
「いや、状況を確認しただけだ。…で、訴えるつもりなのか?」
「訴えてもいいんですか?」
「どういう意味だ?」
亜希は、誠を睨みつけたまま返事をしない。
「選挙前だ。確かに、スキャンダルは避けたいというのは本音だが…」
亜希が訊いているのはそういうことではない。
しらばっくれる誠の態度に腹が立った。
「あなたが、やらせたんじゃないんですか?」
「俺が?どうして…」
「あなた、そういうのが好きなんじゃないんですか?」
「そういうって、レイプがっていうことか?」
誠も亜希を睨み返す。
「そういうことか。お前、俺と離婚したいんで、こんな話を…」
「わたしが嘘をついてると?」
「知らない男にのこのこ付いて行って、知らないビルで、知らない男達にレイプされて、医者にも行ってない。殴られたのは腹で、どうせ、痕も残ってないんだろう?」
「なんてことを…。あなた、そこにいたでしょ」
その確信はないが、もう止らない。
「俺が、そこにいたというのか?俺は、成沢先生の講演会に行ってたんだ。そこで大勢の人に会ってる。訊いてみろ」
勇み足というのは、こういう事を言うのだろう。
亜希には返す言葉がなかった。
「俺がレイプが好きだと?誰に聞いたかしらないが、言いがかりもいいところだ」
誠はさらに追い討ちをかけた。
誰に聞いたかは言えない。
仮に言ったとしても誠は信じないだろう。
早苗にしても、“言った”とは言ってくれないにちがいない。
いや、もしかしたら、“会ったこともない”としらばっくれられるかもしれない。
亜希は、ぐっと奥歯をかみ締めた。
「だが、離婚には応じてやる」
意外な答えが返って来た。
「このあいだ、健康診断のときに、拳人のDNA鑑定をした」
(えっ?)
「100%、俺の子じゃないらしい」
亜希の体が凍りついた。
「よくも今まで、だましてくれたな」
亜希は、誠から視線をそらしてうつむいた。
「その男とずっと続いてるのか?」
「別れたわ」
「別れた?それを信じろというのか?」
誠は声を荒げた。
「まぁ、いい。今さら、子どもの亭主が誰か詮索する気はない。その男とずっとお前が浮気をしてたとしても、それももうどうでもいい。別れてやる。但し、子どもは渡さない。選挙が終わったら、お前、ひとり出て行け」
「どういうこと?どうして拳人を?あなたの子じゃないのよ。…どうして?」
「どうしてだと?」
誠の口元にぞっとするような笑いが浮かんだ。
「復讐だよ。お前にとっては愛する男との大事な大事な息子だろう。だが、俺にとっては、全くの他人の子だ。大事でもなんでもない。お前の大事な息子が、お前の嫌いな男のところでいいかげんに育てられるってわけだ」
「やめて。お願い」
「俺は、10年もだまされてきた。離婚の理由としては十分だ。非はお前にある。選挙が終われば、望みどおり別れてやる。子どもは、ちゃんと食べさせる。虐待するつもりはないから安心しろ」
「拳人…」
部屋に閉じこもっていた亜希は、今日は拳人に会っていない。
不安がこみ上げてきて、拳人の部屋に行こうとする亜希の腕を誠が握った。
「お前の息子は、ちゃんと部屋にいる。但し、お前には会わさない」
「放して」
誠の腕を払おうとした亜希の腹に、いきなり誠の拳が入った。
「うっ…」
お腹を抱えて亜希は床に崩れ落ちた。
「腹を殴られて、レイプされたんだって?」
誠は、お腹を押さえた亜希の手をどかし、もう一度、亜希の腹に拳を落とした。
続・亜希の反抗2-7
7.服従
「うっ…」
亜希は、お腹を抱えたまま動けなくなった。
「お前が俺に協力するなら、子どものことは考え直してもいい」
亜希は、とても返事のできる状態ではない。
誠は、勝手に話を続けた。
「そうだな…俺がトップで当選したら、子どもを返してやってもいい。どうだ?」
誠が、下卑た笑いを頬にうかべながら、亜希の顔を覗きこむ。
亜希は、誠を睨みつけたまま答えない。
「いやならそれでもいい。そのかわり、ひとりでここを出て行け。いいな。」
「わかったわ。協力するわ」
亜希は、目を伏せて小さな声でつぶやくようにそう言った。
「ほぉ、ものわかりがいいね。じゃぁ、さっそく協力してもらおうか?」
守は、亜希の傍らでズボンを脱ぎだした。
「何してるの?」
「俺のちんぽをしゃぶってもらおうか」
「なんで、そんなことを…。いやよ」
立ち上がって自分の部屋にもどろうとする亜希の腕を誠がつかんだ。
「俺に協力するって言っただろ?」
「言ったわ。でも、これは選挙と何の関係もないじゃない」
「誰が、選挙運動って言った?」
「何よ。いやよ。放して…」
亜希は腕を振りほどこうとする。
「自分の子どもを取り返せるはずだとかって考えてるんだろうが…」
図星だ。
たとえ、自分に非があって離婚されるとしても、拳人の母親は自分で、誠は拳人の父親でないことは明らかだ。
亜希は、拳人は自分の手元に取り戻せるはずだと考えていた。
「実の父親が誰だろうと関係ない。戸籍上、お前の息子は、俺の子だ。まぁ、俺が虐待でもしない限り、無理だ。弁護士にでも聞いてみるんだな」
誠の言うことが本当なのかウソなのか、わからない。
「どうした?早く舐めろよ。それとも息子のことはあきらめるか?」
「悪いのはわたしでしょ。拳人には関係ないわ」
「あるね。他に男がいるのになぜ俺と結婚した?そいつの子どもまでみごもってるのにどうして俺と結婚した?お前が子どもを巻き込んだんだ。えらそうなことを言うな」
結婚は亜希の意志ではない。
キャバクラの女にうつつをぬかす誠と生徒との恋愛が表沙汰になりそうだった亜希、両方の親が、強引に結婚話を進めた結果だ。
だからと言って、今さらそんな話をもちだしたところでどうなるものでもない。
「ごめんなさい」
亜希は覚悟を決めて、誠の前にひざまづいた。
誠が、ソファに腰を降ろし、大きく足を開くと、亜希は、だらしなく垂れ下がった誠のものを指でつまみあげ、それを口に含んだ。
「そんなんじゃ、たたないぞ」
誠は亜希の頭をぐいと押さえつけた。
たたせたいわけではないが、亜希は舌を使ってペニスの先端にからませた。
ピッ
電子音がした。
誠は、亜希に舐めさせながら、携帯でメールを打ち出した。
惨めさが増す。
亜希が動きを止めると、すぐに誠に頭を押さえつけられた。
「休むな」
仕方がない。
仕方がない。
絶望的な亜希の気持ちとは逆に誠のペニスは、亜希の口の中でしだいに大きく膨らんでくる。
カシャッ
不意にシャッター音が大きく響いた。
誠が携帯で写真を撮ったのだ。
「やめて」
「立て」
「撮らないで」
「わかった。向こうを向け」
亜希は誠に背中を向けた。
「パンティーを脱げ」
「早く」
亜希は、パンティーを脱いだ。
「スカートを持ち上げて尻を見せろ」
亜希は、スカートを持ち上げた」
「もっと…」
カシャッ
また、シャッター音
亜希はもう何も言わなかった。
「そのまま俺の上に座れ」
「早く」
亜希は、誠の下腹部の上に腰を下ろした。
お尻に固くなった誠の肉棒があたった。
「入れろ」
「手で握って、入れるんだよ」
誠の声が荒くなった。
亜希は、腰を浮かせ、誠の肉棒を握って、その先端を自分のその部分に当てた。
すんなり入るはずもない。
少しずつゆっくりと腰を下ろしていく。
誠にも窮屈だったのだろう、誠の両足に少し力が入った。
ようやく、根元まで亜希の中に納まった。
「じっとしてないで動け」
誠の手が亜希の腰骨をつかんで上下に揺する。
仕方がない。
亜希は、誠の膝に手をかけ、身体を上下に動かした。
殴られたお腹が痛んだ。
大勢に犯されたお尻が痛んだ。
悔しくて
悔しくて
でも、
涙だけは、必死にこらえた。
誠にまた、腰骨をつかまれて、今度は向きを変えられた。
亜希は、ソファに上半身を押さえつけられ、両腕を背中であわされて、それを誠につかまれた。
誠は、亜希の身体をソファに押し付けながら、後ろから亜希を犯す。
誠が一番好きなやり方だ。
女は尻で、
女は穴だ。
一気に誠のものが膨らんだ。
「中でいいか?」
「だめ。中はダメ」
「だろうな」
誠は、亜希の身体を返して、亜希の顔にペニスをこすりつけながら、射精した。
続・亜希の反抗3-1
1. 屈服
「今日から拳人の送り迎えは、武沢がする」
朝、誠は一方的に亜希にそう伝えた。
武沢は、運転手として篠原の家に来ている男だ。
ただし、誠が雇っているわけではない。
後援会のお抱えということになってはいるが、実際は、誠の後援の会長を務める西村建設からの出向だ。
「武沢の代わりに朝と夕方は、お前が運転しろ。いいな」
亜希はただ黙って聞いていた。
「8時に事務所に寄ってから、西村会長のところに行く。西村建設の本社だ。場所はわかるな?」
「はい」
命じてからもずっと亜希のほうを見ている誠に対して、亜希はようやく返事をした。
「ちょっと待て」
着替えと仕度のために亜希が、食卓の席を立つのを誠が制した。
誠が自分の部屋から何かを持ってきた。
「それを穿け」
ストッキングのようだが…
亜希は、それを手にとって見た。
(ああ、やっぱり…)
それは、股間部分が大きく開いていた。
「直にそれを穿け、パンティーはなしだ。いいな」
「そんな…」
「姉のところには子どもがいないんだ」
誠が何を言いたいのか亜希にはすぐにわかった。
「だめよ」
「お前がどうこう言う問題じゃないだろ」
「そんな…お願い、やめて」
誠の姉夫婦には確かに子どもがいないが、それは、お互いに同性愛者だからだ。
そんな家庭に息子を預けられたのではたまらい。
「パンティーはなしだ。いいな」
誠はただ、要求を繰り返した。
亜希が、渡されたストッキングを握って自分の部屋に向かうと、
「仕事なんだから、スーツにしてくれよ」
誠が亜希の背中にさらに声をかけた。
(スーツ…)
何着かスーツも持ってはいるが、拳人が生まれてからは、公の場に顔を出すこともなくなったため、たいていは若いときに作ったものだ。
体型は変わってないので着られることは着られるが、どのスーツも短いタイトスカートだ。
一番長いスカートのものを選んだが、パンティーを穿いていない亜希の不安はぬぐえない。
一歩一歩、歩くたびにずりあがる裾が気になった。
「遅いぞ」
居間から誠の声がする。
仕方がない。
亜希は、その格好で部屋を出た。
秘書の大垣と誠を後ろに乗せて、亜希が運転した。
大垣の携帯がひっきりなしに鳴る。
「先生」
電話を切った大垣が誠に話しかけた。
「何だ?」
「成沢先生の予定が早まって、10時にこちらに着くそうです」
「10時か。西村会長のところに顔を出してる時間はないな」
「会長のところには、わたしと奥様で行きますから、先生は、成沢先生を迎えてください」
「そうだな」
「亜希、事務所じゃなく駅に行ってくれ」
駅で誠を降ろすと、今度は大垣の運転で西村建設に向った。
「議員から聞きました」
突然、大垣が話しかけてきた。
「お子さん、議員の子どもじゃなかったんですね。奥さんもけっこう大胆なことをしますね」
亜希には答えようがない。
「西村会長は、大事なスポンサーですから…」
大垣は一方的に話す。
「スポンサーなんてもんじゃなくて、西村会長に丸々抱えてもらってるようなもんですからねぇ」
(わたしを差し出す気?)
「離婚なさるんでしょ」
(そんなことまで…)
「西村会長は、顔が広いから、仕事なんかも紹介してくれるかもしれないですよ」
大垣は丁寧な口調だが目にはいやらしさがにじみ出ていた。
「もしかしたら、雇ってくれるかもしれないですね。英語、話せるんでしょ。元英語教師ですものね」
大垣のしゃべり方は、いちいち亜希の気に障った。
「ああ、そうだ。奥さんは年下じゃないとだめなんでしたっけ?」
(えっ?)
大垣の思いがけない言葉に亜希はたじろいだ。
「今でもやっぱり少年がいいんですか?」
「何をおっしゃってるの?」
とうとう聞き逃せずに亜希は問い返した。
「いえ、別に意味はないです。高校の先生ってところからの下司な連想で、年下の少年がかわいくていいのかなって思っただけですよ」
何もかも知っているぞといわんばかりの話し方だ。
「会長は、空手の有段者でね。若い頃はけっこうやんちゃだったそうですよ」
大垣は、わざと語尾に“よ”をつけた。
亜希の表情にますます不安の影がさした。
(図星か…)
亜希の子どもが篠塚の子どもではないことを知って大垣は、勝手に結婚当時の亜希の情報を集めた。
自信はなかったが、亜希の反応を見る限り、どうやら間違ってはいないようだ。
大垣は畳みかける。
「だいじょうぶですよ。議員には何も言ってません」
「何のこと?」
亜希は気丈に聞き返す。
「さぁ?」
大垣はとぼけた。
名前を言ったところで亜希がそれを認めるはずもない。
知ってるぞという脅しで十分。
大垣は、左手を亜希の太ももの上に乗せた。
「議員に、子どもの本当の父親を探せって言われましてね、いろいろ当たったんですよ」
大垣の手が、スカートの中に入る。
「今のところ、わからなかったということにしてありますけどね。議員は執念深いんでね…。離婚して、その彼と再婚なさるつもりですか?」
大垣の指が、ぴたっと閉じた亜希の太ももをこじあける。
「すぐには再婚しないほうがいいですよ。議員は絶対に妨害しますから…」
大垣の指が亜希の股間に侵入した。
「足を開いてもらえますか?」
亜希は、足を開いて大垣の指を受け入れた。