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菜穂子の憧憬6-1
第6章
1.記念写真
次の日、菜穂子は、昼前までベッドにいた。
あまりに多くのことがありすぎた反動だ。
和也は全国大会。
母はそれに同行して家には、菜穂子のほかには誰もいない。
昨日の出来事が、何度も何度も思い返される。
ほとんど裸に近い格好で外を歩いたこと。
真希が男だったこと。
真希と雅紀の三人でしたこと。
思い返すうちに、指が股間へと伸びる。
少しいじってはやめ、しばらくしてまたいじる。
これで三度目だ。
机の上の紙袋。
昨日、帰り際に真希に渡された首輪と腕輪、足枷とベルトだ。
(着けてみようかな)
菜穂子は、ようやくベッドを出た。
服を脱いで全裸になって、自分で真っ赤なエナメルの首輪と腕輪、足枷、そして腰のベルトを着けてみた。
自分の姿が見たい。
菜穂子は、自分の部屋から居間に移って、そこの大きな姿見に自分の姿を映した。
真希は、この姿をかわいいと言った。
(きれいなの?かわいいの?)
菜穂子は、自分の姿が、ピンとはこなかったが、イヤではなかった。
姿見の前に椅子を持ってきて座る。
乳房を下から持ち上げてみる。
乳首が立っている。
その先を少しだけ触った。
(あっ…)
痛いほど感じる。
ゆっくり乳首をつまんだ。
(あっ、だめ、じっとしてられない)
今度は足を開いてみた。
椅子の肘掛に足を乗せる。
恥ずかしくてまともには見られない。
何度か視線をそらしながら、ようやくそこを見ることができるようになった。
指で広げてみる。
その指をもう少し中に入れる。
奥から熱いものが湧き出してくる。
勝手に指が動いた。
(ああっ…あああ)
思い切って乳首もつまんだ。
「ああっ」
自分の声にびっくりしたが、だいじょうぶ。
今日は自分だけだ。
菜穂子は、川島徹の顔を思い浮かべた。
股間をのぞく徹の顔。
(川島君、見たい?)
菜穂子は、鏡に向って、大きく股間を突き出して、指でいじった。
(ああああ、いく、いっちゃう…)
次の日から予備校の夏期講習。
知美はバイトに忙しいのだろう。
何の連絡もない。
菜穂子は、ごくごく普通の受験生の生活に復帰した。
突然、雅紀から電話があった。
プロモーション用に写真を撮りたいと言われてOKした。
まだ、モデルをすると決めたわけでもないし、母親にも話してはいないが…。
その母から、和也の学校が準決勝で敗退し、今日、夜遅くなるけど、帰るからと連絡があった。
(和也が帰ってくる…)
そう思っても、菜穂子は思っていたよりも胸がときめかないことに気づいて少し悲しくなった。
「きれいだよ、菜穂子」
いろいろなコスチュームで写真を撮った。
女子高生、ウエイトレス、レオタード、バニーガール…。
着替えるたびに雅紀が褒める。
“かわいいよ”を連発していた雅紀の言葉が、“きれい”に変わった。
「これで最後だ」
渡された衣装は、ウエディングドレスだ。
単なる衣装だが、やっぱり、胸がきゅんとする。
これで最後なのに、菜穂子は、妙に緊張して雅紀のシャッターがなかなか下りない。
「もう少し、足を見せて」
ロングドレスだが、歩きやすいように前が大きく開いている。
菜穂子はそこから足を出した。
多少透けてはいるが、レオタードに比べれば、はるかに露出は少ない。
それでも、なぜか、これが一番恥ずかしかった。
ようやく、シャッターが切られた。
「はい、OK。終わったよ。ごくろうさん」
たっぷり3時間、ほとんど休憩もなく撮影は続きようやく終わった。
「お疲れ様でした」
着替えようと控え室に戻ろうとする菜穂子を雅紀が呼び止めた。
「ごめん」
振り返ると、雅紀が三脚にカメラをセットしている。
「もう一枚だけ撮っていい?」
(何?別に、かまわないけど)
不審に思う菜穂子の横に雅紀が立った。
雅紀の腕が菜穂子の腰に回り、菜穂子は雅紀にぎゅっと抱き寄せられた。
(あっ)
菜穂子が、雅紀を見た瞬間、フラッシュがたかれた。
「もう一枚、レンズのちょっと上を見て」
言われた通りに視線を移動させると、またシャッターが切られた。
リモコンなのだろう。
「ありがと」
撮影が終わると、雅紀が家まで送るからと菜穂子を車に乗せた。
ありがとう
こちらこそ、拙い文字の羅列に華を添えさせていただいて、感謝です。
見られるのは・・・好きかも
見せるのは・・・すごく恥かしい。
今月一杯、3作同時更新です。
その次は、まだ何も考えていません。
あやさんのお話にしようかな?
お気に入りの作品に画像を貼ってもらって、すごく嬉しいです(*‥*)
見せるのと見られるのって漠然としてましたが、何だかスッキリしましたw
美菜子さんも菜穂子のような感覚になることがあるのでしょうか?
それとも正反対なのかなw
それも気になってみたり(笑)
これからも更新楽しみにしてます♪