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シークレット/日向の秘密2-2
しゃがんだ日向の背中でガサッという音がした。
日向は振り向こうとしたが、できる状態ではない。
しかし、仮に、振り向いたからといって何が出来たわけでもない。
「ギュゥェーッ」
日向は、叫ぼうとしたのだが、タオルのようなものを顔に押し当てられて、声にならなかった。
一人ではなかった。日向は、顔にタオルのようなものを押し付けられたまま、しゃがんだ足の膝の裏に手を差し込まれ、後ろから誰かに持ち上げられた。
足は大きく広げられた。悲しいことにまだ、放尿は続いている。
日向は、恐怖に怯え、混乱した。
「声を出すな」
男の低い声が耳元でした。
「わかったな?」
男は、さらに念を押した。日向は、恐怖に震えながら、小刻みに何度も首を縦に振った。
「いいぞ」
日向の後ろで、日向を抱え上げている男がそう言うと、日向の顔を押さえていたタオルが取られた。
カシャ
シャッター音と共にフラッシュの光が日向の目に飛び込んできた。
日向が思わず顔をそむけると、横から、男の手が伸び、日向の顎をつかんで顔を上げ、前に向かせた。
カシャ カシャ カシャ
連続して何度かシャッターが切られ、そのたびに、フラッシュが光った。日向はずっと目を閉じていた。
「終わったようだな」
撮影が終わったのか、日向の放尿が終わったのか、とにかく背後の男はそう言うと、日向を地面に戻した。日向は、まだ、何も見えない。手探りでスウェットを持ち上げ、よろめきながら、植え込みにもたれるようにして、うずくまった。
足音が、遠ざかっていく。
男たちはいなくなった。
日向は、立ち上がって、回りを見た。ようやく、目が見えるようになっていた。誰もいない。
日向は、慌てて車に戻った。
車を走らせても、まだ、心臓の鼓動は早いまま、おさまらない。
(なんで・・・・なんで写真?・・・写真だけ?・・・・)
日向は、犯されると思った。男は一人ではなかったし、植え込みの中は外からは見えない。レイプされても、大声を出されなければ、ほとんど誰にも気づかれないはずだ。
でも、男達は、何もしなかった。写真を撮られはしたが、それだけだった。
男達のこの奇妙な行為に、日向は不安で胸がつぶれそうだった。