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由美子の背徳1-2
3.血はつながってないし…
由美子は、足音が近づいてくるのに気づいた。
冷蔵庫の中を覗いたまま、由美子は輝夫を待った。
輝夫は、由美子のすぐ後ろで止まり、由美子の肩に輝夫の手がかかった。
「何?…お兄ちゃんも何か要る?」
振り向きながら、由美子は言った。
(ああ…ばかなセリフ…雰囲気が台無しだわ…)
「あ…ああ…何かある?」
輝夫は、振り返った由美子の表情のあどけなさに戸惑った。
(まずい…この手…どうしよう…)
輝夫は、由美子の肩にかけた手で、由美子を少し脇に押して、自分も冷蔵庫を覗いた。
「お茶かな…ご飯だし…」
(ばか、ばか…飲み物探しに来ただけじゃないの…何、浮ついてんのよ、わたし…)
「そうだな」
(何が、そうだなだよ。ばかか、俺は…)
輝夫の真後ろに立っていた由美子が、テーブルに戻ろうと身体を回転させるのと、輝夫がお茶のペットボトルを冷蔵庫から取り出して、冷蔵庫の扉を閉めようと後ずさるのとが同時だった。
由美子と輝夫のお尻がぶつかった。
由美子は、反動で、大きく前に飛ばされた。
「あっ…」
缶のダイエット飲料を握っていた由美子は、うまく手を突くことができず、そのまま前のめりに床に突っ伏した。
その反動でスカートはまくれ、高く持ち上がったお尻は、淡いピンクのショーツが丸出しだった。
「ごめん…だいじょうぶか?」
輝夫は、由美子を起そうと由美子の脇から手を入れた。
柔らかい乳房の感触が手の平に広がる。
由美子は、動かない。
スカートがまくれ上がっていることは知っているが、輝夫が起してくれるのを待った。
輝夫は、すぐには由美子を起さなかった。
由美子の乳房にかぶさった手が、ためらいがちにゆっくりと動く。
少ししてようやく輝夫は、由美子の上半身を持ち上げた。
由美子が輝夫のほうを向く。
今度は、もう何も言わない。
輝夫も何も言わない。
輝夫は、由美子の目を見て、ゆっくり唇を近づけていく。
由美子は目を閉じた。
膝で立ったまま、輝夫は、由美子の下唇を唇で咥えた。
由美子が、少し口を開く。
輝夫の唇が、由美子の唇に重なり、由美子の開いた口の中に輝夫の舌が少しだけ侵入する。
由美子は、キスの経験はある。
相手は、親友の珠美の付き合っている彼氏だ。
珠美はそれを知らない。
別に、その男が好きだというわけではなかった。
珠美が、最近、その彼の話ばかりをするので、ちょっと悪戯してみたくなっただけだ。
ただ、3日前、珠美から、その彼とセックスしたことを聞かされた時、珠美の話を平然と訊いてはいたが、なぜか、腹立たしかった。
今日も二人はいっしょだ…。
珠美に対抗する気持ちがあったのかもしれない。
輝夫の舌が、由美子の口の中、深く入ってきた。
と、同時に、輝夫の手が、由美子のお尻に回される。
(えっ?…)
やっと、由美子は事態を把握した。
(お兄ちゃん…うそ…まさか…)
輝夫は、由美子のカットソーをまくり上げ、ブラを持ち上げ、直接乳房に手をかけた。
エプロンの脇から、乳房がこぼれ出る。
由美子は、こうなるとは想像していなかったが、それでもいいかもしれないと思った。
(血がつながってるわけじゃないし…)
由美子が、何か言うかもしれない。
拒絶されたら…。
泣き出したら…。
輝夫は、由美子の反応をじっと見ていたが、どうやら、拒絶はなさそうだ。
(別に血がつながってるわけじゃないし…)
輝夫は、ゆっくりと、由美子を仰向けに倒した。
(義母さんに知れたら、大変だな…。まぁ、その時はその時だ)
輝夫は、由美子の淡いピンクのショーツに手をかけた。