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沙希の悪戯2-4
4.口内射精
めんどうくさい
それが正直な久保の心情だった。
(俺が、何をしたって言うんだ)
自分から望んで静流の男になったわけではない。
(M男、M男って、俺、別にMじゃねぇし…)
言われたことに逆らうより、従っているほうが楽だからそうしてきただけだ。
(ああ、めんどうくさい)
シャワーを浴びながら、久保はそれ以上の思考をやめた。
「さっ、ここにうつ伏せになって…」
シャワールームから出てきた久保を真琴は、マットの上に寝かせた。
「あら、けっこういい身体してるじゃない」
むきむきの筋肉質というわけではないが、横たわってだらっと流れる肉はついていない。
真琴は、うつむいた久保の両腕の肘を張らせ、首筋、から肘裏、腕の付け根へと軽く流し、久保の足方に移動する。
「ちょっと痛いかもしれないけど、がまんして」
指ではないもっと固いものが久保の足の裏に当てられた。
「うっ」
真琴の力の具合で、ほんの一瞬だが痛みが走る。
ただ、すぐに真琴が力を緩めるので耐えられた。
痛みによる緊張と弛緩。
それが巧に繰り返される。
真琴の手が足に移った。
マッサージする真琴の手が内から外、下から上へと動く。
久保は面食らった。
これでは客だ。
“試していい?”
確か、真琴はそう言ったはずだ。
(気持ちいい)
久保の警戒心が緩んでいく。
真琴の手は久保のお尻に移る。
緊張の緩んだ久保のお尻の肉は、女のそれのように柔らかく盛り上がった。
「あっ」
不意にお尻の穴の周辺に何かを塗られた。
じわーっと熱が浸透してくる。
皮膚にはちょうどいいが、穴の粘膜には刺激が強すぎる。
お尻の穴の部分だけは、かっと熱くなった。
「向きを変えて」
真琴に言われて、久保は仰向けに向きを変えた。
顔の上に蒸しタオルが置かれて視界がさえぎられる。
また真琴のマッサージが始まった。
足を下から上に…
ひんぱんにペニスの付け根まで手のひらが上がってくる。
久保のものがぐっと上に向く
「ほんとにおっきいわね」
いきなり真琴にぎゅっと握られた。
静流も握るが、男である真琴とは力も手の大きさも違う。
急な刺激に不意を突かれた久保は、下腹部に力を入れ、開きかけた道をぎゅっと閉ざした。
真琴が久保のものにちょっかいを出したのは、その一瞬だけで、すぐにまた足へのマッサージへともどった。
「ちょっとお尻を上げて」
久保がお尻を浮かせると、左右のお尻の肉の下に台が差し込まれた。
ほんの少しお尻が浮く。
真琴は、久保の足を持ち上げ、寝台の端にあるバーを引き寄せて、久保の足をそのバーの上に乗せた。
それは、洋服掛けのようなもので、下にキャスターがついて自由に動く。
真琴は、そのバーを寝台の中央に向って押していく。
バーは、上にあげた久保のふくらはぎに沿って、久保の足の膝の裏までくる。
さらに前に押すと、久保の膝を押し上げ背中が丸まっていく。
男を受け入れる女性の格好だ。
バーが止った。
(痛い…)
いや、痛いような気がしただけかもしれない。
久保のお尻の穴の中に何かが挿入された。
それは、ゆっくりと奥へ奥へと差し込まれる。
穴の部分は、強い刺激で熱くしびれて何も感じない。
奥に入ってくる感覚もシャープなものではなく、鈍い。
最初に感じた熱さは、だんだん掻痒感にかわっていた。
「ヴィーン」
小さな小さなモーター音がして、挿入されたものが微妙に振動し始めた。
“かゆさ”がまぎれて気持ちいい。
真琴に腕をとられた。
水平に肩の位置にまで引き上げられマットについたベルトで止められた。
動けない。
真琴は、久保の顔の上にまたがり、腰を振って股間を久保の顔にこすりつけながら、久保のものに手を伸ばした。
真琴の口が久保のものを咥える。
同時に真琴のものが久保の顔の上で久保の口を捕らえる。
久保はゲイではない。
いかつい男のものを咥えるなど到底できないが、このペニスの持ち主は真琴だ。
しかも真琴も自分のものを咥えてくれている。
真琴の舌使いは、自分勝手な静流のそれとは比べ物にならない。
すぐにでも開こうする道を必死に押さえるが、お尻の穴からくる刺激で力がうまく入らない。
持続力には自信があった。
静流にいかされたことなどない。
それは傲慢な静流に対する久保の唯一の反抗でもあった。
その自信が崩れていく。
久保は、真琴のそれに舌をあて、からませ、強く吸う。
できたら、真琴のほうを先にいかせたい。
無理だとは知りながら、けんめいにもがいたが、もう全く余裕がなくなっていた。
ペニスの付け根がジーンと熱くなってくる。
お尻の刺激とあわせて、腰から下にもう全く力が入らない。
久保は、背中を反らし、真琴のものをできるだけ強く吸いながら、下半身に入れていた力を抜いた。
とめどもなく溢れた。
どくっ…どくっ…
それを、真琴が口で受ける。
(えっ?)
今度は、久保の口に真琴のものが放出された。
久保もまたそれを口で受けた。
真琴が久保のアナルに挿入されたバイブのスイッチを切る。
時間が止ったように、静かだ。
久保の口から真琴のペニスが離れる。
そこに真琴の口がかぶさった。
真琴の精液と唾液、そして自分の精液。
それを久保はすべて飲み込んだ。