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続・広美の思惑1-3
3.お仲間
広美はコンピュータ関係の仕事で、制服ではない。
広美には珍しいタイトミニ、ストッキングの切れ目から、むっちりした太ももが見え隠れして、注目を浴びてしまった。
昼休みにスカートを買っては来たが、午前と午後でスカートを履き替えるというのも変な話しで、結局、一日、静子のスカートで過ごした。
仕事を終えると、広美は、すぐさま静子のところに向ったが、携帯が鳴った。
「広美さん?静子です」
「はい」
「今、いい?仕事終わった?」
「はい、今日はどうもありがとうございました。今、そっちに向かってます。もうすぐ着きます」
「あっそう、じゃぁ、前にいて。わたしもすぐ出るから」
「えっ?・・・・スカート・・・いいんですか?」
「だいじょうぶ。雨でしょ?」
「はい・・・少し降ってます」
「レインコート持ってるから・・・」
「はぁ・・・」
広美には、静子の言っていることがわからない。
「いいの。とにかく前にいて・・・」
「はい」
広美が、ついてすぐに静子も出てきた。
静子は、ハーフのレインコートを着ていた。
(まさか・・・・スカートを穿いてない?・・・・そんなこと・・・・)
「お待ちどう」
静子が先に声をかけた。
「今日は、どうもありがとうございました」
「いやだ・・・あらたまって・・・」
「本当に助かりました」
「そう、よかった」
「あっ・・・これ、お借りしたスカートですけど・・・どうしましょ。大丈夫なら、クリーニングしてお返ししますけど・・・」
「そんな・・・いいわよ」
静子は,紙袋にはいったスカートを広美から受け取った。
「あのぉ・・・」
「何?」
「もしかして・・・その下、スカート穿いてないとか・・・ですか?」
「さぁ・・・どうかしら。それより・・・どう、食事でも?」
広美に断る理由はない。
店に入ると
「ちょっと、トイレに・・・」
静子は、紙袋を持ってトイレに向った。
(やっぱり・・・穿いてなかったんだ・・・)
広美は、コートだけ・・・スカートなし・・・そういう自分を想像してみた。
(いやだ・・・どきどきしてる・・・すごいわ、静子さん・・・)
「お待たせ」
静子は、レインコートを手に持って帰ってきた。もちろん、タイトミニを穿いている。
「あのぉ、やっぱり・・・穿いてなかったんですか?」
「ええ。・・・けっこうどきどきするわね」
静子は、メニューを広げながら、さらっと話した。
(そんな・・・しれっと、簡単に・・・わたしなんか、想像しただけでまだ、どきどきしてるのに・・・)
「何にするか・・・・もう決めた?」
広美はうなずいた。
「呼ぶわよ・・・いい?」
静子は、店員を呼んで、注文した。
「広美は?」
「あっ・・・ああ、カルボナーラで・・・」
店員は注文を繰り返して、帰って行った。
「わたしも、いつもあの電車に乗るの。あなた・・・今日がはじめてじゃないでしょ。」
静子の指摘に、広美は慌てた。
(えっ・・・・見られてたの・・・・)
「・・・・」
「見てたのよ。ここんとこ、毎日、痴漢されてたでしょ」
広美は、恥ずかしさがこみあげてきた。悪いことをとがめられている子供のように顔を伏せたまま黙っている。
「好きなの、ああいうの?」
好きか嫌いかと言われれば・・・好きではあるが、そう言うわけにも行かない。
広美は、顔を上げて、静子をチラッと見た。
微笑んでいた。
「ううん、別に変な意味でいってるんじゃないの。わたしはね、こういう趣味」
静子は、ブラウスのボタンをはずして、広美に乳房を見せた。
(ノーブラ・・・・・)
「ねぇ、驚いた?」
静子は、長年の友達のように親しげに話しかける。広美はとまどった。
「ごめんなさい。気を悪くしないでね。ちょっと、お仲間かと思ったもんだから・・・・」
「いえ。気を悪くなんて・・・とんでもない」
ようやく、広美は応えた。
「よくわからないですけど・・・お仲間かも・・・たぶん・・・」
最後は消え入るような小さな声で、広美は少し頭を下げた。