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沙希の悪戯3-1
第3章
1.コスプレ
「すいません」
優作が、買ってきたばかりのパソコンとビデオカメラを車のトランクにしまうと沙希がかしこまって頭を下げた。
「なんだ急に?」
「だって、お休みなのに、わざわざ車まで出してもらって…」
優作は、約束どおり沙希の買い物を手伝ってやった。
「これは、このあいだのお礼だから…」
車のドアのロックを解除した優作は、ドアを開けかけてやめた。
「あのさ、ちょっと相談があるんだけどきいてくれるかな?」
「何ですか?」
「店のことなんだけど…、美穂って、コスプレイヤーなんだって?」
「ですよ。それも、けっこう気合の入った…。ブログも書いてるし…」
「らしいね。それでさ、まぁ、思いつきなんだけど…、お店の制服、コスプレっての、どう?」
「コスプレ?…それって、わたしもコスプレするってことですか?」
「いや、そんな美穂みたいに何かのキャラになりきって…ってんじゃなくて、例えば、メイドとか、チャイナ服とか、セーラー服とか…」
「ピンクナースとかミニスカポリスとか?」
沙希にずばり指摘された。
「ごめん、そういうつもりはないんだ。つい…」
「中島さん、制服フェチ?」
「まさか。ちょっとはずみで出ただけだよ」
優作は慌てて否定するが、否定が過剰だ。
「服は、お店で作ってくれるんですか?」
沙希はそれ以上は優作に突っ込まず、話を戻した。
「もちろん」
「アルバイトなのに?」
「どういうこと?」
「だって週に、たったの2回ですよ」
どうやら沙希は乗り気のようだ。
「だいじょうぶだよ」
「ほんとですか?」
「やってくれる?」
「わたし、メイドやります。チャイナ服もいいな」
「本当に?」
「着たかったんです。でも、買えないじゃないですか。着るところもないし…、それを買ってくれるなんて、超ラッキー」
「そう。そりゃ、よかった。他の子もどうだろう?」
「だいじょうぶだと思います。だって制服でもいいんでしょ。AKBみたいな…、二人ともリアル女子高生だし…」
「そうか。やれるか」
「よかったら、衣装、これから見に行く?」
「今から?」
「ああ、なんか予定ある?」
「いえ、だいじょうぶです」
「じゃぁ、行く?」
優作は、もう一度、車のドアをロックした。
「歩いていくんですか?」
「ああ。でも、その前にちょっと電話する」
「じゃぁ、ちょっと、トイレ、いいですか?」
「ああ、どうぞ」
「すいません」
トイレから戻った沙希が、横に並ぶのを待って優作は歩き出した。
小走りに駈けてきた沙希は優作の横に並んで、当たり前のように優作の腕を取った。
(ん?)
優作が沙希を見ると、沙希は少し照れたように笑う。
優作のひじが、沙希の乳房に触れた。
(えっ?)
柔らかな感触が伝わってくる。
沙希は、小柄でどちらかというとぽっちゃり系だ。
乳房もお尻も小さくはない。
太ももにいたっては、はっきり言って太い。
優作は、沙希のスピードにあわせてゆっくり歩いたが、それでも若干早い。
沙希は、優作の腕を胸の前で両手で抱きしめた。
“もっとゆっくり歩いて”というつもりなのだろうが…、感触が柔らかすぎる。
優作はさりげなく沙希の胸に視線を落とす。
優作の腕に押し付けられた右の乳房。
Tシャツの生地を乳首がつんと押し上げていた。
(ブラをしてない?はずしたのか?)
「ここだ」
優作が立ち止まったのは、どう見ても店ではない。
普通のオフィスビルだ。
「ここ…ですか?」
沙希は抱きしめていた優作の腕を離した。
「心配しないで、ここは、お店をやっている会社の事務所だ」
そう言って、今度は優作が沙希の腰に手を回して中に入っていった。
ここは、インナーの専門店を経営する会社の事務所だが、夜の女性たちのドレスも扱っている。
コスプレの衣装は、その延長だ。
最近、お店で頻繁にコスプレイベントが行われるようになったので、コスプレの衣装も置くようになった。
「いらっしゃい」
すぐに中から女性が出てきた。
主にキャバ嬢相手に、ドレスの営業をしている高橋加奈、優作の大学の後輩だ。
「前もって言ってくれれば、カタログもってこっちから出向いたのに…」
「急な思い付きだったし、近くに来てたんで…」
「で、もしかしてこの子が着るの?」
(この子?)
加奈は不審そうな顔で訊いた。
どう見ても子どもだ。
キャバ嬢には見えない。
「あっ、イヤ、ケーキ屋なんだよ。彼女はそこのアルバイト」
加奈の勘違いを察した優作が説明した。
「ケーキ屋?」
「店員がコスプレイヤーのケーキ屋。おかしいか?」
「ああ、そういうこと。ケーキ屋さんね。それなら納得だけど、うちにはアニキャラの衣装はないわよ」
「いいんだ。メイドとかチャイナとか」
「でも、優作…」
(えっ、“優作”って呼び捨て?)
「うちにあるようなやつでいいの?」
夜のキャバ嬢の衣装だ。
それを昼間のケーキ屋でバイトの高校生が着るには無理がある。
(何それ、子ども扱い?)
童顔の沙希は、高校生にすら見られない。
だが、出るところはちゃんと出ている。
沙希は、加奈の自分への扱いにイラついた。
それに、優作に対する馴れ馴れしさも鼻につく。
「見せてください。着てみてだめかどうか、中島さん、決めてください」
沙希の表情が真剣だ。
「そうだな」
優作は、にこっと沙希に微笑んだ。
沙希の悪戯3-2
2.とあるケーキ屋の…
「そう?わかったわ。…で、メイドとチャイナ、他には?」
「セーラー服」
優作が答えた。
「じゃ、ちょっとこっちに来て。優作はどうする?」
「悪い、ちょっと2、3本電話入れるところがある」
加奈は、沙希だけを奥の部屋に案内した。
部屋の中は、クローゼットのようにずらっと服が並び、上段の棚には箱やビニル袋がぎっしりと納められていた。
「座って…」
デスクの上にパソコンが一台置かれている。
加奈はそれを起動させた。
「これで選んで。使える?」
「はい」
加奈はディスプレイを隣の沙希のほうに向け、マウスを沙希に渡した。
画面には、いくつかのメイド服が並んでいた。
「在庫ありになってるやつは、今、ここにあるってこと」
この部屋は「在庫がないやつは取り寄せだから、何日かかかるけど…」
沙希が、とりあえず全商品をチェックし始めると、加奈が立ち上がった。
「紅茶でいい?」
「えっ、あっ、…はい」
加奈は部屋を出て行った。
(あれ?これ…?)
どこかで見たようなメイド服。
コスプレイヤーの美穂の家で似たようなのを見た記憶がある。
画像を拡大した。
(やっぱり、そうだ。…なんだ、アニコスあるじゃない。ということは、制服もあるかも)
加奈はアニコスはないと言っていたが…
(ほら、あった)
制服にもそれはあった。
「はい、紅茶」
加奈が紅茶を持ってきた。
「ありがとうございます」
「いいの、あった?」
加奈がディスプレイを覗きこんだ。
「はい。これと…」
沙希は、もう決めたメイド服と制服を表示させた。
「ふーん。いいわね、かわいくって…。でも、メイド服はあるけど、制服は取り寄せね。着てみる、メイド服?」
「はい」
「チャイナ服は、チュンリーならあるわよ。見てみる?」
「お願いします」
何かの分類みたいなものがあるのだろう、加奈はすぐに衣装を取り出してきた。
「着てみる?」
「あっ、はい」
沙希は、メイド服を手に取ってジャケットを脱いだ。
ジャケットの下は胸元の大きく開いたカットソー。
透けて見えるはずのブラのシルエットがない。
(なんか…短い)
アニメのイメージよりも丈が短いような気がするが、それでも今、自分が穿いていたスカートのほうが短い。
問題はない。
ただ、生足に淡いピンクの短いソックスというのは、メイドらしくはないが
着替え終えて、沙希は加奈のほうに向いた。
この部屋には鏡はない。
「かわいいわ。なんか、すっごく似合ってる」
そんなストレートに褒められると逆に信じがたい。
「優作に見てもらう?」
「あっ、はい」
加奈が、近寄ってきて小声でささやいた。
「ブラはしないの?」
(あっ…)
加奈に指摘されるまで忘れていた。
「えっ、いえ、今日だけ…」
「今日だけ?」
「えっ、ええ」
あいまいな答え。
加奈がそれをどう受け取ったのかはわからないが、ドアを開けて優作を呼び入れた。
「どう?」
「かわいいね」
二人に言われると信じられる。
「優作、ごめん、ちょっとこれから会議なの。制服も決めたみたいだし、後はお願い」
「悪かったな、急に…」
「それはいいけど…」
加奈は、優作を部屋の外に連れ出した。
「あの娘、何?」
加奈が小声でつぶやいた。
「何って?」
「女子高生は、犯罪よ」
「そうだな」
「かわいい子、趣味だし…」
優作の妻も童顔だ。
「ばか言ってんじゃねぇよ」
「衣装、持って帰っていいわよ。じゃぁ」
優作は、部屋に戻ると沙希が寄ってきた。
「中島さん、写真撮ってもらっていいですか?」
沙希は携帯を差し出した。
「鏡がないから、どんな風なのかわからないんで…」
「そうか?相当に似合ってるぞ。いいか?撮るぞ」
「はい」
「どう?」
写メを見る沙希に優作が声をかけた。
「かわいいですか?」
逆に質問を返された。
「ああ」
「本当ですか?」
「ああ」
「むっちゃ、うれしいです。へへ…」
沙希は少し照れて笑った。
「制服も決めたって?」
「はい」
沙希が決めた制服を表示させる。
「これ?」
「はい」
「ふーん」
「だめですか?」
「いや、そうじゃなくて、アニコスあるじゃん」
「えっ、中島さん、知ってるんですか?」
「とある…ケーキ屋の電磁砲ってとこ?」
「えええーっ、知ってるんだ」
「ちょっとね」
「で、それは?」
優作は、テーブルに置かれた衣装を手に取った。
「チュンリー」
「定番だね」
「はい」
「着てみる?」
定番とは言ったが、優作は、ゲームはやらないので、チュンリーの衣装を詳しくは知らない。
沙希は、ストッキングも穿いてない生足なのだ。
「あっ…、はい」
沙希の返事が少し遅れた。
沙希の悪戯3-3
3.わたしを誘ってください
沙希が着替えるだろう優作は部屋を出て行った。
(ふーっ)
沙希は、チュンリーの衣装を手にとって、心の中でため息をついた。
パンツもストッキングもセットにはなっていない。
とりあえず、沙希は衣装を着てみた。
「あっ、ばか、わたし…」
チュンリーの衣装は、両サイドが腰まで大きく割れている。
沙希は、ふとももが露出することばかり気にしていたが、問題は別のところにあった。
(パンツが丸出し)
そこから、ショーツが見えるのだ。
(どうしよう)
パンツが見える恥ずかしさと、パンツをはかない恥ずかしさ
どっちを選ぶかだ。
(しょうがない)
沙希は、パンツを脱いだ。
サイドからコットンのパンツが見えたのでは興ざめだ。
そんな格好を見せるくらいなら、むしろ脱いでしまったほうがましだ。
(でも…)
歩けない。
なんともいえない心細さ。
ほんのわずかな布きれ一枚、ただそれがあるかないかでは大違い。
「ふーっ」
沙希は大きく息を吐いて、ドアを開けた。
優作は、ドアのすぐ外にたっていた。
「着替えた?」
「はい」
「どう?」
「中で…」
ドアから顔だけ出していた沙希は、優作を中に引き入れた。
「どうですか?」
きゅっと絞られたウエスト。
そこからむっちりとした腰が外に露出している。
下になにもつけていないのは一目であきらかだ。
優作は、すぐには返答できなかった。
沙希が、左足を少し前に出して拳を握って見せる。
左足が、すべてあらわになる。
むっちりとした真っ白な太もも。
およそ格闘家の足ではないが、なまめかしさではこっちのほうが数段上だ。
「チュンリーってそんなエロい格好だったっけ?」
優作の目は、沙希の太ももから離れない。
「イヤだ。本当は、タイツかパンツかなんか穿くんですけど、なかったから…」
「そうか、そうだよね。その格好で蹴りとかしたら大変だものな」
「18禁になっちゃいますよ」
「そりゃ、そうだ」
「中島さん」
「ん?」
「エロいですか、わたし?」
「悪い。怒った?」
「ううん。わたし、子どもみたいでしょ。色気とかないし…」
「そんなことはないよ。色気まんまんだ」
「こんな格好だから?」
「いいや。まぁ、この格好は特別だけど、さっきのメイドだってかなりのもんだったよ」
「本当ですか?」
「ああ」
「あっ、これも写真とって下さい」
「ああ」
携帯を構える優作の前で、沙希はポーズを取った。
何かで見た、右足で立ち、左足の膝を曲げて上げる構え。
下半身がほとんどすべて露出する。
「さまになってるね」
「ですか?」
「ああ」
「うれしい。じゃぁ、これもいいですか?」
「ああ、いいよ。ただ、店に出るときは、下に何か穿けよ」
「もちろん」
「よし、じゃぁ、衣装を持って帰ろうか?」
沙希は、優作が差し出した携帯を受け取ると、その優作の手を握った。
「中島さん」
「ん?」
「今日は、いろいろありがとうございました」
沙希は、優作に抱きつき、握っていた優作の手を露出している自分の腰のちょっと下に置いた。
優作の指の先は、腰ではなくお尻の領域に達している。
「どういたしまして」
優作は、手を少し奥に動かし、沙希を自分の方にぎゅっと抱き寄せた。
優作の手は、完全に沙希の生のお尻の上だ。
沙希の下腹部に優作のものが当たった。
大きくなっているわけではないが、その存在はしっかりと沙希にも伝わる。
「さっ、帰るから着替えて」
わずか数秒の抱擁。
何事もなかったかのようにまた優作は部屋を出た。
(ふーっ)
顔が熱い。
心臓が今にも口から飛び出してきそうだ。
沙希は、衣装をすべて脱いだ。
鍵のかかっていないドア一つ。
裸になってみたかった。
全裸のまま、しばらくドアに背を向けて立った。
不思議に胸の動機がおさまっていく。
沙希は手に取ったショーツをたたんでバッグにしまった。
ブラもショーツもバッグの中。
全裸のままスカートを穿く。
また胸が苦しくなった。
(あはっ、ばかみたい)
裸だとなんでもないのに、ノーパンだとどきどきする。
沙希は、そんな自分がおかしかった。
「今日は、本当にありがとうございました」
家の近くまで優作に車で送ってもらって、沙希は、改めて礼を言った。
「ううん。他のバイトの子にも話して準備するから、決まったら頼むな」
コスプレのことを優作は沙希に頼んだ。
「はい」
「あっ、そうそう。カラオケとか行く?」
「はい」
「これ、あげるよ。販促でもらったから」
近くのカラオケ店の割引券だ。
「中島さんは行かないんですか?」
「友達がいないんだ」
「マジ、オタクですか?」
「かもな」
「中島さん」
「ん?」
「手を出して目をつむってください」
「おいおい」
「いいから…」
中島は目を閉じた。
沙希は、中島の手に今もらった割引券を握らせた。
「わたしを誘ってください」
沙希は、優作の耳元でそう囁くと、優作の耳たぶにキスをした。
「じゃぁ、今日はありがとうございました」
パソコンの箱を抱えた沙希が車を降りるとき、短いスカートの下から生のお尻がのぞいた。
▼“沙希の悪戯”を最初から読む
テーマ : セクシーなランジェリー - ジャンル : アダルト
沙希の悪戯3-4
4.愛人なんて…
「陽一」
静流は、部屋に入るとすぐに陽一に抱きついた。
少し酔っている。
「ねぇ、して、ここで、今すぐ」
静流は陽一の前にしゃがむと、ズボンのベルトをはずし、下着もろともずり下げる。
陽一のそれは、ふだんでも小さくはない。
静流はそれを手で下から支え、いきなり口に含むとわざと大げさに音をたて吸い上げた。
せわしない作業だが、陽一のものが静流の口の中で膨らみ始める。
「ああ、固い」
静流は、タイトスカートを脱ぎ、パンストを脱ぐのももどかしいのかお尻だけをむき出すと、壁に手をついて後ろ手で陽一のものを握って、自ら導いた。
「入れて、早く」
静流が部屋に入ってきて、まだ1分か2分。
陽一は、パンストから解放されて左右にたるんだ静流のお尻の肉をつかみながら、静流に挿入した。
「あっ…いい」
静流のほうが腰を前後に振る。
「ああ、奥まで入れて、もっと…」
陽一の下腹部が静流のお尻に当たって、ぱんぱんと音を立てる。
「あああ…」
静流のお尻がだんだん下がっていく。
立っていられないのだ。
陽一は、その下がっていく静流のお尻を持ち上げるように支えながら、突くのだが、重い。
「ああああああ」
静流は、床にひざまづいて四つんばいになった。
それでも、またお尻が下がる。
とうとう床にぴったりとうつ伏せになった。
うつ伏せに寝そべった静流のお尻にまたがるようにして陽一は、突き続けるが、この体勢では深くは入らない。
陽一は、静流を横に向け、くの字になるように折りたたんで突き上げる。
「ああああ…、いい、いい」
静流の背筋が反って、太ももに力が入る。
(いけ、早く…)
陽一は、突き上げるとき、さらに動きを加速させた。
「あああ、陽一、いいぃぃぃ…」
引くときのスピードもあげる。
単調だが、どんどんスピードが上がっていく。
「あぁ、あぁ、あぁ、はぁ…はぁ…」
酔っているためだろう、静流の息が続かない。
「いって、陽一、中に…中に…出して」
静流の愛人、優作の会社の本部長は、ゴムをつけない。
中に出すわけではないが、静流は用心のために自分で避妊している。
ついさっきまで、愛人といた。
妊娠の心配がないとき、静流はときどき陽一に中に出すように要求する。
陽一も中に出したいわけではないが、出せといわれれば仕方がない。
陽一は、静流に合わせるように急いで放出した。
静流の息が整うまで、陽一はしばらくそのまま中に留まった。
静流はそれを望んでいる。
中に出せということは、すぐに離れるなということだ。
陽一のものは次第に体積を失い、あふれかえる静流の体液が隙間から外に流れ出し、陽一の太ももを冷やし始める。
「シャワー浴びるわ」
ようやく静流が起き上がった。
バスルームから出てきた静流は、裸のままベッドに寝そべった。
「年寄りの相手は、ほんと疲れる。二日続けてなんて無理に決まってるじゃない」
いつもの静流の愚痴が始まった。
「昨日は視察の最終日だから、一応ちょっと触って誘うふりをしたのよ。そしたら、あいつ、その気になっちゃって、わたしの服を脱がせるわけよ。できるはずもないのに…」
陽一が、冷えた紅茶を静流に渡した。
「ありがと。自分の歳を考えろっての。いっくら舐めてもふにゃふにゃのまんま。固くならないの。もう、あごが痛くなっちゃって…。そしたら、ふにゃふにゃのくせに、出したのよ。信じられない。何も言わないで、いきなりわたしの頭を押さえて、口の中に出したの。まぁ、量は多くなかったけど、ひどいでしょ。どう思う?」
陽一は、あいまいに首をかしげて見せたが、男の気持ちもわからないでもなかった。
女を悦ばせたいと思う気持ちが、男の愛情だ。
愛してない女が相手なら、その女の気持ちなど知ったことじゃない。
口でもどこでも使って、勝手に放出して終わりにできたら、こんなにいいことはない。
愛人ってのは、そういうもんだろう。
「マッサージしましょうか?」
「あら、いいの?」
「うつ伏せになってください」
“美咲”で、マッサージの基本は教わった。
足の裏をゆっくりともみほぐし、足首、ふくらはぎ、太ももへと遡っていく。
「ああ、気持ちいいわ」
「上に乗りますよ」
陽一は、静流の太ももの付け根を足で挟むような格好で静流の上に乗った。
陽一の手が腰から背骨にそって上へ上へと上がってくる。
「陽一、上手ね」
「習ってるんです」
思い切って陽一は打ち明けた。
「習ってる?マッサージを?」
「はい」
「どういうこと?」
「エステシャンになろうと思うんです」
「何言ってるの?」
「彼は、仕事を替わりたいんですよ」
いつのまにか優作が横に立っていた。
沙希の悪戯3-5
5.飲んでください
不意な優作の存在に静流の身体がびくっと跳ねた。
「あなた、どうしてここに…」
振り返ろうとする静流の首を優作が押さえる。
「年寄りの相手は大変ですか?」
優作は静流の質問には答えず、静流の耳元にICレコーダーを近づけた。
“年寄りの相手は、ほんと疲れる。二日続けてなんて無理に決まってるじゃない”
ついさっきの自分の言葉が再生された。
「手を離して…。陽一、どいて、早く」
陽一は、相変わらず、静流のお尻の上にまたがったまま。
さらに優作に首を押さえつけられて身動きが取れない。
いらついた静流は大声を出した。
「そんなに怒鳴らないで…、落ち着きましょう。あなたは今重大な局面を迎えてるんですよ」
優作が静流の首を強く押し付けたまま、もう一方の手で静流の腕を取ると、その手に陽一が手錠をかけた。
「何?やめなさい、だめ、やめ…」
優作が、首ではなく静流の後頭部を押さえつける。
ベッドのマットに静流の顔が沈んだ。
男二人に押さえつけられて、抵抗できるはずもない。
静流の両手に手錠をかけると、優作は押さえつけていた力を緩めた。
「はぁーっ」
静流が慌てて息をする。
「年をとると、たたなくなるし、軟いし、時間も短くなる。ただ、それを簡単に歳なんだからと言われたくはないんだよ。タフだった自分を蘇らせたい。だから、そうしてくれる相手を探すんだ。あんたも元はキャバ嬢だろ。そういう男心を操って飯を食ってきたんじゃないのか?」
観念したのか、静流はじっとしたまま動かない。
陽一が、マッサージの続きを始めた。
「本部長がたたなかったのは、歳のせいだけかな?」
優作が静流のたるんだ脇の肉をつまんだ。
「あんた、なんか勘違いしてるんじゃないか?」
静流は応えない。
「会社やマンションを持たせてもらって、実業家にでもなったつもりか?」
優作の言葉だけが狭い部屋に響いた。
「年寄りはイヤだって…、自分は若いつもりつもりか?本部長には同情するよ。俺のものは、あんたの裸を見てもピクリとも動かない。本部長も久保君も…たいした忍耐力だ。恐れ入るよ」
優作が、静流の二の腕の肉をつかむ。
首筋の肉、あごの下、背中、脇、お腹…
「やめて」
ようやく静流が声を出した。
優作は、陽一に合図をして、静流の向きを変えて仰向けにした。
「いや、やめて、もうどいて」
パン
優作が静流の頬を張った。
静流は驚きのあまり、声を失った。
優作は、無抵抗になった静流の手を枕のように静流の後頭部の下に置き、手錠の鎖に紐を通してゆるく静流の首に回して結んだ。
手を動かせば、首がしまる。
陽一に代わって、今度は優作が静流の上に乗る。
静流の表情が強張った。
その静流の顔に優作の手が伸びた。
右手に握っているのはマジック。
静流の頬の肉をひっぱって、黒の太いマジックでそこに“たるみ”と書いた。
「いや…」
何かを書かれたことは静流にもわかる。
顔に落書きなどされたことはない。
あごの下に“二重あご”
左右の二の腕に“ぷよぷよ”
乳房には、”垂れパイ“
脇に“ぜい肉”
お腹に“でぶ、デブ、三段腹”
「久保君、起こしてくれるかな?記念に写真撮るから」
「いや、やめて…うっ」
仰向けの静流のお腹に優作の拳がめり込んだ。
手加減した一撃だが、静流にはそれで十分だった。
陽一に抱えられて静流は立たされた。
カメラを構える優作の背中に大きな鏡がある。
顔を上げれば、静流は姿を鏡で見ることができるが、うつむいたまま顔を上げない。
「久保君、顔を上げさせて」
「いや…」
おびえた静流が小さな声をあげてしゃがみこもうとするのを、久保は背後から左手で抱え上げ、右手を静流のあごに当てて前を向かせた。
いやでも自分の姿が目に入る。
“垂れパイ”、“ぜい肉”、“でぶ”
悲しいことに、立ち上がったせいで肉が下がり、大きな文字がいびつにゆがんでいる。
大粒の涙が静流の頬を伝った。
情け容赦なく優作がシャッターを切る。
3枚目を撮り終わったところで静流が床に崩れ落ちた。
静流の重みを陽一が支えられなくなったのだ。
「咥えさせろ」
今度は陽一がたじろいだ。
「あんたは写さないよ」
優作は静流と同じ高さにしゃがんで、今度はビデオカメラを構えた。
しゃがみこんだ静流の口に陽一のペニスが押し込まれる。
陽一は、床に倒れこんでしまいそうな静流を壁に押し付け、静流の顔を両手で引き上げて、そこに自分のペニスを押し込む。
今まで、ずっと逆らうこともなく服従してきた女ボスに…。
いい気分だ。
一度放出して、まだ十分に固くなっていなかった陽一のペニスが一気に硬度を増した。
陽一は、静流の頭も壁に押し付けて、大きくなった自分のものをぐいぐい、静流の口に押し込んでいく。
「ぐふぉっ、…ぐぅぇっ…、げぇぇ…」
静流は首を左右に振って逃れようとするが、陽一が静流の喉を追いかける。
太く巨大な陽一のものが根元まで静流の口の中に挿入され、静流の顔が陽一の下腹部にぴったりとはりついた。
「ぐふぉぇっ」
静流は、逃げ出すように床に倒れこみ、大量の唾液を吐き出した。
すえた胃液の味が静流の口いっぱいに残る。
今まで一度も見たことのない陽一の表情。
いつもおどおどして、人と目をあわすこともできないような男。
何を言っても、逆らわなかった男。
その男が、今度は静流を四つんばいにさせて後から挿入した。
「あっ」
かなりの圧迫感に静流は、無意識にお尻を高く上げ、入りやすい角度をとる。
優作が静流の頭のすぐ横にしゃがんで話しかけた。
「このまま本部長の愛人でいたいなら、その醜い身体をなんとかしないとね…。どうします?愛人、続けますか?やめますか?」
男に力で屈服させられるのは嫌いだ。
だが、愛人をやめて支援を打ち切られたら、会社は成り立たない。
「お願い、何でも言う通りにするから、彼には言わないで…」
「そんな条件、出した覚えはないですよ。あんたを言う通りにさせても何も面白くない。それより、あんたに消えてもらったほうが、わたしは楽なんですけどね…」
勝ち誇ったような若造に、これ以上、媚びるのはつらい。
「あああ」
陽一が、不意に奥まで突き刺してきた。
「そうですね。わたしの精子を飲んでもらえますか?20分、時間をあげます。20分以内にわたしをいかせて、精子を飲めたら、今日、見たこと聞いたことは黙っておきましょう」
優作は、静流の首に回したひもをほどき、下半身裸になって静流の頭のすぐ先に座った。
「どうです?」
静流が顔を上げる。
優作のそれは、小さいままだ。
静流は少し、前に身体を伸ばして、優作のものを口に含んだ。
「じゃぁ、始めますか?」
優作がカメラを構える。
「撮らないで」
「これが証拠ですから…。わたしがスタートと言ってから、20分です。いいですね」
もうすでに静流は優作のものを咥えている。
「はい、スタート」
静流の舌が優作のふにゃふにゃのちんぽにからむ前に陽一のペニスが静流を押し上げる。
「うっ…」
陽一にいかされたら、優作をいかせるなんて無理だ。
静流は、勝手にのぼっていこうとする身体を無理矢理、押しとどめながら、優作のゴムのようなペニスに舌をからませた。