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真希の妹6-2
「どうした?」
なんか気持ちの整理ができなくて、ドアの前で立ち止まってしまった。
「ううん」
別にどうということもない
真希に好きな人ができた
それだけのことだ。
わたしは中に入った。
「いらっしゃい。シャワー浴びたら来て」
レナさんの明るい声。
もう、前のお客さんは返ったようだ。
わたしは、急いでシャワーを浴びた。
「梓から聞いたわ」
部屋に入ってわたしが横になると、レナさんが話しかけてきた。
「真希ちゃんと双子なんだって?」
「ええ」
「二卵性?」
「えっ、いえ…」
思わずそう答えたが、それでよかったのか?
レナさんの言葉が途切れた。
「ごめんなさい。そんなに似てないから、二卵性なのかと思った。ごめんね」
「いえ、別に…」
別に謝られることでもない。
「レナさん」
今度はわたしから訊いた。
「何?」
「梓とお兄さんってそっくりなんですか?」
「そっくりよ」
「友達でも見分けられないって言ってましたけど、レナさんは?」
「梓がそう言ったの?」
「はい」
「その見分けられない友達ってのは、きっとわたしのことよ」
「レナさんも見分けられないんですか?」
「だって本当にそっくりなのよ」
「入れ替わってもわからない?」
「わからないわ。確かめる?」
「えっ?」
「今日、穂高も来るって言ってたから、来たら会ってみる?」
「あっ…えっ、はぁ」
(そんな急な…)
「さっ、次は、おっぱいよ」
(おっぱいって…あれでしょ)
「手を伸ばして」
レナさんは有無を言わせずにわたしの手を引っ張って、わたしの手首にベルトを巻きつけた。
「レナさん…今日は、ちょっと…」
レナさんの手が止った。
「美希ちゃん」
「はい」
「双子のあなたにこんなこというのは失礼かもしれないけど…」
レナさんの口が耳元によってきた。
「本人達はね。全くの別人だと思ってるかもしれないけど、他人はそうじゃないの」
レナさんの息が耳にかかる。
「だって、そっくりなのよ。声も、しゃべり方も、仕草も、考え方も…。区別しろって言うほうが無理」
「どっちでも同じってことですか?」
「梓は好きだけど穂高は嫌いとかって絶対にありえない。ああ、でもこれはあくまで彼らの場合はってこと。あなた方のことじゃないから、気を悪くしないでね」
「そんなに…」
「それにね。彼らもそうみたい。梓が好きな人は穂高も好きなんだって…。だから、行ってる学校も違うのよ。バイト先も別。同じところにいると同じ人を好きになってけんかの元なんだって…。縛っていい?」
レナさんはわたしの言ったことは無視してわたしの手首にベルトを巻きつけた。
しかたなく、わたしが、診察台の頭の方のパイプを握ると、例のように手首のベルトをパイプについた短い鎖に引っ掛けた。
「ちょっと待っててね」
例によって蒸しタオルを取りにいく。
(どうしよう)
この前と同じように、途中から梓が入ってくるに違いない。
でも、それは梓じゃなくてお兄さんかもしれない。
わたしが悩む間もなく、レナさんはすぐに戻ってきた。
「さぁ、始めるわよ」
レナさんがまた脇の下の脂肪をぐいぐいとおっぱいのほうに集めていく。
また、乳首が吸われ、電気マッサージ器が脇に当てられた。
「あああ…」
声は出すまいと我慢したがだめだ。
振動部が、お腹のほうに降りていく。
(もういいや)
レナさんの言う通りだ。
外見も内側もそっくり同じなら、同一人物だ。
梓だろうとお兄さんだろうと、どっちも同じだ。
レナさんが区別できないんだったら、わたしだって無理だ。
どっちも梓だと思えばいい。
おへその奥にまでじわーと振動が伝わってきた。
(もう無理。難しいことは考えられない)
また、レナさんがわたしのお腹の上に馬乗りになった。
(動けない。ああ、来る)
振動部が、例によって足の付け根から、股の真ん中に移る。
「ああ」
振動部がゆっくりとわたしの股間を上下し始めた。
今日はずっとマッサージ器だ。
(足はやらないんだ…)
抗いようのない刺激が押し寄せてくる。
「ああああぁぁぁぁぁ…」
上に乗ったレナさんを振り落とすほどの勢いでわたしは跳ねて達した。
モーター音がやんだ。
固定された腕のベルトがはずされて、レナさんがわたしにささやいた。
「足もやる?」
「うん」
断る理由が考えられない。
「そう。梓、もうそこにいるけど…」
レナさんに起こされた。
驚いた。
梓が二人いる。
わたしは慌てて、はだけられたバスローブの前をあわせた。
本当にそっくりだ。
自分で名乗ってくれない限り、見分けるなんて無理。
「さっ、どっちの梓にやってもらう?」
レナさんが意地悪く訊く。
「どっちが、梓?」
二人とも微笑んだだけで答えない。
「言ったでしょ。どっちも梓。で、どっちも穂高」
替わりにレナさんが答えた。
「そんなぁ、意地悪」
「決められないんなら、二人にやってもらおうか?」
最初からそのつもりだったのだろう。
いきなり二人に足を持ち上げられた。
(やだ…)
わたしは、はだけられたバスローブの裾を引っ張って慌てて両手で股間を股間を隠した。
「痛い…」
左右、足は違うけど、まったく同じ場所を突いてくる。
片足だけでも痛いのに…
両足同時なんて…
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