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続・亜希の反抗5-5
5.要、精密検査
「佐々木さーん、どーぞ」
唯一、採血のときにいた女性の看護師に呼ばれ、亜希は診察室と表示された部屋に入った。
中に入ると、そこにいたのは、元木由美子だった。
「あら、セクシーな格好」
由美子のほうから、声をかけてきた。
「だって、これ短くて…」
亜希は、短い裾を下に引っ張りながら答えた。
「やだ。亜希さん。上だけ着替えるのよ。下は脱がなくても、そのままでよかったのに…」
「えっ?」
「上はしょっちゅう脱ぐの面倒でしょ。だから、着替えてもらうの。下はいいのよ」
「だって…千春さん、そんなこと何も…」
「はめられた?」
「やだ。わたし…」
恥ずかしさで亜希は耳まで真っ赤になった。
「座って…」
由美子に促され、亜希は由美子の前に座った。
「ここ・・・由美子さんのところの病院なの?」
「病院って言うか・・・ここは、企業向けの健康診断専門なの」
「由美子さんは・・・ここにいるの?」
「ううん。たまたま、今日はわたしが担当なだけ」
型どおりないくつかの質問が終わると、由美子は、亜希に言った。
「ちょっと、胸を出してくれる」
「はい」
亜希は、前をはだけ、乳房を晒した。
「あら、ノーブラ」
「えっ…はい」
亜希は、また頬を紅潮させた。
由美子は、亜希の乳房に手をあて、丹念にもみ始めた。
「しこりは、ないみたいね。きれいなおっぱいね。うらやましいわ」
医者の言葉とは思えない一言に、亜希は驚いて由美子の顔を見ると、彼女は妖しく微笑んで、亜希の乳首を指で挟んだ。
「あっ」
予想外の行為に、亜希は声を上げた。
さらに由美子は、親指と人差し指で、亜希の両方の乳首をつまみ、残った3本の指と手のひらで乳房をもみ、椅子を前に寄せ、亜希に近寄って亜希の足の間に膝を入れて来た。
「由美子さん・・・」
亜希は、困惑した表情で、一応拒否の意思表示をしたが、由美子は、全く意に介さない。
「あの頃と変らない。柔らかいわ」
あの頃・・・・由美子が高校生の頃、亜希は教師だった。
亜希は、目の前に近づいた由美子の視線が、自分の股間に落ちていることに気がついた。
診察用の背もたれのない丸い回転椅子で、足の間に由美子の膝が入ったため、バランスをとるために亜希は大きく足を開いていた。
服の裾はあがり、股間の茂みが出ていて、亜希は、慌てて股間のその部分に手を当てたが遅かった。
「ノーパンなんだ。今日、お店の子、結構来たけど、ノーパンは亜希さんだけよ。好きなの?」
「そ…そういうわけじゃ…」
消え入りそうな声で亜希は答えた。
「いいのよ。じゃぁ、後は、中を診るから…。2階に行って、待っててくれる?」
「2階?」
「そうよ。2階の美容整形で診察室を準備してるの。ここじゃ、診られないでしょ」
健康診断が目的のクリニックなので、診察室というものがない。
今も、診察台も何もない普通の部屋にいるのだ。
「あぁ、はい」
亜希は、立つと、ドアを開けて廊下に出た。
「終わった?」
千春が待合室で声をかけてきた。
「2階に行ってって・・・」
「そう、じゃぁ、行きましょう」
亜希は、千春が自分の服を持っているのに気がついた。
「あの、それ、私の服」
「そうよ、あなたが最後で、ここもう閉めちゃうんですって。だから、服も持っていかないと…」
「えっ、まさか、この格好で2階に・・・?」
「そうよ。急がないと、ほら、もう、みんな帰るところよ。急いで」
「でも…。あっ、そうだ。千春さん、どうして言ってくれなかったの」
「何を?」
「下は脱がなくていいって…由美子さんに言われたわ」
「そう。脱がなくてもいいけど、脱いでもいいのよ」
「そんな…」
話しながらも千春は、亜希の背中を押して、外に出て、エレベーターを待った。
(うそっ・・・エレベーターに乗るの?)
この建物は、他のテナントも入っている。
エレベーターには誰が乗っているかわからない。
「千春さん。…お願い、階段にしてもらえない?」
階段をつかってもすぐ下の階だ。
人の会う可能性は低い。
「階段?…いいわよ」
亜希は、急いで千春の前に回って歩いた。
思った通り、階段には誰もいない。
不意に、後ろから裾をまくられた。
「千春さん!」
「亜希さんのお尻、柔らかくて気持ちいい」
そう、言って、千春は亜希の横に並び、後ろから亜希の股間に指を入れた。
「だめ・・・歩けなくなるから・・・お願い、やめて千春さん」
亜希の懇願はあっさり無視された。
亜希は、股間に指を差し入れられたまま歩かなければならなかった。
幸い、2階の通路にも誰もいなかったが、後ろから由美子の声がした。
「あら、階段なの?」
亜希は慌てたが、千春は亜希のお尻を隠そうとはしない。
「千春さん…」
「由美子さん、今日はどうも…」
千春は、亜希の抗議は無視して由美子に挨拶した。
「いえいえ、仕事ですから…」
由美子が急ぎ足で追いついてくる。
「でも、亜希さんって思った以上に大胆ね」
由美子の手も亜希のお尻に伸びた。
「きゃっ」
前に逃げ出そうとする亜希を千春が引き止める。
千春の指は、亜希の中に入り、由美子は亜希の裾を大きくまくりあげ、お尻を大胆になでまわした。
(痴漢よ…これじゃ…だめ、歩けないって…)
「お願い…やめて…二人とも…」
「そうね。ここでこんなことしてる場合じゃないわね」
由美子は千春と顔を見合わせた。
「こっちよ」
何事もなかったかのように由美子が、亜希の手を引いて、美容整形の扉を開けた。
「こっちに来て」
由美子が、亜希を促した。
一応診察室なんだろうが、けっこう広い部屋に案内された。
千春は、入ってこない。
「えーっと、ここに寝てもらいましょうか」
そこには、両足を広げて固定する診察台が置かれていた。
亜希が、台に寝ると、両足は高く持ち上げられて、なぜか固定された。
(診察よ。診察…)
診察なのだ。
亜希はそう言い聞かせたが、こみ上げてくる恥ずかしさに目を閉じた。
「カーテンひく?」
「えっ…。ああ、はい…お願いします」
診察台の真ん中にカーテンがあり、由美子がそれをひいた。
お互いが見えなくなって亜希はようやく少し気持ちが落ち着いた。
「始めるわよ。怖くないから緊張しないでね」
カーテンの向こうから由美子の声がした。
「ちょっと、冷たいけど、がまんしてね」
金属の冷たい感触が、伝わってきた。
由美子から精密検査をしたいという電話が入ったのは4日後のことだった。
続・亜希の反抗 END