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オンナごころと少年と(2)
作:桃沢りく
2
僕の手が、祥子さんの太腿にかかり、なめらかな肌をそっと撫でながら上に昇っていく。
ストッキングを穿いてない脚は、しっとりと温かい。
この人は、いとこの和之兄さんの奥さんなんだ。だから、こんなことをしちゃあいけないんだ。
必死で、そう考えようとするんだけど、僕の理性は、またもや下半身の欲求に負けてしまった。
「なにを遠慮してるの? もっと奥まできていいのよ」
「はい……」
でも、これ以上手を伸ばしたら、脚の付け根に届いちゃうよ。それでもいいの、祥子さん?
公園のなかがけっこう薄暗いのと、祥子さんが僕の上半身を抱きしめているせいで、手のほうはまったくの手探り状態だ。
ふいに指先が、布切れに触れる。
「あ……」
「いいのよ。触ってみて」
股間の薄い布は、熱く湿っていた。
布の上からこすってみたり押してみたり、2本の指でつまんでみたりしたけど、どこがどういうふうになっているのかさっぱり形がつかめない。
見たい。下着を脱がせて、明るいところで、そこをよく見てみたいと思った。
「祥子さん……」
「直接、触ってもいいのよ」
祥子さんは、僕にそこを、直接触ってもらいたいみたいだ。僕だって、触りたくないわけじゃないけど、それよりも見てみたいんだ。
とりあえず、パンティの隙間から指を入れてみる。
ぐちゅっ……。
いやらしい音が聞こえたような気がした。
僕の指に触れたものは、ぐにゃぐにゃに柔らかくて、形なんかないみたいだった。
熱く濡れている中心に指を進めると、ふいに指先が吸い込まれるような感覚がした。
「あっ……」
びっくりした僕は、反射的に手を引っ込めてしまった。
「いやなの?」
祥子さんの傷ついたような声に僕はあわてる。
「そうじゃないんです。あの、お願いがあるんですけど」
「なあに?」
「見せてください!」
「えっ?」
「今、触ったところを、見たいんです。ダメですか?」
祥子さんは困った顔をして、しばらく考えていた。
「いいけど、薄暗くてよく見えないよ?」
「それでも、いいんです」
僕には、考えてることがあるんだ。
ふわっとしたスカートを頭から被った僕は、ズボンのポケットから家の鍵を取り出した。キーホルダーに小さなライトがついていることを思い出したからだ。
米粒くらいに小さなボタンを押すと、ほんのりとライトが点灯した。これで、よし!
「どうしたの?」
「大丈夫ですから、じっとしててください」
なんだか変な会話を交わしながら、僕は小さな灯りを、祥子さんの股間に向けた。
ジャマなパンティを引き下ろして、片足を抜くと、祥子さんが股を大きく開く。
僕が、キーホルダーのライトを向けた場所に、ぼうっと女のアソコが浮かび上がってきた。
オレンジ色っぽいライトに照らされて、てらてらと光っているアソコをじっくり観察する。
こうなると僕は、この人が祥子さんという女性だってことも、和之兄さんの奥さんだということも、忘れてしまう。ただ僕の目の前に、女のアソコがある。それだけになってしまうんだ。
男って、こういうものなんだと、それはしかたのないことなんだと、思った。
指で、あちこち引っ張ってみたり、押したりこすったりしながら、じっとみつめる。
ぬめぬめした透明な液体が溢れてきて、僕の指に絡みつく。ぬめぬめのついたままの指で、アソコをいじり回す。
「ああ……っ……」
「祥子さん、どうしたの?」
「気持ちいいっ……今の……もっと、やって」
「これかなあ」
人差し指の腹を強く押しつけて、グリグリ回すと祥子さんが大きな声を出す。
「ああぁっ!」
突然、祥子さんはスカートをたくし上げて自分の指でソコに触れた。
「ここよ」
その場所は、僕の指が押さえているすぐ上だった。
「ここが、クリトリスなの、わかる?」
「うん」
ゴクンと唾を呑み込んだ音が祥子さんにも聞こえてしまっただろうか。
祥子さんの指が、クリトリスの上にかぶさっている皮をめくると、生々しい小さな肉の塊が現われる。
オレンジ色のほの暗い灯りに照らされているせいで、薄茶色の変な色をしてるけど、もっと明るいところで見たら、綺麗なピンク色なのかもしれない。
僕が頭を突っ込んでいるスカートの中は、初めて嗅ぐ女の肢体の匂いが充満している。
その匂いが、僕の脳を溶かそうとしている。
人間が動物だってことは小学生のときから知ってたけど、そのことを実感するのは初めてだった。
「優しく、触ってね」
「はい、祥子さん」
人差し指の先で、初めてクリトリスに触る。
女というのは、男とはまったく別の生き物なんだと、僕は思った。
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