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広美の思惑1-5
5.奥さんと…
寝つきの悪い俊一は、同じベッドで眠るのが苦手だ。
眠れなくなると、本当になかなか眠れない。
何度も寝返りを打ったり、起きて本を読んだり、テレビを見たり…。
横には誰もいないほうが、気兼ねしなくてすむ。
ただ、今日は、眠れない心配はしなくて済みそうだ。
さすがに二回も出すと、睡魔はすぐそこまでやってきている。
俊一は、静子の柔らかい乳房に手を置いたまま眠ってしまった。
夢を見ているんだと思った。
朝、ちんぽを舐めて起こしてくれたらいいなぁと俊一はよく妄想していた。
静子ならそんなこともしてくれるかもしれない。
確か、眠る前にそんなことを考えていたような気がする。
だからなんだろう。
静子が、舐めてくれている。
夢でいい。
いい夢だ。
このまま、目覚めたくない。
ボーっとした頭で、そんなことを考えていたが、
「起こしちゃった?」
静子の声は、ちゃんと耳から聞こえた。
夢ではなかった。
静子が、自分のものを口に含んでいる。
「ありがとう。起こしてくれたんだね」
「ううん。先に起きてたの。だから、ちょっと弄ってみたくなって…」
「いい気持ちだ。静子は本当にいい女だね」
「何言ってんの。朝から変よ」
「かもしれない。こんな朝は生まれて初めてだ」
「そう。気にってくれた?」
「ああ。最高」
「上に乗っていい?」
「もちろん」
静子が、俊一にまたがり、ゆっくりと腰を下ろす。
セックスで眠ってセックスで起きる
静子とずっといっしょにいたいと俊一は本気で思った。
「あっ…あっ…あっ…」
リズムよく、静子が上下し始める。
静子が、腰を沈めると俊一は、腰を使って静子を跳ね上げる。
また、静子が落ちてくるのを腰を引いて受け止めて、再び跳ね上げる。
深く沈むたびに、静子は声をあげた。
上にいる静子をいかせたい。
俊一は、静子のお尻を両手でつかみ、斜め前に突きはじめる。
静子が、俊一の肩に手をやり身体を支えたが、俊一に激しく突き上げられ、身体を支えられなくなって俊一に抱きついてきた。
「あああ・・・あああぁぁぁぁ」
俊一は、静子の口を自分の口で塞ぐ。
開いた俊一の口の中に、ためらいがちに静子の舌が少しだけ入って来る。
「あああああ」
静子はまた、声をあげ、俊一の口か離れるが、再び戻ってきた。
(まずい。いきそうだ)
俊一はあせった。
おそらく静子ももうすぐなんだろうが、それまで自分がもつかどうか
「いきそうだ」
「「いいわ。いって…」
「静子は、わたしも…いく、いくわ、もっと、もっと…」
いかせたいが…
「だいじょうぶ。中に、中でいいの、中に出して」
(いいのか?中で)
静子は、上からぎゅっと俊一に抱きついて、俊一は身動きがとれない。
強引に放せば、動けるが、本人が中でいいと言っているのだ。
「いいのか?中で」
「いいの。わたしはだいじょうぶなの」
よくはわからないが、確認している暇もない。
「うう。出すぞ。…いく」
ぎりぎりのぎりぎりまで我慢して、さらにまだ我慢しながら放出した。
放出しながらも、俊一はまだ動いた。
静子も固まったまま動かない。
静子の荒い息遣いが耳元でする。
(こんなセックス…初めてだ)
「コーヒーでも入れるわね」
静子は、裸のままキッチンに向った。
裸のままだ。
(こんないい女と別居している男の気が知れない)
心のそこから俊一はそう思った。
「そっち、テーブルが無いから、こっちに置くけど、いい?」
俊一も起きてテーブルに向かった。
裸のままだ。
「おはよ」
静子が声をかける。
かわいい。
「おはよ」
「どうする?朝、何か食べる?時間ある?」
「時間はあるけど、コーヒーでいいよ」
「帰らなくてもいいの?」
「朝帰りも昼帰りも同じだ」
「そうね」
「ねぇ、静子」
俊一もとっくに呼び捨てになっている。
「なぁに?」
「中でよかったの?」
「ええ。わたし、避妊の手術したの。だから妊娠はしないの」
静子は、さらっとそう言った。
俊一は、どう答えていいのかわからない。
男にとっては、こんなに好都合なことはないが、妊娠しないということは、子供を産まないということだ。
“そりゃ、よかった”と喜ぶわけにもいかない。
「あのさぁ、俺が今まで付き合った女の中で、静子が最高」
「なによ。急に…」
「いや。どうして、別居なんだ?俺なら、一日中べったりいっしょにいたいけどなぁ」
「えっ、まぁ、別居なんだけど、別に会わないわけじゃいのよ」
「どういうこと?」
「主人とも会って、セックスしてるのよ。わたし」
「はぁ?」
「あのね。うちの主人変わってて、わたしを他の男とさせたがるの」
静子の言葉に俊一は、少し不安になって、思わず、床に落ちていたバスローブを肩にはおった。
「3Pとか4Pとかって、ときどきスワッピングとか」
「ふーん」
相槌は打つが、想像もできない世界の話題だ。
「でね。相手は主人が選んで来てたんだけど、わたしも自分で気に入った男を連れて来いって」
「それで俺?」
「ううん。俊一がいやならいいのよ。わたしは、大勢でなくてもいいの」
いきなり言われても、すぐには返答できない。
他の男と一人の女を同時に犯すのは、ビデオなんかではおなじみだ。
確かに、見てる分には興奮するが…
「それより、俊一の奥さんは、どんな人?」
静子は話題を変えた。
「うちの?…普通の奥さん」
「かわいい?」
「かわいいのはかわいいけどね」
「不満なの?」
「ああ、まぁ…。最近、セックスレスなんだ」
「してくれないの?」
「ああ」
「どうして?それこそ、変。俊一、よかったよ」
「ありがと」
「わたしにしたように、がんばってるんでしょ」
「ああ。まぁ、そのつもりなんだけど…」
「そうかぁ。でも、奥さんが嫌がってくれたから、俊一とできたわけだし、感謝しなきゃダメか?」
「だな。俺も3P好きのご主人に感謝しないとな」
「あはっ」
「あっいけない。忘れてた」
「どうしたの?」
「わたし、毎週、料理教室に通ってるの。今日なのよ。ごめんなさい」
「料理教室?うちのやつも行ってる」
「どこの?」
「どこだっけ?なんとかっていう人の料理教室。○○駅の西口とかって…」
「えっ?奥さん、なんて名前?」
「広美」
「ヒロミ?もしかして、わたしと同じくらいの身長で、ちょっと痩せてる?」
「まぁ、たぶん、そんな感じ」
「わたし、奥さん知ってるかも」
「そう?」
具体的に何かがまずいわけではないが、俊一は、ちょっと引いた。
「ねぇ」
「ん?」
「奥さんと友達になってもいい?あなたのことは絶対に言わないから」
「いいけど、どうして?」
「もしかして、あなたへの不満とか訊けたら、あなたに教えてあげられるでしょ。それに…」
「それに何?」
「わたし、広美さん、かわいくていいなって思ってたの」
「どういうこと?」
「広美さんとエッチしてもいい?」
とんでもないことを言い出した。
「エッチって?女同士で?レズってこと?」
「うん。わたし、女の子も好きなの。変?」
(とっくにいっぱい変だ…だけど、そこがいい)
「ううん。もし、静子と広美がいい関係になったら、そこに俺が加わってもいいか?」
「いいわよ。もちろん」
「そういう3Pなら、即OKだ」
「そう。じゃぁ、決まりね」
静子が立ち上がった。
着替えるのだろう。また、寝室に戻る。
静子の裸の後姿に、俊一はもう一回できそうな気がした。
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