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シークレット/日向の秘密2-4
(どうしよう)
日向は、駅のトイレに入ったきり、出られないでいた。
“パンティーを穿かずに、サスペンダータイプのパンストだけ”という指示だったが、まだ、迷っていた。パンティーを脱いで、股間の大きくあいたパンストを穿くか、脱がずにそのまま穿くか・・・
日向の携帯が振動した。
メールだ。内容も想像がついた。
コメントは、おはようのひと言だけ、差出人は、known。そして、おしっこ画像。
日向は、パンティーを脱いで、じかにサスペンダータイプのパンストを穿いた。両サイドと股間が大きくあいている。日向のお尻は、むっちりしてボリュームがあり、開いた部分から、むちっとお尻がこぼれだしているが、日向には、それは見えない。
もう、ためらっている時間はなかった。急がないと電車が来てしまう。
日向は、トイレを出ると、ホームへ急いだが、階段を駆け上がることはできない。短いタイトスカートは、後ろのスリットがかなり深い。大股で歩くだけでも、お尻が見えてしまいそうだ。階段ではなおさらだった。
ホームには、電車を待つ乗客の列が出来ていたが、それほど多くはない。そこに日向は並んだ。
(この中にいるかもしれない・・・・)
並んだ列の乗客を、それとなく観察したが、誰も一様に、同じような表情で、どこを見ているのか分からない少し下向きの視線で立っている。
アナウンスとともに、電車が入ってきた。
指示されたとおり、反対側の扉まで、真っ直ぐ進み、扉に向って立った。
扉には、すでに人が立っていたが、人一人入れる空間が開いた。日向は、背中を押されながら、その空間に収まった。この電車は準急で、後から来る各駅停車を待ってしばらくここに停車する。
各駅停車が入ってくると、どっと、乗り換えの乗客が押し寄せ、身動きが出来なくなる。今日もそうだった。
ブザーが鳴り響き、日向の乗った電車が動き出した。
さっそく、手が伸びてきた。男の手は、大胆に日向のスリットの部分を広げ、お尻の割れ目に沿って指を前後にこすり付けてきた。
(来た・・・・)
日向は、足をぴったり閉じ、じっと耐えた。
男は、強引に閉じた太腿の間に指をこじ入れてくる。電車が揺れ、ほんの少し、日向が足を開いた瞬間に、男の指が、さっと侵入した。
(あっ・・・だめ)
侵入した指を、日向はしっかりと太ももではさんで動かないようにしたが、一旦入ってしまった指の動きを止めるのは簡単ではない。男の指は、徐々に日向の襞をかきわけ、中に入ってくる。
電車が揺れて、日向がバランスを崩すたびに、男の指は、中に中にと入ってくる。もはや、止めようがなかった。
男は、中指と薬指の2本を日向の中に侵入させ、人差し指の先で、花芯をつついた。
(痛ッ・・・・)
強引に指を挿入された痛みで、日向は、思わず、足を開いてしまった。
観念したわけではないが、無意識に痛くない方法を選んでしまっていた。
日向の横に立っている男が、急に日向の肩に手をかけた。
(えっ・・・・なんなの?)
大きな男で、横とはいえ、斜め後ろにいて顔は見えない。この男が、横を向いて場所を空けたので、日向は、扉に向って立てたのだ。男は、日向の左側に立ち、右手で日向の肩を抱き自分に抱き寄せ、左手で、日向の乳房を揉んだ。後ろに気を取られていた日向は、驚いた。
(ひとりじゃないの・・・・2人?)
後ろから伸ばされた手は、日向のお尻をほぼ半分、露出させ、日向のかかとが上がって爪先立ちになるほど、ぐいぐい日向を持ち上げてくる。横の男は、セーターの裾から手をいれ、キャミソール越しに日向の乳房を揉みしだいた。
(ああ・・・・ああ・・・やめて・・・・やめて・・・やめて・・あああ・・・・)
日向は、ぎゅっと唇をかみ締めて、耐えた。
ようやく、停車駅に電車が入った。
男たちの手は、さっとひっ込められ、扉が開くと同時に、日向は、押し出されるようにホームに出た。人の波に押されながら歩き、周りを見たが、背の高い男は見当たらなかった。
駅を出た日向のバッグの中で携帯が、また、振動した。
シークレット/日向の秘密2-5
“今日一日、そのままの格好でいてください・・・見てますからね”
(見てますって・・・・・・・)
本当に見られているかもしれない。そんな気持ちになっていた。
会社に着いて、ロッカーで、制服のブレザーだけを着た。男に渡されたこのタイトスカートは、会社の制服とほぼ同じものだ。気味が悪かった。
(2人なんだろうか?・・・お尻を触ってた人は、間違いないとして、横の男は、仲間?・・・それともたまたまの痴漢?)
「杉村君、昨日の資料持ってきて」
所長に呼ばれた。
「はい」
日向は、立ち上がって、キャビネットから資料を取り出そうとした。
キャビネットの引き出しは、下から2番目、日向は、いつものようにお尻を突き出すように腰をかがめて引き出しをあける。
(いけない)
慌てて、膝を曲げ、後ろを振り返った。皆、仕事をしていて、日向のほうを向いている人はいなかった。
(よかった・・・気をつけないと・・・)
「所長、資料です」
客の男性と商談中の所長に日向は、資料を手渡した。
「ああ、ありがとう」
資料を渡して下がろうとする日向を所長が呼び止めた。
「杉村君、こちら立石さんとおっしゃるんだが、ここの部屋をご覧になりたいそうだ。営業がみんな出てるから、君、案内してもらえるか?」
「は、はい」
「じゃぁ、車を回してきて」
日向も、お客を案内することはよくある。別に問題ないことのはずだった。いつもなら・・・。
日向が、営業所前に車を回してくると、所長と立石が外で待っていた。
「どうぞ」
所長は、助手席のドアを開けた。営業車は、1300ccの小型車だ。後部座席では窮屈なので、たいてい助手席に乗ってもらう。
「お願いするよ」
立石は助手席に座ると、そう言って、座席をいっぱいまで後ろに下げ、シートを少し後ろに倒した。
立石は、40歳くらい、がっしりした体格で、サングラスをかけ、髪は短く、かなり背が高かった。
「ちょっと、急いでいるもので、所長さんに無理を言ったんだ。申し訳ないね」
見かけとは違って、やわらかな口調で、立石は日向に話しかけた。
「いえ、無理なんて、とんでもないです」
優しそうな声に、日向は少しほっとした。
かなり短い日向のスカートは、座ると、太ももの付け根まで露出する。
立石と話しながらも、日向は立石の視線が気になった。座席を後ろに下げているので、ちらっと横を見たくらいでは、日向から立石の顔は、見えない。
(見てるだろうなぁ・・・きっと・・・なんて思ってるだろう)
普段なら、お客を運んでもなんともないのだが、今日は、個室の中に閉じ込められたような圧迫感で胸がつぶれそうだった。
「こちらです」
このマンションに、45㎡のワンルームマンションが並んで2部屋売りに出ている。立石は2部屋とも購入する予定だと、日向は、所長に耳打ちされていた。
エレベーターホールに向う途中に階段があった。
「2階だよね、階段にしよう」
「は・・はい」
日向は、当然、立石の前を歩いている。階段は、極力避けたかったが、そうもいかない。
(立石さんは、背が高いし・・・だいじょうぶ。見えないわ、きっと・・・)
日向は、そう言い聞かせて、なるべく、小さな歩幅で、身体を上下に揺らさないように、階段を上がった。数段後ろから、立石の足音が聞こえた。
207号室と8号室、日向は、手前の207号室の鍵を開け、立石を中に案内した。
ドアを開けてすぐ右手がバスルーム、真っ直ぐ進むと、対面式のキッチンになっている。日向は、玄関を上がってすぐのバスルームを見せた。
「こちらがバスルーム、洗面台と、奥が・・・トイレです」
「ほう、広いね」
「ええ、そこそこの床面積があるので、バスも広くしてあります。けっこう好評なんですけど・・・」
「そうだね。いい感じだ」
そう言うと、立石は少し間をおいて、
「ところで・・・ねぇ、君」
「なんでしょう?」
「それって、趣味なの?」
「はぁ?」
「短いスカートから、生のお尻が見え隠れしてるんだが・・・もしかして、それは趣味か?」
日向の心臓の鼓動がいっきに早まった。
(ああ、どうしよう。見えてたんだ・・・・)
「いえ。そういうわけでは・・・・」
「そういうわけでは・・・・って、じゃぁ、どんなわけ?まさか会社の方針?」
「そんな・・・」
日向は、言葉を続けることが出来なかった。
(確かに趣味だけど・・・ああ、どうしよう・・・・なんて言おう・・・)
日向は、うつむいたまま固まった。
「ふーん・・・・いつもそんな格好でいるの?ちょっと見せてもらっていいかな・・・」
「えっ?」
まさか、そんなことを言われるとは、全くの予想外だった日向が驚いた顔をすると、それが意外だったのか、今度は、立石のほうが不思議な顔をした。
「見せたいんじゃないの?・・・普通、そんなストッキングで、しかもノーパンで・・・・」
(違う・・・でも・・・だからなんだって言えばいいの・・・困ったわ・・・・)
「おいおい、からかって遊んでるのか」
答えようがなく、また固まってしまった日向に立石がちょっと声を荒げた。
シークレット/日向の秘密2-6
「いえ、そんな・・・からかってなんか・・・」
日向は、どう言っていいのかわからず、語尾を飲んだ。
「俺の知り合いにもね、見られるのが好きだっていう女がいてね・・・」
立石は、うつむいて黙っている日向を見ながら、ひとり話を続けた。
「事務所で、かがんだときに、見えたんだよ」
立石の言葉が、少し乱暴になっていた。
「資料を、引き出しから出したときだよ。お尻が丸見えだった」
(ああ、気づかなかった。あのとき・・・・見られたんだ)
立石が、近寄ってくるが、日向は、どうしようもなくただじっと立っていた。
とうとう目の前に迫った立石が両手を伸ばしてきた。日向は、反射的に肩をすくめたが、立石はその両肩に手を置くと、くるっと日向の身体を回し、日向を対面式キッチンの台の方に向かせた。
「そこに手をつきな」
有無を言わせぬ勢いで立石は日向に命じた。
日向は、少し前屈みになって、台に手をのせる。
「もっとだ」
立石に背中を押されて、日向は、台に顎が乗るくらいまで前屈みになった。
立石は、突き出された日向のお尻を覗き込んだ。
「きれいなお尻じゃないか。見せたくなるのもわかるよ。もう少し足を開こうか」
そう言って、立石は日向の太股の内側に両手をいれ足を広げた。
「や・・・めてください」
日向は、消え入りそうな小さな声で抗議したが、立石はそれを聞く気はなかった。
お尻に、かすかだが立石の息がかかった。
「もう・・・いいですか?」
「いいわけないだろ。まだ、これからだよ」
立石は、日向のタイトスカートを、捲り上げた。タイトスカートはいったん捲り上げられると、自然に落ちたりはしない。日向のお尻は、完全に露出した。
「いや・・・やめて・・・」
身体を起し、振り返った日向の口を立石が押さえた。
「おい、こんな格好で挑発したのはお前のほうだぞ。所長を呼ぼうか?ここに・・・俺は、ここをやめて他の不動産屋に行ってもいいんだぞ」
(それは・・・・・こんな格好、所長に見られたら、その上注文がキャンセルにでもなったら・・・・)
日向には、返す言葉がなかった。立石に押されるまま、もとの体勢に戻るしかない。
「誰にも言わないでおく、心配するな」
立石は、勝ち誇ったようにそう言うと、日向の大きく開いた股間に手を当てた。日向は、反射的に足を閉じようとしたが、立石は、日向の足の間に自分の足を入れた。
「おい、おい・・・やっぱり、好きなんじゃないか・・・身体はうそをつかないねぇ」
日向の中に指を押し入れた立石が、その指で日向の内壁を掻きながら、ことさらにいやらしい口調で言った。
濡れているのは、日向も感じていた。だからこそ、よけいに見られたくなかったのだが、もはやどうすることもできなかった。
ぐちゅ・・・ぐちゅ
立石は、わざと大きな音を立てながら、指を掻きまわした。
「ううぅ・・・ぁうぅぅ・・・」
激しく指を動かされ、恐怖も伴って、日向は声を漏らした。
でたらめで、乱暴な指使いだったが、立石は、日向の恐怖心をあおるようにわざと乱暴にしただけで、ポイントははずしていなかった。
立石の指の動きが激しくなるに伴って、あたりにしぶきが飛び始めた。
「ああ・・・ああ・ああああああ・・・・・」
とうとう、日向が、声をあげた。
日向のあえぐ声を聞いて、立石の指はさらに激しく動いた。
「ああ・・・ダメ・・・だめ・・・でる・・・でるぅ・・・」
日向は、もともとたくさん溢れさせる。ひどいときは、おしっこよりも多いかと思うほどに溢れる。今が、そうだった。立っていられず、日向は、床に膝をついた。
溢れた透明な液体は、大半は、太股を伝って、ストッキングを濡らした。ぞくっとする太股の冷たさが溢れた量の多さを日向に実感させた。
「おぉおぅ・・・こりゃ、またすごいなぁ・・・・」
「す・・・すいません」
日向はあやまった。
「いいや。あやまることはない。なかなかのものだよ、君は・・・・ひさびさに興奮したよ」
しゃがみこんだ日向の目の前に、立石の大きくなったものがあった。
立石は、座り込んだ日向の両腕を持ち上げ、万歳の格好で、流しの台に押さえつけると、日向の口に自分のものを押し込んだ。
斜め上から下に向って、日向の喉の奥にまで突いてくる。
日向は、顔を左右に振って、何とか逃れようとしたが、立石は容赦ない。
うぐわぁ・・ぐうわぁ・・・・ぐうぇ・・・・
むせる日向に、かまうことなく、立石は、日向の口に放出した。
「床を拭いといてもらおうか?」
日向にじゅうぶんに後始末させたものを、ズボンの中に納めながら、立石は日向に言った。
日向が、立ち上がって、スカートを下ろそうとすると
「そのままで、拭いてもらおうか」
立石は、そう日向に命じた。
日向は、腰までまくれあがったタイトスカートをそのままにして、トイレからトイレットペーパーを持ち出し、自分のもので床に出来たいくつかのしみを拭こうとしゃがんだ。
「膝をついて四つんばいで・・・」
立石が、日向の後ろでしゃがんで命じる。
日向は、四つんばいでお尻を突き出し、床を拭いた。
「これから、あんたを使わせてもらうよ。担当はあんただ。杉村くんだったね」
立石の声が、日向の耳に絶望的に響いた。
シークレット/日向の秘密3-1
1. 罰です
日向は、事務所の前で立石を下ろすと、車を駐車場に回し、通りの向かいのコンビニでパンストを買って、そこのトイレで履き替えた。相当濡らしてしまい、気持ちが悪かったのもそうだが、車の中で、その匂いに気づいたのだ。
日向が、事務所に戻ったときには、もう立石の姿は無かった。
「ごくろうさん。杉村君、立石さんにけっこう気に入られたみたいだね。次から、営業には、君をよこしてくれって・・・・」
「はぁ・・・そうですか。それは嬉しいですけど、でも、担当が違いますし・・・・」
「いいんだよ。そんなことは、お客さんあっての営業だからね。今度から君に行ってもらうよ」
「・・・・わかりました」
席に戻ると、同僚の野々村美沙が声をかけた。
「お気の毒様・・・これで、また営業職に近づいたわね」
日向も美沙もいわゆる営業事務ではあるが、ときどき営業に借り出される。その回数は、美沙のほうがはるかに多かった。
「あら、ストッキング・・・伝線でもしたの?」
「えっ・・・ええ、まぁ」
前のものとは色が違ってる。コンビニには、同じ色のものがなかったので、しょうがないのだが、同性の美沙に、目ざとくそれを指摘され、日向は、曖昧な返事をした。
美沙は、しばらく日向の返答を期待していたようだが、日向が、それ以上、話さないのでそのまま仕事に戻った。
普通のパンストを穿いたとはいえ、ノーパンに直穿きであり、しかも、スカートは短かく、お尻のスリットが深いことに変わりはない。
立石の担当になったことで、日向の気分は、あいかわらず最低だった。
終業の時間が近づくと、また、男からメールが来るんじゃないかと不安が募る。
日向は、定時に仕事を終えると、急いで駅に向った。とにかく、早く帰ってしまおうと思ったのだが、駅につくと、まるで、どこかで見ているかのように、メールが入った。
“帰る前に、駅ビルの中のコーヒーショップで休憩してください”
(だめか・・・・)
日向は、大きく溜息をついた。
(見てるんだ、きっと・・・ずっと、事務所からつけてきたのかもしれない)
日向は、そう思うとぞっとして、立ち止まって周りを見回したが、わかるはずもない。
駅ビルの中に、チェーン店のコーヒーショップがある。日向は、そこに向った。また、メールだ。
“通路側のカウンターに座ってください”
日向は、男の意図がわかった。この店は、壁はない。一面のガラスだ。外に面したカウンターに座ると、外から丸見えだった。予想通りのメールが来た。
“足を開いて”
冗談じゃない、外はひっきりなしに人が通っている。立ち止まって、人を待っている人も少なくない。しかも、日向が毎日、利用している駅だ。できるはずがない。
メッセージの無い、画像だけのメールが、送られてきた。それでも、日向が、足を閉じたままでいると、今度は、メールアドレスを書いて送ってきた。
(うそ!・・・・・・・・)
そのアドレスは、日向の営業所で、お客様のご意見を聞くために用意しているものだった。
(だめだ、ここに送られたら・・・・・ああ)
日向は、背筋をピンと伸ばし、お尻を後ろに引いて、足を少し開いた。
同時に目を皿のようにして、外の様子を伺った。
(誰も・・・・気づいてない・・・だいじょうぶ・・・)
日向の視界の中では、日向のほうを見ている人はいなかった。また、メールが来た。
“パンストを履き替えたようですね”
(うそ!・・見えてるの?・・・・どこから・・・・)
“罰です、トイレにいってパンストを脱いでください”
(そんなぁ・・・)
仕方なく、日向は、トイレに行って、パンストを脱いだ。
トイレから出てきた日向に何人かの視線が集まった。短いスカートに、生足だ。肉付きのいい太ももがなまめかしかった。
(やだ・・・・見られてる・・・・)
視線を感じた瞬間、日向は、どくっと溢れだしたような気がした。
(いけない・・・・・)
日向は、無理して視線を無視した。そうしないと、溢れ出してしまいそうだった。
日向が席に戻ると、すぐにメールが入った。
“10秒間、おまんこに指を入れてください”
(冗談!そんなぁ・・・・無理よ・・・ああ、なんてことを・・・・)
日向の額に汗が滲んだ。こんなところでできるはずがない。
(どうしよう・・・・どうしよう・・・・)
日向が、躊躇していると、またメールが来た。
“20秒にします。早くしないと、どんどん増やします”
日向は、左右を見た。右側の後ろに座っている男性がちらちらと日向を見ていたが、後ろからは見えないはずだ。日向は、決心した。店の中にあるカウンターテーブルでなら、以前にしたことがあった。テーブルに身体をくっつけて、手をテーブルの下にいれ、スカートの中央を押さえるようにして、股間に指を入れた。
ほんの少し、入れただけで、指は動かさない。
1秒・・・・2秒・・・・3秒・・・・
遅い、テーブルの上に置いた時計の数字がなかなか変らない。もう心臓が張り裂けそうだった。
7秒・・・・8秒・・・・9秒・・・・
無理だった。左側に座っている女子高生のグループの一人と目があった。その子が、隣の子に話しかけようとしている。
(もう無理!)
日向は、立ち上がってすぐに店を出た。背中で、女子高生の甲高い声がしていた。なんと言っていたのか、聞き取れなかったが、聞き取る気もなかった。
日向は、駆け出すように店を出て、そのまま、駅のホームに向った。
帰りの電車の中で、日向は、携帯の電源を切った。
普段は、しないが、電車の中で電源を切るのは、ルールだ。その言い訳を盾にするつもりだった。
駅について、帰る途中、携帯の電源を入れると、立て続けにメールが飛び込んできた。
“20秒と言ったはずです”
“重大な敵対行為ですね”
“罰を受けてもらいます”
“帰ったら、すぐに携帯を充電しといてください”
日向は、帰るなり、バスルームに向い、長い時間シャワーを浴び続けた。
充電中の携帯にまた、メールが入った
シークレット/日向の秘密3-2
“その先に、案内板があるでしょう。そこに行ってください”
男の指示は、携帯にハンズフリーセットをつけて、プリーツのラップミニで駅まで出て来いというものだった。もちろん、ノーパンでと念を押された。
日向は、指定された格好にロングジャケットを着て、駅に向った。
knownと名乗る人物の見当がつかない。
いったい何人なのか?電車の中の背の高い男も仲間なのか?そう言えば、立石だって背は高かった。
(私のブログを知っている人。私の仕事も知っている・・・・)
日向に徹の顔が浮かんだ。
(まさか、なんのために、徹なら、こんなことしなくたって・・・・。第一、わたしは普段からストッキングは、サスペンダーで吊っているし、それは徹の言い出したことだわ。あんなストッキング必要ない・・・)
何者なのかがわかるまでは、従うしかなかった。
途中で、電話が入った。初めて聞くknownの声、やはり、聞き覚えはない。
案内板の前に着いた。ここは、駅前の待ち合わせ場所になっていて、2人ほど男が立っていた。
“着きました”
ずっと、携帯は通話のままだ。日向は、着いたことを相手に告げた。
“案内板の端、ビルとの間に立ってください”
案内板と隣のビルとの間には30cmくらいの隙間がある。日向は、そこに立った。
“もっと、後ろに下がって”
(見てるんだわ・・・どこで?)
日向は、言われたように、案内板とビルとの間の空間に蓋をするように立ちながら、周囲に気を配った。
“じっとしててくださいね”
(えっ・・・)
日向のスカートが、まくられた。男は、どうやって入ったのか、案内板の後ろにいた。驚いて少し前に踏み出した日向に、
“動くなと言ったでしょ。さぁ、もとにもどって・・・”
抑揚のない声だ。日向は、もう一度、後ずさって、もとの位置に立った。
“1ヶ月くらい前に、その先のマンションの工事現場のフェンスに、こうやってスカートの後ろをまくって、お尻をくっつけて立ってたでしょう”
(1ヶ月前・・・・そう。したわ。確かに・・・・・でも、そんなことまで・・・知ってるの?・・・・)
“誰ですか?・・・そこにいたんですか?”
“私に質問をしてはいけません。訊くのはわたしです。スカートの前後を逆にしてください”
男の意図は、明らかだったが、従わないわけにも行かない。日向は、周りに気づかれないように、素早く、スカートをくるっと回した。
男に渡されたラップのミニスカートは、合わせ部分があまりなく、前後に足を広げれば腰近くまで露出するものだったが、それが持ち上げられ、腰の部分にスカートの裾が入れられた。前からはわからないだろうが、後ろは、お尻が丸出しだった。
男の指が、日向の中にぐいっと差し込まれた。
日向は、思わず、腰をかがめたが、すぐに、もとの姿勢に戻した。目の前を、何人もの人が歩いている。4~5mはなれたところで人を待って同じように立っている人もいる。日向は、気づかれないように平静を装った。
“あのとき、こうしてほしかったんじゃないですか?”
男の指が、2本になった。
夜の7時半ごろ、駅前の通りは、多くの人が行き来している。何人もの人が日向の前を通り過ぎていく。
“やめてください”
小さな声で、日向は言ったが、無駄なことはわかっていた。
“あげくに、自分で指を入れてたでしょ”
(入れた。入れたわ・・・・)
男は、今度は親指を日向の中にいれ、中指と薬指の二本で、日向のクリトリスを刺激し始めた。
日向は、立っているのが辛くなって、ビルの壁にもたれかかった。
(そう・・・そうよ。あのとき、こうしたかったわ)
「イッ・・・・」
日向は、思わず、声を上げた。
男の指が後ろにスライドして、親指が、日向のお尻の穴に入ったのだ。徹と、お尻でもしたことはある。親指の少しくらいなら、入れられても、そうは痛くはないが、不意のことだったので、声を出してしまったのだ。
“痛いですか?・・・・でも、そんなに窮屈じゃないですよ。少し我慢してください”
男は、親指の先を一関節分だけ、日向のお尻にいれ、中指と薬指を前の方に差し入れた。親指を基点に二本の指で、日向の内壁をえぐるように掻いた。
(ああ・・あああ・・・・・ああ・・・・)
強烈な感触だった。内壁を激しくえぐられるのは、嫌いではない。日向は、歯を食いしばって、声を出さないように耐えた。
(こんなところで・・・・お尻を晒して・・・・誰だかわからない人に・・・・弄られてる・・・・みんな、見てる・・・わたしを・・・見てる?・・・気づいてる?)
「ふぅわっ・・・・」
日向は、自分の発した声に驚いて、必死に声をかみ殺した。
指よりも少し太いものが、差し込まれた。
“ばれないように耐えてくださいね”
ブーンとモーター音がした。小刻みな振動が子宮の奥壁を揺さぶった。器具は使ったことがない日向には、初めての感覚。ビルの壁にしがみついた。男は、日向の股間に蓋をするようになにかテープのようなものを貼り付け、日向の腰に挟んであったスカートの裾を元に戻し、ジャケットの下のシャツの背中に何かを貼り付けた。
“そうですね、5分間、そのままじっとしててください。そしたら、止めてあげます”
“だめ・・・・5分も・・・・もちません・・・・”
男の返事は、なかった。
さっきから、日向の近くで誰かを待っているようだった、男が、日向を見ている。
(だめ・・・気づかれる・・・・・はやく・・・・はやく止めて・・・・)
膝ががくがくと震え始めていた。もう、日向は顔も上げられない。
男が、近づいてくる。
「どうか、しましたか?」
男の声に驚いた日向は、顔を上げたが・・・・立っていられない。思わず、しゃがみこんだ。
「だいじょうぶですか?」
しゃがみこんだ日向に顔を近づけた男の耳にブーンというモーター音が聞こえた。