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ダブルホールズ3-3
3.舐めな
sweetdays
お尻をぎゅっとつかまれた。
されることは、ただひとつだ。
あり得ないことだった。
こんなことが、学校で起きるなんて、美希は想像もしたことがない。
しかし、その非現実的なことが今、自分の身に起きようとしている。
信じられないても現実だった。
(いや・・・・いや・・・・やめて・・・)
知らないどこかのおじさんではないのだ。
まちがいなく、この学校の生徒だ。
自分には誰だかわからないが、相手はきっとそれが美希だと知っているに違いないのだ。
それがどういうことなのか、美希には判断もできなかった。
悔しすぎた。惨め過ぎた。
「うううう・・・・」
こらえきれない心の痛みをこらえるために美希はうなった。
口をふさがれても、うなることはできる。
(・・・あっ・・・・・・・)
とうとう誰だかわからないものが美希の中に入ってきた。
「ううう・・・ううう・・・・」
「また、うなってるよ。こいつ・・・」
里美が美希の腕を抱えながら、あきれたように言う。
優美も露骨に不快な表情を浮かべた。
「黙んな・・」
美希は優美に頬をひねられひっぱられたが、おかげで口の中で舌を押さえつけていたショーツが少し緩んだ。
美希は、やっと少し動くようになった舌で、口に詰められていたショーツを外に押し出した。
「やめて・・・お願い」
「声出すと、向こうのやつらに誰だかばれちゃうよ」
麻子が、美希のあごをつかんだ。
美希は黙った。
どうせ、最初から知られているに違いないのだが、そうは思っても、やはり声は出せなくなった。
やめてと言ってやめてくれる相手でもない。
「まだ、出しちゃだめだよ」
優美が隣の部屋に声をかけた。
「ああ」
男の声。
作ったような低い声。
誰だか知られたくないのは男のほうなのかもしれない。
「麻子、こいつにフェラの仕方教えてやんな。このまえみたいじゃ・・・・」
麻子がうなずくと美希は、前に引きだされ、代わりに、今度は男のものが穴から突き出てくる。
「美希、舐めな」
美希は、里美に肩を持たれ、麻子に顔を持たれた。
どんどん男のものが近づいてきた。
ダブル ホールズ3-4
4.飲み込む
あやのエッチな毎日☆
「さぁ、口をあけて、舐めるんだよ」
麻子が、突き出された肉の棒に美希の口をちかづけるが、美希は口を開かない。
「早くしなよ」
優美が後ろからしゃがみこんだ美希の股間に靴のつま先をこじ入れる。
「あっ・・・」
美希の体が前に動き、顔に男のものがあたった。
舐めるしかなかった。
「手で持ち上げて、裏を舐めるんだ。下から上に」
麻子に言われたとおりに美希はそれを手で持ち上げて、舐めあげた。
2回、3回と舌を這わす。
「先を咥えて、下を舐める」
美希にもセックスの経験はあるが、フェラをしたことはない。
無理やり入れられた昨日と違って、今日は、自分から咥えなければならない。
美希が躊躇していると、今度は里美のつま先が脇に食い込んだ。
「早く、やれって」
美希は、それを口に入れた。
先端だけを口に含んで、下側を舐めた。
「いつまでちろちろやってんだよ」
里美が、美希の後頭部に手を当てて、ぐいと前に押す。
男のものが美希の頬の内側に当たる。
美希は、壁に手をあて、前に押されないように手で支えたが、里美の力は強い。
押されて男のものが咽に当たる。
「ぐうぇ・・・・」
一度、戻されてまた押される。
「上を向いて」
麻子が美希の顎を上げるのと里美が押すのとが同時だった。
男のものが咽に入った。
口で息が出来ない。鼻から吸うが、咽を通らない。
「はぁーっ」
美希は、戻された瞬間に必死で息を吸うが、また押される。
「ぐふぉえっ」
またむせた。
「もう無理」
男の声がした。今度は打って変わって声が高い。
「早っ」
優美があきれたような声を出す。
「口に力入れて」
麻子が、また美希のあごをつかんだ。
里美ももうぐいぐい押し付けない。
美希は、唇に力を入れ口を前後に動かす。
「もっと早く」
麻子が、頭を押す。
3度、4度・・・
(あっ・・・)
美希は慌てて顔をそむけようとしたが、麻子にしっかり顔を押さえられた。
むっとする匂いが口の中に充満した。
それは苦く、痛く、臭い。
男は、ようやく終わった。
吐き気がしたが、里美に口を押さえられた。
「飲み込むんだよ」
「ああ・ああああ・あああ・・・・・」
美希の頬に涙が溢れる。
ごく
美希ののどが音を立てた。
優美の携帯が鳴った。
「おい、田所が来るよ」
誰か見張りに立たせてあったのだろう。優美が大声を上げた。
田所は英語の教師だ。
里美は、すぐにベニア板で穴を隠し、その前に机を置いた。
壁の向こうでも足音があわただしい。
「早く来るんだよ」
美希は麻子に腕を引っ張られて立ち上がった。
床に落ちたショーツに目がいったがそれを拾うことはできなかった。
ドアを開けた優美たちの前を男子が駆けていった。
一瞬のことで顔もはっきりとは見えなかったが・・・・・美希には心当たりはあった。
声は、多少つくろったところでそう簡単にごまかせるものでもない。
“倉庫”の裏を回って、男達はさっさと見えなくなったが、美希は体育館のトイレに押し込められた。
「いいかい。15分、ここにいな。そしたら帰っていいよ」
優美たちは、そう言い残して先に出て行った。
美希は、何度も何度もうがいをして、顔を洗った。
目が真っ赤だ。
誰にも見られたくない。
おっくうだった。
すぐに出て行く気もない。
どのくらいそこにいたのだろう。
美希はようやく周りを確認しながらトイレから出た。
カバンは教室だったが、取りに行く気はない。
まっすぐ下駄箱へと向った。
誰にも会わなかった。
美希が下駄箱から靴を出し、穿き替えようとしたとき後ろで物音がした。
(誰?)
美希が振り返ると、今、美希が通ってきた廊下を男子生徒がひとり歩いてきていた。
美希は、慌てて下駄箱の陰に隠れて、急いで外に出た。
(西条君・・・・・)
西条拓人、美希とは同じクラスだ。
成績はトップクラスで運動能力も高い。
無口で、いつもひとりでいるが、ごく普通の生徒だ。
(西条君も・・・・まさか・・・・)
そんなはずはない。男は、美希よりも先に出て行った。
ただ、美希が通った通路には体育館と“倉庫”しかない。
(体育館よ・・・・きっと・・・・)
美希は強引にそう思った。
西条は、けっこう女生徒に人気があり、美希もそのひとりだった。
ダブル ホールズ4-1
第4章
1.よそに行くんだろ 人妻アンナの日記☆
男は、ビデオを見終えて、煙草に火をつけた。
「どうです?」
傍らにいた男が声をかける。
「これマジもんだろ。どうやって撮った?」
鼻から出した煙草の煙が男の髭にまとわりついた。
「さぁ・・・持込なんですよ。うちに出入りしてる女子高生が・・・」
「女子高生が?・・・・まさか、女子高生が撮って編集したってのか?」
決してプロのものではないが、女子高生が撮ったとなるとそれはそれで驚きだ。
「編集はどうだかわかりませんが、撮ったのはその子みたいですね。いつも3人組なんですけど、2人は映ってますが、もうひとり、そいつは声だけなんで、たぶんカメラ回してたんじゃないですかね」
「いや、カメラは一人じゃないだろ」
「壁の奥は、男が撮ったんでしょ」
男が撮ったと聞いて髭の男は納得したようだった。
「そうかい・・・・高校生かい・・・・」
男は、独り言のように呟くと、一息、深く煙草を吸って、ゆっくりはいた。
煙がまた、男の髭にまとわりついた。
「ひどいことをする」
おもむろに髭の男が口を開いた。
「まったく、近頃のガキは・・・・」
「お前だよ。お前が撮らしたんだろ?」
「まさか・・・そんなことしませんよ。あいつらが自分で撮って持ち込んできたんですよ」
「そうかい。・・・・・・まぁ、それはいいとして、どうして俺のところに・・・・」
「いえ、ちょっとまとまった金が必要になったんで・・・・」
ビデオを持ち込んだ男も煙草に火をつけた。
「このあいだ、中学生を車に連れ込んでやっててつかまったバカがいたらしいな。しかも、制服着せたままやってたって・・・・」
「へぇ・・・・そうですか?」
男がとぼける。
「まぁ、捕まるやつは論外だが、そういうやつにかぎって、捕まると、なんでもかんでもはいちまう。聞かれもしねぇことまでべらべらとな」
「そうですねぇ」
男の顔が険しくなった。
「安売りはものだけにしとかんといかん。金のないやつは守るもんがない。だから、無茶をする。そういう連中は、暗い部屋の中でひとりでこういうの見ながら、マスかいてりゃいいんだ。そんな野郎に生の女をあてがっちゃいけねぇよな。そうだろ?」
「ええ、まぁ・・・そうですねぇ」
男はせわしなく煙草をもみ消すと、すぐに次の煙草に火をつけた。
「これと、そっちの5本で30万だな。それから、こいつらの連絡先、置いていけ」
「連絡先も・・・・ですか?」
「よそに行くんだろ?」
男は相手の顔をじっと見た。
「・・・・・もう、いらねぇだろ」
念を押した。
「ええ、まぁ」
男は、封筒に入ったお金を数えると、出て行った。
「ふーっ・・・」
男は、溜息まじりに煙草の煙を吐き出し、ビデオを頭から再生した。
壁のあいた丸い穴にスカート越しの女性とのお尻。
そのスカートが捲り上げられて、生のお尻が晒される。
そこにタイトルが浮いてくる。
「ダブル ホールズ」
(穴の中から穴・・・・ってことか)
画面は、恐怖に引きつった美希の顔を映し出す。
男は、それにじっと見入った。
ダブル ホールズ4-2
2.何してんの? ちぇりの独り言日記
高架下に怪しげな店が並んでいる。
(ここ・・・・・?)
滅多に通らない通りだが、気がついたら美希はそこにいた。
この通りの奥は、ラブホ街。美希はそこから歩いてきた。
ふと一軒の店の前で美希の足が止まった。
小さなショーケースに飾られた銀色のバタフライナイフ。
ナイフの専門店なのだろう。小さな店の中にナイフがずらっと並んでいる。
奥でおじさんが、スポーツ新聞を広げていた。
「おじさん・・・・これ」
美希は、店に入るなり、魅入られたように、そのバタフライナイフを指差した。
「これかい?」
店のおじさんが美希の顔を覗き込む。
「えっ・・・・ええ」
美希は顔を伏せた。
「あんたが・・・これを?」
美希は小さくうなずいた。
「だめなの?」
美希は、未成年には売ってもらえないんだと思った。
「いいや。いいけど・・・待ってな」
おじさんは、ショーケースを開けて、バタフライナイフを取り出した。
「使い方は、わかるかい?」
「使い方?」
美希が不思議そうな顔をすると、おじさんがさっと、ナイフを柄の中にしまいこんだ。
(消えた・・・・)
それはあっという間のことで、美希には刃の部分が突然消えたように思えた。
「ここを持って。いや、両手で・・・・」
おじさんが柄の下のところを美希に持たせた。
「左右に広げる」
美希が柄を左右に広げると中からナイフが飛び出してきた。
「出し入れするとき、気をつけないと、怪我をする。いいかい?」
美希はうなずいた。
「これはよく切れるから、ほんとに注意してな・・・」
おじさんは何度も念を押す。
美希はただうなずいて聞いた。
「ナイフが好きかい?」
「わからない。ただ・・・なんかきれいだったから・・・・衝動買い」
「そうかい・・・・・この袋をあげるよ」
おじさんは、ナイフを皮の袋に入れてから、紙の袋に入た。
「これもサービスだ」
今度は、なにか小さい長方形の石のようなものを美希に見せた。
「切れなくなったら、これで刃のところを磨くんだ」
おじさんはにこにこしながら刃を研ぐ真似をして見せてくれた。
「ありがとう」
美希は店を出て・・・・また振り返った。
おじさんは、またスポーツ新聞を広げている。
(おじさん・・・・・・)
美希がもう一度店に入ろうとしたとき、急に声をかけられた。
「やぁ・・・」
(西条君・・・・)
美希は、慌てて紙の袋をポケットに突っ込んだ。
「何してんの?こんなとこで・・・・」
声をかけられて、美希は慌てた。
学校では、いつもひとりでほとんど誰とも話をしない拓人が、立ち止まって話しかけてくるとは思わなかった。
「え、ううん。ただ、通りかかっただけ・・・」
「ふーん。どっか行くとこ?」
「え?」
美希は、とっさに答えられなかった。
どこに行くわけではない。しいていえば、帰るところだ。
どこに行ってたか・・・・それは言えない
学校は夏休みに入ったが、相変わらず、優美達は美希を呼び出した。
「そこで待ってな。男が来るから」
そう言って、優美たちは少し離れたところで美希を見張っている。
これで3回目だ。
立っていると、男が来る。
・・・・・来た。
頭のはげたでぶった男だ。
・・・ぞっとした。
男には、美希の写真が送られているのだろう。
まっすぐ美希の横に並ぶと、決まってこう言う。
「さぁ、行こうか?」
男が、手を美希の肩にかける。
全身に鳥肌が立った。
逃げ出したかった・・・・気味が悪かった・・・・。
裸にされてじっと見られた。
体中を舐められた。
しゃぶれと強引に口に入れられた。
四つんばいされて、後ろからされた。
ずっと、目を閉じ、耳をふさいでいた。
何も見たくなかった。
何も聞きたくなかった。
ただ、じっと、いやがることも、声を上げることも、何もしなかった。
話しかけてきたが、いっさい答えなかった。
男は、最後に口に出した。
美希は、すぐにトイレに行って吐いた。
男のものだけではない、本当にもどした。
それはつい1時間前のことだ。
美希は、まともに拓人に顔が合わせられなかった。
ダブル ホールズ4-3
3.じゃぁな、美希 超☆恋する日々
「・・・・塾。テストがあるの」
ようやく美希は、答えた。
本来なら、その予定だったのだ。
「そう」
拓人が驚いたように美希の顔を覗き込んだ。
「俺も塾、テストなんだけど・・・いっしょかな?もしかして」
見れば、拓人は、それらしいバッグを提げている。
「○○予備校?」
「そう。・・・俺は、夏休みだけだけど・・・・」
拓人が笑った。
(笑ってる・・・・西条君が・・・・)
美希は、拓人が笑っているところを見るのは初めてかもしれなかった。
「いっしょに行く?」
「えっ・・・・・ええ」
美希は、塾の行く気はなかったのだが、自分から言ったことだ、行かないとも言えない。
「田沢・・・・ずっと塾行ってんの?」
拓人がこんなにしゃべるのが美希には意外だった。
(どうしてこんなに・・・・・)
美希は、拓人を疑っていないわけではない。
「中学からずっと・・・・」
「ふーん。面白いかい?」
「別に・・・・・」
美希はぽつんとそう言って、慌てて言葉を足した。
「西条君は、どうして塾に?」
「自習室が自由に使えるんだろ?」
「ええ」
「家でずっと冷房入れてると、肩身が狭い」
美希は思わず笑った。
肩身が狭いというような言葉を同級生の口から聞くとは思わなかった。
「おかしいか?」
「ううん。・・・・ごめんなさい」
「俺、あまり人と話さないから、ことばとか・・・おかしいかもしれない」
拓人は真面目な顔で言う。
美希は、今度は声に出して笑った。
「おい。いくらなんでも・・・笑いすぎだろ」
「ごめん。西条君、変なこと言うから・・・・」
「おいって・・・声でかいよ。変なこと言ったみたいだろ」
「ああ。ごめん・・・・」
美希は、小さな声で謝った。
塾は目の前で、周りに数人、塾の生徒らしい学生が歩いている。
「どこの教室?」
入り口を入って、拓人に訊いた。
「402って・・・」
「そう。わたしは、この奥なの」
「そう。じゃぁな、美希」
「じゃぁ・・・」
(美希って呼んだ。わたしを美希って・・・・)
美希は、振り返って階段に向かう拓人を見た。
(違うわ。やっぱり・・・・)
美希には、拓人が、あの日、壁の向こうにいたとは思えなかった。
(あんなとこ見られたんなら・・・・あんな普通に話しかけてこない・・・・たぶん)
そう思いたかった。