スポンサーサイト
新しい記事を書く事で広告が消せます。
りんの挑戦3-3
3.出直し
水谷は、立ち上がると、部屋の明かりを消し、窓のブラインドを上げた。
祐二の部屋の窓から明かりがこぼれているが、人影はない。
「実は、ここから、君を見てたんだよ」
水谷が、思い出したようにりんに話し出した。
祐二の部屋の明かりが消えた。
「美崎君・・・・もう一度脱いでくれるか?」
(えっ・・・・・)
「明かりをつけるわけにはいかないが、彼にはわかるだろう」
明かりの消えた祐二の部屋の窓に、人影があるような気がした。
(祐二さんが、こっちを見てる?女の子は?もう帰ったの?)
水谷の手が、りんの背中からシャツのボタンにかかった。
(どうしよう・・・・ああ、どうしよう・・・・)
ついさっきまで、祐二に見せつけたい気持ちでいっぱいだったが、はっきり、見られていると思うと、どうしていいかわからない。
ただ、そうして戸惑っているうちにも、りんは、シャツを脱がされ、スカートが床に落ちた。
「窓に手をついて・・・」
(ああ・・・いつも、祐二さんにされてることだわ)
りんは、窓に両手をつくと、お尻を後ろに突き出した。
水谷の手がりんのお尻を這うが、その動きは、もう激しくはない。
ゆっくり撫でるように・・・・太ももの内側に入る・・・・ゆっくり前後に・・・・ただ、前後に・・・・
(ああ・・・・あ・・・・)
水谷の指は、微妙な線の上を漂う。
りんは、今は、もうできる状態ではない。
それ以上強くされると、痛みを伴う。
痛みに変わる直前の快感。今味わえるのは、それだけ・・・・。
水谷の指は、そこまでで・・・それ以上には入ってこない。
「もういいか?」
そう言って、水谷はブラインドを降ろした。
すべてを見通した水谷の言葉。
水谷を挑発した自分が、恥かしかった。
「仕事の件だが、明日の午前中には、君のデスクを準備する。午後には担当のものを遣るから、こっちに移ってきてくれ」
「は・・・・はい」
りんには、ぴんとこなかったが、とりあえず担当の人が来ると聞いて、ほっとした。
(まぁ、その人に聞けばいいんだ)
「それでは、・・・制服はどうしましょう?」
りんは、結局着替えなかった制服を手に取った。
「ああ、その制服は、そうだな、そこに掛けておこう。明日、こっちに移ってから着替えてくれ」
水谷が、収納の扉を開けて、自分のスーツと一緒にりんの制服をかけた。
軽くおじぎをしてドアに向かうりんを水谷が呼び止めた。
「美崎君」
「はい」
りんは、振り返って、水谷の言葉を待った。
「今度は、ちゃんと店を通すよ。店の連絡先を教えておいてくれ」
りんは、自分の店の案内カードを水谷に渡した。
「水谷さん…今日のは、黙っててください」
水谷は、笑ったように見えた。
「今日は失礼なことをしました。今度、また、呼んでください?」
「そうか、じゃぁ、食事でもどうかな?」
「いえ、それもまた今度に・・・・」
「そうか・・・・わかった。そうさせてもらうよ」
「ありがとうございます」
今日の自分は、恥かしい限りだった。
(もう一度、出直してきますから・・・・)
ドアを閉めながら、りんは、心の中で呟いた。
次の日の午後、りんのところにさっそく担当者がやってきた。
「はじめまして、風間です」
声に聞き覚えがある。
いつもの電話の男だったが、会うのは初めてだ。
「美崎りんです」
30代半ばだろうか?
一見痩せた感じだが、スーツの肩の張りはパッドのせいではなさそうだ。
「じゃぁ、一緒に来てください」
りんは、風間について歩きながら、思い切って風間に訊いた。
「あのう・・・わたし、まだよく理解してないんですけど、何をするんでしょう?」
「そうですね。社長宛の電話の取次ぎは総務のほうでするので、メインは、社長のスケジュール管理でしょうけど…」
「スケジュール管理?」
「具体的には、社長に直接聞いてください」
「でも、わたし・・・派遣ですよ。いいんですか?そんな大事なこと」
「大事なことなのかどうかは、社長の判断ですから、なんとも言えないですね。それに、長期で来てるんでしょ?だったら正社員も派遣も関係ない。むしろ、しっかり契約ができるぶん、派遣のほうがいいかもしれないですね」
昨日来た社長室のプレートの場所が昨日の入り口から手前の部屋に移っていた。
中に入ると、奥に扉があり、その横にカウンターとデスク。
ハリウッド映画でよく目にする重役室の光景だ。
「ここが、あなたのデスクです。座って・・・」
風間は、りんを座らせた。
「あのぉ、社長は?」
「ああ、社長は急用で今日は終日外出です」
(いない?・・・・)
りんはがっかりする反面、少しほっとした。
「昨日、社長に会ったんでしょ」
「ええ・・・はい」
「ここは、もともと秘書室だったんですが、前の秘書が辞めてから、しばらく社長が秘書を置かなかったもので、直接奥の社長室に入れるドアを作って、ここは、社長の資料室になってたんですよ」
「そうなんですか・・・もともとこうなってたんですね。突然、変わっていたのでびっくりしました」
「でしょ。じゃぁ、ちょっと仕事の説明をします」
そう言って、風間はパソコンを立ち上げた。
「操作には、まずIDが必要です。実際は、今のあなたのIDと名前を入力してもらうんですが、今は、わたしのを使います」
風間は自分のIDと名前を入力して、操作を続けた。
「ここからは、別のIDが必要です。これは見られると具合が悪いので、すいません。ちょっとよそを向いててくださいますか?」
りんは視線をそらした。
デスクには電話が一台。携帯も1台置かれている。
「いいですよ」
風間の声で、りんが画面に目をやると、そこに今日の社長のスケジュールが表示されていた。
「後から入力したIDは、直接サーバーと接続するIDで、それでサーバー内のデータを見ることも書き換えることも出来ます。どこまでのデータを扱えるかは、IDの設定で決まりますから、IDの設定は、社長がいるときに社長の立会いでやって下さい」
なにかものものしい感じで、りんは少し緊張した。
風間に操作の仕方を教わったが、スケジュール管理のシステムは、ごくごく平凡なもので、操作に問題はなかった。
「最高ランクのIDだとサーバーを介して、社内のすべてのパソコンのファイルを見ることも出来ます。もちろん社長のパソコンもです。・・・・わたしは無理ですけど・・・・どうですか?使えます?」
「ええ、たぶん」
「そうですか。じゃぁ、ちょっと休憩しますか?コーヒー飲みます?」
「ええ、・・・・ああ、わたしが入れます」
りんは慌てて立ち上がった。
「そうですか?その奥が給湯室です」
タイトミニは、椅子に座ると、どうしてもずり上がる。
少しずりあがったタイトミニの後ろの深いスリットから、わずかにりんの生のお尻がのぞいたが、妙な緊張感でりんはそれに気づかない。
給湯室に向かうりんの後姿を、風間の目が追った。
りんの挑戦3-4
4.防犯カメラ
「はい・・・どうぞ」
りんは、風間のコーヒーをカウンターに置いた。
「どうも・・・」
風間は、コーヒーを手に取ると
「りんさん。煙草吸ってもいいですか?」
「いいですよ。気にはなりませんから・・・」
「そうですか・・・すいません。ヘビースモーカーなもんで・・・」
りんはふと、7階から祐二の部屋を覗いていた男のことを思い浮かべた。
風間は、煙草に火をつけると、せわしげにふかし、さっともみ消した。
「りんさん…向かいのマンションにいましたよね」
思いがけない言葉にりんは、風間の顔を見た。
「もしかして、見てました?」
「はい、見てました」
「7階から?」
「ええ。新しい人が来るからって、端末をセットしてたら、たまたま…」
(たまたま?本当に…)
「…ああいう女です」
りんは、自嘲するわけでなく、ごく普通の調子でそう言った。
「さっき会って、びっくりしたんです。黙ってようかと思ったんですけど…」
りんには、風間の意図がわからない。
それがわかるまでは、弱みは見せられない。
「いいんですよ。窓に張り付いてたのはわたしのほうですから…」
りんは笑みを浮かべて話した。
「ああいうのが好きですか?あっ、ごめんなさい。つい、余計なことを…」
「わたしじゃなくて、彼はそういう趣味のようです」
「まぁ、そうでしょうね」
「ご存知なんですか、彼のこと?」
「いえ。そういうわけじゃ…」
りんは、祐二ことを訊きたかった。
自分以外にも別の女でしょっちゅうあんなことをしているのかということを確かめたかったが、直接それを訊くわけにもいかない。
「でも、あなたが初めて。もっとたくさんの人に知られてるかと思ってどきどきしてたんだけど…」
とりあえず、りんは話を続けた。
「案外、外なんてだれも見てないですからねぇ。ブラインドがかかってるんで、たいてい、下の階しか見えないし…」
「そうですか。それを聞いて、ちょっとほっとしました」
「そうですかぁ」
風間は苦笑いを浮かべた。
「ああ、すいません。くだらない話を…。じゃぁ、ちょっと説明します」
風間は、社長のスケジュール管理がりんの業務だと伝え、管理用システムの説明を始めた。
「こっちの電話は受信専用。まぁ、ここにかけるのは社長とわたしくらいです。それから、この携帯は、あなた専用。ご自由にお使いください。ただ、社長からの連絡が入りますから、必ずお持ちください」
そう言うと、風間は、りんの携帯からどこかにメールを送った。
「説明が終わったら、メールしろという指示だったので、社長にメールしました。すぐに社長から指示が入ると思います。それまで、時間をつぶしていてください」
そう言って風間は部屋を出て行った。
誰もいなくなった部屋で、自分のIDでパソコンを起動しなおした。
制服を着替えて、着替え終わったらメールを送るように社長の指示が入っていた。
制服は、社長室だ。
りんは、社長室のドアを開けた。
ドアを開けると同時に部屋の照明が自動的につく。
奥の収納、昨日、水谷がそこに制服を掛けた。
そこを開けてみてりんは、びっくりした。
(何、これ?)
昨日は、水谷のスーツが並んでいたのに、今は、りんの服だけである。
しかも・・・・全部で8着。
それぞれ色もデザインも違う。
(どういうこと?・・・・どれを着ればいいの?)
りんは、記憶をたどって、昨日の制服を探して、それを着ることにした。
今日も下着はつけていない。
今、着ているものを脱げば全裸である。
誰もいないとはいえ、広い社長室で裸になるのは緊張する。
制服は、これといって特別なものではなった。
むしろスカートのスリットは、前のものよりおとなしい。
りんは着替えを済ませると、水谷にその旨メールを送った。
すぐに返信がある。
服は、その日その日で好きなものを選べばいい。
そう言われて初めてりんは気がついた。
(日替わりOKってことは・・・これ、制服じゃないんだ。ってことはわたしのための服?)
りんは戸惑ったが、社長秘書として恥ずかしくないようにという水谷の配慮なんだろうと思うことにした。
りん専用の携帯に、水谷から電話が入った。
「風間君から聞いてると思うが、君のIDを決めさせてもらったので、今、メールで送るから、今はメモしていいが覚えたら破棄するように・・・・」
メールが送られてきた。
りんは、そのIDをメモし、水谷に言われたとおり、そのIDを入力した。
「ディスプレイ横にカメラがある。わかるか?」
ディスプレイの右横に小さなCCDカメラのようなものがついていた。
「はい」
「そのカメラを正面からまっすぐ見て、登録をクリックして・・・」
りんは言われたとおりにする。
やがてディスプレイに登録完了の窓が開いた。
「このIDは本人確認が必要だ。今、君の顔が登録された」
「わたし以外が、このIDを使うとどうなりますか?」
「別にどうにもならんよ。ログインできないだけだ」
「美崎君」
「はい」
「そのカメラは、ログインしているときは、常にオンだ」
「はぁ?・・・・」
りんは、水谷が何を言おうとしているのか理解しかねた。
「ログイン後、人が代わるっていうこともあるんでね。常に照合を繰り返している」
「そうなんですか?」
もっともなことだと思う。
「美崎君」
「あのぉ・・・」
逆にりんが呼びかけた。
「何だ?」
「電話では、りんと呼んでいただいても結構ですが・・・」
「そうだな。・・・・そうさせてもらおう」
水谷は意外と素直に応じた。
「実は、カメラは他にもある」
「はぁ?」
「後ろの防犯カメラ」
それにはりんも気づいていた。
「それと・・・・画面右下に表示というマークがある」
右下に小さく表示というアイコンがあった。
りんがそれをクリックすると、別のウインドウが開いた。
画面上部にりんの顔が写っている。
「カメラは、3か所、1、2、3の番号で切り替わる」
りんが、2番をクリックすると、部屋全体、りんの後姿が表示された。
天井の防犯カメラだ。
3番は・・・・カウンター越しに壁を写していた。
座ったりんの視線がその位置かも知れない。
「3番は、小型カメラで君のデスクの上のペンみたいな形をしたものがそれだ」
「はい」
「君を監視しているわけではない。君以外の人間がそれを見ることがないように監視しているだけだ。気を悪くしないでくれ」
りんは、異常とも思えるものものしさに緊張した。
りんの挑戦3-5
5.覗き?
自分を監視しているわけではないと言われても、実際カメラに自分が映っていることに変わりはない。
りんのほかに誰もいないのだが、くつろげる環境ではなかった。
(ああ。まいったな、こりゃ…)
りんは、コーヒーを入れようと席を立ち、上着を脱いで椅子の上に置いた。
上着の胸についていた銀色の社章が光った。
(ん?)
間接照明の部屋の中で、椅子の上が妙に明るい。
りんは、デスクの下を覗いた。
「あっ・・・」
小さなカメラと・・・・照明?
ふーっ・・・
(まいったな…これも監視カメラ?…犯罪でしょ。普通なら…)
普通でないことはりんが一番よく知っている。
りんのほうから仕掛けたと言えなくもない。
椅子の上の上着をどけると照明は消えた。
りんはもう一度座ってみた。
太ももに光が当たった。
どこかにセンサーがあるのだろう。
イスに座ると照明がついた。
(手が込んでる…はっ…はは)
りんは、なぜか急に可笑しくなった。
こんなことをしなくても、昨日は、水谷の前でオナニーをして見せた。
スカートを上げろといわれれば、スカートをあげる。
脱げといわれれば脱ぐ。
わざわざこんなことをしなくても・・・・。
りんの緊張がいっきにほぐれた。
(社長って、なんだかんだ言って、覗きが趣味なのかな?)
りんは、今、たぶんこの映像を見ているだろう水谷の顔を思い浮かべた。
無表情で・・・ゆったりと腰をかけて・・・どんな顔で見てるんだろう?
(もしかして・・・自分で・・・・・・・)
さすがにその姿を想像することは出来なかった。
りんは、お尻の位置を前にずらし、少し足を開いた。
不思議な気分だ。
オフィスで、勤務中にする格好ではない。
そのことがりんを興奮させた。
外出中の社長室に誰かが来ることはまずないに違いない。
いじりたかった。
りんは、さらにお尻をまえにずらした。
真っ白な太ももが付け根まであらわになる。
自分でも股間の黒い茂みが見える。
照明は正しく、りんの股間に当たっている。
指を当ててみた。
「あっ・・・・」
自分でも驚くほど過敏になっている。
ゆっくりあてて、そのまま強く押してみる。
りんの視線は、扉に移った。
もしかして、誰かが入ってくるかもしれない。
指を前後に動かし、指の先端を少し自分の中に入れる。
(ああ・・・・うそ・・・・)
冬、厚めのコートを着て、通勤のバスの中でポケットの中に手を入れ、ポケットの生地越しだったが、オナニーをしたことがある。
ありえない場所でのありえない行為にりんは激しく興奮した。
あの時と同じ興奮。
いやそれ以上の興奮かもしれない。
もう止められなかった。
見せるという意識はすでになかった。
ただ、ここでいきたかった。
りんは、片足を椅子の上にあげた。
(はぁ・・・・あ・・ああ・・・・)
声をあげたいと思った。
「ああ・・・・」
自分の声が部屋中に響く。
それが合図であったかのようにいっきにやってきた。
「あああああ・・・ああああああ」
りんの上体が何度か痙攣した。
りんの携帯にメールが入った。
りんの挑戦4-1
第4章
1.考えといてくれ
メールは、りんの店、Baby Dollの店長の啓太からだ。
啓太は、電話をしていいかどうかをまずメールで聞いてくる。
仕事の内容が内容だけに、どこででも受けられる電話ではないからだ。
りんのほうから電話をかけた。
「初めてのお客様なんだけど、指名なんだ」
「指名?わたしを?」
初めての客から指名されるということは、誰かが紹介したということなんだろうが、最近、りんは店に出ていない。
「今日、7時30分から、いい?」
「かまいません。一度、お店に行きましょうか?6時過ぎにはつきますけど…」
「そう?じゃぁ、そうしてもらおうか」
「わかりました」
車の中で、お客さんは、中村という男だとだけ啓太に告げられた。
店長の啓太が女の子を送っていくことなど、そうあることではない。
よっぽど、大事な客か?さもなければ…
(初めての客だって言ってたし・・・やばいお客なのかな・・・・)
「啓太さん・・・なんかあぶないお客さんなの?」
啓太の車の助手席に座ったりんは、運転中の啓太に目をやる。
啓太は182cm、94kg。学生時代は、ラグビーで正月に国立競技場でプレーをしたこともあるという大男だ。
啓太の腕は、りんの顔よりも太い。
一度、りんはふざけて啓太の首を絞めたことがある。
両手を啓太の盛り上がった肩に沿って首のほうへ移動したのだが、肩と首の切れ目がどこだかわからなかった。
啓太の首周りは、頭より太い。
「いや、そんなことはないと思うよ。ごく普通な感じだったな」
「そう…」
「どうかしたか?」
「いえ、啓太さんが送ってくれるなんて、初めてだし…」
「ああ、それで、やばい客かって?」
「まぁ、そう」
「違うよ。お客さんじゃなくて、りんさんのほうだよ」
「何?どういうこと?」
「祐二さんのお気に入りだし、しかも今や年商600億の会社の社長秘書でしょ」
「あそこ、600億なの」
「そうみたいだよ」
啓太の車は、オフィス街の中の高層マンションで止った。
場所は、そこの最上階。
男は、中村隆二と名乗った。
遊びなれた感じだ。
コスは、OLの制服という指定だったので、りんは、会社からそのままの格好で来た。
「どう?」
りんは、隆二から手渡されたワインを受け取ったが、口はつけずにテーブルに置いた。
「立って…」
りんは、低いソファで、ほとんど横になっているのと同じ状態の男の前に立った。
ソファが低すぎるせいで、パンティーが食い込んでいる。
お店が用意してくれたパンティー。
りんは、啓太の車の中でそれを穿いた。
お客の要望があれば、パンティーはプレゼントすることになっているためだ。
「そのまま、スカートを持ち上げて」
りんは、スカートをゆっくりと持ち上げた。
「ガーターベルトか・・・いいねぇ。後ろ向いて」
パンティーが食い込んで、ほとんどTバックになっている。
隆二が立ち上がって、りんのお尻に顔を近づける。
「きれいなお尻だ」
「恥ずかしい・・・です」
嘘ではない。
何度見られても、恥ずかしさは消えない。
「手をついて…」
隆二は、りんの背中を押した。
りんは、低いソファに手をついて、お尻を突き出す。
隆二は、ガーターの留め具を外し、パンティーだけ脱がすと、またストッキングを留めた。
ふと隆二は、窓に近寄りブラインドを上げた。
窓いっぱいに広がる夜景。
「いい眺めだろ」
隆二は、肩を抱き、りんを窓に近づけると、服を脱がし始めた。
(また・・・窓か・・・)
隆二は、りんのシャツの前をはだけ、乳房を晒し、横から少し乱暴にそれを鷲づかみにする。
もう一方の手が、スカートの中に入り、隆二の2本の指が、りんの花蕾をはさみ前後にこすった。
「ああ・・・あ・・・・」
りんは、両手を窓に伸ばして体を支えたが、その一方の手をつかまれ、隆二の股間へと導かれた。
まだ、ふにゃっとした状態のものをぎゅっと握る。
やがて隆二は、すぐ横に置かれていた椅子に座った。
「舐めてくれるかな?」
言われるまでもない。りんは、隆二の足のあいだに膝をついた。
隆二のベルトを外し、ジッパーをおろし、隆二のものを外に出すと、何度か下から舐めあげ、それから先端を口に含んだ。
隆二が、りんの仕草をじっと見ている。
「乗ってくれるかな?」
りんは、立って隆二に背中を向け、スカートをまくってお尻を晒した。
りんは、後ろ手に隆二のものを握り、それを太ももに挟むようにして腰を下ろしていく。
隆二の手がりんの腰に回った。
隆二の腕の動きに合わせて、りんは前後に体を動かす。
りんは背中を反らし、顔をあげた。
隆二は、りんの脇から手を前に回し、りんの乳房をつかむ右の手で左の乳房、左の手で右の乳房を・・・。
隆二は、りんを抱き寄せた。
ぐっと後ろまで引き寄せられたときに、りんは指で太ももに挟んだペニスの先端の裏側をこする。
隆二のものが、りんの壁を微妙に圧迫する。
りんは、この感触が好きだ。
もちろん、挿入されて激しく突かれるのも嫌いではない。
ただ、固いペニスが襞を掻き分け、クリトリスに微妙に触れる、このむずむずしたわずかな動きもいい。
「いいよ。ありがとう。ベッドに行こう」
りんが離れると、隆二は服を脱いだ。
りんもスカートを脱ぐ。
りんは先の横になった隆二の上に乗り、唇を合わせ、唇から首すじ、胸、お腹と舌を這わせていく。
りんが隆二のものを握ったとき、隆二が枕の上にさらに傍らのクッションを置き、顔をあげた。
「お尻を見せてくれ」
りんは、後ろ向きに隆二をまたぎ、隆二の顔にお尻を近づけていく。
お尻以外の部分も丸見えだ。
自分から、見せるという行為は、いつもりんをどきどきさせる。
何回やっても慣れない。
恥ずかしさを紛らすようにりんは隆二のものを口に含む。
やがて、隆二の舌か、あるいは指がりんに当てられるはずだ。
隆二の指が、りんの襞を掻き分けた。
(ああ・・・見られるのね・・・・)
じっと見られるよりも弄られるほうがましだとりんは思っている。
弄られるのは、直接的な刺激で、ただ、その刺激を受け入れればそれでいい。
じっと見られるのは、実際には、何の刺激もない。
ただ、視線がむずがゆいのだ。
後ろ向きで、自分を見ている隆二の顔が見えないので、りんは何とか耐えられた。
「お尻はいいのか?」
「はい」
「じゃぁ、上に乗ってくれるか?」
りんは、隆二のものに帽子をかぶせ、隆二に背中を向けたまま、ゆっくり腰を下ろした。
上に乗ってアナルに挿入するのは、りんにはまだきつい。
りんの表情が少しゆがんだ。
その顔を見られたくないので背中を向けてまたがったのだ。
ただ、りんが上だったのは、ほんの数分のこと。
すぐに隆二は、体を起こして、座位になり、そしてりんを寝かせ、最後は、りんをうつ伏せにした。
「迎えの電話をしてもいいですか?」
服を着たりんは、隆二に確認を取った。
「ああ」
隆二は、りんの電話が終わるのを待って、りんに話しかけた。
「ここはどうだい?」
「何でしょう?」
りんは、隆二の言ってることが理解できない。
隆二は、キッチンに行って、缶コーヒーを持ってきた。
「ありがとうございます」
りんは、缶コーヒーは、開けて口をつけた。
「このマンションだよ」
「ええ、夜景がいいですね。お高いんでしょうね・・・」
「こんなところにすんでみたくないかい?」
「住まわせていただけるんですか?」
「ああ、できなくもない。あんた次第だけど…」
「どうすればいいのかしら?」
「女の子を探してる店があるんだが・・・。話を聞いてみてくれないかな?」
「そっちに移れば、ここに住める・・・・?」
「また、呼ぶよ。考えといてくれないか?」
隆二は、りんの胸のポケットに自分の名刺を入れた。
「考えときます…また、呼んでくださいね」
りんは、隆二のマンションを出た。