スポンサーサイト
新しい記事を書く事で広告が消せます。
由美子の背徳1-4
5.先は長い
由美子はベッドに反対向きに寝かされた。
輝夫は、ベッドの脇から、あらためて、また由美子の唇を吸い、舌を絡ませる。
由美子も今度は、もう先ほどのように戸惑うこともない。
望まれるままに舌を絡ませ、流れてくる輝夫の唾液を受け止めた。
輝夫の舌は、唇を離れ、首筋から、乳房へと移動する。
「あん…」
乳首への過度の刺激は、由美子には、きつい。
由美子は、なんとか刺激をかわそうと、上体を揺すった。
輝夫も、先ほどのような強引さはない。
由美子が避ければ、少し緩める。
慣れるのを見計らって、刺激を強める。
時間は、たっぷりある。
慌てることはなかった。
乳房から、お腹へと輝夫が這い上がる。
輝夫の舌が、由美子のクリトリスを捕える。
(来る…)
強い刺激に由美子は身構えたが、予想以上のものが来た。
「あっ…」
小さく声を発して、少し由美子がのけぞると、由美子の目の前に輝夫のものがあった。
輝夫が、舌先で由美子のクリをつつき、さらにその奥へと、舌を移動させると、由美子の顔に輝夫のものがあたった。
輝夫の体が前後するたびに、由美子の顔の上でそれも前後に動く。
(お兄ちゃんは…わたしを舐めてくれてる…)
由美子は、手で、輝夫のものを握り、たぶん、輝夫が望んでいるだろうことをした。
男のものを見るのも初めてなのだから、それを口に含んではみたが、どうしていいのかわからない。ただ、含んだままでいると、輝夫のほうが、それを動かした。
輝夫のものは、由美子の口の中で、右に左に、前に後ろに動く。
由美子は口からこぼさないように、唇に力を入れた。
輝夫の腰の動きがだんだん早く激しくなる。
由美子は必死で、その動きに合わせるが、クリトリスへの刺激も激しくなり、由美子は次第に息苦しくなってきた。
(お兄ちゃん…お兄ちゃん…苦しい…苦しいよ…)
「あああ…あああ…」
とうとう、耐え切れず、由美子は、口を大きく開き、あえいだ。
そのとき、由美子の歯が当たった。
「痛っ…」
由美子には、その実感もないくらい、わずかなことだったが、輝夫は、慌てて由美子の口から自分のものをはずし、由美子の横に転がった。
輝夫の過剰な反応に、由美子が驚いた。
「ごめん…お兄ちゃん…ごめん…痛かった?…ごめん…」
由美子は、起き上がろうとしたが、
「ううん…だいじょうぶだ…それより…由美子、上になって」
「上に?…どうするの?」
「顔をまたいで…」
「跨ぐの?お兄ちゃんの顔を?…」
「そう…」
由美子は、恥かしかったが、歯を当ててしまった申し訳なさで、言われたとおりに輝夫の顔を跨いだ。
すぐに輝夫の舌が、由美子の中に入ってきた。
「あ…ああ…」
声を上げるのが、恥かしく、由美子は、必死にこらえてきたが、それでも、ときどき、想像以上の刺激に思わず、声が出てしまう。
輝夫のものは、自分が歯を当ててしまったせいか、いくぶん柔らかくなってしまっていた。
由美子は、もとのようにもどそうと、また、それを咥えた。
今度は、自分が上だ。
自分でなんとかしなければならない。
由美子は、とにかく舐めた。先端に丸く舌を這わせ、さらに先を口に含み、唇に力を入れて、ぐいっとできるだけ奥にまで含み、何度も何度も上下させる。
輝夫のものが、すぐに元に戻って、由美子はほっとした。
由美子のお尻は、それなりのボリュームがあった。
着痩せするのだろう、輝夫が思っていたよりもはるかに豊かで柔らかかった。
(お義母さんといい勝負だな…)
輝夫は、由美子のお尻を由美子の母親のそれと比べていた。
輝夫は、義母とも関係していた。
由美子の母も豊かなお尻をしている。輝夫は、そのお尻が気に入っていて、彼女ともよくこの格好をする。そして、ぎゅっと力いっぱい、その双丘に指を食い込ませる。義母のお尻は、輝夫の指をどこまでも吸い込んでいく。義母が、耐え切れず声を上げるまで、輝夫は指を食い込ませ続ける。
義母は、痕が残るから、やめてと言うのだが…
輝夫は、由美子のお尻をぎゅっと鷲づかみにした。
義母のときとは、さすがに違う。由美子のお尻は、輝夫の指を跳ね返す。
「痛い」
由美子の悲鳴に、輝夫は無理を避けた。先は長い。焦ることもない。
輝夫が、身体を横にすると、上に乗っていた由美子は、横に落ち、上下が入れ替わった。
輝夫は、由美子の足の方に移動して、由美子の足を開き、お尻の下に両手を入れ、少しお尻を持ち上げて、ゆっくりと由美子の中に入っていく。
痛いのだと…由美子は、覚悟していた。知らず知らず、身体に力が入って体全体がこわ張る。
輝夫が入ってくるのは、じゅうぶんわかる。
痛みは、いつ来るのか、由美子は、じっと我慢した。
歯医者で歯を削られているような感じ…じわじわ来る。
頭の中では、突然やってくる激しい痛みに備えている。
(痛い…)
痛みは来た。
しかし、もっと激しいのが来るはずだと思っているうちに、それはもう無くなっていた。
快感を感じるゆとりはなかったが、さほどの痛みも無かった。
輝夫は、由美子の反応をじっとうかがった。
痛がっている様子は無い。
といって、激しくはできない。
妙な緊張のせいか、かなり早くやってきてしまった。
(おいおい…まいったな…)
最初は大事だ。なんとか、由美子をもっと感じさせたいと思ったが、まちがっても、中に出すわけにはいかない。
「あ…あ…い……あ…あ…」
痛みをこらえているのか、快感を耐えているのか、輝夫には、由美子の反応がよくわからなかったが、由美子にあわしている余裕が自分になくなって来ていた。
ぐいっと激しく奥にまで挿入して、由美子の反応を見る。
(だいじょうぶだ)
輝夫は、激しく動いた。いくつもりだ。
「はぁ…はぁ…はぁ…」
由美子の息づかいが荒い。
「はぁー…」
輝夫も短く息を吐いた。
「由美子…出すぞ」
「うん…」
輝夫は、早めに由美子から離れ、最後は、自分の手でしごいて由美子のお腹に出した。
それを拭き取ろうとティッシュをつかんだ手の平が、赤かった。
由美子の背徳2-1
第2章
1.美由紀
できたばかりの海辺のリゾートホテル、美由紀は、夫の泰造とともにそこにいた。
このホテルは、泰造がただ会員と呼ぶ集団が共同出資して建てたもので、一般用とは別にその会員専用のルームがある。
日曜日は、たいてい美由紀はここに連れてこられた。
泰造は、元木医院の院長で55歳になる。
美由紀よりも18歳も年上だ。
夫と別れ、娘の由美子を育てながら、看護婦として働いていた美由紀に、泰造のほうから声をかけた。泰造も以前に妻を亡くし、独身だったが、総合病院を経営する泰造は女に不自由はしていない。
まして、自分の病院の看護婦に声をかけるなど、ありえないことのはずだったのだが…。
美由紀には、離婚した夫とは別に、結婚する前からつきあっていた男がいた。
妻子のある男だ。
単なる不倫、いつでも清算できる関係のはずだった。
実際、一度、別れ話をしたことがある。
その時は、ただ別れ話を持ち出しただけで、ことさら別れる理由もなく、関係はその後も続いたのだが、ただ、男はその日以来、変わってしまった。
男はノーマルではなかった。
以前から、少しはそういう兆候を感じてはいたが、その日を境に男は、それを隠さなくなった。
美由紀は、服従することを強要され、激しく辱められ、きつく拘束された。
露出を強制され、時には、見知らぬ男達何人かに提供されることもあった。
男は、そばでそれをじっと見物していた。
美由紀は、ごくごく平凡な男と結婚した。
いつでも清算できる関係。
男も同意した。
もうその男とは会わないはずだった。
夫との平凡な日々が始まる。
美由紀の身体に刻み込まれたものが疼き始めた。
辱められ、拘束される快感。
それを要求するには、夫はあまりに平凡すぎた。
昔の男との関係が戻るのにそう時間はかからなかった。
身体に残った緊縛痕のために、やがて美由紀は、しばしば夫との性交渉を拒むようになった。
夫にも他に女性ができた。
離婚は当然の成り行きというべきだったかもしれない。
5年前、病院で仕事中に美由紀は貧血で倒れた。
診察したのは、泰造。
子宮筋腫による出血過多だった。
その時泰造は、美由紀の太ももの付け根に残る縄の痕を見た。
意識のなかった美由紀には隠しようもない。
幸い、それを目にしたのは泰造だけだったが…。
意識の戻った美由紀に泰造は病名を告げた。
「で…どうする?」
泰造は美由紀に訊いた。
子宮をどうするかという質問だ。
「取らないとだめですか?」
「取らなくてもだいじょうだとは思うが…まだ、子供が欲しいですか?」
美由紀は悩んだ。まだ30歳だった美由紀は、ずるずると続けてきた関係を清算し、いつか再婚して、普通の家庭を持ちたいと思うようになっていた。
子宮を失うことはその希望を失うことに等しい。
しかし、結局、美由紀は子宮を摘出した。
手術後、体の回復と同時に美由紀は仕事に復帰した。
母子家庭だ。
呆然と無為な時間を過ごしている余裕もない。
再婚も平凡なごく普通の家庭もあきらめようと心に決めたとき、泰造に誘われた。
3年前、あきらめていた再婚の夢はかなったが、平凡なごく普通の家庭は、あきらめるしかなかった。
午前中病院にいた由美子は、病院からずっと、白衣のままだった。
今日は、白衣の下は全裸でいろと命令されている。
部屋に入るなり、泰造は、美由紀の前に立つと、肩に手をかけ、自分の前に膝まづかせた。
美由紀は、泰造のベルトを外し、ファスナーを下げると、泰造のものを取り出した。
泰造が、乱暴に美由紀の頭を押さえ、自分のペニスを美由紀の口に当てる。
美由紀が、大きく口を開いて、それを咥えると、美由紀の口の中で、それは大きく膨らみ始めた。
けっこう、高齢な泰造は、普通に舐めても大きくならない。
由美子の口を使って乱暴に咽の奥にまで差し込まないと昂ぶらないのだ。
美由紀は、上目遣いに泰造を見た。
「吊ってほしいのか?」
吊ってほしいわけではないが、美由紀は、泰造の表情から、吊られることを覚悟はしていた。
「はい」
「そうか…じゃぁ、立ちなさい」
美由紀が立ち上がると、泰造はゆっくりとだが、無駄のない慣れた手つきで、美由紀を縛り始めた。
2本のロープが、首にかけられる。
ちょうど乳房の間でロープは結ばれていて、そこから左右に振り分けられ、白衣の上から乳房を下から持ち上げる。
一周して今度は乳房を上から挟む。
白衣の前がおへそから下だけ、はだけられる。
言いつけどおり、美由紀は何もつけていない。
ヘアの剃られた股間にロープが回され、それからお腹にも回される。
お腹はきつく絞られた。
「苦しいか?」
美由紀は、うなずく。
だからといって、緩めてくれるわけではない。
美由紀もそれは知っている。
泰造は、美由紀の股間のちょうどクリトリスの位置に平たいローターをロープの脇から差し込んだ。
手首に皮のリストバンドがはめられる。
泰造は、手首は縛らない。
左右の手首のリストバンドをつなぐとそれに金具を通し、天井の滑車から下りているフックに引っ掛ける。
ロープは高く引き上げられた。
美由紀が身体を精一杯伸ばし、かかとを高く上げ、つま先立ちになったところで止まった。
泰造は、じっと見ている。
美由紀は、ただ耐えている。
ローターのスイッチが入る。
そのまま、数分。
「ああ…あ…」
とうとう、美由紀が声を出し、美由紀の体が、左右に振れはじめる。
泰造は、美由紀が足の裏をつけ、膝が少し曲がるくらいまで吊っていたロープを緩めた。
美由紀の膝に巻いたニーバンドの両脇に大きな丸い金具があり、泰造は、そこに1本の棒を通し、その棒左右についたロープを引っ張りあげる。
美由紀の体は、宙に浮いた。
ゆっくり、膝が引っ張り上げられる。
大きく足を開いた格好で、美由紀のお尻が持ち上がる。
美由紀の体が水平になった。
それでも、さらに持ち上げる。
頭よりお尻のほうが高くなる。
頭が下がった分、不安にはなるが、手を引っ張り上げられるより、足を上げてもらったほうが、身体は楽だ。
体が楽になった分、股間の刺激が否応なく美由紀に襲いかかる。
「はぁ…あ…ああ…あ…ぁぁはぁ…」
あえぎと吐息が重なった。
大きく口を開けて、息をする美由紀の口に、泰造のものが容赦なく突き入ってきた。
「ぐふぉっ…ふぁあ…あ…ああ…はぁ…」
美由紀の口から、よだれが大量に流れ落ちる。
泰造は、美由紀の頭を持ち、肉棒の付け根までぐいっと差し入れ、さらにそれを左右に振る。
吊られたまま、息が出来ないのは苦しい。
3度目…4度目…
限界だった。
泰造は、ゆっくりと美由紀を降ろし、そのまま床に横たえた。
しばらくは動けない。
いつものことだ。
泰造は、バスルームに向った。
由美子の背徳2-2
2.輪姦
美由紀の意識は、もう戻っている。
息も落ち着いた。
それでも、入り口の方向に背中を向けて、丸まったまま動かない。
美由紀は待っていた。
(来る…きっと…)
足を引きずるように歩く泰造とは違った足音が、聞こえた。
…何人かいる。
美由紀は、目を閉じたまま、じっとしていた。
美由紀は、いきなり、目に布状のものを当てられて、ヘアバンドのようなもので止められた。
「うぅぅ…」
今度は口を押さえられた。
「声を出さないで…ご主人も知っている」
男のくぐもった声が耳元でした。
もとより声を出すつもりはない。
今日は、こうなる予感がしていた。
何人なのか美由紀にはわからないが、男達は、美由紀をベッドに運んだ。
会員専用ルームのベッドは、かなり大きい。
しかも頭のほうは、病院のベッドのようにパイプになっている。
部屋の内装にはそぐわないのだが…、そこに美由紀のリストバンドの金具が引っ掛けられた。
そうするためのパイプなのだ。
金具は回転する。
仰向けにしようとうつ伏せにしようと自由だ。
仰向けにされた美由紀の左右の乳房にそれぞれ手が伸びてくる。
足が左右に広げられ、左足の太ももに抱きつかれた。
ふくらはぎに固くなった男のものを感じる。
太ももを抱えた男の手が、美由紀の肉襞を掻き分け、人差し指の腹で、クリトリスの上を撫でる。
両方の乳首が舌先で転がされる。右足の指を噛まれた。
「あああ…」
激しい刺激に思わず、のけぞって声を漏らす美由紀の口を、男の口がふさぐ。
舌が深く入ってきて、大量の唾液が流し込まれる。
(ああ…あああ…あああ…)
今までにも、複数の男性にされたことはあったが、今日は…何人なのかわからない。
相手が誰なのかもわからない。
不安はつのったが…そんなことを考えていられる状況でもなかった。
ぎゅっと、強く乳房を鷲づかみにされる。
…痛い。
クリトリスを挟む指に力が入り、左右にこねられる。
…痛い。
右足のかかとを強くかまれる。
…痛い。
痛みで上下する身体をベッドに押し付けられる。
美由紀は、なぜか必死に声を殺した。
男が、美由紀の顔にまたがり、口の中に肉棒を押し込む。
頭をベッドに押し付けられ、激しく口の中に差し込む。
…苦しい。
ベッドに押し付けられた頭を持ち上げられ、美由紀は体を回転させられた。
男が美由紀の下に入ってきた。
(ああ…される…される…)
お尻を持ち上げられ、美由紀の下に入った男のものの上に降ろされる。
男は少しお尻を持ち上げ深く美由紀を突き上げる。
また、顔を持たれた。横に回った男のものが口に触れた。また、それを咥える。
左右から乳首をつままれる。
(来る…たぶん…)
美由紀が予期したとおり、下の男の動きが止まり、別の男の手が美由紀のお尻をつかむ。
お尻に…入ってきた。
前と後ろの肉棒が、美由紀の中でこすれあう。どちらからの刺激なのか、わからなくなる。
この中に泰造がいるのかいないのか、それもわからない。
少なくとも…この3人は違う。
乳首をつまむ指が違う。
泰造は、少し離れてそのようすをただ見ていた。
(ううぅ…いくっ…いく…いって…いって…)
「出すぞ…」
美由紀の口を使っていた男が、美由紀の口に放出した。
「ふぐぁ…はぁ…」
口が解放されたのもつかの間、まだ男のものが残る美由紀の口に、別の男のものが入ってきた。
下の男は、動かない。お尻を犯している男が、激しく動く。
美由紀のお尻にぶつかり、ぱんぱんと音を立てた。
「うっ」
お尻を犯していた男が、小さくうめくと、美由紀のお尻の中に放出した。
誰かが、つながれていた美由紀の腕をベッドからはずす。
二人目が、美由紀の口の中に大量に出した。とても飲みきれない。
美由紀の口からそれがこぼれる。
下にいた男が、美由紀の上半身を押し、そのまま反対側に美由紀を倒した。
今度は仰向けになり、美由紀の頭がベッドからこぼれた。
男が、美由紀の足を持ち上げ、お尻を浮かすと、激しく突いてくる。
(ああ…ああ…だめ…だめ…)
数え切れないくらいに、つぎつぎと押し寄せてくる波に、美由紀の意識がだんだん薄れていく。
男が、美由紀の中に出した。
…美由紀はもう妊娠することはない。
すぐに別の男が、入ってくる。
ベッドからはみだしている美由紀の頭を誰かがベッドのへりに押しつける。
その男は、まるで、美由紀の口が性器ででもあるかのように、美由紀の肩を押さえつけ、美由紀の口に差し入れ、激しく突いた。
咽の奥に向って、ずん、ずんと突く。
薄れていく意識の中で、美由紀はそれが泰造だと感じた。
泰造がいてくれた。
見てるだけでなく、泰造が使ってくれた。
ほっとした美由紀の意識は…すぐに途切れた。
由美子の背徳2-3
3.義母
美由紀は、娘の由美子を送り出した後、輝夫の部屋を覗いた。
輝夫は、まだ寝ている。
輝夫のスケジュールは、日によってまちまちで、夜の遅い輝夫は、朝はぎりぎりまで寝ている。
昨夜、遅く、帰ってきた美由紀は、今日の輝夫のスケジュールがわからないので、とりあえず、声だけかけることにした。
「輝夫さん、起きなくていいの?」
あまり大きな声は出したくない。
ベッドの輝夫の顔を覗き込むようにして、耳元で小さな声できいてみた。
返事の代わりに、輝夫の手が美由紀の首にかかって、ぐいと引き寄せられた。
引っ張られて、輝夫の上におおいかぶさるように乗った。
「輝夫さん…」
美由紀は、咎める口調で、輝夫に言ったが、輝夫は、何も答えず、美由紀のお尻に手をかけてお尻までベッドに引き上げた。完全に美由紀は輝夫の上に乗っかってしまった。
輝夫が、下からぎゅっと美由紀を抱きしめる。
美由紀は体の力を抜いた。
「お義母さん、昨日は、いつものところ?」
輝夫は、父泰造の性癖を知っている。美由紀が、それに応じていることも知っている。
泰造は、忙しいせいもあって、病院の近くにマンションを持って、ほとんどそっちで暮らしている。
泰造が家に帰ってくるのは、週に1度か2度だ。美由紀も最初は、そのマンションでいっしょに暮らしていたのだが、正式に結婚して、ここに住むようになった。
輝夫と関係を持ったのは、一緒に住み始めて2ヶ月くらいたったころだ。
まだ、高校3年生で受験勉強、真っ最中の輝夫に、夜、コーヒーを誘いに行った時のことだ。
疲れたのか、ベッドで横になっていた輝夫の顔を、美由紀が覗き込むと、突然、輝夫に抱きしめられた。
美由紀は抵抗したが、まさか、そんなことになるとは思ってもいない美由紀の格好は、あまりにラフすぎた。
美由紀は寝るときは下着を着けない。シルクのパジャマをめくり上げられ、輝夫に乳房を見られた。
上下にくっきりと縄の痕が残った乳房を…。
動揺した美由紀は、抵抗らしい抵抗も出来ず、輝夫を受け入れてしまった。
泰造は、この家では美由紀を抱かない。マンションだったり、昨夜のようにホテルだったり。
美由紀は、外で泰造に抱かれ、家で息子の輝夫に抱かれる日々を続けていた。
「ううん。昨日は、ホテルだったわ」
輝夫の言う、いつものところとは、泰造のマンションのことだ。美由紀は、ありのままを輝夫に伝える。
「ホテル?」
「海辺の…新しくできた…リゾートホテル、レストランのある…」
「ああ、あの海鮮中華のお店でしょ」
「知ってるの?」
「俺も、会員なんでね」
泰造も輝夫も、会員と言う。
それが、なんの会なのか美由紀は、正確には知らない。
美由紀は、ふと昨日の男達のことが頭に浮かんだが、輝夫はあの中にはいなかったのだろう。
(そうよね…泰造さんの目の前じゃ…)
「由美子は?」
「もう、学校に行ったわ」
「そう…」
美由紀は、輝夫が、家に誰もいないことを確認したのだと思ったが、輝夫の手が動かない。
せっかちで強引な輝夫にしては、長い“間”があった。
美由紀が、顔を上げたとき、ようやく輝夫の手が動き、美由紀のスカートをまくり上げた。
「お義母さん…」
今度は、輝夫がとがめる口調だ。
「ごめんなさい」
美由紀は、下着をつけていた。
輝夫は、それを咎めたのだ。
家にいるときは、下着をつけないように輝夫に言われている。
輝夫は、上に乗った美由紀を乱暴に押し上げ、あいだにある毛布をどけた。
輝夫は寝るときは裸だ。美由紀の肩を押し下げ、美由紀を自分の股間へと押しやる。
美由紀は、輝夫のものをつかみ、それに口をかぶせた。
時間のある朝は、きまってそれをさせられる。
輝夫が、両足で、美由紀の頭を挟み、手を伸ばして、美由紀の後頭部を押さえつける。
「義母さん…罰だよ。口に出すから、飲みな」
そう言うと、輝夫は、身体を回転させ、横向きになり、美由紀の頭を足で挟んだまま、激しく腰を使って美由紀の喉の奥にまで差し込んだ。
下着をつけていた罰が、美由紀の口の中いっぱいに溢れ…美由紀はそれを飲み込んだ。
由美子の背徳2-4
4.疑惑
「義母さん、服を脱いで」
輝夫は起き上がり、いっしょに立った美由紀のワンピースの背中のファスナーを降ろした。
ブラはしていない。30代後半になる美由紀の体は、15歳の由美子の体とは、全く別物で、立てた指が滑ってはじかれる由美子の乳房と違って、美由紀の乳房には、ぐいっと指が深く食い込んでいく。知らず知らず、指をきつく食い込ませてしまう。美由紀の顔がゆがんだ。
「縄の痕がないね…縛られなかったの?」
「ええ…」
美由紀は、訊かれたことには正直に答えるが、自分からすすんで話すことはない。
「ふーん」
輝夫は、立ったままの美由紀の前にしゃがんで、ゆっくりとショーツを降ろし、美由紀の股間に指を当てた。
「座って、足を開いて」
美由紀は、ベッドに腰掛けた。輝夫の手が美由紀の足を大きく広げる。
輝夫の指が、美由紀の襞にそって上下する。
「腫れてるね…それにお尻も…」
「輝夫さん…見ないで」
美由紀は足を閉じようとしたが、輝夫は美由紀のお尻の下に手を差し入れて、美由紀のお尻の肉をぎゅっと強くつまんで、さらに大きく足を開かせた。
「いっ…」
「お義母さん…昨日の相手はお父さんだった?」
ときどきこうやって、輝夫は、前の日の行為を聞きただす。美由紀からは話さないが、いくつか質問をしてきて、結局、全てを話すことになるのだ。
「他にもいたわ」
「だろうね…前も後ろもだもの、それにおっぱいに何ヶ所か痕が残ってるし…。ぜんぶ、親父だとしたら、あの年で…化け物だね」
輝夫は、乳房に残る痕をひとつひとつ数えるように指で押さえていく。
「他にもいたわ…か。何人いたんだい?」
「わからない」
「目隠しでもされてたのかな」
「ええ」
「前も後ろも口も同時かな?」
そう言いながら、輝夫は、指を侵入させる。
美由紀はうなずいた。
「親父もいっしょに…」
「たぶん…」
輝夫の指がこねるように中で動いた。
輝夫は、中途半端に美由紀をもてあそぶと、さっさと着替え始めた。
輝夫の指から解放されて、美由紀も起き上がり、裸の上にワンピースだけを着た。
輝夫は、美由紀が用意した朝食を、急いでとると、すぐに出かけていってしまった。
輝夫を送り出した由美子は、リビングのソファで横になった。
輝夫の中途半端な刺激で、昨夜の激しい興奮が呼び覚まされた。
(もう…勝手なんだから…)
美由紀は、輝夫が言うように少し腫れぼったい自分の襞に指を這わせた。
痛みはない。
ただ、なんとなく感覚が鈍いように感じられる。
中途半端な昂ぶりを押さえるように…、強くこするわけではなく美由紀は、軽く指を乗せ、2本の指で挟むように擦った。
いい感じだった…昂ぶるわけではない。
むしろ逆に気持ちが鎮まっていく。
眠気が襲ってきて…いい気分だった。
そのまま、美由紀は、ソファに横向きで、股間の指を両足で挟むようにしながら…眠りに落ちていった。10時過ぎ…どんな格好でいようと問題のない時間のはずだった。
由美子は、午前中2時間のテストを終え、急いで家に帰った。明日もテスト。
昨日は、結局、ろくにテスト勉強ができなかったため、明日のテストの準備は手付かず状態で、さすがに焦っていた。
「ただい…」
由美子は居間に入ったが、母、美由紀の姿を見て声をかけるのをやめた。
美由紀は、横向きで寝ていた。
朝と同じワンピースだったが、裾はおおきくめくれ、股間に手を挟み込んだまま眠っている。
何をしていたのか、じゅうぶん由美子にも理解できた。
あたりに母の下着はない。
(お母さん…やっぱり、ノーパンだったんだ)
朝、朝食の準備をしていた母の姿が、目に浮かんだ。
あのとき、下は裸だったのかもしれないと由美子は思った。
今までにも何度か下着をつけていないんじゃないかと思わせるようなことがあり、由美子は、今日、はっきりとそのことを確信した。
由美子は、音を立てないように居間を出て、自分の部屋に向ったが、途中、輝夫の部屋のドアが開いているのに気がついた。
もし、兄がいるとしたら、母のあの格好を見せるわけにはいかない。
由美子は、ドアを開け、中を覗いた。
輝夫はいなかった。
(よかった…いないわ…)
ほっとして、由美子がドアを閉めようとしたとき、ふとベッドの下にあるものに目が止まった。
薄いピンクの布
由美子は、輝夫の部屋の中に入り、それを手に取った。
(わたしのじゃないわ…誰の?…お母さん?…どういうこと?)
由美子は混乱し、それを手に握ったまま急いで自分の部屋に入った。