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弥生の旅立1-5
駅の改札を出ると、地下の通路は、直接映画館のある建物までつながっている。
途中、弥生はトイレに入った。
破れたパンストもだが、濡れたショーツの感触は、あまりいいものではない。
トイレでパンストを脱ぎ、ショーツを下ろす。
濡れた秘部をティッシュでていねいにぬぐった。
(恥ずかしい…)
痴漢されて…
抵抗もしないで…
今、思い返せば恥ずかしい。
恥ずかしいのだが、ティッシュでぬぐいながらも、指はまたクリトリスの上を這った。
(いけない、これじゃ拭いてる意味がない)
自分自身がおかしくて、弥生は少し笑った。
そして、ショーツをあげようとしたが、濡れた部分はすでに冷たくなっている。
これをまた身に着けるのはいやだった。
といって代わりのショーツもパンストも持ってはいない。
(脱いじゃう?)
思い切って、パンストとショーツを脱ぎ、弥生はそれをバックにしまった。
弥生の向かっている映画館はショッピングモールの中にある。
そこで新しい下着を買えばいい。
そう思ってトイレを出たのだが、外に出るとすぐに恥ずかしさがこみ上げてきた。
スカートの丈はそれほど短いわけではないが、さすがにこの時期に生足をさらしてる人はいない。
後ろを歩く人、すれ違う人、みんなに見られているような気がして、弥生の中に、電車で痴漢されたときのような背徳的な思いが再び湧き上がってきた。
ランジェリーショップは、上の階だ。
エスカレーターで、弥生は恥ずかしさに耐えられなくなって思わず、お尻を押さえた。
手にやわらかいお尻の感触が伝わる。
(やだ、自分のお尻なのに…感じる)
また、股間に熱いものが湧き出す感触があった。
今度は何も身に着けてはいない。
長いエスカレーターを降りて、足を踏み出すとかすかに濡れた音がする。
慌てて弥生は周りを見たが、幸い、近くに人はいなかった。
しかし、それで、ほっとすることはできない。
内腿に熱いものが流れ落ちる感触。
(溢れちゃう…)
慌てて内腿を締め付けたが、かえって尻肉を引き締め、締め付けた内腿が弥生の敏感な部分を刺激してしまい、逆効果だった。
溢れ出たしずくはもう止めようがなく、内腿をゆっくりと伝い落ちるのがわかる。
(どうしよう…ランジェリーショップは5階だし…)
ランジェリーショップより映画館のほうが近い。
映画館なら目の前だ。
中にトイレもある。
迷った末、弥生はそのまま映画館に入ることにした。
弥生はもう一度トイレでふき取ってから、席に着いた。
人気の映画だったが、公開から少したっていたせいか観客は少なく、弥生の隣も空いている。
弥生は、座りなおして、直接裸のお尻をシートにつけた。
映画館でオナニーしてみたいと思ってやってきたのだが、もうすでに普通の状態ではない。
恥ずかしさも感じないではなかったが、シートに直接触れた生のお尻の感触は、正常な感覚を麻痺させるに十分だった。
ノーパンであるという背徳的な感覚。
痴漢に入れられた指の感触がまた股間によみがえる。
まだ、館内は明るいにもかかわらず、弥生は少し足を開いた。
そのままお尻を前にずらす。
短いスカートの裾から、真っ白な大腿部が数センチ前に出る。
ほんの数センチで心臓の鼓動は倍になる。
場内の照明が落ち、映画が始まったが、映画など眼中にない。
無意識に股間に指が伸びていた。
いすに深く座って、さらに前へお尻を動かす。
スカートはずれあがり、真っ白な大腿部があらわになった。
足をもっと広げてみる。
ゆっくり
(恥ずかしい…)
隣には人はいない。
もう少し、広げてみた。
(でも、後ろから覗き込まれたら…)
(前の人が振り返ったら…)
そんなことあり得ない。
あり得ないが…。
初めて体験する緊張感だ。
ゆっくり、手を当ててみる。
(ああ、だめ、もう、息がつまりそう)
少しだけ、指であそこを触ってみる。
(熱い)
指を深く入れてみる。
(やっぱり、濡れてる)
ゆっくり、動かしてみる。
(だめ、感じる)
手を止めた。
(見られたら…)
少しだけバッグで大腿部を隠した。
(大丈夫、気づかれない)
自分でもびっくりするくらい感じて、思わず、声が出そうになる。
弥生は必死に声を殺そうと努力したが、出ていたかもしれない。
その時、すぐ後ろで席を立つ音がした。
(うそ!見られた?)
弥生はあわててスカートを下ろし、椅子に深く座りなおした。
その人は弥生のすぐ後ろの列で通路をはさんだ反対側に席を移動したように見えた。
(ただの移動?見られたかも…)
自分を覗くなら、すぐ後ろの席よりは、通路を挟んで斜め後ろの席のほうが見やすい。
そう思うと、弥生は恥ずかしさでいたたまれなくなった。
慌てて席を離れて館外に出ようとしたそのとき、弥生はちらっと後ろの人を見た。
暗くてよくはわからなかったが、足が白かった。
(女性?)
はっきりと確認はできなかったが、弥生はとりあえず外に出て、トイレに駆け込んだ。
誰かが後を追ってきたかどうかわからない。
弥生はしばらく外の様子に気を配った。
女性だったような気もするが、それもはっきりしない。
もし、男性で、後を追って来ていたとしたら・・・・、そう考えるとすぐにはトイレから出られない。
困ったが、トイレでじっとしてるのも変だ。
弥生はとりあえず鏡に向かった。
頬が赤い、耳まで真っ赤だ。
弥生が軽くメークを直し始めたところに、人が入ってきた。
別にどうってことはない。
女性がトイレにきただけのことなのだが、弥生はそれだけで胸がどきどきしてしまい、慌ててトイレを出ようとした。
弥生の旅立1-6
「ちょっと、待って」
入ってきた女性に声をかけられた。
(えっ…)
声をかけられて初めて顔を見たが、見覚えはない。
弥生は警戒した。
「そのかっこで外に出るの?…お尻でてるわよ」
「えっ」
思わず手を後ろに回し、振り返った先に鏡があった。
スカートの後ろがまくれあがっている。
お尻が半分以上露出している。
(いや!ずっとこんな格好だったの?)
スカートがまくれることはまれにある。
恥ずかしいことだが、だれだって何度か経験のあることだろう。
でも、その下が裸のお尻だという経験をしたことがある人は、おそらくそうはいないに違いない。
しかも、見られた。
今、目の前にいるこの女性に・・・・。
弥生は、スカートを直し、お尻に手を当て、彼女の横をぬけてその場を逃げ出そうとしたが、不意にその手をつかまれた。
何が起こったのか、とっさに弥生には理解できず、しかも恥ずかしさで相手の顔を見ることもできない。
うつむいたまま、ぐっとつかまれた手を引かれ、後ろから抱きかかえられるような形になって、耳元でささやかれた。
「見てたわよ、外でするのが好きなの?」
(見られてたんだ、やっぱり)
「ノーパンだし、見られるのが好きなの?」
「・・・・・」
弥生は恥ずかしさでもはや何も考えられる状態ではなかった。
(えっ、なに)
弥生のスカートが持ち上げられた。
肉付きのいい弥生の双丘がふたたびあらわになる。
弥生は、バランスをくずし、あわてて壁に両手をついた。
彼女の手が弥生の豊かなお尻の双丘を撫で始めた。
彼女の手は双丘を押し広げ、股間に這い進み、谷間の中にまで侵入してくる。
まさか、女性にそんなことをされるなんて…
弥生は、どうしていいのかわからない。
されるがままだ。
彼女の右手の中指と薬指が、弥生のクリトリスをとらえる。
そして、さらに親指をゆっくりと差込み左右にこね始める。
弥生の秘部はすでにグッショリ濡れてしまっていて、ぴちゃぴちゃといやらしい音を立てた。
弥生は感じていた。
予め想像したことを試しているわけではない。
こんなことになるなんて考えてもいなかった。
(あぁ、恥ずかしい)
誰が入ってくるかも分からないトイレの中で壁に手をついて、下半身をさらし、どこのだれだかわからない女性に自由にされている。
しかも、それがしやすいように足を広げ、お尻を後ろに高く突き出している。
まともではない。
それがよけいに弥生を興奮させた。
「ねっ、外に出ましょうか?」
(えっ?)
女が弥生の耳元で囁いた。
「わたしも同じなの」
(同じ?)
見ず知らずの女性だが、“同じ”という言葉で弥生の警戒心は和らいだ。
「わたし真希っていうの。あなたは?」
「…弥生」
「そう。ちょっと…お話しよ」
真希は、弥生の腰に手をまわし、弥生を支えるようにしてトイレを出た。
「ごめんね。驚かせて…」
真希は、親しげに話しかけてきた。
弥生はただ首を振った。
彼女は何も悪くない。
ただ、外に出ても真希の手はずっと弥生の腰に回されたままで、女同士で密着して歩いている状況は周りの目を引いた。
「あのぅ」
「何?」
「手を離して…もらえませんか?」
やっとの思いで、弥生はそう言った。
すると、真希は、弥生の腰から手を離したが、その手で弥生のスカートをまくった。
スカートの下は、何もつけていない。
地下街の通りの真ん中で弥生のお尻がむき出しになった。
「いやっ」
弥生はあわててスカートを押さえた。
「うぇっ」
後ろで若い男の声がした。
女同士が腰に手を回して密着して歩いているだけで、すでに注目されていたのだ。
見られたに違いない。
一瞬にして、弥生の頭の中は真っ白になった。
真希は、再び弥生の腰に手を回し、急いで地下街から外に弥生を連れ出し、タクシーを止めた。
「乗って…」
弥生はためらったが、もの好きな男達が、後ろから着いてきていた。
乗るしかない。
「びっくりした。追いかけてくるとは思わなかった」
真希はまったく悪びれたところもなく楽しそうに話す。
弥生は、あまりのショックに息が上がって声も出ない。
弥生が落ち着くのを待って真希が話しかけてきた。
「いつも、あんなことしてるの?」
(あんなこと?)
なんのことだかわからない。
「電車の中から、見てたのよ。痴漢されてたでしょ」
弥生は、恥ずかしさがこみあげてきた。
(電車の中から?痴漢にあったところから、見られてたの?)
悪いことをとがめられている子供のようにただ黙った。
「けっこう、感じてたみたいよね。好きなの?そしたら、今度は映画館でオナニー始めるし…、スカートがまくれてお尻丸出しで出て行くし…。こっちがびっくりしちゃった」
(ああ、やめて、お願い。言わないで…)
弥生は、顔を上げて、運転手のほうをチラッと見た。
聞かれてるっていうか、聞こえないはずがない。
もうぜったいに顔を上げられない。
弥生はさらにうつむいて固まってしまった。
「あっ、その先でとめて」
真希は、タクシーを止めた。
真希に続いて弥生も降りようと、体を折り曲げ車から出ようとした時、
「サービス」
そう言って、真希はまたスカートをまくった。
ルームミラーで客が降りるのを確認していた運転手の目の前に真っ白で豊かな弥生の双丘があらわになった。
なぜか、もう弥生は真希にあらがえなくなっていた。
もし、ここでその豊かな双丘を押し広げて覗き込むことができたら、十分に潤った弥生の秘部を見ることができただろう。
弥生の旅立1-7
タクシーを降りると、そこは普通の住宅街だった。
人通りはない。
真希は、また弥生の腰に手を回した。
どこに行くのか不安ではあったが、停車したままなかなか発車しないタクシーから離れたい一心で弥生は真希について歩いた。
足早な真希に遅れないように歩く。
はねるスカートの裾が生のお尻をこする。
ほんの数メートル歩いただけで、息が苦しく、足元がふらついた。
自分でバランスのとれない弥生は、見ず知らずの真希にしがみつきながらいっしょに歩いた。
「どこに行くの?」
真希にひっぱらっれるように歩きながら、弥生はようやくそれだけを口にした。
真希は、答えず、弥生のスカートをまくりお尻のほうから弥生の秘部に指を入れてきた。
「あっ」
弥生は小さくあえいだ。
人通りはないとはいえ、公道でお尻を晒し、秘部に指を入れられている。
「お願い…やめて」
「ここよ」
そこは住宅街にふつりあいな一見、ラブホテルのような建物。
(ラブホ?…こんなところに…)
真希に抱きかかえられるようにして建物に入ったが、弥生はエレベーターホールまでの数メートルも歩けない。
弥生の秘部は、一歩一歩、足を運ぶたびにぴちゃぴちゃといやらしい音を立てた。
その音は真希にも聞こえているに違いないが、もうどうでもよかった。
電車で痴漢の指を受け入れ、ノーパンで映画館でオナニーする女だ。
それをすべて見られたのだ。
エレベータの中でも、弥生は真希にしがみついた。
どこだかわからない場所よりもラブホのほうが安心だ。
しかも真希は女。
妙な安心と背徳が入り混じった感情は、さらに弥生の気持ちを昂ぶらせる。
エレベーターを降りても、真希は、弥生の股間に指を這わしたまま歩いた。
スカートは後ろだけでなく前も大きく捲り上げられて弥生の下半身は完全に晒されていたが、ラブホの通路だ。
誰に見られるわけでもない。
「ここが、わたしの部屋」
真希が立ち止まった。
(わたしの部屋?)
「ここ、わたしの家なの」
(家?ホテルじゃないの?)
玄関に入った瞬間、弥生は、真希に抱きしめられ、唇を吸われた。
女性とキス。
初めの体験だが嫌ではなかった。
真希の部屋はダイニングキッチンと奥がベッドルーム
ベッドルームといっても手前のダイニングキッチンとの仕切りは半分しかなく、つながったワンルームと言えなくもない。
真希は、自分にしがみつく弥生をベッドまで運んだ。
弥生は、真っ白で豊かなお尻を晒したまま、ベッドにうつぶせに倒れこみ、そのまま動けなかった。
「弥生、先にシャワー浴びる?」
ベッドでうつぶせのまま動かない弥生に声をかけた。
弥生は、うなずいて、ゆっくり起き上がり、バスルームに向かった。
バスルームがやけに広い。
シャワーを浴び、ボディソープで体を洗っていると真希が入ってきた。
「一緒に入ってもいいよね?」
弥生は小さく、恥ずかしげに頷いた。
真希は、年は26か7くらい。
弥生よりいくらか若い。
「洗ってあげる」
真希は、弥生の背中に回って手のひらで弥生の身体を洗い始めた。
「お風呂、広いのね」
「でしょ。ここね、元はラブホだったのよ」
「えっ?」
「この辺り住宅街でしょ。あんまりお客さんが来なくて、やめちゃったらしいの」
「ふーん…」
真希の手のひらが弥生の乳房にかぶさってきた。
「ねぇ、聞いていい?」
真希の指が弥生の乳首を挟む。
「な…に?」
「あなた、いつも一人であんなことしてるの?」
弥生は返事に困った。
「ううん、初めて…」
消え入りそうな小さな声。
「そっか。初めてか…」
真希は、後ろから抱きしめるようにして弥生の両方の乳房をすくい上げた。
泡にまみれた膨らみは、真希の指の間から溢れだし、乳首は固く尖った。
「こんなに固くして…。して欲しい?エッチな事…」
弥生は黙ってうなずいた。
「立って」
真希は弥生をたたせると、弥生の顔を横に向かせ、いきなり弥生にキスをした。
すぐに舌を差し入れ、弥生の口の中を蹂躙するような激しいキスだ。
弥生はされるがままだが、それでよかった。
真希の舌が上顎から歯茎まで舐めまわし、弥生の舌を吸い上げる。
そうかと思うと喉の奥まで舌を差し込まれ、息が出来なくなる。
激しいキスをしながら、真希の両手は弥生のお尻を撫でまわし、豊かな尻肉を押し開くようにして右手の指をワレメに進める。
弥生の秘唇はすでに洪水のように溢れ、真希の指はそのぬめりを引き伸ばすようにして、クリトリスにのばされた。
「あっ、だめ」
立っていられなくなった弥生がバスタブのへりに両手をついた。
真希は弥生が倒れないように弥生の横に立って、お尻のほうを向いて弥生の腰を腕で抱え込んで弥生のお尻をぐっと持ち上げた。
「入れていい?」
真希の指が弥生の秘部に押し当てられた。
「いい。…入れて…いい」
真希は、今度はまっすぐ弥生のお尻に向って立った。
「入れるわよ」
(えっ…?)
弥生は、指だと思っていた。
だが、侵入してきたのは指ではない。
もっと太いもの。
それが何かはわかるが、なぜなのかわからない。
男のものが、ぐっと奥深く入って来て止った。
「おどろいた?」
弥生は声が出ない。
「わたし、女なんだけど…男なの」
そう言いながら、真希はゆっくり突いて引いてを繰り返す。
「ああぁぁぁ」
男のものが入ってくるとは思いもしなかったが、今は、それのほうがいい。
今まで男でいったことがない弥生は、オナニーでじゅうぶん。
そのほうがもっと刺激的だと思っていたが、今は違った。
自分が望んでいるものがはっきりわかった。
「いい?」
“挿入していい?”なのか“気持いい?”なのか、どっちを訊かれているのかわからない。
「いい」
どっちも“いい”だ。
生の挿入もいい。
気持もいい。
弥生のOKが出ると、真希の動きは急に早くなった。
時々、真希のお腹が弥生のお尻に当たって、ぱんぱんと音がする。
「あっ…あぁぁ…ああ…あぁぁ…」
深く突かれるたびに弥生は声をあげる。
こんな声をあげたのは初めてだ。
「ああ…だめ…だめぇ…」
膝が折れて弥生はその場にしゃがみこんでしまった。
弥生の旅立1-8
「ごめんなさい」
絶え絶えの息の中、弥生は、しゃがみこんだ自分の顔を覗きこむ真希に向って、ひとこと、そう言った。
「ううん、いいのよ」
真希は、そう答えると自分の身体を洗い始めた。
「わたし…洗います」
少し息も落ち着いた弥生は立ち上がって、弥生の背中にたった。
「そう、じゃぁ、お願いしようかな」
「は、はい」
弥生は立ち上がると、さっき真希がしたように、手のひらいっぱいにボディソープを垂らし、手のひらでゆっくりと真希の身体を洗い始める。
細い首、小さくて丸い肩、二の腕は弥生より細い。
男とは到底思えない。
弥生は真希の脇から手を入れた。
乳房は…柔らかい。
(揉んでもいいのかしら…)
「これ、自前なの」
弥生の思いを見透かしたかのように真希が言った。
「詰め物なし。わたしね…どこも、手術はしてないの」
「えっ、そうなの?」
豊かとは言えないまでも、乳房はちゃんとある。
弥生は、真希の胸の膨らみを押し潰すようにして手の平を上下に動かした。
手のひらに真希の乳首の感触。
大きくはないが、固く尖っている。
(これで…本当に男なの?)
弥生は、真希の背中に抱きつくようにして、手を前に伸ばし、真希の乳房から下へと手を移動させる。
お腹からさらにその下へ
(あっ…)
弥生の手が、真希のものに触れた。
弥生はそれを握り下から上へと絞るようにする。
それは、弥生の手の中ですぐにまた体積をぐんと増やす。
(…おとこ…なんだ、やっぱり)
「ねぇ、真希さん」
「なに?」
「真希さん、男の人ともするの?」
「えっ?」
「ごめんなさい。気を悪くしないで…」
「だいじょうぶ。平気よ。そうね…、男の人ともするわ」
「そうなの…」
何か訊きたそうだったが、そのまま黙ってしまった弥生に真希のほうから訊いた。
「何?」
「えっ、あの…、男の人とは…どうやって…」
「ああ、そういうことね。…口かお尻ね」
(やっぱり、お尻なんだ)
仁美の話を聞いてから、弥生はずっとアナルが気になっていた。
「お尻って、痛くない?」
「最初だけね。でも、すぐに慣れるわ」
真希は体の向きを変えて、弥生に向き合うと、弥生の腰を折り、またバスタブのヘリに手をつかせた。
「試してみる?」
そう言うと真希は、中指を弥生のアナルに深々と突き刺した。
弥生のアナルは、簡単に真希の指を飲み込んだ。
「だめ、イ・・・痛い!急には、だ、だめええぇ!い、挿れないでぇぇ!」
弥生の懇願を真希はあっさり無視して、既に弥生のアナルに入っている中指でアナルの内壁を刺激した。
弥生のアナルはそれを難なく受け入れている。
(い…痛い!…痛いけど…)
真希は、アナルに入れた指を動かすのをやめてもう一方の手でクリトリスをいじり始める。
しばらくすると、またアナル。
真希は前と後ろを交互に刺激した。
(あっぁぁ、真希さん…)
弥生の顔にもう苦痛の色は浮かばない。
「出よう…か」
真希は、先にバスルームを出た。
弥生が後から浴室を出ると、真希は裸のままベッドに座っていた。
「ここに来て」
真希は弥生に自分の横に来るように手招きした。
弥生は真希の横に並んで座った。
視線は、どうしても真希の股間にいく。
真希は、弥生の手を取るとその手を自分のものにあてがった。
なぜか弥生の胸が高鳴る。
男のものを見るのも握るのも初めてではない。
それなのに初めてのように胸がどきどき震えだして止らない。
「変?わたし…」
「ううん」
弥生は慌てて首を振った。
(そんなことない)
弥生は、体を曲げて真希のものを口に含んだ。
いやじゃないという思いを真希に伝えたかったし、バスルームでは、いったのは自分だけで真希はいっていない。
弥生は、真希の足の間に移動して、真希のものをじっくりとしゃぶりだした。
付け根の部分からゆっくりとなめあげる。
弥生が真希のものを上からぐっと深く飲み込んだとき、真希が弥生の顔を両手で挟んだ。
真希は、弥生の顔を固定したまま、少し下にさがってまっすぐ仰向けに寝た。
「弥生、上になってわたしの顔をまたいで…」
(顔をまたぐ…)
そんなことはしたことがない。
「早く…」
真希がせかす。
弥生は真希のものを口にしたまま、身体を回転させて真希をまたいで上に乗った。
「弥生、もっと後ろ」
弥生は後ろに這うようにしてお尻を真希の顔に近づける。
(いや、恥ずかしい)
真希の手が弥生の太ももの内側に入ってきて、最後はぐっと真希によって引き上げられた。
真希の舌先が、弥生の襞に触れる。
固く先を尖らせた舌先は弥生の襞をこじあけ、内部へと侵入してくる。
一瞬、弥生の舌の動きが止ったが、また動き始めた。
(今度は、わたしじゃなくて真希さんにいってもらわないと…)
真希は上に乗った弥生の太ももを肩にかつぐようなかっこうで腕を回し、弥生の秘部を左右に大きく広げて、しばらく、じっと弥生の秘部を見ていた。
何もされない時間。
ただ、大きく左右に広げられて見られているだけの時間。
見られているだけで、そこが熱く火照ってくるのを感じる。
むずむずというのは、こういうことを言うのだろう。
弥生のお尻が小刻みに左右に動き出す。
真希は弥生の身体に腕を巻きつけて、ぐるっと回って上下を入れ替えた。
「お口にいっていい?」
真希は、さっきまで弥生の口にあった自分のものをもう一度、弥生の顔の上に置いた。
弥生は、返事はせず、口をあけてその先端を口に入れた。
真希がゆっくりと弥生の口に挿入する。
「わたし、口の中にしたことはないの。逆はあるけど…」
(うううっ…)
真希のものが弥生の喉に当たった。
(苦しい)
弥生は少し顔をそむけた。
それでも真希は、もっと奥へと挿入しようとする。
“逆はあるけど…”
真希はそう言った。
(真希さんは、…できるんだ)
弥生は、あごを上げてぐっと頭をベッドのマットに沈め、喉の力を抜いた。
(ぅぐっ…)
真希のものが弥生の喉に入て…出る。
(はぁーっ)
また侵入してくる。
(ぅぐっ…)
(はぁーっ)
だんだん早くなる。
(息が…)
息が出来ない。
弥生の顔は真っ赤だ。
「あぁっ」
小さなあえぎと共に真希のものが弥生の口の中に溢れた。
(はぁ…はぁ…はぁ…)
息苦しくて、すぐには飲み込めない。
そこに真希の口が重なった。
(だめよ、真希さん)
弥生は、真希の唾液と一緒に真希のものを飲み込んだ。
「弥生」
「ん?」
「ありがと」
「何が?」
「飲んでくれて…」
「えっ…」
弥生は、なぜか、まぶたが重くなって熱くなってきて、近くにあった枕に顔を埋めた。
弥生の旅立2-1
1.本気
弥生は、なんとなく仁美に会いたくなって先日の店に仁美を呼び出した。
「何かあったの?」
弥生から誘われるのは珍しい。
仁美は、挨拶も抜きでいきなり訊いた。
「ううん。このあいだ、おごらせちゃったから…」
「あれは…、別にいいのに…」
仁美は、スカートの裾を広げて椅子に座った。
「彼とは順調?」
「えっ、まぁ…ね」
聞くまでもなかった。
この前よりもさらに仁美がきれいになっている。
“女は男を喰らってきれいになる”
誰かの言葉だ。
「あんたは?」
「えっ…わたし?」
仁美に聞き返されるとは思っていなかった。
真希からメールがあって、明日、真希に会う約束をした。
「別に…、相変わらずよ」
「あらっ」
仁美が興味深そうな目を弥生に向けた。
「何か、あったって顔してるけど…」
“仁美の勘はするどい”と弥生は思っているが、実は、弥生が嘘が下手なだけだ。
「まさか、何もないわよ」
「隠すの?なんか余計に怪しいわね。不倫した?」
不倫という言葉を聞いて、弥生はあきらかに動揺した。
(そうか、わたし、不倫したんだ)
言われてみれば、そうだ。
夫の稔とはセックスレスだが、夫婦なのは事実だ。
稔にだって、おそらく相手がいるのだろうが、弥生にはどうでもよかった。
愛がなければ憎しみもない。
夫のことが気にならないので、自分のことも不倫だという実感がなかった。
真希は、どこから見ても女性だが、ペニスもあってセックスも出来る。
男に違いない。
「図星かぁ…。で、どんな人?」
仁美は身体を乗り出してテーブルに頬杖をついた。
「そんなんじゃないわよ。勝手に決め付けないでよ」
うつむく弥生の顔をさらに下から覗き込む。
「そんなんじゃない…か。じゃ、どんなんかな?」
(あらっ?)
肩にブラの紐がない。
大きく開いた仁美の胸元から胸の谷間がのぞく。
「仁美…」
「何?」
「ブラ…、してないの?」
「えっ」
仁美はすぐに身体を起こした。
「彼がね…するなって…」
仁美の表情に恥ずかしさはない。
むしろ嬉しそうに見える。
「えっ、だって、わたしと会うんだよ。彼がいなくても?」
「この前、会ったでしょ。あの後、彼にあったんだけど…、わたし下着つけてて…」
「怒られたの?」
「ううん。怒ったりしないわ。ただ、彼の言いつけを守ってないのが、申し訳なくて…」
弥生は、仁美が、下着と言ったことに気づいた。
「仁美、もしかして、下も?」
仁美はうなずいた。
「パンスト直穿き?」
仁美は首を振った。
「パンストじゃないの。見る?」
(見る?って見せる気なの?)
仁美は立って弥生の横に座るとき、スカートの横をまくって弥生に見せた。
ストッキングの付け根に真っ白な仁美の太ももが見えた。
「ガーターベルト?」
「ううん。これね、ビスチェで吊ってるの」
「ビスチェ?」
仁美は弥生の顔の前でシャツの前を少しはだけた。
それはビスチェというよりコルセットだ。
乳房を覆うものは何もなかった。
「いつも、そんななの?」
元の位置に戻った仁美に訊いた。
「うん」
「会社でも?」
「わたしが自分で従ってるのよ」
仁美は、訊かれもしないことを答えた。
「不思議なんだけど、“こうしてくれる?”って言われると、嬉しいの。わたし、彼の望むこと、何でもしてあげたいっていうか、ああしろ、こうしろって言われたいの」
いつも、“男なんてねぇ…”と話を切り出す仁美の口からそんな言葉を聞くとは思ってもいなかった。
「好きなんだ、彼のこと…」
仁美は本当に嬉しそうな顔でうなずいた。
(バカみたい)
本当は、真希のことをそれとなく仁美に話すつもりだった。
というか、誰かに話したかったのだが…。
本気の仁美に比べて、自分ははるかに軽い。
弥生は自分のことは何も話さず別れた。