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被虐(3)
被虐(3)
薫の携帯がなった。
「千夏、仕事だ」
電話を切った薫にそう告げられた。
「シャワー浴びて来い」
やっぱり、そういう仕事だ。
(ばか…)
涙が出た。
もうあんなことはしなくていいんだと、勝手に思い込んでいた。
薫といっしょに暮らすんだと思い込んでいた。
(ばか…)
千夏がシャワーを浴びてバスルームを出ると、男がいた。
「そのまま来い」
男は、千夏が身体に巻いたバスタオルを剥ぎ取って腕を引っぱる。
千夏は薫のほうを見たが、薫は、また別の電話に出ていた。
玄関で首輪をされて、鎖をつけられた。
そのまま、ドアから外に出る。
千夏は裸のまま、男の後を歩く。
通路を歩き、階段を下りた。
誰にも会わない。
会ったからといって、どうということもない。
もうあらがう気力も、恥ずかしいと思う心もなくなっている。
泣いているのだが、涙も出ない。
607号室。
男は、そこの鍵を開けて、千夏を中に入れた。
例によって、また目隠しだ。
「そのまま待ってろ」
男が出て行った。
すぐにまた玄関が開く。
足音がふたつ近づいてきて千夏の前で止った。
服を脱いでいる。
男は腕をとって千夏を立たせた。
前と後ろの穴、両方に別々の男の指が入ってくる。
後ろの男が、手を回して乳房をつかむ。
前の男の舌が、千夏の口の中に入ってくる。
前の男のものと後ろの男のものを握らされた。
「うっ」
千夏のみけんにしわがよる。
お尻に入れられた指が二本になった。
千夏は、少しお尻を後ろに引いて、痛みをこらえた。
前の男に両腕を引かれて、千夏はよろけながら歩いた。
それでも後ろの男の指はアナルに入ったままだ。
さらに強く引かれて、前に倒れたところがベッドだった。
足を開いて座った男の股間に顔を引き寄せられる。
男のペニスを口に含んだとたんに、頭を押さえつけられた。
「ぐふぉぇっ」
いきなりペニスが喉の奥にまで飛び込んでくる。
千夏は腕を突っ張って、顔を離そうとするが、押さえつけられて、しかも足で挟みつけられる。
千夏は抵抗をやめた。
抵抗しなければ、頭を強く押さえつけられることはない。
力まなければ、息は鼻でできる。
後ろの男に乳房を鷲づかみにされた。
指をぐいぐい突き立ててくる。
「ああーっ」
前の男が力をゆるめると、千夏は、顔を上げ、大声をあげた。
声は出すが、痛いとは言わない。
痛いと言ってもやめてはくれない。
痛いと言ったら、もっと強く指を立てられる。
前の男が千夏の下で仰向けになった。
いきりたつ男のペニスの上に腰を下ろさせられる。
千夏は、下の男にぴったりと身体をくっつけてうつ伏せになり、なるべくお尻を水平にする。
どうせ、後ろの男はお尻に入れてくる。
なるべく入りやすい角度にしないと、痛い。
後ろの男に尻の肉をつかまれて左右に広げられた。
また指が食い込む。
男の肉棒がアナルに入ってきた。
千夏は歯を食いしばった。
両方を使われるのにも慣れた。
もう最初のときほど痛くはない。
ただ、痛くなくなっていくのが辛いだけだ。
下の男の手が千夏の顔をつかむ。
千夏は男の顔の横に自分の顔をくっつけた。
唇を合わされるのは嫌いだ。
舌を舐めるくらいなら、ちんぽを舐めるほうがましだ。
つばを飲まされるくらいなら、精子を飲むほうがましだ。
千夏は、さらに下の男に抱きついて男を動けなくする。
上下両方で動かれるのは耐えられない。
後ろの男が、千夏のお尻の中に放出すると、下の男は、千夏を横に倒し、身体を入れ替えた。
足を大きく左右に広げられる。
「あああぁぁぁ」
嫌でも、感じるものは感じる。
感じるまいと抵抗する気力はない。
自分に抵抗するのをやめた。
「はぁ、はぁ、はぁ」
男の息があがる。
男はデブだ。
ゆっさゆっさと肉が揺れるのを感じる。
男の体温がどんどん上がっていく。
この二人組みは初めてではない。
記憶があった。
お尻の男は、いつもお尻だ。
そしてこのデブ男は、口に出す。
男が離れて、千夏の顔に乗った。
これで終わりだ。
男は、突然、千夏の目隠しを外して、肉棒を千夏の顔にこすりつけ始めた。
目隠しを外されても、目は開けられない。
男の肉棒が顔を這っている。
「口をあけろ」
初めて男の声を聞いた。
千夏のあけた口に男の精液が飛び込んできた。